盛り上がった初回収録。ゲスト2人との距離感がカギに
今回のエピソードは、こなさんが1回目の社内ラジオを収録したことで気づいたことや考えたことを話す回です。番組は、最近起きたことや気づいたことを声に出して自分の輪郭を探っていくもので、時にはゲストも招くと説明されています。
社内ラジオは、ゲスト2人を呼び、こなさんがMCを務める形で収録されました。実際にやってみると意外と盛り上がったと振り返られています。
ゲストの2人は、どちらももともと知り合いだったといいます。1人は、こなさんが毎年ボランティアで参加している春ヒル ── 文脈から自転車関連のイベントやヒルクライムを指すとみられる。書き起こしでは詳細は語られていないのメカニック仲間でした。
仕事上ではほとんど接点がないものの、会えば普通に話す間柄で、自転車も一緒に乗りに行ったことがあるそうです。この距離感が、気負わず収録できた要因だったと語られています。
その人結構おしゃべりな感じなので、関西人でおしゃべりな感じなので、話題も結構豊富に出してもらって、逆に質問してもらったりとかいうところで、うまくいったかなという感じです。
もう1人は、自転車が好きで会社に入ってきたようなゲストで、入社4ヶ月目という社歴の短い人でした。それでも別件で少し話す機会があり、まったく知らない仲ではなかったことが、気楽に盛り上がれた要因だったといいます。
30分の予定が収録80分に。人生談を聞くと時間は伸びる
番組の構成としては、当初30分ほどの番組を作りたいと考えていました。仕事の話を半分、プライベートの話を半分で15分ずつ、最後に一言をもらう、というボリューム感が想定されていました。
ところが実際にやってみると、30分番組のつもりが収録は80分ほどかかったといいます。少し編集した結果、仕事の話が約25分、プライベートの話が約40分となり、2話構成で放送する予定になりました。
時間が延びた理由の1つは、こなさん自身が突っ込んで質問したり、他に言いたいことはないかと聞いたりしたことにあります。相手にも十分に話してもらい、無理に止める必要はないと判断したそうです。
収録時間は事前に「1時間ほど、長くても90分はかからない」と伝えていたため、業務上の支障はなかったといいます。それでも、盛り上がって話の内容が長くなったことは実感として残ったようです。
この番組でゲストを招いたときも話は長くなったといい、人の人生談を聞いていくと、それなりに時間がかかるものだと受け止められています。
仕事の話でも、今の業務や役職、困ったこと、やりがいなどを聞いていくと、単発で「これはこれです、以上」と答えるだけでは盛り上がらないと語られています。文脈をつけて話してもらったほうが、聞く側も楽しいという実感です。
正直30分っていうのは難しかったかなっていうふうに思いました。実際のところはやっぱり30分、30分ぐらいの仕事の話とプライベートの話を分けて、2話構成みたいなのがちょうどいいのかなっていうふうに思ってます。
質問を20〜30個。作り手側が痛感した準備不足
収録中、質問と回答が一段落して間が空いたとき、ゲスト側に「何か話したいことはありますか」と話題を振ってもらう場面が何度かあったといいます。話題を考えてもらったこの状況を、こなさんは作り手側の準備不足として振り返っています。
対策として、事前に質問を徹底的に用意しておくことが挙げられます。あらかじめ20個や30個ほど質問を準備しておき、話せないものは「難しい」と言ってもらって編集でカットすればよい、という考え方です。
これは初回だったための反省であり、次に生かしたいと語られています。
月2組、年内は6〜7組。心理的ハードルを下げる戦略
今後の収録は、すでに3回分の予定が詰まっているといいます。ただし、放送前にオファーすると「受けられない」と断られる懸念があるため、まず1回流して感覚をつかんでもらう狙いがあります。
一回流して、こんな感じに喋ればいいんだみたいな、心理的なハードルを下げて、その下げた上でオファーしようかなと考えている。
収録のペースとしては、他の業務との折半もあり、月に2組ほどのゲストを呼べる形を想定しています。年内はおおむね6組から7組ほどのゲストを招ければよい、という見通しが語られました。
12月は月末まで稼働しないことも踏まえた現実的な数字であり、始まったばかりの企画として、こなさんは頑張っていきたいと話しています。
一番の不安は「聞いてもらえるか」。41歳の話に興味は?
