妹らしい「メイちゃん」育ち?深掘り会が始まった理由
この回の神輝興産の3 shine talk!は、リスナーからのお便りがきっかけで生まれました。以前、長瀬さんを深掘りした回が好評で、メンバー3人の深掘りも聞いてみたいという声が届いたといいます。
その第一弾として、中さんは「名司会」の樋上さんを深掘りすると宣言します。樋上さん本人は「司会してない」と返し、吉田さんは自分はガヤに回ると言って、和やかに始まりました。
神輝興産に入って何年かと聞かれた樋上さんは、10年ぐらいだと答えます。ただし途中に出向していた期間があり、ずっと神輝興産にいたわけではないとも補足しています。
子ども時代について聞かれた樋上さんは、自分は姉妹の妹で、『となりのトトロ』のメイちゃんのような育ち方をしてきたと話します。
もうあれです。あのトトロのメイちゃんみたいな感じです。妹って感じの育ち方してきてる。
中さんは、今の樋上さんにもメイちゃんっぽさがあると反応します。ただ物語はほぼ覚えておらず、笑顔の多さなど見た目の印象の話だと笑っていました。一方で、樋上さんのお姉さんは今もしっかり者のお姉ちゃんだそうです。
会社・家族・友達でキャラが変わるのはなぜ?
中さんは、会社での樋上さんは「しっかり系」のイメージがあると指摘します。樋上さんはそれを受けて、家族といるときと外にいるときで自分は違うと認めました。
吉田さんが「シーンによって変える」とまとめると、樋上さんは小学校のころから、誰といるかで人が変わってきたと振り返ります。これは、エピソード説明にあるストレングス・ファインダーの適応性 ── 強みを診断するツール「ストレングス・ファインダー」の資質の一つ。その場の状況や流れに合わせて柔軟に動ける傾向を指します1位という結果とも重なる話です。
小学校時代の私を知ってる子と中学校時代の私を知ってる子と高校の私ではキャラクターが違うんで。
樋上さんがキャラクターを変えられた背景には、環境が何度も切り替わったことがあります。地元にずっといたわけではなく、学校ごとに人間関係がまっさらになっていったそうです。
樋上さんは、新しい環境が続いたことで、キャラクターを「変えていける」というより「変わっていっている」と表現しています。異なる時期の友達が一緒に会うのは、結婚式のときぐらいだそうです。
使い分けを意識しているのかと中さんが聞くと、樋上さんは意識はしていないと答えます。キャラクターの数を聞かれると、「友達の数ぐらい」と返して2人を驚かせました。
会社には会社用のキャラクターがあり、家族といるときはまた別だといいます。ご主人といるときも、家族といるときと同じだそうです。
結婚した時に、私って家族の中の私になるのか、(パートナーといる時の私になるのか)、この生活はどうなるんやろうっていうのが一個心配ではあります。
一方の吉田さんと中さんは、相手によって変わることはほとんどないそうです。中さんは「どの俺で行こう」と考えることはまったくないと話し、樋上さんも「今日はこの私だ」と考えているわけではないと答えました。
ただし、樋上さんが意識して演じていた時期もあります。小学生のころ、家ではひょうきんなのに、学校では「面白いことは恥ずかしくてできない可愛いキャラ」を演じていたそうです。
面白いこととか楽しいこと恥ずかしくてできないキャラみたいな感じやったんで、全然できるけどなって思いながら、やらへんとかっていうような。
樋上さんは、中学校に上がるタイミングで、そのキャラクターを変えられる感覚があったといいます。中学以降は、演じている感じはあまりなかったそうです。
演じていないのに変わる?相手のテンションに合わせる感覚
演じていないのに色々なキャラの自分がいるとはどういうことか。中さんの問いに、吉田さんも「わかんない」と首をかしげ、中さんは「わからんもん同士で相談してもわからんな」と笑います。
樋上さんの説明では、その人といる空間で自然とそういう自分に行き着くのであって、無理をしているわけではないそうです。軸にあるのは、相手の性格やテンションです。
その子といる、その人といる空間の中では、そういう感じやなっていうので、そこに行き着くんやで。それが無理してるとかではないって感じ。
だから相手のテンションとかに合わせにいってるので。
吉田さんは、樋上さんが相手に合わせられるからこそ、周りは喋りやすいと感じるのではないかと話します。相手から見ると「オーダーメイドされてきてる」ようなものだ、というたとえでした。
ただ、樋上さん自身の感覚は少し違います。自分は結構喋るほうで、周りは聞き上手だといいます。意見を言ってくれる友達が多く、それに対して話すので、心地よく話せて意見も聞けるそうです。
吉田さんの「空気読みの天才」という言葉に、樋上さんは即答はしませんでした。合わない空気を感じれば「ちゃうな」と思うこともあるそうですが、中さんの見立ては、許容範囲、つまりストライクゾーンが広いというものです。
知らないことを教えてくれるし、自分にない世界観を見るのは結構面白いかなって。
低いテンションにも合わせる?ポジティブすぎて言われたこと
樋上さんは、相手に合わせる具体例として、会ったその日のテンションの話をします。相手が低めなら自分も低めに、高めなら自分も少し高くする、というやり方です。
ここで対照的だったのが吉田さんです。吉田さんは相手に押し付けはしないものの、高いほうが楽しいと考え、自分は常に高めのテンションでいくといいます。
相手のテンションが低ければ低めに、高ければ高めに合わせる
押し付けはしないが、高いほうがいいと考えて常に高めでいく
