13年前の投稿が呼び起こした就活解禁日の選択
たいぞーさんは薬局で在宅医療や外来患者対応に取り組みながら、社内の新人育成や研修講師、勉強会の開催、オンラインサロンの運営なども行っています。
今回のたいぞーさんの話のきっかけは、Facebookの「過去の投稿を振り返る」機能です。13年前に初めて日本在宅薬学会 ── 在宅医療に関わる薬剤師などを中心に、在宅での薬学的な関わりを学び合う学術団体。薬剤師向けのバイタルサイン講習会などを開いていますのバイタルサイン講習会に参加した日の投稿が通知されたといいます。
当時のたいぞーさんは薬学部の5年生で、ちょうど就職活動の解禁日の時期でした。週末には大阪で大規模な合同説明会が開かれ、同級生たちはみんなそこに参加していたそうです。
一方でたいぞーさんは、大阪とは反対方向の岡山県まで足を伸ばし、バイタルサイン講習会に向かいました。
(岡山県に向かって)バイタルサイン講習会で勉強してくるわということを言った時に、同級生のみんなから大丈夫か?と、就活せんでええんかというようなことを言われたのを今でも思い出として覚えています。
大阪で開かれた大規模な企業の合同説明会に参加
反対方向の岡山県で開かれたバイタルサイン講習会に参加
会社の情報だけで「力を発揮できる場所」は選べるのか
たいぞーさんは、就職活動そのものを否定しているわけではありません。企業情報をきちんと知り、自分が力を発揮できる環境を見つけることはとても大切だと話しています。
そのうえでたいぞーさんは、地域ごとに頑張っている会社はどこもいい会社だと思うと前置きし、会社の良し悪しよりも「どこで自分が力を発揮できるのか」を問題にします。
福利厚生や研修体制、店舗規模、給与体系といった情報を知ることも大切です。ただ、それだけでは足りないというのがたいぞーさんの考えです。
自分自身がどういった道を目指すのか、どういった活躍を仕事の中で行っていきたいと思うのかという、自分自身の中にある思いであるとか、目指す道というのをきちんと見極めていかないと、
どの組織に所属することで、その自分の道が切り開いていけるのかを見極めることっていうのは、実はなかなか難しいんじゃないかなということを思います。
会社選びでは、外側の条件と内側の将来像の両方が必要だと、たいぞーさんは話しています。
講習会で見えた「患者に関わる薬剤師像」
たいぞーさんは岡山のバイタルサイン講習会で、薬剤師として専門性を活かして患者の状態を読み解き、考え、薬学という学問を通して介入していくことを学んだといいます。
講習会での学びによって、たいぞーさんは薬剤師としてどう患者に関わって働きたいかを自分で見極められました。その結果、どんな会社で働けば自分の思いや目指す薬剤師像を実現できるかを考えながら、就職活動ができたと振り返っています。
講習会に参加
患者の状態を読み解き、薬学で介入する考え方を学ぶ
将来像を見極める
薬剤師として患者にどう関わりたいかが明確になる
会社を選ぶ
その薬剤師像を実現できる会社かどうかで就職先を選ぶ
会社は自己実現のためのツールの一つ
たいぞーさんは、会社や仕事を目的そのものではなく、自己実現の手段として捉えています。
たいぞーさんによれば、自分がどんなあり方を実現したいのかを見極めていないと、自分を輝かせることができる組織はなかなか見つけられないかもしれません。
一歩立ち止まって、自分自身のことを見つめる時間、そして自分の能力を生かすっていうような道を考える時間、
そういった自分自身のことに向き合う時間というのも、外側の情報を取りに行くのと同様に大切なことだなということを、自分自身の経験からも感じました。
たいぞーさんは、この放送が自分のことをまずは知ることの大切さを考えるきっかけになれば嬉しいと話し、次回の10分講座へとつないで締めくくっています。
まとめ
13年前、たいぞーさんは就活解禁の週末に合同説明会ではなく岡山県のバイタルサイン講習会を選びました。その経験から、会社の情報を集めるのと同じくらい、自分が目指す薬剤師像を見極める時間が大切だと語られています。
- 同級生が大阪の合同説明会に向かうなか、たいぞーさんは岡山県のバイタルサイン講習会に参加した
- 福利厚生や給与などの企業情報は大切だが、それだけでは力を発揮できる場所は見極めにくい
- 講習会で患者の状態を読み解き薬学で介入する姿を学び、目指す薬剤師像が明確になった
- 会社や仕事は自己実現のためのツールの一つであり、まず自分を知ることが会社選びの土台になる



