試験直前のラストスパートで何をやったか
吉田さんはまず、この回のテーマが社労士試験の当日を振り返る受験体験談だと説明します。収録は2024年で、試験は8月25日に予定されているタイミングでした。
受験はかなり大変だったので、少しでも役に立つ情報を届けたいという思いで収録したと話されています。放送は8月中旬ごろの公開を想定しており、ここからがラストスパートの時期にあたります。
最後の動きが一番重要だと吉田さんは言います。ただ、最後だからこそ迷っていろいろなものに手を出しがちになるとも指摘します。
吉田さんの受験対策の考え方はシンプルで、過去問とか基本が重要というものです。他の受験生が落とさない問題を確実に正解できることが、合格の最低条件だと考えているためです。
他の受験生が正解しやすいところで自分だけ落とすと、合格の可能性が減ってしまう。だからラストスパートの時期は過去問ばかりやっていたと振り返ります。
他の受験生が正解を書きやすいものって何かというと、やっぱり過去問なんですよ。なんでラストスパートの時は過去問ばっかりやってました。
一方で吉田さんは、自分は受験予備校ではないので勉強方法には深入りしないと断っています。これまで信じてきた予備校や参考書があるなら、それを信じて進んでほしいという立場です。
隣人ガチャという、対策しきれない不安
ここから吉田さんは、実際に受けた人でないとわからない当日の心構えの話に移ります。準備万端で臨んでも、それでもコントロールできないものがあり、そこにストレスを感じていたと語ります。
何が不安だったかというと、試験当日に隣や前後の席の人のマナーが悪かったら嫌だ、という点でした。
吉田さんは模擬試験をほぼ全部受けて当日に臨んだため、時間配分や問題への対応には自信があったといいます。それでも対策しきれないのが隣人でした。
いくら対策しても対策しきれないのがやっぱり隣人ですよね。隣人ガチャみたいなところがコントロールできなくて。
具体的には、鼻息が荒い人、鉛筆をカツカツと鳴らして解く人、香水や柔軟剤のにおいがきつい人などが挙げられます。言い出すときりがなく、他の人が全員悪い人のように見えてくるとも話します。
そんなナーバスな心境を変えたのが、ある予備校の先生の一言でした。
もう最初からその最低の奴が隣に来ると思っておいた方がいいと。
最低の人が隣に来る前提で、その中でも力を出すイメージを作っておく。そうすれば、少し鼻息が荒い程度の人が来ても可愛く見えて、メンタルをコントロールしやすくなるという考え方です。吉田さんは、当日は最低な人が隣に来ると思っておくと楽だと勧めています。
桜木町の大名行列と、いつもと違う空気にのまれない
続いて吉田さんは、当日の朝の様子を振り返ります。試験は神奈川県のパシフィコ横浜パシフィコ横浜 ── 横浜市西部のみなとみらい地区にある大規模なコンベンション施設。会議場や展示ホールを備え、各種試験会場としても使われる。で受験し、朝8時ごろには会場付近にいたといいます。
吉田さんはここで、試験時間だけは間違えないようにと注意を促しています。
会場のある桜木町周辺は、デートスポットのようなおしゃれな街並みだと吉田さんは表現します。その街を、社労士試験の受験生が大名行列のようにぞろぞろと会場へ向かっていくのだそうです。
さらに、パシフィコ横浜へ向かう途中はランドマークなどの商業施設を通ることが多く、ベンチで勉強している受験生もいる。普段の桜木町とは違う独特の雰囲気だと語ります。
吉田さんが伝えたいのは、この普段と違う空気にのまれないほうがいいということです。受験生がたくさんいる状況で「こんなに人がいるのか」と圧倒されず、平常心を保つメンタルづくりが重要だと話します。
寒さと水分、そしてスマホをロッカーに預けた理由
ここからは当日の小ネタとして、持ち物や体調管理の話になります。まず吉田さんが挙げるのは、猛暑でも試験会場は寒い可能性があるという点です。
パシフィコ横浜は試験専用の施設ではなく天井がとても高いため、空調に当たり外れがあり、異常に寒い場所もあると振り返ります。どの会場でも起こりうるので、温度調整できる防寒具を持っていったほうがいいと勧めています。
水分の取り方は難しい塩梅だと吉田さんは言います。熱中症を防ぐには取ったほうがよく、トイレのロスを避けるには取りすぎないほうがよいからです。
水分を取らない方がいいし、熱中症を回避するにはたくさん水分を取った方がいいっていう、これ非常に難しい塩梅なんですけど。
試験中もトイレには行けますが、その分は時間のロスになる。だからコーヒーなどトイレが近くなるものは控えたほうがいいと話しています。
もう一つ吉田さんが強調するのが、携帯電話への対策です。自分が受験した時は携帯が鳴ると一発退場だったため、それだけは絶対に避けたかったといいます。現在のルールは各自で確認してほしいとも添えています。
私はそれで退場するのだけは絶対に嫌だったんで、何が起こるかわからないから、スマホは駅のロッカーに預けて試験会場に向かいました。
ただ、スマホを預けると移動中に音楽が聴けなくなる。そこで吉田さんは、精神をコントロールするためにMP3プレーヤーを買い、好きな音楽を聴きながら会場へ向かったそうです。桜木町からパシフィコ横浜までの大名行列のような道のりを、周りに影響されない形で歩いたと振り返ります。
吉田さんが当日に実践した工夫は、次のように整理できます。
- 温度調整できる防寒具を持っていく
- 水分は取りすぎず、コーヒーなどトイレが近くなるものは控える
- スマホは駅のロッカーに預けて退場リスクをなくす
- MP3プレーヤーで好きな音楽を聴き、平常心を保つ
試験に挑戦する人へ。資格に出会って人生が変わった
最後に吉田さんは、話しすぎて受験生の勉強時間を減らしては悪いからと締めに入ります。試験に受かる人はぜひ頑張ってほしいとエールを送ります。
吉田さん自身、社労士という資格に出会い、試験に受かって人生が変わったと語ります。その後この仕事を選んでよかったと感じているそうです。
そのうえで、試験に挑戦する人へあらためて頑張ってほしいと呼びかけ、この回を締めくくっています。
まとめ
社労士試験を実際に受けた吉田さんが、当日のメンタルと体調管理の工夫を振り返った回でした。学習面では過去問と基本を固め、当日は不安な要素をあらかじめ想定して備える姿勢が語られています。
- 直前期は過去問と基本を重視し、他の受験生が落とさない問題を確実に取る
- 隣人はコントロールできないので、最低の人が隣に来る前提で臨むと楽になる
- 会場周辺のいつもと違う空気にのまれず、平常心を保つ
- 防寒具を用意し、水分は熱中症とトイレのロスの両方を意識して調整する
- 携帯の退場リスクを避けるため、スマホはロッカーに預けMP3プレーヤーで気持ちを整える





