Claude Codeはなぜ今が始めどきなのか
この回のテーマは、Anthropicのコーディング支援ツール「Claude Code」の基礎的な使い方です。きっかけは、かねりんさんが収録の数日前にようやくClaude Codeを導入し、すっかりハマっていることでした。
数日前にClaudeCodeをようやく入れて、人生ハッピーみたいな、もう猿みたいな感じになってるんで。
しぶちょーさんは以前からClaude Codeを紹介していましたが、かねりんさんが導入するまでには時間がかかりました。かねりんさんは、番組で紹介されるツールが多すぎて、しぶちょーさんの「推し具合」がわからなかったことを理由に挙げています。
これ死んでも使え、なのか。まあまあまあまあ、使っとくといいよ、なのかさ。
しぶちょーさんによると、紹介した当初のClaude Codeは環境構築が面倒だったといいます。黒い画面でコマンドを打ち、依存関係 ── あるソフトを動かすために、先に入れておく必要がある別のソフトとの関係。一つを入れるために、別のものを順番に入れる必要が出てきますにあたるソフトを順番に入れる作法があり、特にWindowsでは難しかったそうです。
ただ、最近はそうした手間が取り払われ、Claude Codeはかなり簡単に入るようになりました。しぶちょーさんは「ちょうど今いいと思います」と話し、素人のかねりんさんが使い始めたことも、リスナーが始めるきっかけになりそうです。
黒い画面でコマンドを打ち、依存するソフトを順番に入れる必要があった。特にWindowsでは難しかった
そうした手順が取り払われ、結構簡単に入るようになった
かねりんが数日で作ったもの、データ集約からメール代読まで
しぶちょーさんが、Claude Codeで何を作っているのかを尋ねると、かねりんさんはまず、あらゆるプロジェクトのデータを一か所に集める取り組みを挙げました。
(いろんなプロジェクトを)全部ここに、なんか階層別にデータを持ってきて、進行の更新がありゃそこにも記録してってっていう。
かねりんさんが目指しているのは、Claude Codeに聞けばプロジェクトごとの最新の進捗が全部出てくる場所です。さらに、埋もれてしまうメールも代わりに見てもらい、自分のDiscordサーバーに毎朝最新サマリーを出させる仕組みも作っていました。
このメールの仕組みについて、しぶちょーさんはGAS ── Google Apps Scriptの略。GmailやスプレッドシートなどGoogleのサービスを自動で操作できるプログラムの仕組みですでGmailからデータを持ってきて、Notionに書き込む流れをClaude Codeに作ってもらう形だと整理しています。
もう一つの成果が、ポッドキャストの文字起こしの自動化です。しぶちょーさんから「ローカルでできる」と聞いたかねりんさんは、すぐに実現できたといいます。
文字起こしと、その後に、さ、話者分離完璧にしたいから、このそれぞれの音源で文字起こししたやつと、ミックスで、ミックスを原本にして、
で、話者分離のやつをこう突き合わせて、完璧な話者分離にしてみたいな。
かねりんさんは、この工程をClaude Codeにアプリとして作らせました。いまは「何話のフォルダを見て文字起こしして」と頼むだけで、話者別の音源とミックスを突き合わせ、決まったフォルダにトランスクリプトを保存するところまで自動で進むそうです。
指示
Claude Codeに、エピソードのフォルダを見て文字起こしするよう頼む
個別の文字起こし
話者それぞれの音源を文字起こしする
突き合わせ
ミックス音源を原本にして、話者分離の結果を照合する
保存
決まったフォルダにトランスクリプトを保存する
以前はGeminiで同じことを試し、エラーが出て1時間ほどかかったうえ、話者分離も間違っている前提だったといいます。かねりんさんは、ローカルで動く新しい仕組みの軽さに「もう感動ですね」と話しています。
200ドルプランでも足りない、課金をどう回収するか
しぶちょーさんは、かねりんさんの使い方を見て「どこがAI素人なんですか」とまた言われそうだと冗談めかします。かねりんさんは、ツールを覚えれば誰でもこうなると返しました。
しぶちょーさんは、専門家でなくても対話で聞けて、Claudeがユーザーの理解度に合わせて提案してくれる点を挙げています。作りたいものがふわっとしていても、「こんなことやりたいんだけど」と聞けばいいということです。
支部長がここにいるみたいな気持ちだもん。
かねりんさんはすでにプランを上げ、200ドルプランでも足りなくなっていました。しぶちょーさんは、100ドルや200ドルを課金するなら、それをペイできるほど使うべきだと考えています。
