名古屋に来て1週間、新HCが感じた手応え
番組冒頭、大西玲央は名古屋に来ておよそ1週間が経ったロイ・ラナに、ここまでの印象を尋ねました。ラナは名古屋という街もクラブも高く評価しています。
(名古屋は)素晴らしいですよ。いい街です。
いい組織で、本当に、本当にいい人たちが揃っています。
ラナは、コーチ陣や選手育成スタッフの層も厚いと話し、スタートは非常にスムーズだと語ります。手応えのある滑り出しだったようです。
この回では、新設された「ダイヤモンドポッド」という国際色のある企画についても触れられました。ラナ自身が発案したものです。
まず、自分のストーリーを、コミュニティやファン、街や組織と共有できることにわくわくしています。
サイドラインで見えるあの闘志や強度の裏に、どんな人間がいるのかは、あまり知られていませんから。
ラナは、コート上の自分と普段の自分は違うと語り、ファンやコミュニティと本当につながりたいという思いを繰り返し口にしました。
さらにラナは、世界中で築いてきた人脈を生かし、海外の人々のストーリーを日本のファンに届けたいと話します。近年、Bリーグは世界的にも注目を集めているといいます。
ダイヤモンドポッドは、僕らの取り組みを国際的な視点で捉え、世界に広げつつ、その光を名古屋にも当て直すものです。
最初の接点は2024年、京都での10分間の回答
大西とラナの最初の接点は、今夏の連絡ではありませんでした。2024年、京都シーズン最終戦のことです。
大西によると、その試合後の記者会見で英語でバスケットの質問をしたところ、ラナの目が輝き、10分ほどにおよぶ詳細な回答が返ってきたといいます。
それで、あなたがとても優れた話し手だとわかったんです。
Bリーグでの時間も、日本での時間も大好きでした。家族もここでの生活を楽しんでいます。
ラナは、リーグやバスケットの成長にできる限り貢献したいと語る一方で、謙虚な姿勢も見せます。
同時に、このスポーツには僕が必要というわけではない、と理解できる程度には謙虚でありたいんです。
ラナは、Bリーグの成長を牽引してきたリーダーとして、現在の東野社長の名前を挙げ、彼と働けることは幸運だと話しました。
京都との違いは何か、なぜ名古屋なのか
大西は、ラナがBリーグに戻る場所として名古屋を選んだ理由を尋ねました。ラナはまず、前任地の京都との違いを説明します。
ラナによれば、京都はNBAを終えた直後に飛び込んだ挑戦で、当時は残留争いを避け、新リーグへ最良の状態で入ることが目標だったといいます。
僕はどこへ行っても常にプログラムを作る人間でした。チームを指導するだけでなく、プログラムを築くことが大事なんです。
一方で名古屋は、京都とはまったく異なる状況だとラナは強調します。
(名古屋は)ユーロリーグやNBAに近い運営で、リソースもそれに見合っています。ベテラン中心の、優勝を争えるロスターです。
ただしラナは、新リーグになりルールが変わったこと、外国籍枠の上限(キャップ)が影響していることにも触れ、大きな挑戦だと語ります。
卓越することが目標だと分かっている場所にいられることに、わくわくしていました。頂点を目指しているんです。
外から見たドルフィンズの強みと、受け継ぎたい伝統
京都時代、ラナは対戦相手としてドルフィンズを見てきました。大西は、外から見て感心した点を尋ねます。
(ドルフィンズは)容赦のないプレースタイルでした。あのプレッシャーやディスラプションは対処が難しかったです。
ラナは、日本人選手の質が非常に高く安定していた点も評価しました。一方で、外国籍選手は入れ替わりが多く、毎シーズン新しい選手への準備が必要だったといいます。
ラナは、1年間現場を離れていた間もドルフィンズを注視していたと語り、高いレベルのプログラムだと敬意を示します。そのうえで自分の役割を次のように整理しました。
下位のチームを上へ引き上げるのではなく、すでに高いレベルのプログラムを、もう1段、2段と、行けるところまで押し上げることです。
大西は、就任コメントにあった「すでにある伝統への上積み」という言葉を取り上げ、変えたくないものは何かと尋ねました。
ラナは、クラブに30年携わってきたアンディ氏と梶山氏の名を挙げ、選手・コーチ・GMを歴任した梶山氏の知識と伝統を尊重すると語ります。
