集客し続けないと回らない私たちの事情
僕らチムニータウンは、基本的に絵本や映画やミュージカル、イベントを届け続けることで、どうにか食いつないでいます。
すでに人の流れがあるところに置いているコンテンツは、河口湖の美術館くらいなんですね。
美術館はそもそも観光地なので、人が流れているところにコンテンツを置くという形です。でも、それ以外は基本的にゼロから集客している訳です。
コンテンツをまず作って、お客さん来てくださいと言い続ける。これを毎回やっています。
星の数ほどオリジナルコンテンツが生まれ続ける中で、集客し続けるのは本当に大変なんです。少しでも気を抜けば埋もれちゃう。
コンテンツのクオリティを上げるのはもちろんですが、それ以外でどうやったらお客さんが来てくれるのか。それを四六時中考えてテストしまくっています。
カレンダーは広告枠の一等地
そんな中で、チムニータウンが毎年やっている集客の施策の1つがカレンダーです。
ぶっちゃけ、カレンダーの開発販売って、うちのプロジェクトの中でもそこまで利益率がいい訳じゃないんです。
僕らはコピペを嫌うので、よそで使ったデザインを使い回すようなことはしません。カレンダーを作るとなると、12ヶ月12ページ分のイラストデザインを起こすことになります。
そのコストを考えると、それなら別のコンテンツを作った方が良かったりもするんです。
それでも毎年作っている理由は、カレンダーって広告枠の一等地だからなんですね。
今はネットに広告を出しても、出したことに安心しちゃって、実際は余裕で埋もれちゃう。皆さんもタイムラインに流れてくる広告は、ほぼ流すじゃないですか。
だから意外と効き目があるのは、オフラインの広告だったりするんです。これは本当に最近感じています。
僕らは地方でイベントをやる時にポスターを貼っているんですけど、やっぱり効き目がありますね。
ただ、ビルの屋上の看板よりも、駅のホームの看板よりも、お客さんが目にするのはどこか。それは自分の家のリビングや玄関の壁なんです。そこに出せる広告がカレンダーだ、という話です。
「思いついてもらう」より「思い出してもらう」が難しい
ここからがちょっと大事なポイントです。エンタメ業に限らず、お店もクリニックも、オンラインショップでも同じだと思います。
集客の一歩目は、思いついてもらうこと。そしてもう1つ、思い出してもらうことも大事なんですね。
思いついてもらうことができている人はいるんですけど、思い出してもらう施策に体重を乗せている事業者は結構少ないんです。
みんな商品やサービスを作った瞬間は、SNSなどで宣伝を頑張ります。でも宣伝って体力が必要じゃないですか。だから続かないんです。
結果、「こういう商品があるんだ」と気づいてもらうことはできても、「あのお店もう一回行こう」と思い出してもらうことができない。
そうするとリピーターがじわじわ減り続けて、最終的には立ち行かなくなる。
ほとんどのケースは、商品力が弱いから終わるんじゃなくて、思い出してもらう施策がないから終わりを迎えるんです。大体ここに陥っているんじゃないかと思います。
愛でられなければ意味がない
とはいえ、ただ作るだけじゃダメなんですね。リビングや玄関、トイレに飾られて、愛でられないと意味がない。
つまり、見続けてもらえないと意味がない訳です。情報を載せておきゃいい、という話じゃないんですね。
「ああいいな、このカレンダー」と見続けてもらうにはどうしたらいいか。そう考えると、やっぱり1ページ1ページ、本当に丁寧に作らせてもらうことになります。
「AKIHIRO NISHINO スケッチブックカレンダー」と銘打ったのは、全ページ西野亮廣の書き下ろしだからです。
正直、めっちゃ大変なんですよ。1個1個絵を起こしていくのは本当に大変なんですけど、愛でられないと意味がないので、そういう形を取らせてもらっています。
まとめ
今日お伝えしたかったのは、みんな「思いついてもらうこと」はやっているけれど、「思い出してもらうこと」はすっかり忘れている方がいらっしゃいますよ、ということです。その施策として、カレンダーは結構使えるんじゃないかと、いまの私は考えています。
- すでに人の流れがある場所を持たない私たちは、集客をゼロから続けるしかない
- ネット広告が埋もれやすい今、リビングや玄関に飾られるカレンダーは広告枠の一等地になる
- 事業が終わる原因は商品力より、「思い出してもらう」施策がないことのほうが多い
- 見続けて愛でてもらうために、カレンダーは全ページ書き下ろしで丁寧に作っている





