気ままに神話、スタート!
すばるさんとポセイドンさんの二人が、神話を学びながら話していく番組の自己紹介から始まります。リラックスして聞く係のポセイドンさんと、学びかけの立場で話すすばるさんの、ゆるい空気感が伝わるやりとりです。
はい、ということで、気ままに神話ということで始まったんですけども、早速自己紹介で。私、スバルと申します。そして実はもう一人いるんですね。
こんにちは、ポセイドンです。
はい、お願いします。
よろしくお願いします。
僕スバルとポセイドンの二人でお送りしていきたいと思います。どんなチャンネルやねんって話なんですけど、気ままに神話ってタイトルにある通り、神話について取り扱っていけたらなと思います。
僕が神話が好きなので、それを学びながらアウトプットしていきたいので、聞いてくださってる皆さんも、僕と一緒に学んでいけたらなと思います。
もうそんな堅苦しい話はしないので、リラックスして聞いといてくれたらって思うんですけど。
はい、リラックスして聞いときます。じゃあ僕も。
寝転がりながらとかで全然大丈夫なので。
僕はそれをリラックスして聞く係ということですので、はい、よろしくお願いします。
最初に予防線を張るのもあれなんですけど、僕はすごく学びかけの初学者みたいな立場なので、学問として収めてはないんです。
実際の厳密な考証は行っていなかったり、参考にしてる書籍はあるんですけど、僕の元から知ってた知識とかも入ってきたりします。ムラというか粗があると思うんですけど、大目に見ていただければと思います。
北欧神話の世界って、そもそもどう始まるの?
本編では、北欧神話で世界がどう生まれたのかを、初回にちなんで話していきます。参考にしているのは、山室静さんの『北欧の神話』と、ライナー・テッツナーさんの『ゲルマン神話』です。
今日は北欧神話のお話ということで、初回にちなんで、北欧神話の中では世界がどんなふうに生まれてきたのかってお話をしていきたいと思います。
ポセイドンさんは、北欧神話での世界のそもそもというのは、どんなふうな認識でいらっしゃいますか?
北欧神話自体は、単語とかは知ってんねんけど、始まりが全然。そういえば聞いたことない気するな。
イメージ的には、トールが中心やったか、真ん中にいるようなオーディンか。オーディンがなんかやったんかなとか、そういうイメージがあるぐらい。
なるほど。いい線いってますね。主軸となってくるのはオーディン。ここもいろんな説があるんですけど、オーディンが北欧神話の中で最高神になったのは割と最近であったり、元々トールがずっと最高神であったみたいな話もあったりします。
他に大事な要素としては、進撃の巨人見たことありますか?
あんまり見たことない。
ユミルってご存知ですか?
わからん。
そのユミルっていうのがすごく大事やったりします。
北欧神話がモチーフになってるゲームとか作品がたくさんあるので、聞いたことあるような名前とかが出てきたりするのかなと思います。
どの神話もちゃんと世界創造から基本的に書かれていくと思うので、北欧神話ではこんな風に世界が始まったんだなって捉えていただければと思います。
最初のエピソードのタイトルをつけるとするならば、ユミルの誕生ということで。第一話、ユミルの誕生。
氷の世界と炎の世界の間に、深い谷があった
何もないところから始まる北欧神話の世界で、最初にあったのは、北の寒い世界と南の暑い世界、そしてその間の深い谷でした。
どの神話もそうなんですけど、何もないところから始まるんですよね。混沌であったり、光とか地面もないようなところから始まっていって、北欧神話もその例に乗れず、そんな感じに始まっていくんですけど、あるものもあったりするんですよね。
生まれた時にあるのは、北の方は寒くて陰鬱な世界があって、南の方は暑くて明るい世界があって、その間に深い峡谷があったんですよね。
これをギンヌンガガプって言うんですけど。
なんて?
ギンヌンガガプって言うんですけど。
ギンヌンガガプ?