近年のドルフィンズについては、ショーン・デニス体制下の過去4、5シーズンで、特にディフェンス面で高いレベルにあったと評価しました。そのうえで、選手を信頼していると話します。
選手に「良かったこと、続けるべきことは何か、改善すべき領域はどこか」と聞いています。選手たちは「あなたのシステムに従います」と応えてくれています。
受け継ぐべき伝統を、選手や記録から掘り起こす
ラナは、まだ学ぶ途中だとしながらも、ドルフィンズの歴史そのものを掘り起こしたいと考えています。
「ドルフィンズ史上、最も偉大な選手は誰か」と何度か聞いています。アリーナや練習施設にジャージを掲げて称えるなら、それは誰なのかと。
ラナは、伝統を取り戻す作業も必要だと語ります。大西も、この番組やダイヤモンドポッドを通じてクラブの豊かな歴史をファンに伝えたいと応じました。
Bリーグには新しいチームが多いですが、このチームは歴史が豊かです。どんなチームを応援しているのかをファンに知ってほしいんです。
むしろ君も僕を助けられる。一緒にやりましょう。
3月に「ラナらしいチーム」と思わせる要素とは
大西は、選手は多くが残留する一方でコーチ陣は一新される点に触れ、シーズン中盤に見たとき「これはロイ・ラナのチームだ」と感じるのはどんなチームかと尋ねました。
特にディフェンス面で、とてもタフで、フィジカルで、インテンシティの高いチームになります。
ラナは、それらは元々ドルフィンズが備えている資質であり、大きな変革は必要ないと考えています。新たに加わる2人のインポートで、タフさはさらに増すと見込んでいます。
一方、オフェンスについてラナは「非常に音楽的(ミュージカル)でありたい」と表現しました。その発想の源はサンアントニオ・スパーズにあるといいます。
オフェンスの着想は、トニー・パーカーやマヌ・ジノビリ、ティム・ダンカンのいたスパーズから来ています。本当に美しく音楽的なスタイルでした。
ラナは、スパーズやホークスでの経験、そしてクイン・スナイダーやイゴール・ココシュコフらから学んだことを挙げ、流れるように連動したオフェンスを目指すと語ります。
コーチ・メッシーナも僕に大きな影響を与えた一人です。学んできたものが、これからオフェンスでコート上に表れることを願っています。
速いバスケと急ぎすぎのバスケ、その差はどこか
大西は、昨季からのドルフィンズが速いテンポのチームだと振り返り、ラナの言う連動性が加わればすごいチームになると期待を示しました。
ラナは、今のギャップはまさにそこだと応じます。トランジション(速攻)は非常に高いレベルにある一方、その次の局面に伸びしろがあるといいます。
タクミ(齋藤)は、ポイントガードとしてこの集団を率いる力があり、日本、いや国際的にも屈指のポイントガードだと本人に伝えました。
大西は、速くプレーすることと急ぎすぎることの違いを尋ねました。ラナは良い切り口だと評価し、具体的に説明します。
速いというのは普通、数的優位がある時です。3対2や2対1のように、優位を早く突くのがファストブレイクの機会です。
問題は、5対5なのに同じように攻めようとする時です。最も効率的とは言えない攻め方になり、良くない判断をしかねません。
ラナは、コートを歩いて運ぶハーフコートでもなく、数的優位で全力疾走するのでもない「その中間」で優位を作ることが重要だと語ります。京都での最終シーズンは、この領域が良かったと振り返りました。
最も嫌だったのは加藤、そして齋藤が可能にすること
大西は、京都時代にドルフィンズと対戦して最も相手にしたくなかった選手を尋ねました。ラナは、ドルフィンズの魅力はポイント・オブ・アタックのディフェンスにあったと語ります。
加藤を例に挙げます。彼はどこでも問題になる選手で、あのプレッシャーは本当に厄介でした。
ラナは、非常にフィジカルなリーグでボールへのコンタクトも多く、ガード陣が苦しい夜になると分かっていたといいます。
(加藤が)試合に入ってくると、いつも「うわ」と思いました。これは厄介だぞ、と。リーグの誰もが同じように感じているはずです。
話題は、司令塔の齋藤へ移ります。大西は、齋藤がコーチとして何を可能にするのかを尋ねました。
