何度掃除しても改善しない排水口
この回でたいぞーさんが取り上げるのは、自宅のお風呂場の排水口の話です。この間から排水口がよく詰まるようになり、定期的に掃除をしていたと話されています。
たいぞーさんは、排水口にたまった髪の毛を取り除き、表面の石鹸カスをきれいに洗っていました。それでもなかなか改善せず、最近は洗う頻度が多いなと感じながら対応していたそうです。
この間からちょっとお風呂場の排水口がよく詰まるというか、そういったことになっているなと思って、定期的に排水口の掃除ってしてたんですけど、なかなか改善しないなと。
何度掃除しても直らない原因が分からないまま、たいぞーさんは表面を洗う作業を繰り返していたと振り返ります。
蓋を開けたら見えた「奥の汚れ」
転機になったのは、たいぞーさんが「表面は洗っているけれど、奥は大丈夫か」とふと思ったことでした。
もしかしてこれ、(排水口の)表面洗ってるけど奥大丈夫かと思って、排水口の蓋をちょっと外して、奥の方をちょっと掃除しようと思って洗ってみたら。
排水口の蓋を外して奥を見てみると、石鹸でねっとりとなった汚れがたくさんたまっていたと話されています。
この蓄積した汚れが排水口の流れを悪くしていた原因でした。奥をきれいにしたら、うまく流れるようになったそうです。
表面を掃除
髪の毛を取り、石鹸カスを洗うが改善しない
蓋を外して奥を見る
石鹸でねっとりした汚れが蓄積
奥を掃除
流れが元通りになった
排水口の話が薬剤師の仕事に重なる理由
たいぞーさんは、この排水口の体験が、現場で薬剤師をしているときの状況と重なるかもしれないと感じたと語ります。
薬剤師の仕事は、患者さんの課題を薬学的な視点で解決していくことです。日々患者さんの話を聞き、問題点を捉え、薬の影響を考えたり、他職種と連携して解決の糸口を探ったりしていると説明されています。
その一方で、患者さんや家族が感じている表面上の課題を解決しようと奔走しているうちに、実はその一歩奥に構造的な問題が潜んでいるかもしれない、とたいぞーさんは指摘します。
排水口の表面を洗うことに追われていたのと同じ状態が、患者対応でも起こりうるという気づきです。
表面の課題ばかり追うと問題が繰り返す
たいぞーさんは、患者さんの表面的な課題を目の前の課題として解決することも、もちろん大切だとしています。
ただし、それを解決することばかりに奔走していると、問題がなかなか解決せず何度も繰り返したり、一つ解決してもまた別の問題が出てきたりということが続くのではないか、と話されています。
だからこそ、表面の課題を解決しつつ、一歩立ち止まって「これってそもそも何で起きているんやっけ」と問い直すことが大切だと語ります。その奥にある構造的な問題をきちんと見極めながら解決していくという姿勢です。
「奥を見る」ことにこそ専門家の役割がある
たいぞーさんは、表面のさらに一歩奥に注目します。排水口であれば蓋を開けて自分で掃除できますが、患者さんの奥で起こっていることは、一般の方ではなかなか気づけないと指摘します。
いわゆる蓋を開けて奥を見ることは一般の方には難しく、だからこそ専門家が介入する必要性がある、とたいぞーさんは述べます。専門的な視点があるからこそ、一歩奥の世界が見えてくるという考えです。
そのうえでたいぞーさんは、専門家の仕事を次のように整理しています。表面の課題をすっきり解決しつつ、患者さん自身には見えない一歩奥の構造的な問題にも踏み込むことだと語ります。
専門家の仕事は、表面の課題をすっきりと解決させていくために奔走するということとともに、専門的な知識を最大限に活かして、患者さん自身には見えない一歩奥の構造的な問題にもきちんと踏み込んで解決をしていく。
そこまで踏み込むことで、患者さんの問題が本当にすっきり解決し、薬物治療や健康に向かった一歩を踏み出す支援ができるのではないか、というのがこの回の着地点です。
患者や家族が感じている、目に見える課題。解決しても繰り返すことがある
一般の方には見えにくく、専門的な視点があってこそ気づける根本原因
まとめ
たいぞーさんは、何度掃除しても直らなかった排水口の奥に蓄積した汚れを見つけた体験から、薬剤師も表面の課題だけでなく、その奥にある構造的な問題を見極める必要があると語りました。
- 表面を洗うだけでは排水口の詰まりが直らなかったように、表面の課題への対応だけでは問題が繰り返すことがある
- 「そもそも何で起きているのか」と一歩立ち止まり、奥の構造的な問題を見極めることが大切
- 奥を見ることは一般の方には難しく、そこにこそ専門家が介入する意味がある
- 表面の課題を解決しつつ奥の問題にも踏み込むことで、健康に向かった一歩の支援につながる