ガ、ガガプ。
ガガプね。
この現段階では、空もなければ大地もない、神々もないし、草木も1本もないような世界です。
北欧神話って詩歌に乗って基本的に伝わってるんですけど、その一つの巫女の予言っていうものに、その状況を伝えているものがあって、読ませてもらうと、「いまだ何もない大昔には、砂もなければ海もなく、冷たい波もなかった。大地もなければ天もなく、ただギンヌンガの裂け目が大きく口を開いているだけで、いずこにも草一本なかった」っていうような書き出しから始まっていきます。
これがもう一番初めの、いわゆる平家物語でいうところの祇園精舎のみたいな。
そうそうそうそう。今世界観ですよっていう感じですね。
氷はどうやって山になり、ユミルが生まれたのか
北のニブルヘイムと南のムスペルヘイムから流れ込むものが、谷の底で出会い、最初の生命につながっていきます。
北側の寒くて陰鬱な世界は、一面氷に覆われてて、霧が立ち込めている場所で、ニブルヘイムって呼ばれていました。
ああ、聞いたことある気がする。
そう、氷の世界ニブルヘイム。そのニブルヘイムの中心には、フヴェルゲルミルって泉がありました。
その真ん中の泉から11本川が流れてて、そのうち一つは毒が流れている川なんですけど、それ全部(ニブルヘイムから)峡谷のギンヌンガガプに注ぎ込まれていったよ。
寒い世界なので、流れてる間に凍っちゃって氷になっていったんですよね。
一方の南側、暑い世界はムスペルヘイムって呼ばれてます。炎の世界で、火炎が燃え上がっているような場所。
その全然何もないと言ってるのに、そこに巨人が出てくるんですけど、スルトっていう巨人がいて、すごいでかいんですよね。それが炎の剣を握って、ムスペルヘイムの見張りをしていたっていう。
このスルトっていうのは最後まで結構ずっと出てくるんですけど、ラグナロクにも出てきたりするんですよね。そんなやつが最初から出てきます。
スルトが炎の剣を振り回すと、火花が雨のように降って、ギンヌンガガプの下に溜まっている氷の塊の上に落ちるんですよ。
ニブルヘイムから流れてきた氷にこの火花が当たって、めちゃくちゃ蒸気が立ち上がって。すごい結構激しいんですよね。
蒸気立ち込めるじゃないですか。蒸気って上に行きますか?下に行きますか?
蒸気って下に行くんじゃない?ピューって。
水蒸気とかですよ。上に立ち上っていきますよね。
その立ち上ったやつがニブルヘイムからの冷たい風に煽られると、気温が下がって、また氷になって固体になっていくんですよね。それが繰り返されて、大きな氷の山が生まれてきます。
氷の山ができてくると、ムスペルヘイムからも風が流れてくるんですよね。
熱い方からも冷たい方からも両方から風が吹いてる。
それがギンヌンガガプでガッチャンコしてるんです。そうすると何が起こるでしょう?冷たい風とあったかい風が、氷の山でぶつかっています。
善ができる。
いい線、いい線かな。
いい線なんや。全然いい線。
全然違います。結論は、生命が宿ります。
熱と冷たいでぶつかって氷の山んとこでぶつかったら、生命生まれるか。
当然ですよね。この宿った生命がユミルなんですよ。原始的な生物のユミルっていう巨人が生まれます。
巨人なんや。なるほどね。ユミル。だから出てくるってこと。
巨人のその、これネタバレになるかもしれない。いいかな。
いいですよ。
進撃の巨人での、祖の祖になるのがユミルなので、そこ共通点だなっていうことがありまして。
乳を飲むユミルと、氷から現れたブリ
生き物になったユミルは、おなかをすかせて歩き回ります。そこから、氷をなめる雌牛と最初の神様がつながっていきます。
生物なので、ユミルさんはお腹空くじゃないですか。ユミルは一応オスですね。
食べ物ないかなって、まだ何もない世界を歩き回ります。すると、もちろん大きな雌牛を見つけますよね。
何にもない世界って聞いてたけど。まあまあまあ、さて、大きな雌牛。
この雌牛は、ユミルと同じ氷の山から生まれてるんですよ。当然生命が宿るので。
その雌牛のことをアウドムラっていうんですけど。ユミルが近づきました。雌の牛なので乳が出るじゃないですか。
乳から、雪のように白い乳が4つの川となって流れ出てたんですよ。
あ、牛から?
そうです。それを見つけて、ユミルはいいやんと思って、毎日その乳を飲みます。それがユミルの食料になっていくんですよ。
アウドムラ、雌牛さんも生物なので、お腹は空くじゃないですか。でも草木が1本もねえぞ。牛さんは草食動物なので。何を食べるかっていうと、塩気を含んだ氷を舐めて生きている。
アウドムラが氷ペロペロと舐めてて、アウドムラから出ている乳をユミルが飲んでるっていう状況なんですよ。
乳がしょっぱくなる。
あー違う。舐めてた氷がどうなるか。
溶けていくやろ。
あ、そう。溶けるんですよね。溶けていくと、あら不思議、男の人の髪の毛が出てきます。
ええ?浮気やん。
舐め続けてると、また氷から頭が出て、最終的に全身が現れたんですよね。
髪の毛がっていうのは、その体の一部としての髪の毛な。1本とか。
そうそうそう。晒され始めた、露出したみたいな感じですね。男の人が出てくるんですよね。これがブリっていう神様です。
おお、有名ですね。
北欧神話の中で最初に出てくる神様ブリ。
ブリは体も大きくて、力も強くて、すごいハンサムだったらしいんですよ。顔立ちが美しい神だったって書いてて。
なんやかんやで、ブリからボルっていう男の神が生まれます。
なんやかんや?