樋上さんによると、高いほうに合わせるのは自然にできますが、低いほうに合わせると自分も少し下がるそうです。そこから中さんは、樋上さんのベースは高め、つまりポジティブなのだと受け取りました。
なんかポジティブそうですね。ポジティブも結構強めかも。なんかポジティブでいなければならないぐらいな。
ネガティブな人を見たら元気にしたくなるのかと中さんが聞くと、樋上さんは、そのことで指摘を受けた経験があると明かします。話を聞いてほしいだけの相手に、ついアドバイスめいたポジティブな言葉をかけてしまうそうです。
聞いてほしいだけの時あるじゃないですか。そういう時にも多分ちょっとアドバイスチックにポジティブな意見言っちゃったり(する)。
別に元気になりたいわけじゃないから、そのポジティブいらんねんみたいに言われることはあるかも。
中さんは、元気で笑顔という点で、やはり樋上さんは「メイちゃんっぽい」と冒頭の話に戻していました。
新卒3年で転職した理由は?友達の一言が後押しに
話題は樋上さんの転職に移ります。新卒で入った前の会社には3年ほどいましたが、「新卒で入ったら3年はいなければいけない」という考えにがんじがらめになっていたといいます。
辞めたいって思うことはありました。やけど、3年はおらななって。
前の会社は、入社時に40人ほどだった規模が、3年ほどで100人ほどになっていたそうです。変化は目まぐるしかったものの、途中から「思っていたのと違う」と感じるようになり、腑に落ちない部分もあったといいます。
樋上さんは、他の世界を見てみたい気持ちに加えて、自分には飽きやすいところもあると話しています。
前の職場では現場班の事務をしていたため、転職先も事務職で探していました。営業事務や総務はイメージがつかず、現場の事務のほうが想像しやすかったそうです。
実は、別の会社から内定も出ていました。ただ、そこは遠いうえに現場の事務ではなく、転職活動をやめるか迷っていたところ、友達の言葉に背中を押されたといいます。
なんかしっくり来てないんやったら、別に(転職活動を)続けるのはいいんじゃないって言われて。あ、そうかって。
決まったらそこへ行かなければいけない、という感覚に縛られていた樋上さんは、活動を続けた結果、神輝興産を見つけました。「うまく縁があって」入社したのが、10年ほど前のことです。
応募は100人以上?若手を採用し始めた当時の神輝興産
中さんは、樋上さんが入社した当時の神輝興産を振り返ります。それまでは、現場の人間が現場に行き、夜に書類を作るような働き方を続けていたといいます。中さんは自ら「ブラック企業」と表現しています。
最初のメンバーは30代以上だけでした。そこで20代の若い人を現場で採用したところ、今度は内業 ── 建設業などで、現場作業に対して事務所内で行う書類作成や事務処理のこと。現場作業を「外業」と呼ぶのと対になる言葉ですが大変になり、事務を担う人の採用に踏み切ったそうです。
そのときの事務職の採用で入ったのが、樋上さんや吉田さんたち5人でした。中さんによると、当時は今では考えられないほど応募が集まったといいます。
事務所ってこんなに人気なんやと勘違いするぐらい。もうなんか100人以上応募あった。
樋上さんは、この話をずっと嘘かもしれないと思っていたそうです。5人も採用されたので、来た人はみんな受かったと思っていたからです。中さんは、書類選考を担当したベテランメンバーの「AI」さんたちがどんどん絞り込み、面接もかなりしたと反論しました。
中さんは、樋上さんの面接も印象に残っていたそうです。樋上さんは、透けて見えるキャビネットの手前で、目の前に人がいる状態で算数のテストを受けたことに驚いたと振り返ります。
樋上さんが覚えていたのは、長所と短所を3つずつ聞かれたことです。中さんは、面接の極意として学んだやり方だったと明かしました。
その3つ目はなんかそこまで言わらされることないから、そこはなんかふと本音が出る。ふと出ちゃうみたいな。それを聞くっていう。
誕生日会に俳句、早朝掃除?当時の取り組みをどう見ていたか
入社してみてどうだったかと聞かれた樋上さんは、「結構楽しかったかも」と答えます。当時の神輝興産は今とはまったく違い、吉田さんも「むちゃくちゃやった」と振り返っています。
吉田さんによると、先代の社長が会社を変えようとしていたのか、普通の会社ではしないようなことをたくさんやっていたそうです。メンバーが挙げた例は次のとおりです。
- 毎月の誕生日会で大きなケーキやプレゼントが出る
- 早朝に会社に集まって掃除する
- 土曜日に集まって話し合う
- 俳句を詠む
中さんによると、社内では「繁忙期にやめてほしい」「なぜやる必要があるのか」といった批判のほうが多かったそうです。それでも樋上さんは、こうした取り組みが好きだったといいます。
そういうのをやるって謳っててやらん会社って結構あるじゃないですか。
そういう時間が結構そこからやる、なんか気づくこととか、面白いなって思うこと結構あったから、私は結構ハマってます。あれは。
吉田さんも、色々な経験ができたことは面白かったと話します。ただし、すべてが二重丸だったわけではありません。吉田さんが気になっていたのは、始めたことが続かない点でした。
(取り組みが)続かないのは好きじゃなかったです。1年は良かったんですけど、なんか人の巻き込んだ人の思いとかもあるのになって思って。
終わるならもう終わりましょう、今年でって終わらす方がいいのになって思って。
作業に飽きた4年目、転職ではなく出向を選んだのは?
