11年ぶりの5連休で、9月の旅館業界はどうだった?
収録は10月に入ったところで、八木さんは2025年9月のシルバーウィークを話題にします。5連休になったのは11年ぶりで、土田さんにどこかへ出かけたかを尋ねました。
土田さんは出かけるつもりでしたが、子どもが体調を崩して家で過ごしたそうです。それでも、近場で過ごす時間も悪くなかったと振り返ります。
近くで遊んでるのも悪くないなと思ったので、そういう点では子供と時間本当に向き合えたので、良かったかな。
旅行業界の側から見ると、シルバーウィークがあった9月は好調だったと八木さんは話します。あわら温泉だけでなく、全国的に良かったという話を聞いているそうです。福井県は連休中の天気にも恵まれました。
一方で八木さんは、その反動で10月、11月の動きが鈍くなる面もあると見ています。例年の9月は8月の反動で落ち着く月ですが、今年はそれが逆に良かったといいます。10月は閑散期に近い時期にあたるという点で、二人の見方は一致していました。
12期目の名刺に込めた「つくる人」から「考える人」への転換
収録前、土田さんは八木さんに新しい名刺を渡していました。八木さんがその経緯を尋ねると、土田さんは「言いたいことがたくさんありすぎて」と笑いながら話し始めます。
プロスパーは9月末で決算期を終え、10月から12期目に入りました。土田さんはこれを機に経営の形を変えてもいいと考え、自分がやってきた仕事を一度振り返ったそうです。
これまでのプロスパーは制作やライティングに重きを置いてきました。しかし土田さんが実際に力を入れてきたのは、その前の段階である、打ち合わせでしっかり考える部分だったといいます。
アウトプットって結局僕にとっては目的じゃなくて手段だなと思っていて。目的としては、お客様、クライアント様のことを良くするっていうことが目的なんですね。
土田さんは、アウトプットする前に考える工程の回数を上げることに力を入れてきたと言います。今後はその工程そのものに価値を付けて提供していく考えです。
社内にマーケティング担当者を1人置くような感覚で、僕のことを使っていただきたいなと。
土田さんによると、マーケティング担当者を社内で採用して内製化すると、大きな費用がかかります。そこで土田さんが外部のブレーンとして定額で契約し、二人三脚で伴走する形を考えています。
制作やライティングなどのアウトプットに重きを置く制作会社
社内にマーケティング担当者を置く感覚で使える、定額の外部ブレーン
八木さんはこの転換を、二人が毎月続けている収録兼打ち合わせを、ほかの会社とも行うようなものだと受け止めます。そのうえで、制作よりも考える側のほうが土田さんの得意分野だとして、強く後押ししました。
土田さんが特に力を入れたいのは、マーケティングと、リブランディングを含むブランディングの分野です。支援の範囲によって価格帯も分けるといいます。
八木さんが引き合いはあるのかと尋ねると、土田さんは「今からですね」と答えました。案内用のチラシが仕上がったのは収録の前日で、これから既存のクライアントに説明し、紹介も受けながら広げていく予定です。
八木さんは、たくさん抱えると体がもつかどうかが一番気になると心配します。土田さんは「しんどいです」と認めつつ、新しいサービスの費用対効果には自信を見せました。
この価格帯であれば、例えば自社でよくわからないアルバイトの方をなんか採用して雑務をさせるよりははるかに費用対効果ではいいかなと思っているんで。
経営者にはなぜ壁打ち相手が必要なのか
土田さんの新サービスについて、八木さんは経営者の壁打ち相手としての価値が大きいと話します。中小企業の経営者はいろいろなことを考えて情報も集めますが、それを話せる相手が社内にいるとは限りません。
八木さん自身も、土田さんとの月1回の収録兼打ち合わせを通じて、その価値を実感しているそうです。1か月の間に考えがたまり、「次はこの話題を話してみよう」と思えるようになったといいます。
あるいはなんか本当に現場で困ってる感覚とかも、やっぱり1ヶ月もあると起きるじゃないですか。本当に急に人が辞めてしまってみたいな。
土田さんが「悲鳴に近いぐらい」と応じると、八木さんは経営者の孤独に触れます。悩みを吐き出せる場所があることの大切さを語り、ほかの経営者にも勧めたいと話しました。
土田さんによると、新サービスにはプランが2つあります。そのうち安価なプランは、すでに使っているクライアントもいるそうです。
(このプランは)ある意味お守りみたいな立ち位置といいますか。とりあえずこいつ入れでいいだろうみたいな
土田さんは、孤独な経営者の隣にいる気軽なブレーンとして、一定のニーズがあると見ています。八木さんも「あると思いますよ、本当に」と同意し、中小企業の社長に直接アプローチするのが一番だと助言しました。
青い炎のロゴと、発信を「残す」ことの意味
プロスパーは名刺と同時にロゴも新しくしました。土田さんによると、ロゴのモチーフは炎です。2つの炎が並んでおり、左側がクライアント、右側が土田さんを表しています。
左右の炎は色を変えてあり、伴走して支えていくというメッセージを込めたそうです。さらに、炎でありながら青い色を選んだことにも理由があります。
赤より青の方が(温度が)高いはずなんです。
単純に熱い印象を与える色
静かで静謐でありながら、誰よりも高い熱量を表す色
土田さんは、単に熱いのではなく、静かでありながら熱量は誰よりも高いという温度感を青で表したかったといいます。八木さんも「いいと思います」と評価しました。
ホームページのURLは変わっていません。八木さんは、土田さんがnoteで発信していることにも触れました。会社名だけでは、その人が持つ思いは伝わりにくいため、発信を見てくれる人が少しずつ広がるのがいいと話します。
八木さんはさらに、この番組での発信について自分の考えを語ります。知らない人ばかりの中で話しているが、いつか誰かに届けばいいし、人が亡くなった後にも「こんなことを考えていた」と残る意味があるといいます。
誰が読むか聞くかわかんないけど、こんなこと喋ってたわとかっていう意味で、残るっていう意味では、まあある意味ね、必要なことですよね。
そういう考え方なんだなって、こいつみたいな思ってくれるだけでももう良しですね。
八木さんは、何かしら残るといいと思いながら毎回収録していると語りました。最後に、プロスパーの営業形態の変化と新しいロゴを改めて紹介し、ホームページのチェックを呼びかけて回を締めくくりました。
まとめ
今回は、シルバーウィークで好調だった9月の観光動向から始まり、12期目を迎えたプロスパーの事業転換が中心テーマになりました。アウトプットを手段と捉え直し、考える工程そのものを価値として届ける姿勢と、経営者の壁打ち相手の大切さが語られています。
- 11年ぶりの5連休となったシルバーウィークで、9月の旅行業界は全国的に好調だった
- 土田さんは12期目を機に、制作中心から「社内にマーケティング担当を置く感覚」の外部ブレーンへ軸を移す
- 八木さんは、孤独になりがちな中小企業の経営者にとって、壁打ちできる相手の価値は大きいと話す
- 新しいロゴの青い炎には、静かでありながら誰よりも高い熱量で伴走するという思いが込められている
- 発信を続けることには、いつか誰かに届き、考えを残していく意味があると二人は語った




