1日を丸ごと録音するという初めての試み
「ベルのドライブスルーラジオ」は、いつでも気軽に立ち寄れるドライブスルーのようなラジオとして、ベルが店長を務める番組です。ベルはアーティスト、動画クリエイター、コンテンツプロデューサーとして活動しています。
この回のテーマは「私のとある1日」です。ベルは1日のあちこちでマイクを手に取り、自分の生活を実況中継していくと宣言します。
どんな感じになるかは私にもわかりません。
初めての試みだからどうなるかわかんないけど、楽しんでもらえたら嬉しいなと思います。
最初の録音は、ポッドキャストの編集作業の合間です。加湿器の音がかすかに入るなか、ベルはお昼ご飯にキムチ鍋を食べることにします。
母のキムチ鍋は、なぜいつも汁が少ないのか?
時刻は1時9分で、昼食には少し遅い時間です。ベルは、日にちも曜日も感覚を失って生きていると笑いながら、キムチ鍋を温め始めます。
このキムチ鍋は、ベルが実家にふらっと寄ったとき、母が作りすぎたからと詰めて持たせてくれたものです。自分ではなかなか作れないので、ありがたいと話します。
(鍋の中で)一番キムチ鍋が好きかもしれない。
ベルは坦々ゴマ鍋のようなこってりした味が大好きだといいます。健康には薄味のほうがいいと思いつつ、こってり好きは変わらないようです。
母がくれた春雨も入れようとしますが、鍋の汁がとても少ないことに気づきます。ベルによれば、母が作る鍋は毎回、具をたくさん入れるせいか汁がすごく少ないそうです。
なんか可愛いなと思うんだけど、毎回絶対に(汁が)すっごい少ない。
温めても具でギチギチのため、ベルは春雨を諦めます。代わりにご飯と一緒に食べようと、カチカチの冷凍ご飯を電子レンジで2分ちょっと温めます。冷蔵庫を開ける音や電子レンジの音も、そのまま録音に入っています。
スライスチーズとクレヨンしんちゃんの脱線
ベルは、冷蔵庫に1枚だけ残っていたとろけるスライスチーズをキムチ鍋に入れることを思いつきます。そこで口から出た「いいじゃんジョン」という口癖から、話はクレヨンしんちゃんへ移ります。
私さ、いいじゃんジョンとかっていう癖があるんだけど、これってさ、なんかクレヨンしんちゃんが言ってた気がするんだよ。
ベルはクレヨンしんちゃんの漫画、アニメ、映画のすべてが大好きです。特に好きなのは家族編で、野原家の中のゴタゴタやワチャワチャした感じに惹かれるといいます。
幼稚園とかなんか別のシチュエーションよりもね、家族のやりとりが一番面白いと思うのよね。
一方、キムチ鍋に入れたスライスチーズは、薄い1枚だったため一瞬で溶けて見えなくなります。ビヨーンと伸びる感じを味わいたかったベルは、ただ味を薄くしただけかもしれないと苦笑します。
熱々好きの「悪魔の丼」とティファニーのお皿
温め上がったご飯を手にしたベルは、白いご飯も鍋も唐揚げも、とにかく熱々で食べたい派だと話します。ほふほふ言いながら食べたいので、極限まで温めるそうです。
ベルが作るのは、ご飯を丼に入れ、上からキムチ鍋をかける「悪魔の丼」です。使うのは、お茶碗より2回りほど大きい、いま一番気に入っているお皿です。
このお皿は、6、7年ほど前にファンがイベントでプレゼントしてくれたティファニーのものです。何でも丼にするのが好きなベルは、丼のときは必ずこのお皿を使っています。
もうお皿なんてさ、割らない限りずっと使えるものじゃない。もうずっと大事に使っていこうと思って、大切に大切に使ってます。
えのきが取りづらいかもしれないと、スプーンとお箸の両方を用意して、ようやく食事が始まります。
20分タイマーで作業を区切る理由
食事を前に、ベルは「最高のリフレッシュ」だとつぶやきます。何時間もポッドキャストや動画を編集していると、この世に自分しかいないような感覚になってしまうからです。
やっぱりね、ずっと作業してると本当に変な世界に行っちゃうから。
そこでベルは最近、目で見えるタイマーを使い、20分だけ集中しては短く休むというやり方で作業しています。休憩には洗い物、少し歩く、1箇所だけ掃除機をかける、スマホを見るといったことを挟みます。
1時間、2時間、3時間とぶっ続けで作業し、時間の感覚がなくなっていた
20分集中したら洗い物や散歩などで小休憩し、また20分作業する
