河口湖の夜エンタメの少なさから始まった話
僕、この春から河口湖にどれくらい泊まったかな。100日くらい泊まってるかもしれません。
そうすると、河口湖の夜エンタメの少なさに気づくんですよね。夜行くお店も飲食店もほとんどなくて、みんなホテルにこもってしまう。
せっかく河口湖まで来たなら、河口湖ならではの夜の何かがあるといいなと思って。美術館は17時半で終わるので、夜営業をもっとやっていきたいなと、ふんわり考え始めたんです。
そこで、美術館の中にバーを作ろうかと。場所は余っているわけですから。
ただ、これがふわっと言ってますけど、意外とむずいんですよ。富士山が世界遺産になってから、河口湖のほとりって景観法みたいなものがすごく厳しくなっていて。
世界遺産になる前にできた店は赤い看板や黄色い看板があるんですけど、後にできた店は全部茶色の看板とかなんです。だから今、湖のほとりに好き勝手バーを作るなんて、無理なんですよね。
ただ、うちの場合は美術館の敷地内の、すでに立っている建物の内装を改装してバーにするという話なので、これで突破できるんです。
富士山、河口湖の湖のほとりに、夜の間だけファッと現れるバー。これは面白いじゃないかと思ったんですよね。
一人占めせず、サロンで生成AIでデザインを出し合う
で、これを一人占めしてなるものかということで、今オンラインサロンのメンバーさんに条件を全部共有したんです。
今ある建物の写真を全部撮ってサロンに共有して、「この写真を加工してください」という感じで、みんなに生成AIで好きにやってもらいました。
そしたら、「こんな看板はどうでしょう」「こんな照明はどうでしょう」「ここに暖簾を置くのはどうでしょう」みたいな提案がブワッと出てきて。これがね、びっくりするぐらい参考になるんですよ。
やっぱりそれだけ数が出揃うと、自分一人でデザインをやるより遥かにいいのが出てくるんですよね。
それでみんなで見合いっこして、「あ、これだね、ここはこれだね」と話し合って、じゃあこれを作りに行こうか、と実現に向けて動き出す。
デザインのアイデア出しを生成AIでやりまくって、それを掛け合わせられるコミュニティ。これがすごくいいなと思っているんです。
4年前にもやっていたのに、今のほうが手応えがある理由
実はこういうことは昔もやってたんですよ。Midjourneyとかが出てきた4年くらい前ですね。生成AI×共創ということで、コミュニティでやっていたんです。
でも今になって、生成AIの精度も上がっているし、何なら動画だって作れる。イメージがどんどん湧きやすくなっている。
そして何より、自分たちがすぐに動かせる箱がもう手元にあるっていうのが大きいんですよね。
映画『えんとつ町のプペル』のときも、キャラクターデザインを生成AIでみんなで出し合ったことがあったんですけど、じゃあこれが実現するのはいつなの?と言ったら、そこから何年後ですみたいな話だったんです。
でも今は、みんなで建物のデザインを出し合って、「これいいね」となってから実現するまでに、全然時間がかからない。
箱を持ってからなおのこと、この生成AIでの共創に色気が出てきたというか、面白みが出てきたなと感じています。
AIで作ったものは埋もれる。でも土地が絡むと埋もれない
ぶっちゃけ、AIで皆さんあれこれ作ってると思うんですけど、あれって埋もれてると思うんですよね。
これだけコンテンツが増えてしまうと、いろんなものを作っても絶対埋もれちゃうんです。
ただ、ここが大事なんです。AIで作ったものが不動産に絡んでたら、埋もれないんですよ。土地が絡んでたら埋もれない。
これは僕がずっと「アンカー」と言っていることなんですけど。
河口湖には毎年800万人くらい観光客が来ていて、今ちょっと増えています。半分がインバウンドですね。
その人たちが「夜行くとこないな」と言っている。そこにバーを作ったら、人がバンバン流れるわけです。
その店のデザインや照明、看板がAIによって共創されたものであるとなったら、これは埋もれないんですよね。
ただAIで画像や映像を作ってネット上に上げたところで、これは埋もれちゃう。アンカーの有無なんです。
場所を持ったことで、余計にこのAIでの共創というものに意味が出てきたなと感じています。
バーのママ募集にもたくさんの声が集まった
サロンメンバーさんが生成AIで照明の色をつけてくれた写真を、インスタにポッと上げたんです。
そこで「バーのママを誰か募集してます」と言ったら、すごくいろんな人から連絡がありました。「河口湖のほとりの、夜だけ開いてるバーのママをやりたい」という方が本当にたくさんいて。
そっちも沸いてるんですよね。霧の中、ぼんやりとピンクや紫のネオンが輝いていて、怪しい店があって。入っていくとママがいる、みたいな。
そういう場所が、河口湖に行ったら夜はとりあえず行っとくか、という場所になり得るなと思ったんです。
まとめ
AIで何かを作ること自体は、もう当たり前になりました。でも、それをどこに置くか、何に結びつけるかで価値がまったく変わってくる。今の時点では、そこが一番面白いところだと考えています。
- 河口湖の夜エンタメの少なさから、美術館の敷地内にバーを作る計画が始まった
- デザインのアイデア出しをサロンのみんなと生成AIでやると、一人でやるより遥かにいいものが出てくる
- 自分たちですぐ動かせる箱が手元にあるから、共創から実現までの時間がかからない
- AIで作ったものは埋もれるが、土地や不動産が絡むと埋もれない。この「アンカー」の有無が鍵になる






