ゲムマ後は「一番暇な時期」?
番組「ボドゲの天下取り」のManaさんは、この回のテーマを「仕込みの時期に何をするのか」としています。ゲームマーケット2026秋が終わり、その後の通販準備も片づいたタイミングでの収録です。
Manaさんによると、次のゲームマーケットの詳細はまだ発表されておらず、本番までは時間があります。そのため、ゲームマーケットを基準に活動している作家にとっては、今が一番暇な時期だと考えられます。
一方で、購入した側の来場者は、買い込んだボードゲームを遊んでいる時期かもしれません。また、BGBEなど他のイベントに出る作家は、まだ忙しさが続いているともManaさんは補足しています。
作者としてはですね、やっぱり次のゲームマですとか、そういったものに対する仕込みをいかに今の暇な時期にやっていくのかといったところは結構重要なのかなと。
この時期に作家がやることとして、Manaさんは新作の構想を練ることと、宣伝の土台を作ることを挙げています。新しい構想があればテストプレイに入り、次の作品をじっくり練る創作活動に時間を振れる時期でもあります。
ゲームマーケットが近づくと、作家の時間は宣伝合戦に取られがちで、創作活動になかなか入れません。だからこそ今は、制作中にたまった細かいアイデアを冷静にまとめ直せるタイミングだとManaさんは話しています。
宣伝が続かない理由は「型」がないから
この回でManaさんが特に話したいのは、宣伝側の仕込みです。ゲームマーケットのたびに、直前になって急に投稿を大量に始める作家をよく見かけるといいます。
Manaさんはこれまでの配信でも、直前だけ頑張る宣伝は微妙で、継続的な発信が大事だと話してきました。ただ、常にボードゲームのことを考えて発信内容を決め続けるのは、しんどいことも認めています。
それってある意味、発信のパターンが決まっていないと常に悩んでしまうんですね。
そこでManaさんがこの時期にやりたいのが、発信のパターンや型を仕込んでおくことです。型があれば、毎回ゼロから悩まずに発信を続けられるという考え方です。
Manaさんの現在の発信は、媒体ごとに役割が分かれています。Xでは日頃考えていることの問いかけや活動報告をし、ポッドキャストでは創作論やビジネス的な考察を話しています。
noteでは、ポッドキャストの内容を読みやすくまとめたり、Manaさん自身の情報をまとめ記事にしたりしています。Xの投稿は流れていきますが、noteならいつでも見返せるという位置づけです。
ポッドキャスト
ほぼ毎日収録し、創作論やビジネス的な考察を話す
note
ポッドキャストを編集して投稿し、情報をまとめ記事にする
X
ネタ出しや宣伝・告知、日々の問いかけと活動報告
Manaさんは、ポッドキャスト、note、Xのこの流れは良いサイクルとして回っていると話しています。
放置気味のYouTubeとインスタをどう動かす?
良いサイクルの外にあり、ずっと放置気味だったのがYouTubeとインスタです。Manaさんは、この暇な時期にこの2つも動かしていきたいと考えています。
インスタは基本的に画像のSNSです。Manaさんはこれまでアートワークや、遊んだときの写真を撮れたときに上げる程度でした。
なかなかですね、私、写真がそこまで得意じゃなくてですね。そして日頃から写真を撮るっていう習慣がないんですよ。
Manaさんは食事や外出先でも写真を撮らず、自分の作品で誰かと遊んだ後に「撮っておけばよかった」と思うこともよくあるそうです。そのためインスタは放置気味になっていました。
インスタの伸ばし方を調べると、インスタ内のショート動画であるリール動画をたくさん投稿するのがよいという発信が見つかりました。YouTubeでも、拡散性では長尺動画よりショート動画のほうが伸びると言われています。
YouTubeでは、これまでバーストオブマナのプレイ風景の切り抜きや、ポッドキャストの連携配信、PVの掲載などをしてきました。それでもManaさんは、まだ足りないと感じています。
ショート動画は信頼関係をじっくり作るものではなく、流し見でどんどん見られる形式です。そのため、Manaさんは本数が必要になると考えています。
一個をバズらせてどっと認知を取るっていうのが正攻法だとは思います。ですけども、それって結構やっぱりショートはショートでプロの人たちがいて。
バズを狙うと、冒頭1秒の取り合いになり、動画編集スキルや試行錯誤が必要です。Manaさんは、そこにばかり時間を充てるのは自分には難しいと話しています。
そこでManaさんが選んだのが、以前の配信でも話した単純接触効果 ── 同じ対象に繰り返し触れるほど、その対象に好感や親しみを持ちやすくなるという心理効果。広告やSNS運用でもよく参照されますを活かす方針です。一撃のバズではなく、継続的にたくさん発信して「なんか見たことある」状態を作ることを目指しています。
冒頭1秒の取り合いや編集スキル、試行錯誤が必要で時間がかかる
