ポスター発表に込めた「かかりつけ薬局」の一症例
たいぞーさんは、連休中の2日間に開催される第59回日本薬剤師会学術大会 ── 日本薬剤師会が毎年開催する学術大会。薬局・病院・行政など、薬剤師に関わる幅広いテーマの講演や発表が集まる大規模な学会ですに参加します。収録当日は午前中に仕事をしてから、会場のある新潟県へ向けて出発する予定だと話しています。
今回のたいぞーさんはポスター発表で演題を出す予定で、会場までポスターを忘れずに持って行けるよう、朝からソワソワしながら過ごしているそうです。
会場まで忘れずにポスターを持って行って、無事掲示できるようにと、今から忘れ物がないようにソワソワソワソワしながら朝を過ごしております。
発表する演題は、体調が悪い状態で薬局に相談に来た患者さんへの対応ケースです。たいぞーさんは血圧測定などで状態を客観的にも把握したうえで、薬局で対応するのではなく、医師の診察を受けたほうがよいと判断し、病院を紹介して受診してもらいました。
相談
体調が悪い患者さんが薬局に相談に来る
状態確認
血圧測定などで客観的にも状態を把握する
判断
薬局での対応ではなく医師の診察が必要と判断
受診勧奨
病院を紹介し、受診してもらう
たいぞーさんは、こうした薬局での薬剤師の対応が、かかりつけ薬局として選んでもらう要因になるのではないかと、この一症例から実感したといいます。その一例をポスター番号42番で発表する予定で、会場に来る人にはぜひ見に来てほしいと呼びかけています。
目移りする学術大会、なぜ計画が必要なのか?
日本薬剤師会学術大会は、薬剤師に関わるありとあらゆることがセッションのテーマになっているため、たいぞーさんはどの演題に行くか目移りして悩んでしまうと話します。
さらに会場がとても広いので、計画を立てておかないと回りきれなかったり、行こうと思っていた演題に間に合わなかったりする可能性があります。そこでたいぞーさんは、2日間の動き方をあらかじめ予定として立てています。
どんな風に僕は動くかなんて、知らんがなということかもしれないですが、僕の忘れないようにするための備忘録だというふうに思いながらですね。
たいぞーさんの計画は自分用の備忘録でありつつ、日本薬剤師会学術大会(日薬)に参加する人が会場を回る際の参考にもしてほしい、という位置づけで紹介されています。
1日目はポスター掲示から講演、ランチョンセミナーへ
学術大会1日目のたいぞーさんは、まずポスター会場に向かって自分のポスターを掲示します。行ければ開会式も覗く予定で、200演題近く出ているポスターにどんなものがあるかも見ていくつもりです。
午前中は「認知症研究の最前線」をテーマにした特別記念講演を聞き、その後はランチョンセミナー ── 学会の昼食時間に、弁当を食べながら聴講する形式のセミナー。企業の協賛で開かれることが多く、事前申し込みが必要な場合もありますに参加します。
テーマ何を選んだかちょっともう思い出せないですが、ランチョンセミナー、5番目のランチョンセミナーを申し込んでいるということだけ覚えているので、会場を間違えずに行きたいなというふうに思っています。
ランチョンセミナーの後には1時間の移動時間が設けられているため、たいぞーさんはもう一度ポスター会場に足を運び、朝には貼られていなかったポスターや、目星をつけているポスターを見に行く予定です。
どのポスターを見に行く? 学校薬剤師とスポーツファーマシスト
ポスター演題の中でたいぞーさんが特に注目しているのは、今年から始めた学校薬剤師の活動と、今年取得を目指しているスポーツファーマシスト ── 日本アンチ・ドーピング機構が認定する薬剤師の資格。アスリートに対して、ドーピング禁止物質を含まない薬の使い方などを助言しますの活動に関する発表です。
それ以外にも、患者症例のフォローアップや心不全領域、在宅領域など、気になる演題がたくさんあるといいます。たいぞーさんは一つずつしっかり確認して、実際の自分たちの実務に活かせる学びを得たいと話しています。
分科会はオンデマンドへ、会場では口頭演題を
学術大会では、ポリファーマシー ── 多くの薬を併用することで、副作用や飲み間違いなどの問題が起きやすくなっている状態。薬剤師による薬の整理が求められる領域です、心不全、リハビリテーション、医療DX、小児、学校薬剤師、災害など、さまざまな分科会も設けられています。
