なぜ医療現場では「お金の話」が敬遠されるのか
今回のテーマは、医療現場におけるお金の話です。たいぞーさんは、医療の仕事をしていると、お金の話題は切り離して考えられることが多いと感じていると話します。
その背景には、患者の健康に関わる仕事という性質があります。お金を横に置いて物事を考える姿勢が、患者の中にも医療者の中にも見受けられると言います。
(お金を)ちょっと横に置いて、物事を考えるというのが、患者さんの中にもありますし、医療者の中にもちょっとそれを敬遠するようなところが、少なからず見受けられる場面があります。
もう1つの理由として、たいぞーさんは医療保険のしくみを挙げます。患者は全額を負担するわけではなく、一部負担金でサービスを受けられるため、実際に支払われている金額の全容が見えにくいと指摘します。
こうしたしくみもあって、医療者も患者も、サービスに対して支払われているお金への関心が薄くなりがちだと、たいぞーさんは現場での実感を語ります。
お金が尽きたら、いい医療は続けられない
一方でたいぞーさんは、このお金のことは大事なことだと考えていると話します。専門性を活かして患者に関わり、より良い医療を届けたいという思いで日々仕事をしているからこそ、お金と向き合うことが大切だという立場です。
その理由として、たいぞーさんは、いい医療を届けようとしても、お金が尽きてしまったときにはそれを続けていくのは難しいのではないか、と述べます。
この点をたいぞーさんは、給料が出なくても仕事を続けられるか、という問いかけで説明します。
あなたに給料は支払えないので、でも患者さんのためになるから頑張って仕事を続けてくれって言われた時に、それでもこの仕事を続けていけるかというと、正直ちょっと難しいんじゃないかなと思います。
つまり、お金と向き合っておかないと、良い医療を継続的に届けられなくなり、結果として患者が不利益を被ることにつながりかねない、というのがたいぞーさんの考えです。
調剤報酬改定を、自分の仕事を見つめ直す機会に
たいぞーさんは、年が明けて来年度の調剤報酬改定・診療報酬改定に向けた議論がおおむねまとまろうとしている時期であることに触れます。改定の方針をまとめた資料も提示されてきていると紹介します。
たいぞーさんは、こうした資料を確認し、国の報酬体系の方針や自分たちの仕事のあり方について情報を収集し、関心を持っておくことが大切だと話します。
行政の出す資料は文章が多く読みづらい面もあります。たいぞーさんは、最近はAIを活用すると資料がわかりやすく整理され、情報収集もしやすくなると提案します。
そのうえでたいぞーさんは、自分たちがお金を稼ぐことにも向き合いながら、より良い治療を患者さんに届け続けられる状況を自分たちで作っていくことに取り組む必要があると語り、この回のテーマにつなげます。
まとめ
この回でたいぞーさんは、医療現場で敬遠されがちなお金の話を取り上げ、いい医療を患者に届け続けるためにこそお金と向き合う必要があると語りました。調剤報酬改定の時期を、自分の仕事のあり方を見つめ直すきっかけとして提案しています。
- 医療現場では、保険のしくみもあり、お金への関心が薄くなりがちだと指摘された
- お金が尽きればいい医療は続けられず、結果として患者の不利益につながりうる
- 給料が出なくても仕事を続けられるか、という問いで継続の重要性が語られた
- 調剤報酬改定の資料を確認し、国の方針や自分の仕事に関心を持つことが大切とされた
- AIを活用して行政資料を整理し、お金と向き合う実践が提案された



