予約投稿では間に合わない、と気づいた
そもそもの発端は、せっかくの朝までのお祭りなんだから、見てくださっている方にちょっと楽しんでもらいたいなという気持ちでした。
私の登壇時間は1時20分あたりと、早い段階で決まっていたんですよね。
過去にリアルのセミナーでやったときは、Xの予約投稿機能を使っていました。何時何分にこのポストを流す、というやつです。
でも生放送だと、前の人が押したり、ちょっとした事故があったりで、時間なんて簡単にずれるんですよ。
去年の「Backlog World」は私がオープニングアクトだったので、自分の前に誰もいなくて時間がずれようがなかった。だから予約投稿でも成立したんです。
でも今回はそうはいかない。かといって、自分が登壇する直前に予約時間を全部直すなんて、もう無理ですよね。
だったら、時間じゃなくてスライドの動きに合わせればいい、と考えたわけです。
スライドを送ったらポストが流れる仕組み
調べてみたら、MacではKeynoteのプレゼンテーションモードで、今が何枚目のスライドなのかという情報を拾えるらしいと分かったんです。
それなら、と一気に道が見えました。
仕組みとしては、Macに常駐で動くアプリを作って、ページ番号を取る。
その番号をPythonのプログラムに渡して、たとえば「2」というデータが来たら、JSONの中の「2」に書いておいたポストを、XのAPI経由で画像と一緒に投げる、という流れです。
狙っていたのは、いわば副音声でした。
セミナーで喋っている内容を補足するようなポストが、話に合わせてリアルタイムで流れていったら、連動感があって面白いんじゃないかなと。
本当はYouTubeのコメントやFacebookにも流せたら、とは思ったんですが、時間が足りなくて今回はXまで。
「プログラム書くんですか?」と驚かれて
この話をしたら、「嘘でしょと思ってショックでした。普段一体どんな仕事をされてるんですか?」というおハガキをいただきました。
正直に言うと、プログラムはもう普段は書いていません。書く暇がないんです。
私は基本ディレクターですし、いまのモダンなプログラムは全然書けないですよ。VueとかReactなんて、もう長いこと触っていません。
今回にしても、AppleScriptは大したものじゃないし、Pythonのスクリプトも50行くらいしか書いていないので、そんなに大層なことはしていないんです。
大事なのはそこじゃないと思っていて。プログラムをやっているから何か作ろう、ではなく、何かできないかなから始まったというのが順番なんですよね。
何かできないかなと考えて、結果的にプログラムを書いたらこの遊びができそうだ、とたどり着いただけなんです。
普段はもっと泥臭いことをやっています
じゃあ普段何をしているかというと、本当にただのディレクションですよ。
企画を考えて、お客さんと交渉して、テレビ会議に出て、要件定義をして。そんなものです。
最近はシステム開発がすごく増えたので、静的なページの設計やワイヤーはだいぶ書いていないですね。ただ、システム仕様書やインフラ構成図はまだ結構書いています。
それに今は会社でポッドキャストのプロデュースもさせてもらっていて、構成台本を6話分作って、スタジオで音響監督をやって、編集して配信して、みたいなこともやっているんです。
音響監督なんて言ったら本職の方に怒られるレベルですけどね。
要するに、現場仕事も泥臭いことも、まだ全然やっているという感じなんです。
まとめ
道具から入るより、「何かできないかな」から入る。それがたまたまプログラムだっただけ、という今回の話でした。リアルタイムであのポストの流れを楽しんでいただけた方がいたなら、私としてはもうラッキーです。
- 登壇でXに自動投稿する仕組みは、予約投稿では時間がずれるという課題から生まれた
- Keynoteのスライド番号を拾い、Pythonとxで投稿する50行ほどの小さな仕組みだった
- 私は普段プログラムは書かない。順番は「作りたい」ではなく「何かできないかな」だった
- 現場ではディレクションに加え、仕様書作りやポッドキャスト制作まで泥臭くやっている







