たいぞーさんが語る「薬学で患者を語る」という活動
この回で話しているのは、薬局で在宅医療や外来患者対応にあたりながら、社内の新人育成や研修講師も務める薬剤師のたいぞーさんです。
たいぞーさんは最近、現場で「薬学で患者を語る」ことを本気で実践したい薬剤師や、その活動を応援したい仲間が集まるオンラインサロンの運営にも取り組んでいます。
この音声配信では、日々の現場で感じたことや、薬剤師という仕事の面白さを共有しているとたいぞーさんは話しています。今回のテーマは、直近で発表された調剤報酬改定の答申です。
中医協の答申とは何か、短冊で示されていた方向性
今回話題にしているのは、2月13日に中医協から発表された調剤報酬改定の答申です。
たいぞーさんは、この答申が何なのかをまず説明しています。調剤報酬改定は2年に1回行われ、報酬体系がどう変わるかは、1月末に発表された短冊(個別改定項目)の中で示されていました。
その短冊の段階でも、今回の改定で報酬の形態が変化していくことが示されていた、とたいぞーさんは振り返ります。
具体的には、かかりつけ薬剤師の推進や、地域に薬局が貢献できる体制をどう定義づけするかといった論点が含まれていました。
さらに、特定の医療機関と関係を持って営業するのではなく、地域の幅広い医療ニーズに応えられる薬局を目指すにはどうすればよいか、という方向性も報酬体系の中身に表れていた、とたいぞーさんは指摘しています。
答申で具体化した「点数」が意味すること
今回の答申が出たことで、報酬の中身がより具体的になりました。
たいぞーさんによれば、具体的になったのは、どのような仕事をしたときにいくらのフィーをいただけるのか、という調剤報酬・診療報酬の点数の部分です。
今回この答申が出たことによって、報酬の中身の部分が、より具体的になることになりました。
明らかになった内容は本当に様々にあると、たいぞーさんは前置きしたうえで、かかりつけ薬剤師を例に挙げています。
かかりつけ薬剤師は「選ばれる」から「介入で評価される」へ
かかりつけ薬剤師は、これまで患者さんが選ぶことで積極的な介入を包括的に受けられるサービスとして位置づけられていました。費用負担は一定増えるものの、そういった関わりをまとめて受けられる仕組みだった、とたいぞーさんは説明します。
今回の改定では、その考え方が変わりました。かかりつけ薬剤師を選ぶこと自体でフィーが発生するのではなく、選ぶのはあくまで患者さんの選択肢だという整理になっています。
そのうえで、選ばれた薬剤師がその患者さんにどのような仕事を行っていくのか、それが加算という形で評価されるようになった点を、たいぞーさんは特徴的だと話しています。
患者が選ぶことでフィーが発生し、積極的介入を包括的に受けられる仕組み
選ぶのは患者の選択肢とし、選ばれた薬剤師の介入内容を加算で評価する仕組み
かかりつけ薬剤師については、そうした加算が複数設定されている、とたいぞーさんは述べます。これまで選ばれることで得られていたインセンティブを、介入によって積み重ねていけるようになった形です。
たいぞーさんは、これは薬剤師がより積極的に患者さんへ介入することが求められていることの表れであり、取り組んでいかなければならないこととして示されたとも受け止めています。
加えて、かかりつけ薬剤師が薬物治療に積極的に介入し、処方提案や処方の適正化に関わる情報提供を行うことで、比較的大きな点数が評価されるようになったことも特徴的だった、とたいぞーさんは挙げています。
在宅への介入と、答申が示す国からの期待
たいぞーさんは、在宅療養をしている患者さんへの介入についても触れています。どのような実施体制を整えなければいけないのかが点数という形で示されました。
そこには、どういった患者さんに積極的に介入してほしいという国としての思いが、点数を通じて表れている、とたいぞーさんは読み取っています。
これから薬局業界は、この調剤報酬改定の内容にあたって、大きく変化していく2年間になるだろう、とたいぞーさんは見通しを述べています。
報酬改定全体を通してたいぞーさんが感じているのは、薬剤師が自分たちの専門性を活かして患者さんにより良い治療を届けていく関わりが求められている、ということです。
専門性を認められた今、現場で実践し続けるために
たいぞーさんは、専門性を活かして患者さんの治療をより良くしていく薬剤師の力が認められ、期待を寄せられている様子が答申の随所に見える、と話しています。
だからこそ、自分が今大切にしている「薬学で患者を語る」ことを現場でさらに実践し、患者さんにより良い医療を届けていきたい、とたいぞーさんは語ります。
そしてそれによってきちんとした報酬を得て、継続的に患者さんに関われる環境や体制を作っていく。そんな仕事を行っていけたらと、たいぞーさんは締めくくっています。
今日の放送が、答申を受けてこれから薬剤師がどのように活動していくのかを考えるきっかけになれば、というのがたいぞーさんの願いです。
まとめ
今回の答申は、報酬体系を通じて薬剤師に「専門性を活かした介入」を求める内容だと、たいぞーさんは読み解いています。とりわけかかりつけ薬剤師の評価が「選ばれること」から「どう関わるか」へと移った点が印象的な回でした。
- 2月13日に中医協から調剤報酬改定の答申が発表され、報酬の点数が具体化した
- かかりつけ薬剤師は、選ばれること自体ではなく、選ばれた後の介入内容を加算で評価する形へ変化した
- 処方提案や処方適正化への情報提供に大きな点数がつくなど、積極的な介入が求められている
- 在宅療養患者への介入体制も点数で示され、国が期待する関わり方が読み取れる
- たいぞーさんは、専門性を活かして良い医療を届け、報酬を得て継続的に関われる体制を作りたいと語った