樋上さんは、入社4年目ごろには長所作りに飽きていたと話します。毎年、繁忙期が地獄のようになり、この作業を一生続けるのかと思い、本気で転職も考えていたそうです。
それでも転職しなかったのは、作業以外のところに魅力を感じていたからです。社内の人や、経営指針 ── 会社の理念や方針、計画をまとめたもの。中小企業では、経営者と社員が一緒に作ったり学んだりする場が設けられることもありますづくりのような取り組みに参加でき、自分がどんな人間かを考える機会もあったといいます。
なんか普通の会社にいたら知らないこととか気づけない視点みたいなのをこうもらえてたというか(そういう)気持ちやったんで。
転職するのはもったいないと思っていたころ、ちょうど出向の話が出ました。樋上さんは出向に「行きたいぐらいでした」と話しており、出向先には3年いたそうです。
中さんが「そこでやっぱり転職しようとなるのか」と聞くと、樋上さんは、生活を変えるには転職以外の道がない感覚だったと答えます。毎日仕事に行き、土日に遊ぶという同じ景色から抜け出したかったそうです。
場所が変わればその景色もまた変わって、触れるものも変わってくなったりするんかなとか。
会社でゼロから始めるのはなぜ難しい?自走と「やりたいこと」
中さんは、自分が取り組んでいるティール ── 「ティール組織」のこと。上下の指示命令ではなく、メンバーが自律的に判断して動くことを重視する組織のあり方を指しますの考え方を持ち出します。社内でやってみたいことがあれば実行できる環境は用意しているのに、ゼロから自分でつくるのはハードルが高いのだろうか、という問いです。
樋上さんは、そのハードルは高いと率直に答えます。転職したいと思うことはあっても、ここのメンバーといる会社でしか体験できない感覚がまだあるといいます。
ここの会社で解決できなかったことを転職して解決できるって思わないんですよ。
転職したからしても結局同じ繰り返しやなって、また飽きてきて、また転職してって一生続けるのかみたいな。
だからこそ樋上さんは、今のモヤモヤをこの会社で解決できるか試したいと考えています。ここで解決できないことは自分の根っこにあり、他へ行っても同じではないかと感じているからです。
中さんにも悩みがあります。こちらから「こういうのはどう?」と投げかけると、あとで「中さんがやりたいと言った」ことになってしまいます。中さんとしては、どこかで本人が自分事として自走してほしいと考えています。
それを今サラリーもらいながらできるんやから、俺的にはもう最高の環境やと思うねんけど、言うほどみんなそんな最高だと思ってないんかなみたいな。
中さんは、誰でも「もっと自分の力を発揮できるものがあるはずだ」と思っているのではないかと考えています。転職は賭けでリスクが高いので、今の会社で少しずつ試してほしいというのが中さんの思いです。
これに対して樋上さんは、そもそも何をやればいいのかがわからないと答えます。仕事に使う時間は長いので興味のあることをしたい気持ちはあるものの、その対象がまだ見つかっていないといいます。
自分で結局やっていこうって思ったら、かなりそこに注力しないといけないし、結局自分で動かしていかないといけないから、それを思うほどのエネルギーある何か持ってないなみたいな。
そこで樋上さんが挙げたのが副業です。吉田さんがビールに関わる活動をしていたように、この会社には副業ができる環境もあります。まずは知識をつけるレベルからでも探すことが、やりたいことを見つける入口になるのではないかと話しています。
中さんは、ここをもっと深掘りしたいとしながらも時間切れになり、この回は「続く」として中締めになりました。
まとめ
樋上さん深掘り回の前半では、相手によって自然に変わるキャラクターから、転職、出向を経て、会社で「やりたいこと」を見つける難しさまでが語られました。続きは次回に持ち越されています。
- 樋上さんは、相手の性格やテンションに無意識で合わせており、キャラクターは「友達の数ぐらい」あるという
- ポジティブが強めで、話を聞いてほしいだけの相手にもアドバイスしてしまうことがあると自覚している
- 「新卒3年」の縛りから転職し、友達の一言をきっかけに約10年前に神輝興産へ入社した
- 転職しても同じ悩みを繰り返すと考え、今のモヤモヤを社内で解決できるか試したいと話している
- 中さんは自走できる環境を活かしてほしいと願い、樋上さんは、まず本気でやりたいことを見つけるのが先だと答えた







