システムがないと給与計算はどれだけ大変か
今回からこのラジオは吉田さん一人でお送りする、いわばシーズン2の第1回です。テーマは、事務所で推しているクラウドサービスの組み合わせについてです。
具体的には、SmartHR、KingOfTime、マネーフォワードクラウド給与という3つを組み合わせて、給与計算や社会保険手続きのサービスを提供しているといいます。
その効果を語る前に、まずは何もシステムがない状態で給与計算をするとどうなるかが語られます。
紙のタイムカードで毎日出退勤時刻を記録し、給与計算のたびに1日は何時間残業、2日は何時間残業、と一つ一つ手作業で集計していく必要があります。
さらに給与を確定するには、履歴書を見ながら個人情報を入力し、それを給与計算ソフトへ転記するなど、膨大な入力作業が発生します。
この間お話ししたお客さんだと、30人ぐらいの会社なんですけれども、給与計算に3日かかるって言ってました。
これは長すぎだとしつつも、どの会社でも給与計算は最低でも半日から1日はかかる大仕事だと話されています。
ところが、この3つのサービスを入れると、会社の規模にもよりますが、その時間が数時間、場合によっては30分から1時間にまで軽減されるといいます。
SmartHRは「給与計算できない」のに、なぜ最初に入れるのか
まずSmartHRについてです。テレビCMもあり名前を聞いたことがある人は多いかもしれませんが、税理士から「SmartHRって給与計算できるんですか」と聞かれることもあるそうです。
答えは、SmartHRは給与計算はできません。一番よく使うのは、入社時に入社してきた人の個人情報を効率よく収集するシステムとしての使い方だといいます。
個人情報の収集は実は大変です。履歴書に書いてある生年月日だけでなく、マイナンバーや銀行口座など、履歴書に載っていない情報も集める必要があるからです。
SmartHRなら、招待メールを送るだけで一発で全ての情報を収集できます。これが人事労務担当者にとってとても楽だといいます。
特に、一人社長やまだ管理部門・人事労務機能がない会社ほど、入れた方がいいと勧められています。
招待メールで従業員に個人情報を入れてもらうだけと思われがちですが、これが意外と大変だと語られます。
中途半端なサービスだと「招待メールが来たけれど入力できません」という質問が発生し、その対応で会社のコストがかえって増えることもあります。
もうメールを送れば、あとはもうマニュアルを見ずに皆さん個人情報を入れてくれるっていうのがSmartHRの魅力です。
勤怠ソフトの入れ替えは莫大なコスト、だからKingOfTime
次にKingOfTimeです。これはクラウド上のデジタル勤怠システムの一つで、ジョブカンやマネーフォワードクラウド勤怠など、ほかにもさまざまな勤怠ソフトがあります。
その中でKingOfTimeを勧める大きな理由は、変形労働時間制やフレックスなど、さまざまなパターンに対応できる点にあると話されています。
勤怠ソフトは、導入も大変ですが入れ替えがさらに大変だといいます。自社に合わないソフトを入れてしまうと、あとから困ることになります。
たとえば変形労働時間制を自動集計したいのに、そのソフトに機能がなかった場合、ソフトごと入れ替えなければなりません。
入れ替えが大変な理由は、タイムカードは従業員全員が毎日打つものだからです。全員へのアナウンスと教育が必要になり、入れ替えのコストは莫大になります。
その点、KingOfTimeなら大体どのパターンでも集計できるため、どのお客様にも勧めやすい。だから事務所ではKingOfTimeを推薦していると語られます。
連携でコピペがなくなる、マネーフォワードクラウド給与
最後がマネーフォワードクラウド給与です。勧める理由の一つは、マネーフォワードが社労士や税理士を手厚く支援してくれる会社であることに心を打たれた点だといいます。
それだけでなく、実際に使うと直感的で迷うことなく使える点も魅力に挙げられています。
さらに大きな魅力が、SmartHRやKingOfTimeとウェブ上でスムーズに連携することです。
普通の給与計算ソフトなら、SmartHRの情報を見ながらコピー・アンド・ペーストが必要でしたが、それをせずに自動で情報が流れていきます。
KingOfTimeとの連携も精度が高く、これまで紙のタイムカードを見ながら手集計し、一人ずつ残業時間を入力していた作業が、ボタンを押すだけで勤怠情報が流れる形になります。
SmartHR
招待メールで入社者の個人情報を一括収集
KingOfTime
多様な労働時間制に対応した勤怠を集計
マネーフォワードクラウド給与
両サービスの情報が自動で流れ込み給与計算
こうしてSmartHR、KingOfTime、マネーフォワードクラウド給与を3点セットで導入しているのが、事務所の形だといいます。
クラウド導入は会社の成長をどう支えるのか
このサービスを勧める理由は2つあります。一つは、隠してもしょうがないとしたうえで、社労士事務所側の作業工数削減だと正直に語られます。
もう一つは、お客様にとっての大きなメリットです。会社が小さいうちに導入しておくことで、会社の成長をサポートできる点だといいます。
創業期はお客さんも資金力も少なく、営業やマーケティングに力が入り、経理や人事労務といったバックオフィスにはなかなかリソースを割けないのが現実です。
しかし会社が30人、50人と拡大すると、営業やマーケティングばかりでは発展せず、どこかで人事労務や就業規則を整備し、ルールで会社をコントロールする時が来ます。
そのときにクラウドツールが何も導入されていないと、バックオフィスは大体ぐちゃぐちゃになり、それが会社の成長を阻害することさえあるといいます。
たとえば、給与計算に未払いがあると発覚して、優秀な従業員が退職してしまうといったことも考えられます。
一方で、初期段階から社労士と伴走してこれらのクラウドを導入しておけば、会社が急成長しても十分に耐えられるバックオフィスが作れると話されています。
だからこそ、事務所ではこの3点セットを導入して一緒に伴走することを事業の目的にしていると語られます。会社を成長させたい人は一度相談してほしいと呼びかけられました。
まとめ
SmartHR・KingOfTime・マネーフォワードクラウド給与の3点セットは、それぞれの役割と連携によって給与計算の手間を大きく減らし、成長を支えるバックオフィスづくりにつながる、という回でした。
- 何もシステムがないと給与計算は半日〜1日、場合によっては3日かかる大仕事になる
- SmartHRは給与計算はできないが、入社時の個人情報を招待メールで一括収集できるのが強み
- KingOfTimeは変形労働時間制やフレックスなど多様なパターンに対応し、入れ替えコストの高い勤怠ソフト選びで失敗しにくい
- マネーフォワードクラウド給与は2つと自動連携し、コピペや手集計をなくせる
- 小さいうちに導入しておくことで、会社が急成長してもバックオフィスが崩れず成長を支えられる