ただ、分科会は基本的に後からオンデマンドで視聴できるため、たいぞーさんはそちらをオンデマンド視聴に回し、当日その会場でしか聞けない口頭演題を中心に見に行く方針です。
後からオンデマンドで視聴できるため、当日は無理に回らない
当日その会場でしか聞けないため、優先して見に行く
1日目の午後のたいぞーさんは、多職種連携とポリファーマシーをテーマにした口頭演題や、服薬指導・フォローアップに関する口頭演題を覗く予定です。午後後半はポスターの討論の時間帯なので、ポスター会場でいろんな人とディスカッションを深めたいと話しています。
2日目は自分の発表と、2時間の褥瘡ワークショップ
学術大会2日目のたいぞーさんは、朝から自身のポスター発表でスタートします。新潟からの帰りは移動時間が長く、学会自体も昼過ぎには終わるため、午前中に発表を済ませ、昼までは褥瘡のワークショップに参加する予定です。
たいぞーさんは日本在宅薬学会の学術大会でも褥瘡への介入について発表しています。そのときは外用剤の選択には介入できたものの、それ以外の処置や状態の見極めなど、より専門的な部分を学ぶ必要を感じていたようです。
(褥瘡に対して)外用剤の選択というところは今回介入できたんですが、それ以外の処置のところであるとか、状態の見極めなど、より専門的なところをしっかりと学んで、褥瘡にもしっかり介入していく。
褥瘡のワークショップは2時間近くたっぷり学べる内容で、たいぞーさんはどんなことが学べるのか今から非常に楽しみにしていると話しています。
限られた2日間で探す、薬剤師人生を面白くするヒント
たいぞーさんは、こうして過ごしていると2日間のセッションはあっという間に終わってしまうだろうと話します。せっかく新潟まで行くので、発表して多くの人とディスカッションすることも楽しみにしています。
そのうえでたいぞーさんが求めているのは、たくさん学んで現場の実務をより良くし、薬剤師人生を面白くするためのヒントを見つけることです。学会で学んだことは、今後の放送でも紹介したいとしています。
収録後のたいぞーさんは、仕事を終えてから約5時間かけて新潟へ移動する予定です。学会会場で会える人には、ぜひ声をかけてほしいと呼びかけています。
2月14日姫路の講演会で語る薬剤師のキャリアとは
放送の最後に、たいぞーさんは来年2月14日に兵庫県姫路市で開く講演会を告知しました。自身が企画運営し、薬剤師革命家のRyotaさんと共同で行う講演会です。
講演会では、たいぞーさんが臨床現場で実践している「薬学で患者を語る」ことや、そこから感じる薬剤師人生の面白さとやりがいの見つけ方を話す予定です。あわせて、専門性を活かして患者さんを見る能力を鍛えることが、薬剤師のキャリアに結びつくことについても考えるとしています。
たいぞーさんは、薬剤師のキャリアアップといえばマネジメント職に進む道筋が一般的だと感じています。一方で、専門性を極めたプロフェッショナルとして臨床現場で活躍することが、報酬にも結びつく仕組みを作れないか、という課題を抱えているといいます。
キャリアアップするとマネジメント職に進む
専門性を極めたプロとして臨床現場で活躍し、それが賃金・報酬にも結びつく
講演会の詳細は決まり次第、放送で伝えるとのことです。たいぞーさんは、興味がある人にまず2月14日の予定を確保してほしいと呼びかけて、放送を締めくくりました。
まとめ
第59回日本薬剤師会学術大会に向けて、たいぞーさんは自身のポスター発表と、限られた時間で学びを最大化するための2日間の回り方を語りました。学会で得たヒントを現場の実務と薬剤師人生の面白さにつなげたいという姿勢が、全体を通して一貫しています。
- ポスター発表では、状態確認のうえで受診勧奨した一症例から、かかりつけ薬局に選ばれる要因を考察する
- 会場が広く演題も多いため、事前に回る計画を立てておくことが大切
- 分科会はオンデマンドに回し、会場でしか聞けない口頭演題を優先する
- 2日目は自分の発表後、褥瘡のワークショップで処置や状態の見極めを学ぶ
- 2月14日の姫路の講演会では、専門性が報酬に結びつく薬剤師のキャリアを考える



