誰かを羨む気持ちは、年齢とともに減っていく?
この回は、朝の収録でテンション低めの3人が、リスナーから届いたお便りを読むところから始まります。差出人のラジオネームはあっちのデリカットさんです。
皆さんこんにちは。いつも楽しく拝聴しています。ドラマの見方や日々のストレスの向き合い方を聞いていると、お三方って本当に頭の中の考え方や感じ方が全然違って面白いなといつも思っています。そこでふと思ったのですが、もしお互いの頭の中を1日だけ完全に入れ替えて体験できるとしたら、誰のどんな瞬間の頭を覗いてみたいですか?
お便りを受けて最初に口を開いた吉田さんは、質問から少し離れた角度で、年齢を重ねるほど「自分でいい」と思うようになってきたのではないかと問いかけます。
なんかでも年齢いけばいくほど、自分でいいかなって思ってきません?
羨む気持ち減ってきません?そんなことないですか?
中さんは羨む気持ちが減るのを「諦めの境地」と茶化し、さらに「老害の入り口かもしれない」とツッコみます。自分像が固定化されていくのではないか、という指摘です。
吉田さんの説明では、固定化というより、自分なりのこなし方がわかってくる感覚に近いようです。うまくいかない理由も見えてくるので、「あの人うまくやっていていいな」と誰かと入れ替わりたい気持ちが薄れる、と話しています。
「入れ替わる」のか、背中に「乗っかる」のか
吉田さんは「覗いてどうしたらいいんやろう」と戸惑います。3人の考え方が違うことは、普段の会話ですでにわかっているからです。
樋上さんは「へーでいい」と返し、覗く目的は要らないと考えます。樋上さん自身の例として挙げたのは、吉田さんが山を登っているときの頭の中でした。
ここで中さんが設定に引っかかります。樋上さんが吉田さんに完全になりきってしまえば、樋上さんの人格はなくなってしまうのではないか、という疑問です。
吉田というボディに入ったら思考が変わるんかなっていうのが、ちょっとそっちの方が面白いって感じです。
議論は『君の名は。』のような心と体の入れ替わりなのか、それとも別の形なのかへ進みます。吉田さんが持ち出したのは、VRやエヴァンゲリオン ── アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する人型兵器。パイロットが乗り込み、機体との「シンクロ率」によって操縦する設定で知られますのたとえでした。
(樋上さんの)意思決定はなくて、私の意思決定をひがみさんが受けるみたいな感じのイメージの。
このイメージでは、樋上さんは吉田さんの体を操作できず、朝起きたら自動的にプールへ向かっている状態をただ見ていることになります。そのうえで、吉田さんの心の声だけは聞こえる、という設定に落ち着きました。
心と体が入れ替わる映画のように相手になりきる。ただし自分の人格はなくなる
相手の意思で体が動くのを見ながら、心の声だけが聞こえる。VRやエヴァンゲリオンに近い
吉田さんは、静かに仕事をしている中さんの頭の中で「なんやねんこれ、またこんなメール来てるやん」という声だけが聞こえるような状態を例に挙げています。頭を覗くとは、相手の心の声を聞くことだと3人の解釈がそろった場面です。
キャニオニングで一番好きなのは「登り」?
