学術大会で任されたAIシンポジウムの準備
たいぞーさんは、薬局で在宅医療や外来対応に取り組みながら、社内の新人育成や研修講師も務める薬剤師です。勉強会やセミナーの開催、オンラインサロンの運営にも取り組んでいます。
今回の話題は、たいぞーさんが実行委員として関わる日本在宅薬学会第19回学術大会です。7月19日と20日の2日間で開催されます。
この学術大会で、たいぞーさんはシンポジウムのオーガナイザーを1つ任されています。テーマは、医療現場におけるAIの活用です。
先日、そのシンポジウムに登壇を依頼しているシンポジストの先生方と、構成を考えるための打ち合わせを行いました。
打ち合わせで広がったAI活用の話
打ち合わせでは、現場でのAIの活用方法や、活用する上での注意点、使っているAIの種類など、幅広い話が交わされました。
たいぞーさんは、AIというテーマ1つでも本当に多くのことを語り合えたと振り返っています。その内容はどれも面白く、未来に向かってワクワクするような感覚を覚えたと話しています。
AIを使うのは手段か、目的か
この打ち合わせの中で、たいぞーさんがとても大切だと感じた視点が1つありました。それは、AIを使うことは手段なのか、それとも目的なのかを見定めておくという視点です。
AI活用が語られるとき、「AIをどう使うか」はよく議論されます。しかしたいぞーさんは、その前提の見極めが大切だと感じたと話しています。
たいぞーさんによれば、AIはそもそも現場で起きている課題や問題を解決するための手段であって、AIそのものを使うこと自体が目的ではないという点が重要だといいます。
課題の本質を見据えてAIを選ぶプロセス
たいぞーさんは、まず現場にどんな課題があるのかを捉え、そこにAIを使うことでどんな解決ができるのかを考える必要があると話しています。
その上で、AIを使うことが本当に最適な解決手段なのか、どこをAIに介入してもらい、どこを人間の手で解決すべきなのかを見極めるプロセスが大切だといいます。
一方で、こうしたプロセスを踏まずにAIを使うと、AIを使うことに囚われて本当の問題解決にたどり着けないケースもあると指摘します。たいぞーさんは、最近の現場でこうした場面が散見されると話しています。
現場の課題を捉える
何が起きているかを見極める
本質を見据える
課題の本質を捉える
手段を選ぶ
AIが最適かを判断する
役割を分ける
AIと人でどこを担うか決める
薬局パートナーとの協働に通じる思考
たいぞーさんは、この考え方が薬局パートナー(調剤事務スタッフ)との協働にも通じると話しています。日本在宅薬学会の中で、薬局パートナーの現場活用や薬剤師との協働を考える機会があったといいます。
その際も、現場の業務プロセスを洗い出し、ボトルネックとなっている課題を見つけ、そこに薬局パートナーが解決の手段になり得るかを考えたと振り返っています。
すべてを薬局パートナーに任せるのではなく、任せるべきところを任せ、薬剤師がやるべきところは薬剤師がやる体制を考える。たいぞーさんは、これがAI活用とまさに同じ思考プロセスだと話しています。
現場のリソースの一員としてAIを加える
たいぞーさんは、AIを使うこと自体に固執するのではなく、現場の課題を見極めることが何より大切だとまとめています。
そして、現場にあるリソースの中で誰がどこで何をするのかを考え、その一員としてAIを加えることで、解決の道筋が大きく広がるという視点が大切だといいます。この打ち合わせを通じて、たいぞーさん自身が気づけたことだと話しています。
シンポジウムでも、こうした視点を持ちながら、これからAIをどう活用していくかをシンポジストや参加者と一緒に考える時間にしたいと語られています。開催まで約4か月、先生方と打ち合わせを重ねて準備を進めていくとのことです。
まとめ
今回は、AI活用の打ち合わせを通じて、AIは課題解決の手段であって目的ではないという視点が語られた回でした。現場の課題を見極め、その一員としてAIを加える考え方が、薬局パートナーとの協働にも通じると示されました。
- AIを使うこと自体を目的にせず、現場の課題を解決する手段として位置づける
- 課題の本質を見据え、AIが最適な手段かどうかを見極める
- AIに任せる部分と人が担う部分を分けて役割を考える
- この思考は薬局パートナーと薬剤師の協働にも共通する
- 学術大会のシンポジウムでは、参加者とともにAI活用を未来志向で考える場を目指す





