実務実習とは薬学部5年生にとってどんな期間か
たいぞーさんは、来月に実務実習が始まるという話題からこの回を切り出しています。実務実習では、薬学部5年生が現場で学びます。
期間は、薬局で約2ヶ月半、その後さらに病院で2ヶ月半とされています。実務実習 ── 薬学部の学生が薬局や病院の現場で行う長期の実地研修。患者と関わりながら、大学で学んだ知識の使い方を実践的に身につける期間とされる。
5年生という時期の半分ほどの時間を、病院と薬局の現場で患者と関わりながら過ごすことになります。実務実習は、そのくらい大きな比重を占める期間だと説明されています。
実習に来る学生の多くは、謙虚な姿勢で臨むといいます。「実務実習の中でしっかり学んでいきたい」と話す学生が多い、というのがたいぞーさんの実感です。
「新しく学ぶ場」ではないという捉え直し
一方でたいぞーさんは、実務実習に対して少し違う見方を示します。薬学部の4年間で、カリキュラムとしてはほぼ全ての内容をすでに学んでいる、という前提です。
そのため、実務実習で何か新しいことを学ぶというよりは、これまで学んできたことをもっと大切にしたほうがいいのではないか、と話しています。
実務実習に来て何かまた新しいことを学ぶというよりは、その学んできたことをもっと大切にした方がいいんじゃないかなと思います。
薬学部の4年間で身につけた専門的な知識は、すでに学生自身の中にあるものだ、というのがたいぞーさんの整理です。
だからこそ実務実習は、その知識を現場で患者と直接触れ合いながら、いかに使うかを実践する時間になります。たいぞーさんはこれを、インプットではなくアウトプットの時間と表現しています。
大学6年間で唯一の「アウトプットの時間」
たいぞーさんは、大学6年間のカリキュラムの中で、アウトプットに使える時間はごく限られていると指摘します。
この実務実習の病院、薬局での半年間、これが唯一と言っていいアウトプットの時間になると思います。
薬剤師としての能力を磨くうえで、インプットはもちろん大切です。ただしたいぞーさんは、それと同じか、それ以上にアウトプットが重要だと、現場で働きながら感じているといいます。
4年間でほぼ学び終えた内容を、さらに増やそうとする捉え方
すでにある知識を、患者と関わりながら現場でどう使うか実践する捉え方
たいぞーさんが重視するのは、患者とただ接して会話するだけで終わらないことです。その中で、今まで学んできたことをどう使うか、何が活かせるか、どうやったら活かせるかを実際に試すことだといいます。
うまくいかないこともありながら、そこから経験として学び取っていく。その2ヶ月半を過ごせるかどうかで、薬剤師としての能力は大きく変わってくるのではないか、と話しています。
アウトプット経験は国家試験の勉強にも効く
たいぞーさんは、実務実習を終えて6年生になると国家試験が控えている点にも触れます。国家試験のためにはまた勉強が必要になります。
その勉強の場面でも、自分の専門性を使ったアウトプットの経験が役に立つ、というのがたいぞーさんの考えです。国家試験 ── 薬剤師になるために合格が必要な資格試験。ここでは薬学部6年生の時期に受験する薬剤師国家試験を指している。
アウトプットした経験は、単に問題を解く力になるだけではないといいます。経験があるからこそ、インプットするときにアウトプットの先をイメージして学べる、という点をたいぞーさんは強調します。
疑似的なアウトプットをしながらインプットをするということで、能力を飛躍的に高める6年生の時期を過ごすことができるんじゃないかなと思います。
指導薬剤師として、学生の実習をどう支えるか
たいぞーさんは実務実習の指導薬剤師の資格を持っており、今回も薬局で学生を受け入れます。その立場から、支援の方針を語ります。指導薬剤師 ── 実務実習で学生を受け入れ、指導する役割を担う薬剤師。一定の要件を満たすことで務めることができるとされる。
目指すのは、学生がインプットに終始する実習にしないことです。患者と接するだけで終わらせず、きちんと専門性を活かすところまで踏み込ませたいといいます。
具体的には、何ができて何ができなかったのか、どうすればよかったのか、積み重ねてきたものをもっと活かすにはどうしたらいいのかを学生自身が考え、学び取っていく実習です。
たいぞーさんは、この放送が、薬剤師の能力を高めるためのインプットとアウトプット、とりわけアウトプットの重要性を考え直すきっかけになればうれしい、と締めくくっています。
最後は、どんな学生が来てくれるのか、1ヶ月後がとても楽しみだという言葉で放送を終えています。
まとめ
たいぞーさんは、実務実習を「新しい知識を学ぶ場」ではなく「学んできた薬学を使うアウトプットの場」として捉え直すことの大切さを語りました。アウトプットの経験は現場での能力だけでなく、その後の国家試験の学びにもつながると考えられています。
- 薬学部の4年間でカリキュラムはほぼ学び終えており、実務実習は学んだことを使う時間になる
- 病院と薬局での半年間は、6年間で唯一と言えるアウトプットの時間だとされる
- 患者と接するだけで終わらせず、専門性をどう活かすかを試すことが能力を伸ばす
- アウトプットの経験は、国家試験の勉強でも「使う先」をイメージした学びを可能にする
- 指導薬剤師として、学生がインプットに終始しない実習になるよう支援していく方針が語られた