その月、ひと月でペイするんじゃなくてね、こう長い目で見て、こう、まあその経験値も踏まえてペイしていくような、
かねりんさんにとっての効果は、頭の中で散らかっていたプロジェクト情報が整理されることでした。プロジェクトの最新情報を読み込ませておけば、前提情報をいちいち打ち込まずに「続きで話せる」のが大きいといいます。
ウェブ版のチャットにも参考資料を登録する機能はありますが、最新情報に差し替えるのは現実的に無理だったそうです。Claude Codeならファイル自体を書き換えてくれるので、かねりんさんは最初に更新のルールをClaudeと一緒に決めていました。
参考資料を登録できるが、更新のたびに自分で差し替える必要があり、続けられなかった
最新情報のファイルを決めておけば、Claudeがそのファイルを書き換えてくれる
説明書を読むしぶちょー、読まないかねりん
しぶちょーさんは、この日のテーマを「カネリンのClaude Code使いました記念」の基礎講座だと紹介します。感覚で使っている部分が多いのではないか、というのが狙いです。
そうそうそう、俺説明書読まないタイプだから、支部長と違って。
一方のしぶちょーさんは、箱を開けたら本体より先に説明書を出し、全部通読するまで本体に触らないという「鉄の掟」を持っています。携帯電話も分厚い説明書を読み終えるまで電源を入れなかったそうです。
Macはだから本当に満足できないの。もうiPhoneじゃ。
しぶちょーさんは、Claude Codeの全部を説明すると時間がかかりすぎるため、「最初のページに書いてあるようなこと」のうち、知らないと損をする部分をキャッチアップしていくと説明しました。
CLAUDE.mdは何を書くファイルなのか
最初の話題は、Claude Codeの基本中の基本であるCLAUDE.md ── Claude Codeが作業時に自動で読み込む設定ファイル。プロジェクトの説明やルールを書いておくと、AIがそれに沿って動きますです。かねりんさんは名前を意識していなかったものの、会話の中で「ここに書き込むね」と出てくるファイルとして認識していました。
このプロジェクトはこういうものですよねと。こういうルールで私は仕事しますよねみたいなことのルールとかを基本的には書いておくものになります。
しぶちょーさんによると、Claude Codeの動きはCLAUDE.mdの設計でだいぶ変わります。ただし書きすぎればよいものではなく、毎回読み込まれるため、長くても200行ぐらいが目安だといいます。
かねりんさんが確認すると、自分のCLAUDE.mdは71行でした。最初にClaudeと設計についてずっと会話していた結果を、Claudeが自動で書き込んでくれていたようです。
CLAUDE.mdは置き場所によって優先度が変わります。各プロジェクトのフォルダに置いたものが「ローカル」で優先され、それがない場合は、Claudeをインストールした場所にある「グローバル」のCLAUDE.mdが読まれる仕様です。
各プロジェクトのフォルダに置くもの。基本的にこちらが優先される
Claudeのインストール先に置くもの。プロジェクトにCLAUDE.mdがないときに使われる
グローバルの設定は必須ではありません。しぶちょーさんは、指示がないときにこう動いてほしいというルールがあるなら設定しておくとよい、と勧めています。
/initと/effortで覚えるスラッシュコマンドの基本
次にしぶちょーさんが紹介したのは、途中のプロジェクトでCLAUDE.mdを作りたいときに便利なスラッシュコマンド「/init」です。初期化という名前ですが、ファイルを消すわけではありません。
それはなんかファイルの構造をバーって読みこ-読み込んで、そのcloud.mdの元みたいなのを作ってくれるわけ。
プロンプトで頼んでも同じことはできますが、/initを使うとシンプルに済みます。かねりんさんはこれまでスラッシュコマンドをほぼ使わず、言葉で指示していたそうです。
モデルの切り替えは「/model」、思考の深さは「/effort」で変えられます。かねりんさんは思考の深さを常にmaxにしていて、その上にあるultrathink ── Claude Codeで最も深く考えさせる設定。番組内では、長く自律的に作業を続けてくれるものとして紹介されていますも重そうな作業のときにだけオンにしていました。
しぶちょーさんは、ultrathinkはまだプレビュー版で性能はわからないとしつつ、長く動いてくれる点を評価しています。自分も朝起きるまでに作業を進めておくよう頼んだことがあるそうです。
