Logic Proのチャンネルストリップを探しやすくするには?
Ryoma Maedaさんは収録の前日、自分が使いたいツールをAIで作っていたといいます。普段のDAW ── Digital Audio Workstationの略。パソコン上で録音、打ち込み、編集、ミックスなどの音楽制作を行うソフトウェアの総称ですは、Apple製のLogic Proです。
Maedaさんが作ったのは、Logic Proのチャンネルストリップ設定をレーティングし、一覧にして、フィルターや検索ができるアプリです。
Logic Proのチャンネルストリップは、トラックごとの設定を保存しておく機能です。使うシンセのプラグインと音色、エフェクト系のプラグインと鳴らし方まで、トラックの設定をそのまま丸ごとコピーして残しておけます。
(チャンネルストリップが)大量になってくると、なかなか探すのが大変だったり、まあ大体使うのが同じになってきたりとかしてしまうので。
Maedaさんは、チャンネルストリップの探しにくさと、使うものが固定化する問題を解決する方法を考えました。そこで、AIで開発するツールであるGoogleのAntigravity ── Googleが提供する、AIエージェントと対話しながらソフトウェアを開発できる開発環境。指示を出すとAIがコードの作成や修正を進めますを使い、ブラウザーで動くアプリを作ったといいます。
Maedaさんの自作アプリは、ブラウザーで動くもののローカルだけで完結する作りです。他の人に一般公開するつもりがなく、自分の環境だけで動けばいいという前提で作っています。
仕様は非常にざっくりしていて、使いにくさもまだ残っているそうです。それでも、思った通りのものは大体できたとMaedaさんは話しています。
課題
保存したチャンネルストリップが大量になり、探しにくく、使うものも同じになりがち
開発
GoogleのAntigravityを使い、AIでアプリを作る
完成
レーティング、一覧、フィルター、検索ができるローカル専用のブラウザーアプリ
DAWのアップデートを待たずに自分で作る時代
Maedaさんは、誰かのためではなく自分のために使うアプリを誰でも簡単に作れるようになったことを、非常にいい時代だと受け止めています。
事務系などのさまざまな仕事では、自分用のアプリを作って使うことがすでに割と一般的になってきている、とMaedaさんは見ています。音楽制作の現場にも、この流れはどんどん浸透してくるだろうと考えています。
もちろんDAWの中にいろんな便利な機能はあるんですけど、やっぱりちょっとここが足らないなって思うところを、DAWのアップデートを待つより、もう自分でサクッと作っちゃう。
ただし、アプリを一般公開して多くの人に使ってもらう場合と、自分だけで使う場合とでは、求められるものが違うとMaedaさんは整理しています。
技術スタックなど、細かいことをいろいろ考える必要がある
割と誰でもサクッと作れる状態になっている
Maedaさんは、今回のチャンネルストリップ管理アプリを一般公開するつもりはありません。ただ、Xの投稿でスクリーンショットとともに、どんなものを作ったかは紹介しているそうです。
まとめ
Ryoma Maedaさんは、Logic Proのチャンネルストリップが増えて探しにくくなる悩みを、AIで自作したアプリで解決しようとしました。自分の環境で動けばいいと割り切れば、DAWに足りない部分を自分で補えるようになった、というのがこの回の要点です。
- Logic Proのチャンネルストリップは、シンセやエフェクトを含むトラック設定を丸ごと保存する機能
- GoogleのAntigravityで、レーティング、一覧、フィルター、検索ができるローカル専用アプリを作った
- 自分用と割り切れば、仕様がざっくりしていても思った通りのツールは大体作れる
- DAWのアップデートを待たず、足りない機能を自作する流れが音楽制作にも広がるとMaedaさんは見ている