昔はぶっ続けで作業していたものの、変な世界に囚われて「助けて」という感覚になっていたそうです。短く限られた時間のほうがやる気が出る、とベルは話します。
ひとりだと早食い、人前だと遅い食べ方
最初の録音から5分ほどで、ベルはもうおかわりに向かいます。ベルは、ひとりのときは食べるのがすごく早く、人と食べるときは遅いといいます。
なんかね、私食べてるの見られるの恥ずかしいんだよね。すごいもう綺麗に食べなきゃとか、お上品にとかって多分考えすぎてるんだろうな。
ひとりならどんな顔をしていてもマナーがどうでも関係ない、というのがベルの言い分です。白ご飯をたくさん食べると必ず眠くなると知りつつ、今日は頑張っているからと、眠くなる前に作業を片付けて気持ちよく昼寝する計画を立てます。
夜ご飯の雑炊と、猫まんまの作文
次の録音は夜です。編集はまだ終わっていないものの疲れたため、ベルは休憩がてら夜ご飯にします。残っていたキムチ鍋に冷凍ご飯の半分を入れ、今度は雑炊にしてみることにします。
雑炊のような食べ方が大好きなベルは、小さい頃から味噌汁にご飯を入れる猫まんまが好きだったといいます。お行儀が良くないと言われながらも好きだったそうです。
猫まんまって言うぐらいだからさ、猫食べるのかなと思って、自分家の猫にあげてみたら食べなかった。
ベルはこの出来事を作文に書いたことがあり、その作文は今も手元に残っています。そこには「猫なのに食べませんでした」と書かれていたそうです。
もうすぐ25歳の実家の猫と、長生きの秘訣
猫まんまを食べなかったその猫は、ベルが8歳のときから飼っている猫で、あと数ヶ月で25歳になります。今も実家でのびのびと暮らし、歩けて、よく食べ、トイレもしっかりできるそうです。
長生きの秘訣を聞かれたら、ベルは「自分の求めるものに正直なところ」だと答えるといいます。トイレを片付けろ、ご飯を今すぐ持ってこいと鳴いて伝える猫です。
すごくね、意思表示が昔から得意な子なんだよね。自分が今欲しいものをよく理解していて、それをね、まっすぐ伝えるっていう。
ベルは、欲しいものをまっすぐ伝えることでストレスを溜めず、溜まってもすぐ発散できるのではないかと考えています。それがこの猫の長生きの秘訣だろう、という見立てです。
一方で、この猫には愛想も愛嬌もないそうです。媚びず、わかりやすく甘えもせず、いつもむすっとした顔をしていますが、飼い主にはそれがたまらなく可愛いといいます。
人間の年齢なら120歳近いのではないか、とベルは話します。20歳を超えた猫は猫又 ── 日本の民間伝承に登場する猫の妖怪。長く生きた猫が化けるとされ、尾が二股に分かれた姿で描かれることが多い存在ですという妖怪になると言われていることから、ベルは実家の猫をもう猫又だと思っているそうです。
二十五歳だしさ。なんかここまで来たらもう妖怪なんだろうなみたいな。可愛いよね。妖怪猫がいる。
夜はたくさん食べる、待てない冷凍派
雑炊ができあがったところで、ベルは冷凍の唐揚げも温めます。ベルは、昼はランチの1人前がギリギリなのに、夜はものすごい量を食べるといいます。
普通には食べるが、ランチの1人前を食べ切るのがかなり頑張ってギリギリ
ものすごい量を食べても、お腹いっぱいになった感じがあまりしない
冷凍食品について、ベルは楽でいいと話します。料理している時間がじれったく、食べたいと思ったらすぐに食べたいからです。
料理をしているその時間がもうじれったくて、じれったくて。食べたいってなったらもうすぐに食べたいから。
温め時間の秒数もいつも見ず、だいたい1分くらいでいいだろうと直感で決めているそうです。
自分の声が嫌になったとき、ChatGPTに相談した
ベルは夜ご飯のあとにカフェへ行く予定です。昼間もカフェに行くつもりでしたが結局家で作業し、案の定行き詰まってしまったといいます。
特にポッドキャストの編集で自分の声を聞き続けると、リップノイズや喋り方が嫌になり、自分を厳しく見るモードに入ってしまうそうです。そこでベルは、最近よく会話しているChatGPTに相談しました。
ベルによれば、ChatGPTの返事は、鼻声など自分が嫌だと思う部分はオリジナリティや味になっているかもしれない、というものでした。今は自分を厳しく採点するモードなので、一旦寝かせ、散歩などで気分転換を挟んではどうかとも提案されたそうです。
家で編集を続ける
自分の声やリップノイズが嫌になり、厳しく採点するモードに入る