しぶちょーさんは、基礎の基礎としては、/init、/model、/effortの3つを覚えておけばまず十分だとまとめています。
プランモードとオートモードは権限がどう違うのか
Shift+Tabで切り替えるモードについて、かねりんさんは普段オートモードを使い、最初だけプランモードを使うこともあると話しました。そこでしぶちょーさんが、モードごとの違いを整理します。
何が違うかっていうと、確認なしで実行できる操作っていうのの権限が違うのね。
通常のモードで確認なしにできるのは読み取りだけです。編集を自動で受け入れるモードでは、ファイルの読み取り・編集と基本的なファイル操作は自動で進み、インストールなどのコマンドを実行するときだけ確認されます。
プランモードは読み取りしかせず、まず計画を立てて「こういうことをやっていいか」を提示します。オートモードはほぼ全部の権限を与えるため、必要なソフトのインストールまで含めて完成まで進めます。
| モード | 確認なしでできること | 確認されること |
|---|---|---|
| Ask before edits(既定) | 読み取りのみ | 実行する操作はすべて |
| Accept edits | 読み取り・編集・基本的なファイル操作 | インストールなどのコマンド実行 |
| プランモード | 読み取りと計画の提示 | 計画を実行してよいか |
| オートモード | ほぼすべて | ほぼなし |
しぶちょーさんは、オートモードは何でも勝手にやるため上級者向けだと説明します。かねりんさんは、英語の確認を毎回スクショして聞くのが面倒で、オートにしてしまったといいます。
最初は一番最初大きい動きをさせる時はplanmodeの方がいいかもしれない。方針がそもそも間違ってるとさ、全然ね、
しぶちょーさんがすすめるのは、プランモードで方針を決めてから実行し、面倒になったらオートモードに移るという二段階の運用です。オートモードも裏でチェックがあり、危ない操作は実行しないようになっているそうです。
/remote-controlでスマホから自分のパソコンを動かす
かねりんさんがまだ試していなかったのが、スマホからの操作です。しぶちょーさんは、作業中のClaude Codeに「/remote-control」と入力すると、そのセッションがリモート状態になると説明しました。
収録中にかねりんさんが試すと、URLが表示され、スマホのClaudeアプリの「Code」から、パソコンのセッションに指示を送れるようになりました。
マジっすか。あ、動いた。
作業自体は自分のパソコン上で、ローカルのデータを使って行われます。スマホからはファイルそのものにはアクセスできませんが、指示を出し、結果についてのやり取りはできる仕組みです。
かねりんさんが試したところ、複数のセッションを同時にリモート状態にすることもできました。パソコンがスリープにならない限り使えるといいます。
便利な反面、しぶちょーさんは、外出中も指示を出し続けて「脳の片隅をClaude Codeに取られる」と話しています。散歩に使いたいというかねりんさんには、散歩に集中したほうがいいと返していました。
サブエージェントはメインの会話を守るための機能
最後の基本トピックはサブエージェントです。しぶちょーさんは、並行で作業させて効率を上げること自体が目的ではないと強調しました。
メインの会話の、その文脈とは別の会話をさせることによって、メインのその会話の内容を汚さないっていう。
たとえば、メインの作業の途中で不具合チェックや情報整理をさせると、それまでの指示の流れが分断され、コンテキスト ── AIがその会話で参照している、これまでのやり取りや情報のまとまり。長くなると圧縮され、内容が抜け落ちることがありますが汚れてしまいます。サブエージェントに分ければ、メインの会話を汚さず、トークンの消費も抑えられるといいます。
指示の流れが分断され、コンテキストが混ざって解釈がずれていく
別のコンテキストで作業し、結果がメインの会話を汚さない
かねりんさんは、これまで別のタブを開いてメインの会話を読み込ませ、手作業で同じことをしていました。しぶちょーさんは、コンテキストを汚してはならないという意識を持っているだけでも素晴らしいと評価しています。
サブエージェントは、バグ確認係や進捗まとめ係のように、よくやる作業ごとにあらかじめ作っておけます。収録中にかねりんさんも「/agents」から、日本語で役割を説明してClaudeに生成させる方法で1つ作りました。
せん-専門家一人増えましたみたいな感じだね。
しぶちょーさんは、メインの作業と衝突しないよう、サブタスクで完結する内容を任せるのがよいと話しています。ただ、どう使い分けるのが正しいかは、しぶちょーさん自身もまだ模索中だそうです。
