ポーカーとボドゲ活動が「近しい」と思った理由
この回でManaさんが取り上げたのは、ボドゲ制作で勝つための「期待値」というテーマです。過去の配信では、ボドゲ活動を続けているといつかヒットが出る、そのためには運や世の中の流行りといったタイミングの要素もあると話してきました。
そのイメージを、Manaさんは「ガチャのようでもあり、またはバッターボックスに立ち続けないとホームランは打てない的な」という言い方で説明してきました。今回はそれについて、さらに考えたことを共有しています。
きっかけになったのは、先日Manaさんがポーカーで遊んだことでした。遊んだのはテキサスホールデムで、手札を持ちつつ、場にめくられるカードに合わせてチップをベットしたり、レイズで倍額にしたり、勝負を降りたりしていくゲームです。
結構このボドゲ制作の、いわゆるボドゲ活動に近しいなと思ったので、それに絡めて考えていきたいなと思います。
勝つことより「負けないこと」が重要になる
Manaさんがまず指摘したのは、ポーカーは勝つことが目的でありながら、実際には「負けないこと」が重要になるという点です。今回想定しているのはトーナメント形式で、チップがなくなった人から退場していきます。
そのため、極論を言えば最後まで立っていた人が勝つスタイルになります。たくさんチップを稼いでいても、何かのきっかけで全てを失うことは十分にあり得ます。
この「最後まで生き残っている」という状態を、Manaさんはボドゲ活動における「継続」に近いものだと捉えています。途中で大ヒットしたからといって大きな金額をかけ続けると、どこかで失敗した瞬間に一気に失ってしまう、というわけです。
だからこそポーカーでは、小さく負けて大きく勝つことや、無謀な立ち回りをしないことが重要になると話します。限られたリソースの中で、どこで攻めてどこで引くかという期待値の高いプレイができているかが、長期的な収支を左右します。
常に大きな金額をボーンとかけて勝った負けたとなると、短期的にはすごく儲かるんですけども、期待値の高い立ち回りができていないと、あくまでそれは運だけです。
「参加する」とはゲームマーケットに出ること
Manaさんはここで、ポーカーの各要素をボドゲ活動に置き換えていきます。まず「参加する」ことは、ゲームマーケットに参加したり、新作を出したりすることに近いと説明します。
次に「手札」にあたるのが、自分のゲームが面白く作れたかどうかです。面白くない作品を次々と出していくと、製造費ばかりかかってリターンがなく、資金がショートして制作活動から退場してしまう、とManaさんは指摘します。
だからこそ、勝てる・売れる、つまり面白いという状態でエントリーすることが、参加するかどうかの入口として大切になります。Manaさんは、闇雲に出し続けることのリスクをここで強調しています。
全然面白くないにも関わらずどんどん新作を発表していくと、製造費ばっかりかかって、そのうち資金がショートして退場してしまう、そういうこともあります。
場にめくられるカードと、追加ベットの判断
Manaさんは、ポーカーの「ボードにカードがめくられる」過程を、外的要因の変化に例えています。まず場に3枚のカードがめくられ、自分の手札と掛け合わせて勝てるかどうかを判断してベットしていきます。
この場にめくられるカードが、世の中の流行りといった外的要因にあたるとManaさんは言います。自分の作品がそこにハマりそうかどうかは、照らし合わせれば見えてくるものです。
ハマりそうなら、さらにベットを重ねます。ボドゲ活動でいえば、インフルエンサーにプロモーションしてもらったり、営業活動をしたりと、コストを追加で投下していくことにあたります。
一方で、追加のカードがめくられて状況が微妙だと感じたら、支出を抑える工夫も必要になります。何でもかんでもエントリーして製造費をかけ、プロモーションに時間もお金も労力も注ぎ続けると、いつか自分のチップが尽きてしまうからです。
エントリー
面白い作品を作り、ゲームマーケットなどに参加する
最初のカード
世の中の流行りなど外的要因が見えてくる
追加ベット
ハマりそうならプロモーションや営業にコストを投下する
状況の見極め
微妙なら支出を抑え、チップを守る
ボドゲの「手札」は自分で強くできる
ここでManaさんは、ポーカーとボドゲ制作の決定的な違いを挙げます。ヒットが出るかどうかは、場に何がめくられるかという運に左右される部分があります。参加しなければそのボードにも乗れないので、たくさん参加した方がよいのは確かです。
ただし、何で参加するのかが問われます。ポーカーの手札はただの運ですが、ボドゲ制作でいう手札は自分の作品なので、弱々しいもので参加する必要はない、とManaさんは言います。