ChatGPTに相談
「嫌な部分も味かもしれない、一旦寝かせて気分転換を」と言われる
散歩に出る
ピンクっぽい夕焼けを見てすっきりする
復活
家での作業の難しさを感じ、夜はカフェで作業することにする
実際に散歩に出ると、空がピンクっぽい綺麗な夕日で、すっきりして復活できたといいます。
それで結構復活しました。ありがとう。チャットGPT。
一方でベルは、家の中で作業することの難しさを改めて感じたと話します。夜ご飯と食休みのあとは、カフェでデカフェのコーヒーを飲みながら作業するつもりです。話すうちに録音にも慣れてきて、気楽に楽しんでいけそうだと締めくくります。
この音声を編集しながら気づいたツッコミどころ
カフェから帰ったベルは、いままさにこのエピソードの音声を編集しています。変な間を消す、細切れの音声をつなぐ、音質を聞きやすく整えるといった作業です。
聞き返すとツッコミどころがたくさん出てくるそうで、ベルは「ずっとキムチ鍋を作ってない?」と自分に突っ込みます。さらに「カフェ行くって言ってたよね」と話していたのに、最初のほうでカフェに行くとは言っていなかったことにも気づきます。
もう本当に、はぁ大丈夫かな、私大丈夫かなって思うけど。
カフェには1時間半ほどいて、かなりいろいろな仕事を終えられたそうです。
お風呂のモチベーションを上げる2つの工夫
夜も遅くなり、ベルはお風呂に入ろうとします。ただ、女性は入浴前の準備や中でのこと、出てからの髪を乾かす時間など工程が多く、モチベーションが上がりにくいといいます。
そこでベルは、自分なりのモチベーションの上げ方を試しています。
お風呂自体は大好きで、入ったあとは最高だとベルは話します。それでも工程の多さを考えると面倒になってしまう気持ちに、女の子は共感してくれるのではないかと語りかけます。
腹痛のままおかわりし、記憶が抜け落ちていた昼
ここでベルは、言い忘れていたことを打ち明けます。昼にキムチ鍋をおかわりしたとき、実はすでにお腹が痛かったのです。
その時にね、ちょっとお腹痛かったの。なのに、なのにおかわりをしたの。
腹痛の始まりを感じてもそのまま食べてしまい、悪化して何時間か寝るのはベルによくあることだそうです。この日も昼食後にホットカーペットの上で腹ばいになり、2時間ちょっと寝たり漫画を読んだりしていました。
ところがベルは、その記憶がすっかり抜け落ちて、ずっと作業していた気になっていたといいます。ずっと家にいると記憶があやふやになり、「世界に私一人」のようなおかしな世界に入ってしまうからではないか、と振り返ります。
もう世界に私一人。ここはどこ?私は誰?っていうフェーズに入り始めるからね。
お腹はもう大丈夫ですが、普段はあまりお腹が痛くならないため、原因は今も謎のままだそうです。
キムチ鍋を温めただけの1日と、車で録る次の実験
初のリアルタイム系ポッドキャストを終えて、ベルは、母のキムチ鍋をコンロと電子レンジでひたすら温めていただけの回だった気もすると笑います。それでも本人はすごく楽しかったそうです。
ベルは今後も、1日を一緒に過ごしたり出かけ先で録音したりしたいと話します。車でドライブしながらの録音も試したものの、エンジン音やウィンカーの音が意外とうるさかったといいます。
毎日車は運転してるし、もうなんたってこれドライブするラジオですからね。
運転も大好きなベルは、もう少し試行錯誤して、車の中でもいい感じに録れるよう実験していくつもりです。最後はノートを見ながら考えておいた締めゼリフを読み、「いってらっしゃい」と送り出します。
まとめ
この回は、ベルがキムチ鍋を温め、編集に行き詰まり、散歩やカフェで立て直し、お風呂へ向かうまでをそのまま記録した1日です。何気ない生活の音とひとりごとの中に、作業との付き合い方や自分を機嫌よく動かす工夫が見えてきます。
- 母が持たせてくれたキムチ鍋を、昼は丼、夜は雑炊にして食べた
- 作業は20分タイマーで区切り、ぶっ続けで「変な世界」に入らないようにしている
- 自分の声が嫌になったときは、ChatGPTの助言どおり散歩で気分転換して復活した
- もうすぐ25歳の実家の猫は、欲しいものをまっすぐ伝えるのが長生きの秘訣だとベルは考えている
- 次は車でドライブしながらの録音にも挑戦したいと話している