1本の再生は少なくても毎日たくさん投稿し、定期的に見かける状態を作る
ポッドキャストの切り抜きをショート動画にする方法も、Manaさんは実際に試しました。感触は悪くなかったものの、伸びるのはポッドキャスト側だと感じたといいます。
特にインスタで切り抜きを見た人が、Spotifyを立ち上げてポッドキャストを聞くことはなかなかないとManaさんは考えています。YouTube内でもポッドキャストを配信しているので、親和性があるのはYouTubeくらいとのことです。
Xに投稿した切り抜きも大きな反応はなく、Manaさんは手間の割に合わないと感じています。それでも、ショート動画自体は拡散性が高く、認知や継続的な接触を伸ばすのに有用だという考えは変わっていません。
PVを分割すれば1ヶ月分のショート動画になる
Manaさんは最近、ボードゲームのPV(プロモーションビデオ)の作り方を学び、さまざまなPVを作っています。そのPVをショート動画に振り向けたのが、今の取り組みです。
Xで縦長のPVが投稿されているのに気づいた人もいるかもしれませんが、裏ではYouTubeとインスタにほぼ毎日ショート動画を投稿しているといいます。ポッドキャストの切り抜きが作者自身を売るものなら、PVのショート動画は作品ごとの接触回数を増やすためのものです。
ショート動画は基本的に1分以内です。単純接触効果を狙うなら1分を使い切る必要はなく、作品を余すことなく紹介しなくてもよいとManaさんは考えています。
単純にカードを紹介とか、あと面白さ3つのポイントとか、あと世界観のフレーバーだけ出すショート動画とか、そういうふうに分割して作りやすいなっていうふうに私は思いました。
Manaさんはこれまで7〜8作品を出しています。1作品を4つ程度の要素に分ければ、毎日投稿しても1ヶ月は持つ量になる計算です。
一撃のバズを狙うなら、冒頭で何を見せるか、どこで離脱されないかまで考える必要があります。しかしManaさんの狙いは、フィードに流れてきて1〜2秒見てもらうことの積み重ねなので、そこまで作り込まなくてよいと考えています。
実際に試すと、まだ再生数は多くありません。Manaさんは、まずフィードに流れることが重要なので、概要欄やタイトルの作り方が鍵になりそうだと見ています。
これを続ければ価値があるよねっていうところまで見込められたら、あとは本当ずっと続けるだけになると思うんですね。
試行錯誤には時間も手間もかかるため、やるなら今だとManaさんは話します。1本が数百回の閲覧でも、10本で数千、100本で数万になるという積み上げの考え方です。
しっかりしたPVは長尺でYouTubeに載せ、要素を分割したショート動画はインスタのリールとYouTubeショートに投稿する方針です。リールが増えるとインスタはショート動画集のようなギャラリーの見え方になり、見た目もかっこよくなるといいます。
そのため、ManaさんはインスタをSNS運用の中でギャラリー的な立ち位置に振ろうとしています。ポッドキャストの切り抜きがノイズになる懸念はあるものの、リールでインプレッションが取れればアカウント全体が強くなり、より内容がわかる発信にもつなげられると考えています。
VTuberの切り抜きと「未来への投資」
ショート動画の数を増やす方法として、Manaさんが考えているのがVTuberの配信です。Manaさんの作品はVTuberにも遊ばれており、2時間ほどのライブ配信でプレイされることが多いそうです。
そのライブ配信をさまざまな角度で切り抜いてショート動画にすれば、フィードでプレイの雰囲気が伝わるかもしれない、とManaさんは話しています。
もちろん次回作の構想も進んでいます。春向けの作品はすでにデザイナーに発注済みでアートワーク待ちのため、別作品の構想やテストプレイも並行しています。
それでも今までより落ち着いているからこそ、次のイベントで効果が出る宣伝のパターンを今のうちに仕込みたい、というのがManaさんの考えです。
Manaさんは、イベント後を「終わった、休憩」とは捉えていないと話します。人それぞれとしつつ、暇な時期は未来への投資のチャンスだという立場です。実際に試した手応えや反省点は、今後の配信で伝えていくとしています。
まとめ
ゲームマーケット後の暇な時期を、Manaさんは創作と宣伝の土台づくりに使っています。特に宣伝では、一撃のバズではなく単純接触効果を狙い、PVを分割したショート動画を毎日投稿する型を作ろうとしています。
- ゲームマーケット後は、作家が落ち着いて創作や宣伝の仕込みに取り組める時期
- 宣伝が続かないのは発信のパターンが決まっていないからで、型を先に作るのが有効
- ショート動画はバズよりも本数で「見たことある」状態を作る方針
- PVを要素ごとに分割すれば、7〜8作品で約1ヶ月分の毎日投稿が可能
- VTuber配信の切り抜きも、ショート動画の数を増やす手段として検討中