乗っかるパターンなら、中さんは吉田さんがハードなアクティビティをしている最中に乗りたいと答えます。どんな感情でそれをやっているのかを知りたいからです。
そこで吉田さんが明かしたのが、キャニオニング ── 渓谷を沢登りや懸垂下降、滝からのジャンプなどで下っていくアウトドアアクティビティ。ロープを使って滝を下る場面もありますでの自分の楽しみ方です。参加者の多くは滝を下る本番が一番楽しいのに、吉田さんは違うといいます。
私あのアプローチしてる時が一番好きなんですよ。
急斜面を登ってる時とかが一番好きで。着いたらもう私の一番好きなとこ終わるんですよ。
吉田さんはジェットコースターにたとえ、乗り場に着くまでが好きなのだと説明します。ガイドからも「そんな人初めて見た」と言われたそうです。
中さんは、本番で楽しんでいない人の背中に乗るのは嫌だと笑います。樋上さんは、吉田さんが登りでテンションを上げ、下りで淡々としているのを感じながら「ここ楽しいんや」と乗っかるのも面白いと返しました。
違いをより感じれる方が面白い感じですね。
覗いてみたいのは「熱が冷める瞬間」
お便りの「覗く」という言葉から、中さんは感覚だけでなく思考も見たいのではないかと考えます。中さんが挙げたのは、江上さんが子どもの名前を考えている瞬間で、どう候補を「ベスト5」に入れていくのかを知りたいと話しています。
吉田さんが覗きたいのは、中さんが何かに飽きるタイミングです。吉田さん自身には、その感覚があまりないといいます。
なんか飽きてくるその気持ちの、なんていうの、下がり。それがちょっと思考に現れるかわかんないですけど、熱の冷める感じを知りたい。
一方の樋上さんは、冷めるときよりも、中さんの中で「これええやん」と熱が上がる理由のほうが気になると話します。吉田さんは、推しを追いかけていた人がある時に終わる、その変化を知りたいと続けました。
中さんは1日では体験しにくいと笑い、樋上さんは飽きるときは急に冷めるのではなく、なんとなく興味がなくなっていくものだと話しています。中さんは、ほかに面白いものが来て入れ替わるのではないかと考えます。
辞める理由は明確なのに、飽きる理由は?
吉田さんは、「辞める」と「飽きる」は違うと整理します。辞めるには理由がありますが、飽きるにははっきりした理由が見えないというのです。
タバコとかやめたら健康のためにやめるとか、なんか結構節約のためにやめるとか、やめるっていう言葉付けると結構理由明確やから、やめるはわかるんですけど、飽きるがあんまよくわかんないです。
理由がはっきりしている。健康のためにタバコをやめる、節約のためにやめるなど
明確な理由がないまま、すっと冷めてやらなくなる。吉田さんにはその感覚がよくわからない
中さんの見方は違います。飽きるは意識して起きることではなく、ほかにやりたいことが出てきて段々やらなくなった現象に「飽きた」という言葉を付けているだけではないか、と返しました。
吉田さんは、好きだった曲をあまり聞かなくなるのは優先度が下がっただけで、また聞くこともあると認めます。ただ、飽き性の人や推しを降りた人は二度と戻らないことが多い、とも感じているようです。
中さんはゴルフの例を出し、一度やらなくなってもまたたまに行く人もいると反論します。それでも吉田さんは、すっと冷める感覚そのものが「よくわからんな」と話しています。
50時間のプレイリストでも平気な理由
吉田さんの「飽きない」感覚は、音楽の聞き方にも表れています。吉田さんは飽きるほど1曲を聞くことがなく、好きな曲をプレイリストに足していくだけだといいます。
だから増えていくだけ。分母が。
中さんは、プレイリストが50時間になれば、新しく追加した曲を次に聞けるのは50時間後だと驚きます。それでも吉田さんは「それでいい」と答えました。
樋上さんは、吉田さんには「何回も聞きたい」という熱量の好きがないのではないか、と分析します。「いいやん」のテンションが人によって違うという見方です。
そうそう。だからラジオとかで不意にかかるぐらいでいい。
中さんは、吉田さんがプレイリストに曲を入れた後、50時間聞けない間の頭の中こそ覗いてみたいと話します。吉田さんの答えは、好きな曲を並べて嫌いな曲だけ外したような感覚で、入れた時点で嫌いになることもあまりない、というものでした。
最後は樋上さんが「また面白い一面が見れた」とまとめ、リスナーにも1日だけ入れ替われるなら誰になりたいかを話してみてほしいと呼びかけて締めくくっています。
まとめ
1日だけ他人の頭を覗けたらというお便りから、3人は入れ替わりの設定を詰め、最終的には吉田さんの「飽きない」感覚という意外な一面にたどり着きました。
- 吉田さんは、年齢とともに誰かを羨む気持ちが減ったと話しています
- 3人は「頭を覗く」を、相手の背中に乗って心の声を聞く状態と解釈しました
- 吉田さんはキャニオニングで、本番より登りのアプローチが一番好きだといいます
- 辞める理由は明確でも飽きる理由はわからない、という吉田さんの疑問に、中さんは優先度が下がる現象だと返しました
- 50時間のプレイリストでも平気な吉田さんの頭の中が、一番覗きたい対象になりました






