大阪への移動と、あゆみの会セミナーでの発表を振り返る
この回は、たいぞーさんが大阪へ移動しながら収録したものです。この日はファルメディコ株式会社はざま薬局の50周年記念講演会に招待され、会場へ向かう道すがら話しています。
前日には、薬剤師あゆみの会のWEBセミナー薬剤師あゆみの会 ── 薬剤師の学びや情報共有を目的とした団体。この回では会主催のWEBセミナーで、たいぞーさんが発表者として登壇したことが語られている。で、たいぞーさんが発表者として15分ほど登壇したそうです。テーマは残薬に対する取り組みでした。
残薬調整というと、薬の数を数えて日数を調整し、医療費の適正化や適正使用を支援する活動が思い浮かびます。ただ、たいぞーさんの取り組みはそこにとどまりません。
残薬があるということは、その患者さんの薬物治療がどうなっているのかを示すサインでもあります。それを薬学的に見立て、医師と治療の現状を共有することで、薬物治療をより良くできないかという視点で取り組んでいるといいます。
発表を通して、たいぞーさんは薬学の知識を生かす焦点は「患者を見る」ところにあると改めて実感したそうです。
やはり薬学で患者を語るというのは、薬剤師の仕事の面白さを高めるとともに、患者さんに対してより良い治療を届けるというやりがいを生み出すことにもつながっていく。
セミナーでは、たいぞーさん以外の2つの薬局も日々の臨床現場での取り組みを紹介したそうです。令和8年調剤報酬改定を受けて各薬局が工夫している様子を、自分の業務と照らし合わせながら参考にできた時間だったと話しています。
厚生労働省の講演で聞いた、改定の目的と社会的背景
セミナーのメインセッションは、厚生労働省の井上先生の講演でした。令和8年調剤報酬改定令和8年調剤報酬改定 ── 調剤報酬は薬局・薬剤師が受け取る報酬の公的な取り決めで、定期的に改定される。この回では令和8年の改定を題材に、その背景や意図が語られている。がなぜこのような内容になったのか、その目的や意義、社会的背景を90分かけて聞くことができたといいます。
たいぞーさん自身も、改定の中身を見ながら意図を想像したり、情報を調べて確認したりして、それに基づいた業務を実践してきました。ただ、改定に主体的に関わる厚生労働省の人の口から直接背景を聞けたことには、大きな意味があったようです。
その話を聞くことで、たいぞーさんは自分が現場で取り組んでいる「薬学で患者を語る」ことを、自分のエゴややりたいからやっていることではなく、社会的意義と結びつけて捉え直せたといいます。
自分のやりがいや面白さを追求すると同時に、それを社会的意義と結びついた業務のプロセスや中身に落とし込む。社会的意義と結びつけた業務のプロセスに落とし込むという視点を持ちながら実践することが重要だと、講演を聞きながら感じたと話しています。
薬局は社会のインフラ、という締めくくりの言葉
講演の最後に井上先生が締めくくりとして共有した話が、たいぞーさんの印象に強く残ったといいます。それを自分なりに咀嚼して、この回の締めくくりとして語っています。
患者のための薬局ビジョン患者のための薬局ビジョン ── 厚生労働省が示した、薬局や薬剤師が目指すべき方向性を描いたビジョン。この回では、その公表から10年の変化を社会が注視しているという文脈で触れられている。が出てから10年。この10年で薬剤師や薬局がどう変化し、どの方向へ向かっているのかを、厚生労働省を含む社会が注視しているのだと感じたそうです。
たいぞーさんは、薬局を社会のインフラの一つとして位置づけます。みんなの健康を守る拠点であることが、薬局の役割や務めだと考えています。
だからこそ、自分たちの利益を維持し、仕事として成立させながらも、患者さんの健康に貢献し社会の役に立っていることをいかに示すか。その着眼点を持ち、結果を残しながら活動することが重要だと、講演を聞いて改めて感じたと語っています。
たいぞーさんは、薬学で患者を語ることが、社会への貢献性や患者の治療をより良くすることを実現する一つの手段になり得ると考えています。
これからも自分自身の活動を通じて、薬剤師としてのやりがいと面白さ、そして社会貢献性、これをきちんと両立させた形で活動を続けていく。
今回の放送が、調剤報酬改定後の現状や、そもそもなぜ制度が変わっているのかという社会的背景の理解につながればと、たいぞーさんは話しています。そして、社会とのつながりや価値の提供をどう実践していくかを、聴き手それぞれが考えるきっかけになればと願っています。
学生向けWEBイベント「Tricon」の案内
最後に、たいぞーさんはイベントの告知をしています。9月26日土曜日の15時から17時までの2時間、学生向けWEBイベント「Tricon」Tricon ── 薬学生と現場の薬剤師が症例を通してディスカッションするオンラインイベント。この回では9月26日開催、参加費無料と案内されている。を開催するそうです。
このイベントは、学生と現場の薬剤師が症例を通してディスカッションするものです。大学で学ぶ薬学の専門知識が何のためにあるのか、現場で患者さんにどう使えるのかを、教えを請うのではなく一緒に実践して体感する場だといいます。
参加費は無料です。たいぞーさん自身、学生時代に薬学の専門知識が何のためにあるのかを知ったことで、学びへの意欲が大きく変わった体感があるそうです。
薬学の専門知識ってこのためにあるんだということを知ることができて、大学での学びの意欲というのが大幅に変わった。
学びへの価値観や視点を転換し、学生時代から薬剤師としての能力に磨きをかけるきっかけになればという思いで開催するそうです。参加者を募集中とのことで、周りに学生がいる薬剤師にも紹介してほしいと呼びかけています。
まとめ
この回は、令和8年調剤報酬改定の講演を通して、薬剤師の仕事のやりがいと社会貢献性をどう両立させるかを見つめ直す内容でした。薬学で患者を語ることを、社会的意義と結びつけて実践していく姿勢が語られています。
- 残薬調整は数の調整だけでなく、患者の薬物治療の現状を医師と共有する手段にもなり得る
- 薬剤師の活動は、やりがいや面白さと同時に社会貢献性という側面を持つ
- 自分のやりたいことを、社会的意義と結びついた業務のプロセスに落とし込むことが重要
- 薬局は健康を守る社会のインフラであり、役に立っていることを示す着眼点が求められる
- 9月26日に学生向けWEBイベント「Tricon」を参加費無料で開催予定


