そもそも「言語化が苦手」って本当なの?
私自身の所感を先に言ってしまうと、言語化が苦手な人は多いんじゃないかなと思っています。
私はどっちかというと言語化は好きなほうかもしれません。得意というより、好きなんですよね。
というのも、言語化できないものはよくわからないし、よくわからないものはやっぱりよくわからない。
だからちゃんと説明できたほうがいいよなと思って、比較的頑張って言語化しようとしているタイプだと思います。
もちろんボキャブラリーが少なかったり、言い換えが下手だったり、例えを出すのが下手だったりというのは自分でも感じますけどね。
原因は「人と喋る経験」が減っていることかもしれない
なんで言語化が苦手な人が増えているのか。私はやっぱり、人と喋る経験そのものが減っているからじゃないかと思っています。
一文の長い言葉、というか長めの文章を喋って、人とやりとりをする。そういう機会が、私の世代よりも今のほうが少なくなっているんじゃないかという印象があるんです。
LINEにしてもショートメッセージにしても、文字でのやりとりが短文になってきているというのは、なんとなく感じるところで。
一時期「マルハラ」っていう言葉が騒がれましたよね。メッセージの最後に句点の「。」をつけると、ものすごくきつい感じになるっていう。
あれがどうなったのかはわかりませんが、ああいう話が出てくること自体、文字コミュニケーションがすごく多くなっている証拠だと思うんです。
しかもその中身も、そんなに詳しく突っ込まず、ライトなメッセージのやりとりで相手の意図を察していく。
だからこそ、正しく説明するっていうこと自体が得意な人が減ってきているんじゃないかなという気がしています。
それでも私が「言語化しなきゃダメ」と思う理由
じゃあデザインは見てもらえばわかるだろう、機能は使ってもらえばわかるだろう、という気持ちもわかるんです。
実際、おはがきをくれた方も「目に見えるデザインがあるし機能もあるんだから、それを見てもらえばわかるだろうと思ってる部分がある」とおっしゃっていました。
でも、私たちがやっているのは商業デザインなんですよね。
だから、何の効果を期待してこうしたのかという意図は、説明できなきゃダメなんじゃないかと思うんです。
これはデザイナーさんだけの話じゃありません。
ディレクターだったら、なんでその企画にしたのかが相手に伝わらなかったら、意味がないわけですよね。
相手に伝わるためには、ドキュメントじゃなくてもいいので、会話レベルでも言語化しないとダメだろうと、すごく思っています。
苦手なら、少しずつ癖をつけていけばいい
逆に言えば、言語化を意識してやれば、それは強い武器になるということだと思います。
自分が苦手だと感じている方は、「なんでそうしたの」「なんでこうしてるの」「これはこういう意味があるんですよ」ということを、少しずつ言葉にしていく癖をつけてみるといいんじゃないでしょうか。
なかなか一足飛びには上手にならないので、地道にやっていくしかないところなんですよね。
ただ、長ったらしくて何を言っているのかわからない喋り方になっても、それはそれで良くないです。
だから、意識して練習してみる。それがいちばんの近道なんじゃないかなと思います。
まとめ
若手は言語化が苦手になっているのか。私の答えは「そういう人は多いんじゃないか」ですが、それはセンスの問題ではなくて、人と喋る経験が減ってきたことの表れだと思っています。だからこそ、意識して練習すれば必ず武器になる。ここはいまの私の実感です。
- 言語化が苦手な人は多いというのが、私の正直な所感
- 原因は、文字での短文コミュニケーションが増え、人と喋る経験が減っていること
- 商業デザインである以上、意図や期待する効果は説明できないとダメ
- 「なんでそうしたの」を少しずつ言葉にする癖をつければ、強い武器になる







