AI格差は「課金額の差」ではない?
今回のテーマは「AI格差」です。いまはお金を払って課金すると、高性能なAIが使えるようになっていますよね。
大山さんはこの状況を、ゲームの課金にたとえて説明しています。課金勢がどんどん強くなり、無料や微課金の人はコツコツ日課をこなして少しずつ進んでいく、あの感じです。
新しいガチャとか引けるようになる券とかあると、課金勢はどんどん課金して強くなっていく。
ただ、大山さんは性能がいいAIを使うことがAI格差だとは思っていないと話します。もちろん、いいものと無料のものでは差は出ます。でも、そこが本質ではないという見方です。
たとえ3万円課金して一番上位のプレミアムプランを使っても、使いこなせなければ、無料で十分に使いこなしている人より結果が出ないこともあります。つまり差が生まれるのは、課金額ではなく「うまく使えるかどうか」だというわけです。
読めないサービスを登録しかけた話
ここで大山さんは、自分自身のちょっとした失敗を打ち明けます。じつはこういう使いこなしが苦手なんだそうです。
Claude、Claudeフレアみたいな、もう読めなかった、読めない時点でもう結構終わってるんですけど。
勢いがつくと、読めもしない、いいと言われているサービスをそのまま登録してしまうことがあるといいます。
で、何登録したかわかんなくなるんですよ。で、用途もわからないということが多々起きます。
以前は日本語表記じゃないと使わなかったものも、AIを使えば外国語表記でも使えるようになりました。でもその分、言葉も注意事項もわからないまま進んでしまいがちです。
AIは聞いたことは答えてくれますが、全部を勝手に教えてくれるわけではありません。だからこそ、理解して調べてからやる人と、調べないで進んでしまう人の間で差がつく、と大山さんは指摘します。
GeminiでもChatGPTでもClaudeでも、各社のAIがどんな性能を持ち、どこまで使えるのかを細かく学んでいる人はうまく使います。一方で使用量だけで増やしている人とは、大きな差が生まれるという話です。
AIが止まったとき、何が残っているか
ここからが大山さんの本題です。一般論としての「使いこなし格差」はあるけれど、もっと大事なのは別のところだと話します。
僕が思うにはですね、なくなった時にどう行動できるかっていう格差が生まれると思うんですよ。
AIはどんどん無料化が進み、上位プランでしか使えなかった機能が中間プランに、さらに無料へと降りてきています。多くの人はやがて上位課金をしなくなる、と大山さんは見ています。
そこで想像してほしいのが、AIどっぷりで仕事をしている状況です。AIを使う仕事しか目の前になく、それで結果を出している。そのAIが突然動かなくなったり、サービスが停止したりしたらどうなるでしょうか。
ゴリゴリに使いこなしている人は、それほど困りません。同じことを別のAIにさせればいいだけだからです。それを道具を取っ払ったときに何が残っているかという格差が広がっていく、というのが大山さんの見方です。
遅くてもAIなしで仕事ができる。別のAIに乗り換えられる。結果が出た理由を自分で説明できる。
やり方も直し方も急ぎ方もわからない。AIありきで仕事を始めたため、止まった瞬間に手が止まる。
「AIネイティブ」だからこそ危うい理由
たとえば9月1日の時点で、3日までにまとめなきゃいけない資料があったとします。AIがあるから大丈夫だと思っていたのに、いきなり止まったら大変ですよね。
もともと自分でやっていた作業をAIで速くしていた人なら、また遅くなるだけです。面倒だなと感じつつも、この作業ができる別のAIを探すこともできます。
でも、AIからスタートした「ネイティブ」な人はそうはいきません。
やり方わかんないでしょ?で、直し方もわかんない、急ぎ方もわからない。
誰かに聞ければいいのですが、聞く人がいなければ地獄です。あと3日しかないのに、やり方がわからないという状態こそが格差だと大山さんは表現します。
だからこそ、いまAIにデータ分析を任せているなら「なぜその数字になるのか」を自分でも押さえておくとか、そういう深掘りが必要だと話しています。
結論と、発信を一本につなぐ小さな運用
この回の結論はシンプルです。AIが使える人が偉いということではありません。
大切なのは、AIがなくなったときにどう行動できるか。そこがこれからのポイントになる、というのが大山さんの結論です。
後半では、大山さんが作った発信サービスの話へ移ります。音声配信から記事、SNS、WordPressへと、発信を四方八方にまくのではなく一本につなぐという独自の戦略です。
AIが読み込めるプラットフォームとそうでないものがある中で、WordPressは中身を渡せば読めるので、AI運用が強くなるのではないかという仮説のもとに使っているそうです。
今回はそのライト版を作ったといいます。音声だけをやっている人や、記事を書くことから始めている人に向けたものです。
最初は「音声」と言うから伝わりにくかったと気づき、3分から5分の録音にしたそうです。その録音からX投稿とnoteを作り、noteをPinterestのピンにするという、ちょっと変わったルートで一本につなげます。
Pinterestについては、まだ結果は出ていないものの1〜2週間で手応えが出そうなスピード感があった、と話しています。
発信も四方八方にまくのではなく、少し一本何かにつないでバケツリレーで遠くまで届けるというやり方を提案して、この回は締めくくられます。
まとめ
AI格差は「課金額」でも「いま使えるかどうか」でもなく、AIが止まったときに動けるかどうかで生まれる、というのが今回の話でした。道具に頼りきらず、理由を説明できる力や別の方法へ乗り換えられる力を残しておくことが大切、というメッセージです。
- 高性能AIに課金しても、使いこなせなければ無料で使いこなす人に及ばないことがある
- 用途も理解せず、読めないサービスを登録しかけた失敗から「調べてから使う」ことの大切さを語っている
- 本当の格差は「AIがなくなったときにどう動けるか」で生まれる
- AIネイティブほど、やり方・直し方・急ぎ方がわからず止まりやすいという危うさがある
- 発信は四方八方にまかず、3分の録音からX・note・Pinterestへ一本につなぐ「バケツリレー」を提案している