スキルとGitHub、攻撃的なコードに注意
話はスキルに移ります。しぶちょーさんは、スキルは「CLAUDE.mdのより具体的な版」で、作業ごとの手順書をいくつも書いておくものだと説明しました。
スキルは深いよ。ってかもうClaudeCodeってスキルの話だからね、ほぼね。
スキルはGitHub ── ソフトウェアのコードを公開・共有する世界最大級のサービス。多くの人が共同で開発し、評価の目安として「スター」が付けられますのURLをClaude Codeに渡せば、必要なデータごと取り込み、足りないものもインストールしてくれます。使い方もREADMEに書かれているので、Claudeが読み込んで教えてくれます。
ただし、何でも入れればよいわけではありません。しぶちょーさんは、中に攻撃的なコードが入っているものもあると注意を促しています。
スターが多くて。スターっていうのはその評価みたいなやつあるんだけど、GitHubにもね、ちゃんと使われてるやつを入れとかないと、変なやつ入ってきちゃう可能性があるから、
スキルを共有する文化が広がったことで、セキュリティのリテラシーがない利用者を狙った悪質なスキルも横行していたそうです。しぶちょーさんは、怪しいフリーソフトを入れないのと同じ感覚で気をつけるべきだとしています。
動画編集スキルの仕組みと、ElevenLabsとWhisperの比較
しぶちょーさんは以前、動画編集をClaude Codeにやらせるスキルを試し、「まあまあまあまあって感じだった」と振り返ります。
徹底的に文字起こしした後に、なんかその空白の部分を切るみたいな。
このスキルはElevenLabs ── 音声合成や文字起こしのAPIを提供する企業のサービス。番組内では、無料分でも文字起こしができると紹介されていますのAPIで文字起こしをし、文字が起こされていない部分のタイムスタンプを切る仕組みです。内容とタイムスタンプを合わせて理解しているため、特定の内容の部分だけを抜き出すこともできるといいます。
かねりんさんがローカルでもできるのではと尋ねると、しぶちょーさんは、ローカルのWhisper ── OpenAIが公開している音声認識モデル。自分のパソコン上で動かして文字起こしができますと組み合わせたいとClaudeに伝えれば、うまく動くかは別として組み合わせてくれるだろうと答えました。
元のスキルは、パソコンのリソースが潤沢でない前提で外部APIを使う設計だったそうです。性能について、しぶちょーさんは比べていないとしつつ、大きくは変わらず、ローカルのWhisperのほうがよいかもしれないと話しています。
Geminiの捏造とAPIの落とし穴
文字起こしの話から、Geminiの問題に話が移ります。かねりんさんは、Geminiでは話してもいない内容が文字起こしに入ってくると指摘しました。
喋ってもない内容入ってくるもんね、Geminiは。
しぶちょーさんは、以前のAIカネリンの回でも会話が途中から変な方向に進み、自分の発言まで捏造されていたと振り返ります。一方で、1年前に今のGeminiを使っていたら脳がはち切れるほど驚いたはずで、慣れによって期待値が上がっているとも話しています。
かねりんさんはサムネイル作成について、APIではよいものができず、ChatGPTのウェブから直接作っていると明かしました。しぶちょーさんは、APIのモデル選択が古い可能性を指摘します。
そのAPI最新のやつ読み込ませようとすると結構古い情報を持ってくるのね。
AIには学習データのカットオフ ── AIが学習した情報の期限。それ以降の出来事や新しいモデルについては、学習データだけでは知りませんがあり、自分の知識で答えようとすることがあります。そのため、GPT Image 2ではなく旧世代のAPIを叩いている可能性があり、最新のAPIリファレンスを読ませて指定し直すとよいそうです。
VS Codeで使うと初心者が安心できる理由
しぶちょーさんは、Claude Codeは必ずしもVS Codeで使う必要はなく、ターミナルから使ってもよいと説明します。ターミナルを6画面並べてエージェントを同時に動かすためのソフトもあるそうです。
ただ、ターミナルでは作業フォルダに移動してからClaudeを呼び出す必要があります。VS Codeは今どのフォルダを開いているかがわかりやすいため、しぶちょーさんのおすすめです。
なんかフォルダ構造も左に出てるしさ、