(齋藤は)偉大なポイントガードがコーチに許すことを可能にしてくれます。つまり、ただゲームを起こるに任せることです。
ラナは、知性や自信、経験、そしてチームメイトからの敬意を備えた選手には、コーチが細かく指導せずとも権限を委ねられると語ります。齋藤はコート上のコーチのような存在だといいます。
若いラナと今のラナ、変わったことと変わらないこと
大西は、司令塔に委ねるスタイルは以前からかと尋ねました。ラナは、選手の段階によると答えます。
若い育成段階のガードには、より手をかけ、メンタルのタフさを試すこともあるといいます。しかしある段階を超えたら、自信と自由を与えて任せるべきだと語ります。
いつコントロールを取り、いつ手放すか。それがコーチングの、ある種の芸術的な部分だと思います。
大西は、若いラナが強く信じていて、今は必ずしもそう思わない考えがあるかと尋ねました。技術ではなく、概念的・哲学的なものを、と補足します。
いい質問ですね。誰にもそう聞かれたことがありません。
ラナは、若手コーチ時代に信じていたことの多くを今も信じていると答えます。その一つが、競争心のある人間を求めることです。
アーロン・ヘンリー、ディロン・ブルックス、デニス・シュルーダー。彼らは違うレベルの競争心を持っていて、僕はそれを歓迎します。
一方、概念的にはゲーム自体が進化したと語ります。90年代半ばはオフボールの動きが中心でしたが、今はピック&ロールが主流だといいます。
ゲームは常に進化しています。ただ、偉大な選手の質が変わらないことだけは確かです。
出場時間を「勝ち取る」とは何か、年齢は問題ではない
大西は、若手が出場時間を勝ち取るとよく言われるが、ラナにとってそれは何を意味するかと尋ねました。
コーチの仕事は、ポテンシャルとパフォーマンスの間のギャップを埋めることです。だから、実は年齢の問題ですらないんです。
ラナは、ドラフト全体1位を4人指導したことを挙げ、アンドリュー・ウィギンズやジャマール・マレーのように、若くても高いレベルでプレーする選手がいると語ります。
さらにラナは、「若い」の意味は地域によって違うと指摘します。北米では22、23歳はすでに2契約目のベテラン格ですが、日本ではまだ若手扱いだといいます。
ポテンシャルがパフォーマンスに変わり始めたら、それに乗っていくべきです。
ラナは、若手の突き上げでベテランが序列を落とすこともあり、それを管理するのもコーチの仕事だと語ります。京都では37歳のアンジェロ・カロイアロが高いレベルでプレーしていた例を挙げました。
名古屋では、21、22歳ほどの尾崎(小澤)という若手に触れ、いつブレイクスルーするかは分からないが、必ずそこへ導くと語りました。
ブレイクスルーは9割メンタル
大西は、若手のブレイクスルーは技術かメンタルか、その本質を尋ねました。
「ブレイクスルー」という言葉自体が、すべてメンタルなんです。目の前の壁を破る、それは難しい精神的な作業です。
ラナは、今の若手は技術水準がすでに高く、育成環境も向上していると語ります。問題は、コートで自信を持ってプレーできるメンタルの切り替えができるかどうかだといいます。
齋藤もミスはします。でもそのミスが4試合続く不調にはならない。すぐ修正でき、すぐ立ち直れるんです。
一方で若手は、そこに時間がかかったり、そもそも乗り越えられなかったりすることもあるとラナは語ります。自信が上下してしまうのだといいます。
例外として、ラナはジャマール・マレーの名を挙げました。16歳の時点で、すでにメンタルの壁を越えていたといいます。
マレーには、そもそもメンタルのブレイクスルーが必要ありませんでした。彼はもうそこにいたんです。だから選手ごとに違います。
スター選手を見抜く難しさ、そしてヨキッチのこと
ラナはこれまで、フープ・サミットなどで多くの若手を見てきました。大西は、スターになると確信した選手を尋ねます。
ベン・シモンズは、若い頃から違うものを持っていると分かりました。206cmのレフティで、大きなポイントガードのように本当にパスができたんです。
一方でラナは、正直に打ち明けます。ビッグマンは見極めに時間がかかるといい、ニコラ・ヨキッチを指導した時、彼がスターになるとは思わなかったと率直に語りました。
