コツコツ続けるのって、そんなに難しい?
番組冒頭、あずまさんはいきなり大きな問いを投げかけます。何かをコツコツ続けるのは難しすぎませんか、と。
何かをコツコツ続けるのって難しすぎませんか?
いやー、コツコツ続けるの不安しかない。
この不安の背景には、前回のエピソード1での宣言があります。あずまさんは「毎週木曜の夜にお届けします」と意気揚々と言ったものの、本当にできるだろうかという不安に襲われていると打ち明けます。
きっかけは、ポッドキャストを頑張ろうと思って読み返した1冊の本でした。ポッドキャストプロデューサーの野村高文さんによる『プロ目線のPodcastのつくり方』プロ目線のPodcastのつくり方 ── 野村高文氏によるポッドキャスト制作の入門書。クロスメディア・パブリッシング刊。番組の始め方や続け方が解説されている。です。
その本を読み返していたあずまさんは、序章のある一節が気になったと言います。今ポッドキャストを始めるべき理由を説明するパートの中にあった見出しでした。
20ページですね。見出しで、「続けられるほど向いている」っていうセクションで
本にはこう書かれていました。普通のキャリアを歩んできた人でも続けられるだろうかという問いに対して、心配には及ばない、ポッドキャストはコツコツと続けられる人ほど向いている、と。
コツコツ続けるの無理ー、って思っていて。
ウサギとカメでいう「ウサギタイプ」の告白
あずまさんは自分のことを、コツコツタイプでは全くないと語ります。ウサギとカメでいえば、完全にウサギタイプだと。
もうギリギリになって全速力でなんとか間に合わせるとか、夏休みの最終日に宿題やるタイプなんですよ。
怠惰な一面を示すエピソードとして、恥ずかしいから言うか迷ったと前置きしつつ、7月なのにまだこたつが片付けられていないことも明かします。ただこれはコツコツ続けることとは関係ないか、と自分で笑いに変えていました。
発信全般を振り返っても、noteは年に1回書ければいい方の年もあると言います。もう少し気楽に書ける静かなインターネット ── 文章を気軽に書けるプラットフォームとして番組内で言及されているサービス。あずまさんが比較的続けやすいと話している。でも、30日連続で書けたら良い方だと話します。
つまり、あずまさんにとってコンスタントに長年続けることは、非常にハードルが高いものです。だからこそ、ポッドキャストは大きなチャレンジだと感じていると語ります。
「それは仕組みの問題だよ」で楽になった
どうしようと悩む中で、あずまさんはここ数年でようやく気づいたことがあると言います。それは、努力ではどうにもならないという実感でした。
あの努力じゃどうにもならないっていう。
この気づきには、人に言われてハッとした出来事がありました。1、2年前、会社で元コンサルの先輩と定期的にワンオンワンワンオンワン ── 上司や先輩と部下が1対1で行う定期的な対話のこと。仕事や悩みの相談の場として使われる。をしていた時期のことです。
当時のあずまさんは、自分の怠惰さも、仕事で落ち込むことも、全部自分のせいだと考え、改善できない自分に嫌気が差してひどく落ち込んでいたと振り返ります。
いやー私ってもうダメ人間ですよね。本当にすいません
そんな弱音をうじうじ吐いていたあずまさんに、コンサルの先輩がかけた言葉が転機になりました。
自分の努力でどうにかするのではなく、環境や仕組みを改善することで良くしていけばいい。ざっくり言えばそう言われて、あずまさんは大きく気持ちが軽くなったと語ります。
お得意の開き直りと学びが同時に発生した、とあずまさんは笑います。自分のせいじゃなく、仕組みの問題だと捉え直したことで、そこからとても楽になったそうです。
そしてこの考え方を、ポッドキャストにも応用しようと決めます。続かないのも仕組みで解決してやろうじゃないか、というわけです。
続かない理由を分解する
仕組みで解決するために、あずまさんはまずポッドキャストを続けるうえで何がハードルになっているのかを思い返します。課題は大きく分けていくつかありました。
1つ目は、ネタがない、台本を作らなければならないという企画の課題です。2つ目は、録音や編集をするための体力そのものがないという課題でした。
体力の問題は切実で、平日に仕事を終えた後の夜に録るのは難しいと言います。実はこの回も、前日の夜に一度録音していたそうです。
前日夜一回録ってるんですよ。で、録って聞き直したらテンションすごい低くて。
テンションの低い録音を聞いたリスナーまで落ち込んでしまうかもしれない。そう感じたあずまさんは、体力があって元気なうちに録ることの大切さを実感します。
さらに3つ目の課題として、いつ録るか、いつ作るかを決めるスケジュール管理も挙げます。これも苦手なので解決していかなければならない、と話します。
