ドラマシリーズ開幕、みんなドラマはいつから見始めた?
今回の3 shine talk!は、永瀬さん(かややん)提供のトークテーマ「ドラマシリーズ」の第1回です。テーマは「泣けるドラマ」に決まりました。
最初に話題になったのは、そもそもドラマをいつから見始めたか、でした。中さん(なかけん)は小学5年生くらいからで、熱を入れて見だしたきっかけとして「101回目のプロポーズ」を挙げます。
101回目のプロポーズぐらいはめっちゃ記憶ありますよ。リアルタイムで見てた。
樋上さん(がんも)も小学校くらいから見始めたと話し、3人とも子どもの頃からのドラマ視聴歴があることが分かりました。
泣けるドラマの話に入る前に、永瀬さんは自分の泣きどころが少し変わっていると前置きします。
でも私結構ね、みんな泣かへんやつ結構泣いてまうんですよ。
永瀬さんの「妹よ」、ラブストーリーで泣ける理由
最初に泣けるドラマを挙げたのは永瀬さんです。フジテレビが恋愛ドラマで強かった時代のラブストーリー「妹よ」妹よ ── 1994年放送のフジテレビ系ドラマ。和久井映見が主演を務めた恋愛ドラマ。を挙げました。和久井映見、岸谷五朗、唐沢寿明が出演していた作品です。
永瀬さんは「妹よ」のあらすじを、田舎から出てきた素朴な女の子と御曹司の恋を軸に説明します。順風満帆に見えた恋に、御曹司のいいなずけが立ちはだかる展開です。
田舎から出てきた素朴な女の子が唐沢寿明(演じる)御曹司と出会って、一瞬恋に落ちて、普通に順風満帆に行くと思ったけど、御曹司はやっぱりいいなずけみたいながいて。
兄役の岸谷五朗は最初は嫌なやつに見えるものの、いいなずけが出てきて妹が傷つく場面で妹を守ろうとします。最後は結婚式の場に来て、妹を思う言葉を口にする流れです。
俺の妹は世界で一番素敵な妹なんだって言って、御曹司は(その)妹のとこに向かって、2人ハッピーエンドで終わるみたいな。
中さんと樋上さんは、そこまで泣ける印象はないと戸惑いますが、永瀬さんは最後の展開でしっかり泣けると譲りません。恋愛ドラマで泣くこと自体が、この後の話の伏線になっていきます。
恋愛ドラマで泣くんですね。
(恋愛ドラマで)泣かないんですか?
樋上さんの「大恋愛」、忘れていく系の切なさ
続いて樋上さんが挙げたのは、比較的新しい「大恋愛」大恋愛〜僕を忘れる君と ── 2018年放送のTBS系ドラマ。戸田恵梨香演じるヒロインが若年性アルツハイマーを患う恋愛作品。です。戸田恵梨香が若年性アルツハイマーで記憶を失っていくストーリーで、永瀬さんもすぐに反応しました。
泣ける。私めちゃドラマ見てるんですよ。
3人は、記憶を失っていくこの手の作品を「消しゴム系」と呼び、映画「私の頭の中の消しゴム」を引き合いに出します。ジャンルとして共通の切なさがあることで意見が一致しました。
(記憶を)忘れていく系ね。消しゴム系ね。
樋上さんにとって「大恋愛」は、はっきり泣けた作品として記憶に残っていました。
あれはめっちゃ泣きましたね。
中さんの韓国ドラマ、「痛み」に刺激される泣き
3人目の中さんが挙げたのは、他の2人が知らない今年の韓国ドラマ「誰だって無価値な自分と闘っている」誰だって無価値な自分と闘っている ── 中さんがNetflixで視聴した2025年の韓国ドラマとして紹介した作品。映画監督を目指す主人公が題材。です。Netflixで配信されている新作だと紹介します。
物語は、映画監督を目指す主人公が、同級生は全員監督になれたのに自分だけなれていない、という状況から始まります。中さんいわく、その主人公は最初はかなり嫌なやつです。
最初の1話とか、もうこの主人公ムカつくわって思う感じなんですけど、そこをクリアしたら毎回結構良かったりするんですよね。
中さんが感動するポイントは、登場人物それぞれが抱える「痛み」でした。言い間違いを笑いに変えつつ、心に持っている痛みに刺激されると語ります。
(登場人物が)心に持ってる痛みってみんなそれぞれあるんですよ。そこを結構刺激される感じなんです。
このドラマでの痛みとは、自分だけ何者にもなれていないと感じ、自分に価値がないと思い込んでしまう状態です。中さんは、憂さ晴らしに友達の映画を酷評してしまう主人公の行動も、その痛みの表れだと読み解きます。
(友達の映画を酷評するのも)実はその自分の無価値を認められないというか、そういうのが痛みじゃないですか。
痛みをどう克服し、どう開示していくかという展開に、中さんは強く惹かれると話します。誰しもが持っている痛みだからこそ、共感して泣けるのだと締めくくりました。
恋愛では1ミリも泣けない、中さんと妻の温度差
