フォルダに入れて「うまく編集して」で完成?
この回で敷見さんが取り上げるのは、Anthropic ── アメリカのAI企業。チャット型AI「Claude」シリーズを開発していますが提供するチャット型AI「Claude」のOpus 5.5というモデルです。月額3000円ほどの課金で、かなり自由に使えるといいます。
敷見さんは、チャット型AIで一番有名なのはChatGPTで、その次に来るのがClaudeだろうと位置づけています。そのClaudeで動画がとても簡単に編集できるという話は多くの人がしていますが、自分で試して改めて驚いたそうです。
Claudeでの動画編集の手順はシンプルです。たとえば夏の家族旅行でスマホやカメラで細切れに撮った写真と動画を、1つのフォルダにまとめて入れ、チャットで編集を頼みます。
(Claudeに)チャットで「うまい具合に編集して」って言ったら、もうほんと一発でできるって。
素材を集める
旅行などでスマホやカメラで撮った写真・動画を用意する
フォルダに入れる
1つのフォルダに全部まとめて入れる
チャットで頼む
「うまい具合に編集して」と指示する
完成
AIが中身を見て仕分け・整理し、1本の動画にする
カラーグレーディングも言葉で頼める
敷見さんがClaudeの編集で特にすごいと感じたのは、精度の高さに加えて、カラーグレーディングまでしてくれる点です。
YouTuberがよく使うLog ── 映像の色や明るさの情報を多く残して記録する撮影方式。撮ったままだと白っぽく淡い映像に見えます撮影は、通常の動画より色情報を多く記録するぶんデータが重くなります。撮った直後の映像は薄く白っぽい色になるため、DaVinci Resolve ── プロも使う動画編集・色調整ソフト。カラーグレーディング機能に定評がありますなどのソフトで色を乗せていきます。この色を乗せる作業がカラーグレーディングです。
「カラーグレーディングこんな感じ、ちょっと色鮮やかにして」とかいうふうに言えば、本当にそれで一発でやっちゃってくれる。
4Kで書き出すと1時間ほどかかるものの、敷見さんにとっては、頼むだけで仕上がる点で「一瞬でできる」感覚だといいます。
Claudeの動画編集は、最初から完璧だったわけではありません。テロップが少しずれていたり、不要な部分をカットしすぎて会話の間が詰まりすぎたりしたそうです。
カットしすぎてですね、会話の投げたボールと返ってくるボールがすごい近いみたいなことになっちゃったんで。
それでも「そこはちゃんとして」と伝えると、Claudeはすぐに編集し直してくれたといいます。修正もチャットの一言で済むのが、言葉だけで編集が完結する手軽さです。
眠っていた素材を「スキル」で再現性ある編集に
敷見さんがこの使い方を勧める背景には、自身の経験もあります。去年、AIアニメ制作のデスク環境をアニメと一緒に紹介するガジェット系YouTubeをやろうと動画を撮ったものの、色調整や切り貼りが大変でそのままになっていました。
その眠っていたデスク環境の動画も、フォルダを指定してつなぎ方と色味を伝えるとClaudeが仕上げてくれました。色が薄かったので「もっと鮮やかにして」と頼むと、とてもきれいになったそうです。
これはもうやばいなと。
さらに敷見さんは、うまくいった編集方針をClaudeに「スキル」として覚えさせました。セリフの間を詰めすぎないこと、カラーグレーディングをきれいに仕上げることを覚えておくよう頼むと、次回以降も同じ指示で同じように編集すると返ってきたといいます。
毎回カットの具合や色味を細かく指示し、気になる点を直してもらう
覚えさせた方針(間を詰めすぎない・色をきれいに)で、次回以降も同じように仕上がる
YouTubeまでやる人は少なくても、家族の動画が大量にたまっている人は多いはずだと敷見さんは考えています。1つのフォルダに入れれば、AIが中身を見て1本の動画にまとめてくれるので、月3000円ほどなら何時間もかける手編集よりずっと楽だと勧めています。
まとめ
敷見さんの体験では、ClaudeのOpusモデルを使うと、フォルダにまとめた写真や動画をチャットで頼むだけで、カット、テロップ、カラーグレーディングまで仕上がりました。修正も言葉で伝えられ、方針をスキルとして覚えさせれば再現性も得られます。
- 素材を1つのフォルダに入れ、「うまく編集して」と頼むだけで1本の動画になる
- Log撮影の色乗せ(カラーグレーディング)も「鮮やかに」などの言葉で指示できる
- テロップのずれやカットしすぎは、チャットで伝えればすぐ直してもらえる
- うまくいった編集方針はスキルとして覚えさせ、次回以降も再現できる
- 撮ったまま眠っている家族の動画の整理に、月3000円ほどで試す価値がある