かねりんさんはVS Codeを使うのは初めてでしたが、ターミナルだけでは「なんだこれ」と止まっていたのに、VS Codeでは馴染みのある感覚で使えたといいます。今はウィンドウを4つほどに分け、それぞれにタブを10個から20個開いて、ジャンル別に使い分けているそうです。
一方で、最初の設計には1日かかりました。フォルダが変わると会話を行き来できないといった挙動に戸惑い、最終的にすべてルートで立ち上げて、ファイルだけをフォルダに仕分ける形に落ち着いています。
かねりんさんは、ITに詳しくない知人にもClaude Codeを勧めました。知人は1時間ほどで導入し、今まで大変だった作業が一瞬で終わったと驚いていたそうです。
CodexとClaude Coworkは何が違うのか
しぶちょーさんが並行して構築を勧めたのが、OpenAIのCodexです。Claude Codeとほぼ同じ使い方ができる、OpenAI版のClaude Codeのようなツールだと説明しています。
当然コンテキストはClaudeCodeと共有してないし、その、まあまた別の視点で指摘してくれるから、なんかサブとして使うと結構いいと思います。
最近はClaude CodeからCodexに乗り換える人も増えていて、評価は分かれ続けているそうです。しぶちょーさんは、障害などで片方が使えなくなっても乗り換えられるよう、両方使えるようにしておくことを勧めています。
続いて、かねりんさんが気になっていたClaude Coworkについて、しぶちょーさんは「簡易Claude Code」だと答えました。
Claude Coworkは、普段のチャット画面で使うClaudeが、ローカルのファイルにもアクセスできるようになったものです。アプリを作るより、ファイル名の一括変更やデスクトップの整理など、Claudeに直接作業をさせる用途に向いています。
基本は開発のためのツール。アプリを作らせることもでき、Coworkと同じこともできる
チャットのClaudeがローカルファイルを扱えるようにしたもの。環境構築がいらず、作業の自動化のハードルが低い
しぶちょーさんによると、Claude Codeを使いたい人の多くは、ソフトを作りたいエンジニアではなく、作業を効率化したいビジネスパーソンでした。そうした人にとってはCoworkで足りる場合がありますが、Claude Codeが使えれば基本的にCoworkと同じことができるといいます。
コミュニティのClaude Codeスレと、24時間動くエージェントの次の一歩
かねりんさんは、番組コミュニティにClaude Codeのスレッドを作り、リスナーの使い方を持ち寄りたいと話しました。一方でしぶちょーさんは、イベントで多くのリスナーから、以前の回を聞いてすでに導入したと言われたことを明かします。
Kaneri、やっぱ一歩遅いんだわ、ClaudeCode。
しぶちょーさんが気にかけているのは、かねりんさんのRaspberry Piを使ったエージェント作りです。かねりんさんは以前、外付けSSDを初期化しそうになり、Claude Codeが止めてくれたそうです。
しぶちょーさんは、Claude Codeが使えるようになれば、OpenClawの実装もClaude Codeにやらせればすぐだと話します。かねりんさんは、それで何ができるかのイメージが湧いていないことが後回しの理由だと答えました。
しぶちょーさんが挙げた用途は、24時間動くBotをコミュニティに置くことです。人格を設計し、コミュニティでコミュニケーションを取る秘書のような存在になるといいます。
24時間動くが、あらかじめプログラムしたことしかしない
自分から話しかけたり、判断してツールを選び、行動したりできる
AI素人の肩書きとダニング・クルーガー効果
しぶちょーさんは、ここまで使いこなすかねりんさんが、そろそろ「AI素人」を名乗れなくなるのではと切り出しました。かねりんさんは、G検定に受かっていないと返します。
受かったらAIプロ素人のカネリンです。
2人は新しい呼び名を考え、「AI頑張るマン」のような方向がよいという話になりました。しぶちょーさんは、素人や初心者という言葉が謙遜に聞こえることがあると説明しています。
そう、こんだけできるのに、この人素人とか言ってるんだみたいな。
本当の初心者がそれを見て萎縮してしまう、というのがしぶちょーさんの懸念です。一方で「一発逆転」のような言葉は、AI副業を推すような「驚き屋」の匂いがするので避けたいとも話しています。
かねりんさんは、暗号資産の世界にいた頃は資産が増えても自分は何も変わらなかったが、AIではかつてないほど自分がスキルを得たように感じると話しました。作業量が100分の1になったという実感もあるそうです。