痛みには弱い中さんですが、恋愛ドラマではまったく泣けないと打ち明けます。妻が韓国ドラマ「涙の女王」涙の女王 ── 中さんの妻がポロポロ泣いたと語った恋愛系の韓国ドラマ。でポロポロ泣いていたのに、自分は反応しなかったそうです。
俺、1ミリも泣けへんかった。嫁にあんた心死んでるん?って言われて。
同じ作品を見ても、妻は恋愛の物語で泣き、中さんは無価値をテーマにしたドラマで泣く。中さんは、自分の泣きどころが恋愛ではないことを認めます。
ここで永瀬さんが、自分の泣き方を言語化します。恋愛の出来事そのものに自分を重ねるのではなく、登場人物の気持ちの高ぶりにだけリンクして泣くのだと説明しました。
その事象に自分がリンクすることはあんまないんですよ。
一方で中さんの泣き方は、主人公の立場や考え、つまり「痛み」に自分を重ねるタイプだと永瀬さんは整理します。同じ「泣ける」でも、心の動くポイントが違うことが見えてきました。
出来事そのものより、登場人物の気持ちの高ぶりや心の動きにリンクして泣く
主人公の立場や考え、抱えている「痛み」に自分を重ねて泣く
樋上さんは、そもそも人の、しかもフィクションの恋愛でなぜ泣くのかと改めて不思議がります。3人で笑いながら、泣きの正体を掘り下げていきました。
泣きたくて見る?涙のデトックス効果
話題は、泣けるドラマをわざわざ選んで見ることがあるか、に移ります。泣きたい時に泣ける作品を見る、という感覚に3人ともうなずきました。
浄化されたいんでしょうね、なんか。
中さんは、泣くこと自体がストレス発散やデトックスになると話します。ただ、男性は泣いてはいけないと言われて育つため、つい一瞬我慢してしまうとも語りました。
(男性は)泣いたらあかんって言われて育ってるんで、一瞬我慢しちゃうんですよね。
泣くイメージのない中さんがどう泣くのか、樋上さんが尋ねると、涙が出そうな時にはあらかじめティッシュを用意していると明かします。見た目の印象とのギャップに、その場が盛り上がりました。
現実では泣かない、心に触れると涙が出る
ドラマでは泣く3人ですが、現実世界で悲しくて泣くことはほとんどないと口をそろえます。永瀬さんは、子どもの卒業式のような感動の涙はあっても、悲しみで泣くことは本当にないと話しました。
樋上さんは、大人になるにつれて現実で泣くタイミングが減っていくと振り返ります。子どもの頃は、悔しさや思いが伝わらないもどかしさで泣けていたという指摘です。
ちっちゃい時とかはなんか悔しくて泣いたりとか、できなくて悔しいとか、自分の思いが伝わらんくてとか。
そんな中で中さんが直近で泣いた体験として挙げたのが、内省の研修で出会った「インナーチャイルド」でした。抑圧してきた心の中の子どもと触れ合った時に号泣したと語ります。
ちっちゃい頃になかったことにして抑圧してきた子がおるんです。その子とたまたま話せるとこまで行けて、その時はめっちゃ泣きました。
結局、中さんが泣くのは恋愛ドラマではなく、自分の心の奥の部分に触れられた時でした。3人それぞれの泣きどころの違いが、ここではっきりと出そろいました。
世代差と男女差、泣けるドラマの受け方
話の締めに向けて、永瀬さんは3人で世代が違い、見ているドラマがなかなか揃わないと苦笑します。今は配信で過去の作品も見られるため、興味を持ったら遡って見られる、という点も確認されました。
最後に中さんが、恋愛ものでも泣けた作品として「ファーストラブ」初恋 First Love ── 中さんが恋愛もので泣けたと挙げた作品。宇多田ヒカルの楽曲にちなむ作品として紹介している。を挙げますが、樋上さんは見た記憶はあるものの内容をあまり覚えていないと返します。
この反応から、中さんは泣けるドラマに男性受け・女性受けの差があるのではないかと推測します。同じ作品でも刺さる相手が分かれるかもしれない、という仮説です。
逆に言うと男性にハマるやつ、女性にハマるみたいなのがありそう。
番組は、リスナーにも泣けるドラマを見た感想や、おすすめの作品をコメント・お便りで教えてほしいと呼びかけて締めくくられました。
まとめ
泣けるドラマをテーマにした雑談から浮かび上がったのは、「泣ける」の中身が人によってまったく違うという発見でした。恋愛の高ぶり、忘れていく切なさ、自分の痛みへの共感と、涙のツボは三者三様です。
- 永瀬さんは「妹よ」を挙げ、出来事より登場人物の気持ちの高ぶりにリンクして泣くタイプ
- 樋上さんは「大恋愛」など、記憶を失っていく「消しゴム系」の切なさに泣く
- 中さんは韓国ドラマの「痛み」に共感して泣く一方、恋愛ドラマでは1ミリも泣けない
- 泣くことはストレス発散やデトックスになる一方、現実で悲しくて泣くことは減っていく
- 泣けるドラマには世代差や男女差があり、刺さる相手が分かれる可能性がある





