「薬局の経営に興味ないの?」とよく聞かれてきた
今回のエピソードでたいぞーさんは、薬局を経営することについて自身が考えていることを語ります。現場で患者に向き合いながら実践を続けてきた薬剤師としての立場からの話です。
たいぞーさんは薬剤師として12年目を迎えています。新人の頃から精力的に活動していると、知り合いの薬剤師から声をかけられることがよくあったといいます。
薬局の経営とかには興味ないの?っていうようなことを言われることがありました。
そう聞かれることが多かった背景には、前職での役割があったと振り返ります。
(前の会社では)社長補佐というような役割で、運営にも携わりつつ、教育、採用など様々なことに取り組んでいた。
運営に近い立場にいたからこそ、周囲から経営への関心を尋ねられやすかったのではないか、とたいぞーさんは考えています。
なぜ薬局経営に興味がわかないのか
たいぞーさんは、昔から薬局を経営することには興味がなかったと明言します。関心の中心は、あくまで目の前の患者にあると話します。
現場で患者さんに関わって、薬剤師の専門性を目の前の患者さんに活かして仕事をしていくということが、やはり自分の薬剤師としての仕事の面白さ。
その面白さこそが自分のやりたいことだと感じながら、現場を走り回ってきたと振り返ります。
経営を選ぶと「個人としての実践」が減る
一方でたいぞーさんは、理想の薬剤師としての仕事や患者との関わり方を実現しようとしたとき、薬局を経営することが一つの選択肢になることは理解していると述べます。
ただし経営に踏み込むと、現場での薬剤師の仕事以外に、会社運営のための仕事が増えてしまうのではないかと考えています。
その結果として起きる変化を、たいぞーさんはこう整理します。組織としての実現と、個人としての実践は別のものだという見方です。
理想の医療を組織として実現できるようになるかもしれない
自分自身が現場で実践する機会は大幅に減ってしまう
個人としての実践が減ることは、自分の本意とするところではないと語ります。だからこそ薬局経営は積極的に望まないようにしてきたといいます。
理想の医療の実現に、経営は必須条件ではない
たいぞーさんは、理想の医療を実現するために自分が会社を経営することは必須条件ではないと考えています。
(会社を経営することは)理想の医療を実現するために必須条件ではないと思います。
経営することで実現しやすくなる場面はあるかもしれない。それでも、会社を運営しなくても道はあるとたいぞーさんは話します。
理想の医療に近い現場の中で自分自身が奔走することでも、理想とする医療を実現していくことは十分に可能だという考えです。
薬局の倒産が増える今、経営という選択肢をどう見るか
たいぞーさんは時代の変化にも触れます。12年前であれば、薬局を運営することも十分に考えられる選択肢だったのではないかと振り返ります。
しかし最近では薬局の倒産件数が年々伸びてきており、薬局の運営は思いだけでは一筋縄ではいかない現実があると指摘します。
たいぞーさんは、薬局経営を本当にしたいという思いがあるなら別だと前置きします。そうでないなら、無理に経営へ手を伸ばす必要はないという考えです。
現場での楽しさを、自分自身で見つけていく
たいぞーさんは、経営を目指さない場合でも、自分の置かれた環境の中で患者と向き合うことが医療現場での楽しさの一つになると話します。
その楽しさは、現場でどのように働くかに関わってくるといいます。だからこそ、自分がどんな仕事をしたいのかと向き合うことが大切だと語ります。
自分自身がどのような仕事をしたいのかということと、きちんと向き合いながら、現場の中での楽しさを見つけていくということも大切。
この放送が、理想の医療を実現するために薬局経営だけが選択肢ではないということを考えるきっかけになれば、とたいぞーさんはまとめています。
まとめ
たいぞーさんは、現場で患者に向き合い続ける薬剤師の立場から、理想の医療の実現と独立・経営はイコールではないという考えを語りました。経営を選ぶと個人としての実践機会が減ること、薬局経営の環境が厳しくなっていることを踏まえ、現場での働き方に目を向ける視点を示しています。
- 「薬局経営に興味ないの?」とよく聞かれてきたが、たいぞーさんの関心は一貫して目の前の患者にある
- 経営に踏み込むと会社運営の仕事が増え、個人として実践する機会が大幅に減る恐れがある
- 理想の医療を実現するために、自分が会社を経営することは必須条件ではない
- 薬局の倒産件数は年々増えており、経営は思いだけでは一筋縄ではいかない現実がある
- 経営を目指さなくても、現場での働き方に向き合い、自分にとっての楽しさを見つけることが大切