しぶちょーさんは、それをダニング・クルーガー効果 ── 能力が低い段階ほど自分を過大評価しやすいという心理傾向。学び始めに自信が急に高まり、その後に下がる「山」の形で説明されることが多いですに例えます。セミナーでAIに詳しい人として見られると、自分を専門家だと思いそうになるため、一度打ちひしがれて山を下る視点が大事だと話しています。
使いこなして自信がつく
AIを使って、できることが一気に増える
G検定などで学ぶ
数式の闇に放り込まれ、分からないと気づく
本当の実力がつく
落ちてから、本当の実力がついていく
かねりんさんは、コミュニティのDiscordでG検定やE資格の合格者にロールを付けるアイデアを出しました。しぶちょーさんも、G検定の受験会を実現したいと話しています。
プロンプトの時代からフロー設計の時代へ
試験の話から、AIに頼ると考える力が失われるのではという話題に移ります。しぶちょーさんは、そうしたニュースは騒ぎすぎな面もあるとしつつ、「考えたくない、AIに聞けばいいか」となる感覚はあると認めています。
ストーリーは全部作った、自分で。AI使わずに。ただスライドはAIで作った。
しぶちょーさんがプレゼンの流れを自分で作ったのは、AIのスライドには「つかみ」がないからです。目次から順に説明する構成になりがちで、客いじりのような入り方はしてくれないといいます。
さらにしぶちょーさんは、Anthropicの人も「プロンプトを設計する時代ではない」と話していたと紹介します。これからは、評価して改善を繰り返す流れを決め、自律的に動かす時代だという考え方です。
流れと、こういう評価したら、次またこれぐるぐるここ回して、このぐらいの結果になったら結果出してねみたいなルールを決めとけば勝手にやってくれるじゃん。
そうした流れは、プロンプトではなくCLAUDE.mdなどに書いておくのがこれからのやり方だそうです。2人は、先人のフローを使う前に、一度自分で車輪の再発明をしてみるほうが、そのありがたさに気づけるという点でも意見が一致しました。
ネットにあふれる「神セット」のようなスキル集について、しぶちょーさんはClaude自身に仕分けさせたといいます。今の設計のほうが上位互換で不要なものと、採用する価値があるものを分けてくれたそうです。
Claude Code開発者と京都の味噌、「日本ゆかり」をうがって見る
しぶちょーさんは、Claude Codeの開発者について見聞きした話を紹介しました。奥さんが日本人で、京都に住んで味噌を作り、隠居のように過ごしていた人がAIの急変に気づいて本社に戻り、3日でClaude Codeを作ったという話です。
しぶちょーさん自身も「三日で作ったかは知らん」としつつ、日本にゆかりがある人だと知って親近感が湧いたと話します。これに対し、かねりんさんは日本人を取り込むためのエピソードかもしれないと疑ってみせました。
すごくこう仲間意識、日本人としてのこのアイデンティティが日本は強いから、こう言っとけば大丈夫ですよっていう。
かねりんさんは、事実だとは思うとしたうえで、そういう視点もあるという話だと補足しています。外国人に日本を印象づけるとき、京都がよく使われるのではないかという話にも広がりました。
かねりんさんは、日本のアニメに驚く外国人の動画についても、日本人がよく見るからそうしたコンテンツが生まれているだけだと考えています。日本のすごさを伝えるなら、わかりやすい驚きどころではなく、本質的な良さまで伝えないと、コンテンツとして消費されてしまうといいます。
最後にかねりんさんは、毎週火曜日には1週間のAIトピックを振り返る速報回も配信していると告知しました。感想はハッシュタグ「#おちつきAI」を付けて、Xなどに投稿してほしいとのことです。
まとめ
この回では、使い始めて数日で200ドルプランを使い切るほどClaude Codeにハマったかねりんさんに、しぶちょーさんが基礎機能を順に教えました。感覚で使っていたかねりんさんも、実は基礎の多くを押さえていて、「素人を卒業しかけている」ことが浮かび上がる一本です。
- CLAUDE.mdはプロジェクトのルールブックで、長くても200行ほどが目安。ローカルがグローバルより優先される
- /initでCLAUDE.mdの元を作り、/modelと/effortでモデルと思考の深さを切り替えるのが基礎の基礎
- 大きな作業はプランモードで方針を確認してから実行し、慣れたらオートモードに移る二段階の運用がすすめられる
- /remote-controlでスマホから指示でき、サブエージェントはメインの会話のコンテキストを汚さないために使う
- GitHubのスキルは、スターが多く広く使われているものを選び、攻撃的なコードに注意する



