「この番組だけは聴き逃したくない」をどう叶える?
DJリッキーさんがこの回で紹介するのは、自作の無料ツール「ポッドキャストの道具箱」に加わった、お気に入り番組を追いかけるための通知機能です。きっかけは、更新されたらすぐに聴きたい番組が誰にでもあるのではないか、という問いかけでした。
この番組はね、やっぱりね、聞き逃したくないんだよね。そんな番組、あなたの中にないでしょうか。
DJリッキーさんは、更新されたらいち早く聴いてコメントを残したい、インフルエンサーやポッドキャスト配信者がいる人は多いはずだと話します。そうした番組をしっかり追いかけるツールを作った、というのがこの回の出発点です。
DJリッキーさんはもう1つ、ポッドキャストのイベントも追いかけられるようにしたと続けます。最近は東中野東中野や赤坂、東新宿など各地でイベントが開かれていて、全体を把握しにくくなっているからです。
(ポッドキャストの)イベントもですね、しっかり追いかけるツールを作らせていただきました。
ポッドキャストの道具箱と、決まった時間に届くニュース便・イベント便
ポッドキャストの道具箱は、DJリッキーさんがポッドキャスター向けに作っている便利ツールです。ニックネームとメールアドレスがあれば、誰でも無料で登録できます。
ログイン後の道具箱の画面には、収録前・収録後・配信後のツールが並び、その横に「Upcoming Events」と「Today's News」の欄があります。今回アップデートされたのは、このイベント情報とニュースの欄です。
道具箱のイベント欄やニュース欄で「メールで受け取る」をクリックすると、登録画面に移ります。DJリッキーさんは、ポッドキャストのニュースを毎日自分で追いかけるのは面倒だという人に向けて、海外のニュースも含めて決まった時間にメールで届く仕組みにしたと説明します。
ニュース便では、毎日届けるか毎週届けるかを選び、0時台から23時台までの中から受け取る時間帯を指定できます。イベント便も同じように、たとえば「毎週水曜日の朝6時台」といった設定が可能です。
DJリッキーさんによると、メールシステムの関係で分単位の指定はできませんが、指定した時間帯の中には必ず届くそうです。受け取らない設定もできます。
まあ昔のあのGoogleアラートみたいな感じですかね。指定したワードに対するニュースがさっくりと届くような感じになっています。
DJリッキーさんはニュース便をGoogleアラート ── Googleが提供する通知サービス。登録したキーワードを含む新しいウェブ記事などが見つかると、メールで知らせてくれますにたとえていて、自分で探しに行かなくても情報が届く手軽さを伝えています。
届くメールには何が書かれている?
イベント便の実例として、DJリッキーさんは10月3日に自分に届いたメールを見せています。メールには、10月9日までのイベント、10月10日までのポッドキャストスターアワーズ2026ポッドキャストスターアワーズ2026、11月7日までの勝手にポッドキャスト感謝祭といった情報が、期日ごとに並んでいます。
このイベント情報は、DJリッキーさんが毎月発行している機材庫通信のイベントまとめページにも同じように載っています。DJリッキーさん自身は、イベント便を「痒いところに手が届く」ものだと話しています。
ニュース便のメールには、10本のニュースが縦に並びます。国内のニュースと海外のニュースが分かれていて、海外ニュースにはピンク色で「国際」と表示されます。
ニュース便の各ニュースは箇条書きで要点がまとまっていて、リンクを押すと元のニュースソースに飛べます。DJリッキーさんは画面を見ながら、10月2日付のApple Podcastのアルゴリズムに関する見出しが意味の通らない文になっているのを見つけ、「ちょっと変だな」と率直に指摘していました。
DJリッキーさんがメール登録を勧める理由は、毎回道具箱を開かなくても済むことです。道具箱にアクセスする手間を省き、日々の情報収集に使ってほしいと話しています。
必ず聴く番組リストは、番組名を入れるだけ
次に紹介されるのが、お気に入り番組を追いかけるための「必ず聴く番組リスト」です。DJリッキーさんは、更新されたらすぐ聴きたい特定の番組が誰にでもあるはずだと前置きして、登録方法を説明します。
登録手順は上のとおりで、番組名を入れれば自動で登録されます。登録した番組ごとに、届けてほしい時間帯や即時通知のオン・オフを選べます。
DJリッキーさん自身は、AIで仕事をサボるラジオと、AIで稼ぐラジオbyイケハヤの2番組で即時通知をオンにしています。即時通知をオンにすると、その番組がRSS上で更新された時点ですぐにメールが届きます。
この番組がRSS上で更新されたら、すぐに私のところにメールが来ます。
即時通知とまとめ便は、どう使い分ける?
