どんな大会で、なぜ「見どころ紹介」をするのか
この回は、たいぞーさんが実行委員として運営に関わる日本在宅薬学会学術大会について、1日目のプログラムを紹介する内容です。
大会は7月19日・20日の海の日の連休に、大阪のグランキューブ大阪で開催されます。第19回にあたります。
たいぞーさんは実行委員としてシンポジウムの企画などに関わっており、他のシンポジウムの企画者の思いも聞いているといいます。その立場から「勝手に」見どころを紹介したいと話しています。
収録時点で事前参加登録は進んでおり、開催まで残り2ヶ月ほどというタイミングです。多くの人に参加してほしいという思いが、この紹介の背景にあります。
セッションを増やさない、という今回のテーマ
今回の大会は、セッションを増やしすぎないことをテーマの一つに置いています。
多くの参加者ができる限り一堂に会し、学んだことをお互いにシェアし合うことを重視しているためです。
狙いは、明日からの業務をどうしていくかという課題解決の一助になること。ギュッと凝縮した学術大会にしたいという思いが込められています。
午前は全員で聞く、令和8年の調剤報酬改定
1日目の午前は、開会式、大会会長講演、基調講演と続きます。この午前中のセッションは1本だけで、参加者全員がここに集まる構成です。
大会長は間健司先生で、大会長講演・理事長講演が行われます。
その後の基調講演では、令和8年の調剤報酬改定について、厚生労働省の清原さんが登壇する予定です。
在宅領域も含めて大きく変化する改定であり、行政側の意図や考えを聞くことで、これからの薬局のあり方や業務への取り組み方をみんなで考える時間になると話されています。
ランチョンセミナーと、事務スタッフの交流会・漢方カフェ
午前のあとはランチョンセミナーなどが挟まれます。テーマは心不全、アルツハイマー、サルコペニアと、いずれも在宅領域で課題になるものです。
この時間には交流会形式の座談会も開かれます。薬局パートナー、いわゆる調剤事務スタッフも参加できる大会にしたいという思いがあるためです。
座談会では、事務スタッフが集まり、日々の薬局業務での困りごとや、自分たちに何ができるかという未来の課題をざっくばらんに話せる場を目指しています。
さらに「漢方カフェ」という企画もあります。漢方薬のうまい活用法などを、座談会形式で話し合う場として設けられています。
午後の柱、食支援ワークショップと3つのシンポジウム
午後は多くのセッションが用意され、大きく3つのシンポジウムと、それとは別の1つのワークショップの、4つの分科会のような形に分かれます。
ワークショップは、薬剤師と管理栄養士を掛け合わせ、食の支援をどうしていくかを考える内容です。
今回は実行委員に管理栄養士の時岡さんが参加しており、このワークショップは時岡さんが企画したものだといいます。管理栄養士と薬剤師が連携して地域の食支援をどう進めるかを考えるセッションです。
シンポジウムの一つは、在宅終末期における悪液質とどう向き合うかというテーマで、日本緩和医療薬学会とのコラボシンポジウムです。
もう一つは「知って得する使って簡単漢方薬」という、漢方に関するテーマのシンポジウムです。
個人的に楽しみ、在宅お悩みシンポジウムとACP
3つ目としてたいぞーさんが楽しみにしているのが、「在宅お悩みシンポジウム」です。
これは「まだまだ薬剤師は捨てたもんじゃない」「薬剤師の未来は明るい」「在宅業務ってこんなに面白いぞ」というメッセージを掲げたセッションです。
在宅領域の最前線で活躍する鈴木先生と前園先生を演者に迎え、薬剤師の仕事の面白さや在宅医療のやりがいを、現場の経験をもとに語る内容になっています。
さらに、オーディエンスから在宅領域の課題を共有してもらい、その悩みを解決するヒントを探る企画でもあります。
これは結構、熱くて面白いシンポジウムになるのかなと思って、個人的にはとても楽しみにしているセッションになるものです。
午後にはもう一つ、ACPをテーマにしたシンポジウムが続きます。
テーマは「人は皆ある日突然理不尽に死ぬ」というもので、人の死に向き合う在宅医療ならではの問題だと話されています。
在宅だけでなく外来診療の中でも亡くなる方はいます。高齢化社会が進むなか、薬剤師は人の死に直面する職業になってきているという見方が示されました。
家族や本人を支える役割を薬局や薬剤師が担っていくことを考えると、こうした方にどう関わるかを考えるシンポジウムは学びの多いものになるといいます。
服薬支援と緊急対応、そして懇親会まで
このほか、服薬支援を考える「スイーツセミナー」というセッションも設けられています。
さらに、緊急対応力のワークショップも行われます。薬剤師が緊急時に患者対応を迫られる場面もあるため、適切なアクションを起こせるよう学んでおくことは大事だという考えから設定されたものです。
午後後半は、これら3つのセッションが並行して行われます。裏ではポスター展示、機器展示、模擬薬局も開かれ、どこに行くか悩みながら参加する1日になりそうだと話されています。
1日目が終わった後は、リーガロイヤルホテルを会場に懇親会も予定されています。学びや日々の悩みを共有し合い、つながりが生まれる時間にしたいと述べています。
事前参加登録をすると、前日18日の前夜祭にも参加できるため、あわせて申し込んでほしいと呼びかけています。
まとめ
第19回日本在宅薬学会学術大会は、7月19日・20日に大阪のグランキューブ大阪で開かれます。1日目は、全員で聞く調剤報酬改定の基調講演から、在宅の面白さや死との向き合い方まで、幅広いテーマが凝縮されたプログラムになっています。
- 大会は7月19日・20日、大阪のグランキューブ大阪で開催される
- 「セッションを増やしすぎない」ことで、参加者が一堂に会して学びを共有する構成を重視している
- 1日目午前は、令和8年の調剤報酬改定を厚生労働省の担当者が解説する基調講演が柱
- 午後は食支援ワークショップ、悪液質や漢方のシンポジウム、在宅お悩みシンポジウム、ACPなど多彩なセッションが並ぶ
- 事前参加登録をすると前日18日の前夜祭にも参加できる



