スマホゲームで上位に入るとトークンがもらえる?
しくみさんが今回取り上げたのは、池谷さんが手がけるスマホゲーム『月蝕綺譚』です。このゲームでは、月末までに上位に入ったプレイヤーへ、フィナンシェのトークンをプレゼントするキャンペーンが行われていました。
配布の対象人数について、しくみさんは「200名か500名か」と記憶があいまいなまま話しています。トークンは現金に換えられるもので、しくみさんはこの企画を数年前のブームの再来として受け止めています。
数年前にあった「ゲームをして稼ぐ」っていうのが、今またここで盛り上がっているのが嬉しいなと思って。
しくみさんは池谷さんのVoicy ── 音声配信プラットフォーム。発信者が日々の話を配信し、リスナーがスマホなどで聴く形式のサービスですの放送を聴き、すぐに『月蝕綺譚』を始めました。
『月蝕綺譚』は、いわゆる放置ゲー ── プレイヤーが操作しなくても、時間の経過でキャラクターの育成や戦闘が自動で進むゲームの総称ですと呼ばれるジャンルです。しくみさんはこのジャンルに詳しくないとしつつ、ゲームを閉じても裏側で進む仕組みについて推測を語っています。
(放置ゲーは)ログインした何時間分は裏側走るみたいな、多分仕組みなんでしょうね。じゃないとなんか成り立たない気がするので。
カードゲーム「スプラン」でお金を稼いだ頃
しくみさんが「あの日見た夢」と呼ぶのは、2〜3年ほど前に自身が遊んでいた『スプリンターランド』、通称『スプラン』の体験です。カードゲームを遊んでお金を稼ぐという、当時の代表的なゲームでした。
『スプラン』では、最初に仮想通貨でカードを買い、参加券も購入したといいます。金額は1万円前後だったと、しくみさんは記憶をたどっています。
『スプラン』の対戦は、リアルタイムで戦うのではなく、カードのデッキを置いておくと戦う形式だったようです。しくみさんは、人との対戦がゲームとして成り立っていたことに感心していました。
あれがすごいですよね。その人との対戦が成り立ってたところがすごいと思うんですが。
『スプラン』で稼ぐ方法は主に2つありました。時々開かれる大会で上位に入るとゲーム内の仮想通貨がもらえて換金できることと、ゲーム内で売買されているカードを売って換金できることです。
参加
仮想通貨でカードや参加券を買う(1万円前後)
対戦
デッキを置いておき、他のプレイヤーと戦う
獲得
大会の上位入賞で仮想通貨、対戦でカードを得る
換金
仮想通貨やカードを売って現金にする
しくみさんによれば、ゲームをして稼ぐことが実際に成り立っていた時期で、すごい人は結構稼いでいたといいます。
歩いて稼ぐSTEPNはなぜ続かなかったのか
同じ頃に流行ったものとして、しくみさんは「歩いて稼ぐ」STEPNも挙げています。最初に仮想通貨で靴を買い、スマホにセットして歩くと、その分トークンが貯まって換金できるという仕組みでした。
STEPNについては「1日何万円稼ぎました」という話も出回っていたといいます。こうした遊んで稼ぐ仕組みは、仮想通貨界隈やNFT ── デジタルデータに唯一性を持たせる技術。ゲーム内のアイテムやアートを売買できる資産として扱う用途で広まりましたが盛り上がっていた時期に注目を集めました。
ただ、しくみさんはこの仕組みには構造的な難しさがあったと振り返ります。運営会社は利益を出す必要があり、プレイヤーに配るお金は、外から新しい人とお金が入ってこないと回らないからです。
外からどんどん人が入ってきて、お金が入っていかないと回っていけないっていうところがあったので。
STEPNでは、最初に50万円で靴を買って1日で8万円稼いだ、という話もあったそうです。しかし人が増えるにつれて1日に稼げる量が減り、最終的には靴の購入代金も回収できなくなっていきました。
STEPNでは50万円の靴で1日8万円稼げた例もあり、すごい人は結構稼いでいた
参加者が増えるほど稼げる量が減り、初期費用も回収できず、人が離れて過疎化した
しくみさんが遊んでいた『スプラン』も同じ道をたどり、最初に払った参加費の回収が難しくなって、最終的には人が離れて過疎っていったといいます。
こうした「遊んで稼ぐ」仕組みはPlay to Earn ── 「遊んで稼ぐ」を意味する言葉。ゲームのプレイで仮想通貨やNFTを得て、それを換金できる仕組みを指しますと呼ばれていました。しくみさんは、なかなか難しいということで一度ブームは去っていたと見ています。
池谷さんの「パワープレイ」は何が違う?
しくみさんが注目するのは、池谷さんの『月蝕綺譚』のお金の流れです。ゲームの外で池谷さん自身が稼いだお金を、ゲームを遊んでくれた人に還元するという形をとっています。
池谷さんの場合は、ご自身で、まあ外からお金を稼いで、ゲーム以外で稼いで、それをゲームやってくれた人に還元するっていう、まあ結構パワープレイな。
新規参加者が払うお金で報酬を回し、流入が減ると成り立たなくなった
池谷さんがゲーム以外で稼いだお金を、プレイヤーに還元する
しくみさんは、池谷さんにしかできないパワープレイだとしながらも、あの時見た夢をもう一度という気持ちで『月蝕綺譚』を始めています。
しくみさんの記憶では、500位以内に入れば2000円ぐらいもらえるという話でした。しくみさんはそれくらいなら届くのではと考えていて、月末の結果を番組で報告する予定です。ゲームの内容については、別の回で話すとしています。
まとめ
この回は、スマホゲームのトークン配布キャンペーンを入口に、数年前に流行したPlay to Earnの盛り上がりと失速、そして池谷さんの新しい試みの違いが語られました。
- 池谷さんの放置ゲーム『月蝕綺譚』では、月末の上位入賞者にフィナンシェのトークンが配られる
- しくみさんはかつて『スプリンターランド』でカードゲームを遊んで稼ぐ仕組みを体験していた
- STEPNやスプランは、新規参加者のお金が入らなくなると報酬が減り、過疎化していった
- 池谷さんはゲーム外で稼いだお金をプレイヤーに還元する形で、夢の再来に挑んでいる