即時通知とは別に、DJリッキーさんはまとめ便という受け取り方も用意しています。DJリッキーさんの場合、Make it Next、限界突破ライフハック、本つまみ食いラジオ、ポッドキャスト機材庫はまとめ便で受け取っているそうです。
まとめ便では、たとえば電車に乗る毎朝7時ごろといった決まった時間に、登録番組の最新エピソードがまとめて届きます。
番組がRSS上で更新されたら、すぐにメールが届く。特に追いかけたい番組向け
指定した時間帯に、最新エピソードがまとめて届く。通勤時間などに合わせられる
DJリッキーさんは、Apple PodcastやSpotifyなどプラットフォームの通知機能も悪くないとしたうえで、それでも聴き逃してしまうことがあると話します。自分の生活リズムに合わせて、メールで必ず届くところが、このツールの強みだという位置づけです。
「今は忙しい」に応えるリマインドの仕組み
届く通知メールの件名には、エピソードのタイトルがそのまま入ります。DJリッキーさんは、忙しい人でも件名を見るだけで内容がわかるように、件名にエピソード名を入れたと説明しています。
通知メールの「聞く」を押せばすぐに再生できます。すぐに聴けないときは、1時間後、12時台、18時台のいずれかに、もう一度リマインドを送るよう設定できます。
ごめん、今は忙しい、後で聞きたいっていう時に、あのね、リマインドの機能が効いてくるわけなんですね。
リマインドのメールでも、もう一度「聞く」を押すことも、さらに後でリマインドすることもできます。リマインドを重ねてもまだ聴けないほど忙しい場合には、エピソードの簡単な概要欄が届き、内容だけでもキャッチアップできるようになっています。
通知メール
件名にエピソード名が入ったメールが届く
リマインド
すぐ聴けなければ1時間後・12時台・18時台に再通知
再リマインド
リマインドのメールからさらに後回しにできる
概要欄
それでも忙しいときは簡単な概要欄で内容を把握
DJリッキーさんは、これらの機能は自分が欲しいものを全部作った結果だと話しています。
個人的にね、これ自分が欲しいもの全部作りました。
再生ページはその場で作り替えられていた
通知メールの「聞く」を押すと、再生プレーヤーのページが開きます。最初のページは、RSS経由で作られたタイトルと再生プレーヤーだけの構成でした。
DJリッキーさんは、やはりApple PodcastやSpotifyで聴きたい人もいると考え、収録の直前に再生ページを変更したそうです。今は「Apple Podcastで開く」「Spotifyで開く」のボタンからそれぞれのアプリに移れて、概要欄も表示されます。
RSS経由のタイトルと再生プレーヤーだけ
Apple Podcast・Spotifyで開くボタンと概要欄を追加
再生ページの変更について、DJリッキーさんはClaude ── アメリカのAnthropic社が開発した対話型AI。文章作成のほか、プログラムの作成や修正にも使われていますに頼めばすぐに変わるので楽だと話しています。
いや、この辺Claudeで叩いておけば勝手に変わるからいいよね。
DJリッキーさんはこの一連の機能を、勝手に起こした「聞き逃し絶対ゼロ運動」と名付け、聴きたかった番組を必ず聴くために使ってほしいと呼びかけています。
道具箱にはほかにどんなツールがある?
ポッドキャストの道具箱は、ポッドキャスト好きの人に限らず誰でも使えます。DJリッキーさんは通知機能のほかにも、さまざまな機能を充実させてきたと話します。
道具箱に入っている主なツールとして、DJリッキーさんは次のものを挙げています。
- 配信カレンダー(本人いわく、あまり人気はない)
- 音声ファイルをアップしてEQ(イコライザー)を調整する機能
- 音圧のチェックとゲートの適用
- フィラーカット(1人1日、収録20分ぶんまで)
- 過去回を探すツール、概要欄のリンク切れチェック
- Apple Podcastのランキング見張り、ポッドキャストニュース
利用者は利用者数人ほどいるものの、AIサービスの無料範囲内でまだ余裕があるそうです。DJリッキーさんは、見たり聴いたりするだけでなく、実際に体験してほしいと話しています。
DJリッキーさんは、こうしたツールをどうやって自作しているのかという裏側についても、別の回で紹介したいと予告して締めくくっています。
まとめ
ポッドキャストの道具箱は、お気に入り番組の更新やポッドキャストのニュース・イベントを、自分の生活リズムに合わせてメールで受け取れる無料ツールです。DJリッキーさんが自分の欲しい機能をそのまま形にしたもので、聴き逃しを減らす工夫が重ねられています。
- ニックネームとメールアドレスがあれば、誰でも無料で登録できる
- 必ず聴く番組リストは番組名を入れるだけで登録でき、即時通知とまとめ便を選べる
- すぐ聴けないときは、リマインドや概要欄で後から追いかけられる
- ニュース便・イベント便は、毎日か毎週かと、受け取る時間帯を指定できる
- EQ調整、音圧チェック、フィラーカットなど制作向けツールもそろっている