ヨキッチを指導した時、彼がスターになると誰かに言えたなら、それは嘘になります。エンビードもそうです。
一方で、カール=アンソニー・タウンズは17歳ですでにストレッチビッグとしてシュートを打てたため、違うものを持っていると分かったといいます。
大西は逆に、目に留まらなかったスターがいるかを尋ねました。ラナは評価の難しさを語ります。
エバン・フォーニエが今のような選手になるとは、言えませんでした。才能の評価は、本当に難しい科学なんです。
ラナは、カナダ代表やフープ・サミットで見たシェイ・ギルジャス=アレクサンダーについても、NBA選手になるとは分かったが、2度のMVPになると予想できた人はいないだろうと語りました。
新リーグとキャップがもたらす、優勝争いの現実
大西は、京都では残留を避けつつチームを作る難しさがあったが、名古屋は優勝を狙いつつ育成もする状況だと指摘し、その両立の難しさを尋ねました。
ラナはまず、リーグが完全に変わったと語ります。降格がなくなり、キャップが大きな影響を与えているといいます。
キャップは戦力を圧縮しました。野球のドジャースのように、いくらでも選手を買えれば勝つ確率は上がりますが、今は違います。
ラナは、セバスチャン・サイズが大阪へ、ヴィック・ローが琉球を離れるなど、これまで動かないと思われた選手が各地に分散していると指摘します。リーグ全体が難しくなるといいます。
そのうえでラナは、今のBリーグはプレーオフに入れば誰が勝ってもおかしくないと語り、数年前の広島の優勝を例に挙げました。
試合数が少なく3戦制のシリーズだと、結果のランダム性が増します。だからまず、その勝ち抜き段階に自分たちを置くことが大事なんです。
ラナは、昨季のドルフィンズは終盤に怪我の影響を受けたと振り返り、興味深い調査結果を紹介しました。
Bリーグの過去5度の優勝チームは、すべて怪我なくフルのラインナップで戦っていました。だから、選手を揃えておくことも重要なんです。
60試合と新スケジュール、鍵は「準備」と「回復」
大西は、試合数は60で変わらないものの、平日開催が増えてルーティンが崩れる新スケジュールに触れ、NBAを経験したラナの知見がどう生きるかを尋ねました。
ラナは、これは全員にとって新しく、組織で経験があるのは自分だけかもしれないと語ります。そのうえで、フィルム(映像)での学習や短い練習の活用、選手育成の重要性が増すと指摘します。
試合が過密になると、練習時間が減ります。週末に土日を戦い、月曜を休み、火曜に追い込む、といったリズムはもうありません。
ラナは、もう一つ重要になるのがパフォーマンス(コンディショニング)チームだと語ります。ランダムなスケジュールや試合後の移動の中で、負荷を管理する専門性が求められるといいます。
「練習しない」の本当の意味と、勝つチームの姿勢
大西は、NBAではシーズンが始まると練習しないとよく聞くが、それがBリーグにどう影響するかを尋ねました。
ラナは、練習のイメージを問い直すべきだと語ります。5対5やコンタクトの多い実戦練習が減るだけで、練習そのものは多く行われているといいます。
怪我のリスクを避けつつ、いかに効率よく使うか。それでいて、対戦相手への準備はできている状態を作る。それが一つの鍵です。
ラナは、NBAではホテルの宴会場でのウォークスルーが多いと語り、真剣に取り組まないチームと、集中して取り組むチームの両方を見てきたといいます。
勝つチームは、練習がどんな形であれ、その仕事にかなり集中しています。練習の形が違うだけで、それは今でも練習なんです。
最高の組織がやっていること、それでも必要な「才能」
大西は、NBAの組織がより良くやっていて名古屋に持ち込みたいことを尋ねました。ラナは、それはNBAに限らず、プロスポーツの最高の組織に共通することだと答えます。
最高の組織には、学ぶ文化と、良くなろうという欲求があります。それはコーチや選手だけでなく、組織の全員のためのものです。
ラナは、選手の食事の質や移動時間の効率化、ホテルが睡眠と回復に適しているかなど、あらゆる小さな部分で優位を探し続けると語ります。ただし、最後は身も蓋もない前提があるといいます。