AIで壁打ち用の放送作家エージェントをつくる
ネタと台本の課題に対して、あずまさんが用意した仕組みはAIの活用でした。Claude CodeClaude Code ── AI開発ツールの一種。ここではあずまさんがAIを使って独自の壁打ち相手を作るために利用したものとして語られている。を使って、壁打ち用の放送作家エージェントを作ってみたと言います。
使い方はシンプルです。話したいことを雑に箇条書きにして、それをそのまま放送作家エージェントに投げます。すると、その中からどの話を深掘るとよいかという切り口をたくさん出してくれる仕組みです。
自分で話したいなって思ってることを箇条書きにして、雑に、雑でいいんですよ。
さらにエージェントは「これをどういうふうに深掘っていきますか」といった問いを返してきます。それを2、3回打ち返すと、いい感じの台本が出来上がるそうです。
この仕組みによって、企画と台本の両方を賄えるようになったとあずまさんは話します。まだ1回しか使っていないものの、自動化できる部分は自動化することが、自分にとってとても大事だと語りました。
収録は元気な週末の朝に、カレンダーを先に押さえる
スケジュールと体力の課題については、あずまさんははっきりと方針を決めます。平日の夜に収録するのはやめる、というものです。
代わりに、毎週土曜日の朝や日曜日の朝を収録にあてる考えです。もともとパーソナル編集者やコーチングのために空けている時間帯に、収録時間もざっくり押さえることにしました。
そのための第一歩として、すでにGoogleカレンダーに予定を入れたと言います。7月18日の朝に「ポッドキャスト収録」というカレンダーを押さえたそうです。
いやー、やれるかな?不安なんですけどね。これちょっとやっていこうかなと。
不安を口にしつつも、あずまさんは元気があって体力が残っている週末の朝に録るという仕組みで、続けやすさを作ろうとしています。
「お休みすることもあります」で心理的ハードルを下げる
最後に、あずまさんが番組内で思いついたのが、心理的なハードルを下げるという仕組みでした。基本は毎週木曜配信を続けるつもりだと言います。
ただ、毎週やるぞと宣言してやれなかったとき、やっぱり落ち込んでしまう。こんなこともやれないのか、と自分を責めてしまうことを心配していました。
そこであずまさんは、自分の環境を少しほぐしてあげる工夫を口にします。基本は木曜更新だけれど、体調や仕事のスケジュールに合わせてお休みすることもある、とあらかじめ伝えておくというものです。
一方で、続ける力を借りるための宣言もします。まずは1ヶ月頑張ってみたいと考え、この場で次回の配信を約束しました。
次回は必ず7月23日の木曜日に配信をしたいなと思うので、楽しみに待っていただけたら嬉しいなと思います。
宣言をしてお尻を叩くのも1つの仕組みかもしれない、とあずまさんは話します。ゆるめる工夫と、締める工夫を同時に用意しているのが特徴です。
コツコツできない仲間へ、そしてできる派へ
番組の締めくくりで、あずまさんはコツコツ続けるのは難しいけれど、難しいなりになんとかやってみることの大切さを語ります。
その手段として挙げたのが、AIに頼ること、そしてこの場で宣言して人に応援してもらうことでした。人の力や道具の力を借りるのも、立派な仕組みだと考えています。
そのうえで、リスナーへの呼びかけがあります。コツコツできない人には、自分も同じだという悩みを聞かせてほしいと言います。
一方で、毎日コツコツできる派の人にも憧れがあると語ります。できる派の人が実践している工夫があれば、ぜひ聞いてみたいと話しました。
逆に毎日コツコツできる派の人、めちゃくちゃかっこいいなと思ってて。すごく私やっぱり憧れるので
感想はハッシュタグ「#もく脳」で、お便りはフォームで受け付けているとのことです。あずまさんは、また来週木曜の夜に会いましょうと締めくくりました。
まとめ
この回は、コツコツ続けるのが苦手なあずまさんが、努力ではなく「仕組み」でポッドキャストを続けようと考えるプロセスをそのまま届ける内容でした。続かない理由を分解し、それぞれに具体的な仕組みを当てていく流れが語られています。
- 続かないのは自分のせいではなく仕組みの問題だと捉え直すと、気持ちが楽になる
- 続かない理由をネタ・台本・体力・スケジュールなどに分解して考える
- ネタと台本はAIの壁打ち用エージェントで補い、収録は元気な週末の朝に行う
- カレンダーを先に押さえ、次回配信を宣言してお尻を叩く工夫を取り入れる
- 「お休みすることもあります」と伝え、続けられなかったときの心理的ハードルを下げる






