AIで「作り直す」という選択肢
今回のテーマは、AIを使って何を作ればいいかわからない人へのヒントです。
宗形さんが最近強く感じているのは、AIを使わずに作ったものを置き換える使い方が、かなりいいということです。
たとえば過去に自分がエンジニアとして作っていたツールを、どんどんAIに置き換えてもらっているそうです。
手作業で作っていたときには想定していなかった処理のパターンについて、「このパターンが来るとまずい」という穴を塞いでもらったといいます。
また、作るのが大変そうだったものを FableAIを使ってWebサイトやアプリを作成できるツールとして紹介されています。UI再現や置き換えに使われています。 などに任せる形でも活用しているそうです。
ただし、これは自分でプログラムを書いてきた人向けの話で、該当する人は少ないかもしれません。
そこで宗形さんがより多くの人に効いてくると考えているのが、ウェブサイトの置き換えです。
WordPressサイトを静的HTMLに置き換える
よくあるのが、WordPressで作られたサイトをAIにもう一度作らせるパターンです。
宗形さんの会社のホームページも、最初はWordPressで作ってもらったものでした。
ただ、WordPressで動かし続けるのは意外とコストがかかると話します。
WordPressの裏側では PHPWebサイトの動的処理を行うためのプログラミング言語です。WordPressの多くの機能がPHPで動いています。 とデータベースが使われ、基本的に常時稼働のサーバーに置いておく必要があるからです。
契約して運用し続けると、安くても月500円、千円以上はかかるのではないかと宗形さんは見ています。
もちろん日々記事を入稿し続ける場合は、そのままWordPressでよいとしています。
一方で、制作会社の都合でWordPressにしたものの、日々ブログを更新することはない、というサイトもあります。
そういう場合は、静的HTMLとして作り直すのが今おすすめだといいます。
実際に宗形さんの会社サイトも5〜7ドルほどのサーバーでずっと動かしていましたが、更新はほとんどありませんでした。
固定費を1円単位で削るという考え方
月500円ほどのランニングコストは気にしなくてもいい、と思われがちかもしれません。
しかし宗形さんは、そういう固定費こそ削っていくことが重要だと考えています。
そういう固定費こそですね、もう1円単位で削っていくことが重要だと思っているので。置き換えることで費用が抑えられるものに関しては、1円単位ぐらいで。1円はやりすぎですけど、一時間かけて月千円変わるんだったら、長い目で見れば全然ペイできるんで。
もちろん、AIの課金のように払うことでメリットが得られる固定費は別だとも話しています。
そのうえで、WordPressで作らせたサイトはFableなどを使うと、完全再現してくれると言います。
いわゆるWordPressにある情報をコピーして、手元のシンプルな形に置き換えるイメージです。
すると、データベースが一切不要になり、Netlifyや最近話題のCloudflareにアップロードすればほぼ無料で公開できるそうです。
一年前は失敗、今は完全再現
宗形さんは一年ほど前にも、WordPressのサイトを静的HTMLにできないか試したことがあります。
そのときは再現性が非常に低く、「それっぽいサイト」止まりで、望んでいた完全再現にはなりませんでした。
ところが最近、自分のホームページと、個別面談で相談を受けた別の方のサイトで試したところ、完全に再現できたといいます。
10ページや20ページほどのものであれば、CSSや素材データまで引っ張ってきて手元で再現できるとのことです。
さらに、再現したものを Git/GitHubプログラムやサイトの変更履歴を管理・共有する仕組みです。GitHubにアップロードすると、変更を反映しやすくなります。 で連携しておくと、更新も楽になると話します。
この部分、ここの更新履歴のところに一行これ追加してって言って、Gitにプッシュしてあげればですね、すぐにサイトにほぼリアルタイムで反映されるようになるので、そういった運用をするのがかなりおすすめかなと。
置き換え時に注意したいポイント
一方で、エンジニア的な視点からのデメリットもあると宗形さんは指摘します。
WordPressのプラグインをふんだんに使っているサイトでは、一部の機能が使えなくなるかもしれない点が要注意です。
わかりやすい例がお問い合わせフォームで、WordPressのプラグインで作られていることが多いため、別の方法で置き換える必要があります。
SEO系の機能もプラグインが多いですが、コピーした時点でSEO対策されたHTMLとして来るのではないか、と宗形さんは体感で話しています。
もう一つの注意点が、同じサイトが二つできてしまうように見える問題です。
これはドメインを新しく公開した方に付け替えることで対応できます。
旧サイトはいずれ止めてしまうか、移行期間はリダイレクト設定をして、SEO的に不利にならないようにするのがよいとのことです。
作り直しで浮いたコストと今後
宗形さんはこれまで二つほどサイトを試しに移行し、再現性は100%だったと話します。
注意点はプラグイン周りだけで、それもAIに聞けばどう再現すればいいかすぐわかるといいます。
そもそもWordPressはオンライン上にあってAIが直接触れませんが、静的HTMLにするとAIで触れるようになるのが何よりの利点だとしています。
宗形さん自身は自作サイトを作り変えまくっていて、Fableに課金してからの一ヶ月で、サーバー費が1万5千円分ほど浮いた気がすると振り返ります。
昔エンジニアやデザイン会社に頼んで作ったものがあるなら、そのランニングコストを下げるためにAIを使うのはかなり有効だとまとめています。
最後に、翌日開催の大阪スマホアプリセミナーについても案内があり、今日中なら飛び込みでもギリギリ間に合いそうだと呼びかけられました。
まとめ
AIは新しいものをゼロから作るだけでなく、昔作ったものを作り直す用途とも相性がよい、という回でした。特にWordPressサイトを静的HTMLに置き換える方法は、固定費削減の具体策として紹介されています。
- AIを使わずに作ったツールやサイトを、AIで置き換える使い方が有効になってきている
- 更新頻度の低いWordPressサイトは、静的HTMLに置き換えるとサーバー費をほぼ無料まで抑えられる可能性がある
- 一年前は再現性が低かったが、最近はFableなどで完全再現できたと宗形さんは話している
- プラグイン依存の機能やドメインの付け替え、リダイレクト設定には注意が必要
- 固定費は1円単位で削る価値があるという考え方が背景にある