こなさんが最も不安に感じているのは、社内ラジオを聞いてもらえるかどうかです。配信方法としては、社内のイントラにMP3を掲示するのと、食堂で流すのを並行するといいます。
不安の背景には、ゲストと関係のない人が聞こうと思うか、そしてこなさん自身に興味を持つ人がどれだけいるか、という疑問があります。
41歳のおっさんの話を聞いてみたいっていうのは、関係性がある程度あれば聞いてみたいって思う人いるんだろうけれども、そうじゃないとなかなか難しいかなと思ってた。
そこで、アンケートを準備し、返ってくる反応で感触を探りながら企画を進めていく方針が示されています。
こなさんは、収録が盛り上がったこと自体を成功の指標とはしていません。聞いてもらったうえで、社内の雰囲気が変化するかどうかがミソだと考えています。
一方で、ゲストとして参加した2人からは前向きな反応があったといいます。楽しかった、次回があれば出てみたい、MCをやりたい、といった感想が寄せられました。
この反応を受けて、こなさんは、まずゲストに楽しんでもらうことも1つのあり方だと感じています。こうした企画を社内でもっと広げられないかと考えているそうです。
80分を2時間半で編集。声量・笑い声・間との格闘
80分ほどの収録を終えたあと、BGMやSEをつけて、すでに流せる状態まで編集が進んでいます。編集にかかった時間は2時間半ほどだったといいます。
編集は、2倍速で聞きながらカットし、もう一度2倍速で聞き直してOKを出す流れで進められました。編集点は聞きながらでないと確認できないため、時間がかかったと語られています。
具体的な編集内容としては、フィラーが多すぎる部分のカット、間が空いた部分の短縮、言い間違いや「もう一度言います」といった箇所の処理が挙げられています。
編集していて気づいたのが、複数人での収録ならではの声量の問題です。一人語りではマイクと口元の位置がほとんど変わらないため、声量を気にすることはほとんどないと説明されています。
今回はゲストがマイクから離れて声が小さくなった箇所を大きくしたり、逆に笑い声が大きくなりすぎた箇所を調整したりする必要がありました。イヤホンで聞いているときに突然大きな音が入ると、ストレスになって聴けなくなるからです。
笑いが絶えない収録だったため、編集ソフト上では波形が大きくなる箇所がすぐわかったといいます。難しくはないものの、回数が多いと手間はかかると振り返られています。
食堂で自分の声が流れる。想像以上の恥ずかしさ
実は初回収録より前に、第0回にあたる告知回を、人事の部長を引っ張り出して2人で収録し、すでに配信済みだといいます。
配信自体は、自席のパソコンから社内イントラにあげるだけで気にするほどではなかったそうです。問題は食堂で流すときでした。
食堂の音響機器のある部屋に入り、扉を少し開けて外に音が聞こえる状態にし、パソコンから再生する仕組みのため、こなさん自身がその場に居合わせることになります。
食堂で食事をしている人は全く知らない人ばかりではありません。自分の声が聞こえているとわかると、想像以上に恥ずかしかったと語られています。
(食堂で自分の声を)聞かざるを得ないじゃないですけど、聞こえてんなっていうのがわかってると、ちょっと恥ずかしかったですね。ちょっとじゃない、だいぶ恥ずかしくて。
放送が終わって部屋を出るときも、誰にも話しかけられないようにと、そそくさと食堂を通過して出て行ってしまったそうです。
この経験から、こなさんは、ゲストの人も食堂で自分の声を聞いたら結構恥ずかしいのではないかと想像しています。次回以降に慣れるかどうかは、正直わからないと率直に話されました。
どちらでもないをなくしたアンケート。ここから改善していく
今後は、初回収録と第0回の告知回を配信したことで、企画がいよいよ始動してきた手応えがあるといいます。あわせてアンケートも取る予定です。
アンケートでは、こういう企画をしてほしいという要望や、面白かったかつまらなかったかを聞きます。特徴は、「どちらでもない」という選択肢を極力なくした設計にしている点です。
その理由として、日本人は「つまらない」と言いづらい傾向があるため、どちらでもないという逃げ道をなくせば、高評価のほうに回してもらえるのではないか、という期待が語られています。
こなさんは、この社内ラジオがポッドキャスト「今週も、こなさん」を始めたきっかけでもあると話しています。今後も社内ラジオの話題が出たら取り上げていきたいと締めくくられました。
まとめ
社内ラジオの初回収録は、ゲストとの距離感に恵まれて盛り上がった一方で、30分の予定が80分に伸びるなど、運営面の課題も見えた回でした。編集の手間や食堂で流す恥ずかしさといった実体験を通じて、企画をやりながら改善していく姿勢が語られています。
- ゲスト2人がもともと知り合いだったことで、気負わず盛り上がる収録になった
- 30分の予定が収録80分に。人の人生談を聞くと時間は伸びるため、2話構成に変更した
- 話題が途切れた反省から、次回は質問を20〜30個用意する方針
- 80分の収録を約2時間半で編集。声量や大きすぎる笑い声の調整が必要だった
- 食堂で自分の声が流れるのは想像以上に恥ずかしく、聞いてもらえるかが最大の不安