そうそう、そこが記述されてなかったんですよね。2冊ともになくて。ブリはボルを産んだっていうので出て。
男なんやな、ブリ様って。そういうのはないんや。無性生殖的なことか。
ユミルの汗から巨人たち、そして脇の下の脱線話
うたた寝をしているユミルの体から、次々に巨人が生まれます。話は聖書にも飛んでいきます。
ユミルさん何してたかっていうと、乳飲んでてんけど、乳飽きてんよ。ずっと飲んでたし。
飽きるわな。
うたた寝してたんよ、ユミル。そしたらユミルの体中から汗かき出して、暑かったんでしょうね。
ユミルの脇の下から男女の巨人が1人ずつ生まれます。
脇の下からよく生まれるよな。
そうやな。ブッダも、脇から生まれました。
イブもやろ。あばらの1本だから。
こんな風に脱線をしていくのかなと思うんやけど、アダムのあばらから生まれたイブっていう説があるんやけど、あばらじゃないっていう話もあったりして。
あばらを表してたヘブライ語は、いろんな場所を表してたらしくて、男性器にも骨が人間以外多くあると、そこを表してたっていう話もあったりする。
そこから生まれたから、人間の男性器には骨がない。それがユダヤ教は禁欲主義なので、当たり障りのないあばらに変わっていったんじゃないかなみたいな説もあったりする。
なるほどね。諸説あると。
諸説ありです。断言はしませんけど。
話戻りまして、男女の巨人生まれて、もうちょっと生まれます。ユミルの片足ともう片方の足が交わったら、頭を6つ持った巨人が生まれました。
おお、急に。
ユミルが寝てる間に、3体の巨人が生まれたんですよね。
その男女の巨人の名前はわかんなくて。頭6つ持った巨人は、調べるとスルーズゲルミルって言われるような巨人だったそう。あんまり詳しい情報はわかんないですけど。
主要キャラではない。
あ、でもちょっと主要ではある。ちょっと出てくる。
その男女の巨人と頭6つ持った巨人が、後々北欧神話の中で霜の巨人って言われる巨人の一族になってますよね。
ボルの結婚、そして来た、オーディン
ブリの子ボルが巨人の娘と結婚し、世界をつくる3人の子供が生まれます。
この段階でいろんなものが生まれてきましたね。ブリが生まれて、その子供のボルが生まれて、ユミルからも巨人が生まれて。このボルが巨人の娘と結婚します。
そのうちの子供の1人のベストラっていう巨人とボルは結婚します。結婚して、その間に3人の子供が生まれます。
1人目がヴィリ。
ヴィリ。
で、ヴェ。
ヴェ。
そして最後の1人がオーディンです。
オーディン。来た。
その3人の中の長男坊がオーディンです。この3人が世界を作っていきます。
っていうのが第1話、ユミルの誕生ですね。ここからまだ続きがあるんですけど、それ話すと時間をオーバーしちゃうなっていうところですね。
ちょっと長すぎるな。もう大体20分ぐらいは喋ってるから。
第2話、ユミルの死に繋がります。第1話ユミルの誕生、第2話はユミルの死に繋がっていきます。
寒いものから生命が生まれる面白さ
初回の締めくくりに、ポセイドンさんが次回への期待を語り、すばるさんが北欧神話の生命誕生の面白さに触れます。
オーディンがドキドキした。おお来たっていう感じになった今。
本ではね、最初にオーディンが言われるんですけど、最後に持ってきた。最初にオーディン言ってヴィリ、ヴェーって言っても、その後の2つはあんまり知られてないんで。
今ドキドキしてるんで、続きを早く聞きたいです。連載漫画みたいな。
面白い感じとして、北欧神話って、ゲルマンとか寒いところから生まれてるじゃないですか。だから寒いものから生命が生まれてるっていう考え方が面白いですよね。
どっちかというと、火山とかから生命がいっぱい生まれてきそうな感じするな。感覚的に。その方がしっくりくる気せえへん。
エネルギッシュな感じはね。北欧神話に限らず、ありましたよね。
北欧神話はそんな風に氷から生まれてきて。第2話の話は結構骨太なんですけど、知ってるような言葉が出てくるのかな。
次回が楽しみですね。ということで、一旦ここで第1話終わりということで。次回も聞いてください。
はい、よろしくお願いします。
まとめ
今回は、北欧神話で世界がどう始まったのかを、最初の巨人ユミルの誕生までたどりました。氷と炎の世界の間にある谷から、ユミルや雌牛、そして最初の神様ブリが生まれていく流れです。最後にはオーディンたち3兄弟が登場し、次回へ続いていきます。
- 北の氷の世界と南の炎の世界の間に、ギンヌンガガプという深い谷があった
- 氷と風がぶつかる場所で、最初の巨人ユミルが生まれた
- 雌牛アウドムラが氷をなめることで、最初の神ブリが現れた
- ブリの子ボルから、ヴィリ、ヴェ、オーディンの3人が生まれた