正直に言えば、シンプルな話でもあって、結局は素晴らしい選手が必要なんです。
ラナは、名古屋に来てから、クラッシャー(東野社長)をはじめ組織全体が、規模を拡大し学び続けようとする姿勢に驚いたと語りました。
日本のバスケで最も驚いたこと、フィジカルの激しさ
世界を渡り歩いてきたラナに、大西は日本のバスケット文化で驚いたことを尋ねました。
一番驚いたのは、ゲームのフィジカルさのレベルです。
ラナは、NBAのルールはオフェンス寄りに作られており、ボールへの接触はすぐ笛が鳴ると語ります。それに比べ、日本はとてもフィジカルなゲームだといいます。
Bリーグは、どの試合もNBAのプレーオフのような激しさです。毎試合がそうなんです。
ラナは、これは大きな調整だったと振り返り、慣れはしたものの今も苦労の種だと語ります。その理由は選手の健康への心配でした。
若手のメンタルのブレイクスルー以上に、怪我をして復帰することがどれほど難しいかを考えてほしいんです。
東京五輪で芽生えた、日本で働くという発想
大西は、ラナが以前、2021年の東京五輪で初めて日本で働くことを意識した、と語っていた点に触れました。
ラナは、それがコロナ禍の五輪で、マスクをして何もできない状況だったと振り返りつつ、それでも日本で働けるかもしれないと感じたといいます。
まず自動的に体感するのが、インフラの質の高さです。会場も、体験のレベルも本当に高かったんです。
ラナは、さいたまスーパーアリーナを例に挙げ、「ここはスポーツに真剣な国だ」と自然に考え始めたと語りました。バスケットも高いレベルで提供されていたといいます。
その選択をして良かったと、僕も思っています。本当に良かったです。
負けても持ち帰ってほしい、たった一つの基準
大西は、ファンがIGアリーナで試合を見終えた後、たとえ敗戦でも、どう感じてほしいかを尋ねました。
負けたなら、失望は構いません。でも「戦わなかった」「街を代表しなかった」とは、絶対に感じてほしくないんです。
ラナは、「ただ頑張らなかった」と思われる日は、自分のチームには受け入れられないと語ります。勝敗にかかわらず、その基準を保ち続けたいといいます。
この基準を持ち続けられれば、負けるよりずっと多くの試合に勝てると思います。
新リーグ元年、優勝を目指しつつ現実的であること
最後に大西は、今季ドルフィンズのファンが何を期待すべきかを尋ねました。
高いレベルでプレーし、多くの試合に勝つことを期待していい。ただ、完全に新しいリーグに入るという現実にも、現実的でありたいんです。
ラナは、優勝を争いたい、プレーオフのチームでありたいという思いは持ちつつ、新スケジュール、新しいインポートルール、リーグ全体の新戦力に適応する必要があると語ります。
OKCのサム・プレスティの言葉が言い得ていて、新しいシーズンはトランプの新しい手札のようなもの。新しい手札を配られるのは、自分だけではないんです。
ラナは、名古屋ダイヤモンドドルフィンズとして毎年優勝を目指す姿勢は変わらないとしつつ、今年はリーグの変化が大きく、学びながら見極める必要があると強調しました。
大西は、ファンにとってもすべてが新しく、皆が同じように感じていると応じ、楽しいシーズンになることを願うと語りました。ラナは、シーズンを通じて一緒に取り組んでいくと応じ、「みんな一つの大きなファミリー、ドルフファミだ」と締めくくりました。
まとめ
ロイ・ラナ新HCは、名古屋を「頂点を目指せる高いレベルのプログラム」と捉え、既存の強みを尊重しつつ、もう1段上へ押し上げようとしています。フィジカルなディフェンスに、連動した「音楽的」なオフェンスを重ね、新リーグ元年を学びながら戦う姿勢が語られました。
- 名古屋を選んだ理由は、リソースとロスターが「卓越」を目指せる水準にあること
- 目指すのは、タフなディフェンスと、スパーズに着想を得た連動する美しいオフェンス
- 司令塔の齋藤を国際的にも屈指のポイントガードと評価し、コート上のコーチとして権限を委ねる
- 若手のブレイクスルーは9割メンタルであり、コーチの仕事はポテンシャルとパフォーマンスの差を埋めること
- キャップと新スケジュールで難易度が増す新リーグを、優勝を狙いつつ現実的に見極めながら戦う