だからこそ、常にいい手札が配られるような状態、つまり面白いゲームを自分でどんどん作って発表していくことが狙い目になります。そのうえで、状況に応じてどこでコストを投下するかを工夫していく。これが制作を続け、最後まで立ち、ヒットにつなげる道だとManaさんは整理しています。
「負けない」はコストを払わないことではない
Manaさんは、「負けないことが重要」と言うと、コストを払わないことだと受け取る人がいると補足します。しかし支出をしなければ結局ジリ貧で、勝ってもリターンは少なくなってしまいます。
エントリーや参加にはコストがかかります。それを惜しんで「そこまでかけずに」とやると、そもそも勝てない、というのがManaさんの見立てです。
だからこそ、攻める時は攻めることが必要になります。資金や労力を投下すべきタイミングではしっかり投下しないと、リターンは得られません。
ただし、その見極めを失敗すると一撃で大きな損失になることもあります。ここで求められるのがバランス感覚だと、Manaさんは強調しています。
運で勝った時こそ「なぜ勝てたか」を言語化する
続けて重要になるのが、立ち回りを言語化することです。面白いものを作ったうえで、作った後の立ち回りを勉強し、経験し、何が一番期待値が高いのかを、祈るだけでなく自分の中で論理として構築できているかが問われます。
Manaさんは、勝った時も「ラッキーだっただけ」で済ませると、次に勝てるかわからないと言います。何が期待値の高い動き方で、何が市場に受け入れられるのかを論理的に考える必要がある、というわけです。
勝った時もわかったな、ラッキーだけですと次勝てるかわからないんですね。
この論理は人それぞれでよく、何が正解かはわからないとManaさんは前置きします。それでも自分なりのロジックを持たないと、合っていたのか間違っていたのかの答え合わせができず、成長にもつながりません。
強い人はなぜ勝ち続けるのか
Manaさんは、ポーカーは運の要素が強いと言われる一方で、強い人はやはり強いと指摘します。大きな大会で連続優勝する人もいて、それが単なるラッキーであるはずがない、というのがその根拠です。
勝ち続ける人は、自分なりのロジックで期待値の高いプレイを選び、ミスをしない・負けないプレイをひたすら続けています。短期的にはラッキーに負けることがあっても、長期的に見れば必ず勝つ、という考え方です。
Manaさんはこれをボドゲ活動にも重ねます。ロジック上これが期待値が高いと見定めながらプレイを続けること、つまりボードゲーム制作を続けることが、勝つために必要だとまとめています。
「ただ立っているだけ」ではヒットは出ない
最後にManaさんは、過去に使った「いつか立ち続けられればガチャのようにヒットが出る」という言い方を、あらためて補足します。ただ立っているだけ、参加しているだけでは、資金と労力を浪費・消費していくだけになる、と釘を刺します。
ガチャだとは言いつつ、完全に運というわけでもない、運の要素もあるという話だったとManaさんは整理します。自分のボドゲ制作活動やプロモーション活動を勉強しながら、期待値の高いものにチューニングし成長し続けないと、いくら時間が経っても無駄になり得るからです。
どうプレイングすべきか、どういう立ち回りが勝ちパターンかは断定的には話せないとしつつ、Manaさんはこれまでの配信を通じて自分なりの答えを導き出そうとしていると述べます。天下取りは今日明日で成るものではなく、数年、数十年かかるかもしれない、という長い時間軸で捉えている番組です。
そのうえでManaさんは、続けて最後まで立ち、成長し、やがてヒットを飛ばし続ける状態を目指すチャンネルだと紹介します。自分と近しい立場の人の気づきになればと、悩みながら配信を続けていると語り、この回を締めくくりました。
まとめ
Manaさんはポーカーのテキサスホールデムを手がかりに、ボドゲ活動を「負けずに最後まで立ち続けること」として捉え直しました。ヒットには運の要素があるものの、手札にあたる作品は自分で強くでき、期待値の高い立ち回りを論理として積み上げられるかが勝負を分ける、という考え方です。
- ポーカーもボドゲ活動も、勝ち方より「負けないこと」で最後まで生き残ることが重要
- 参加やプロモーションのコストは、攻める時に投下しないとジリ貧になるが、見極めを誤ると一撃で失う
- ポーカーの手札は運だが、ボドゲの手札=作品は自分でいくらでも強くできる
- 勝った時も「ラッキー」で終わらせず、なぜ勝てたかを自分のロジックで言語化する
- ただ立って参加し続けるだけではヒットは出ず、期待値の高いやり方へチューニングし続ける必要がある



