一人会社からの脱皮と、後編で紹介する4つの領域
この回は、株式会社oneself.がお世話になってきたビジネスパートナーを紹介する後編です。前回は税理士、社労士、弁護士、オンラインアシスタントについて紹介されました。
oneself.は、ある時期までは小橋さん一人の会社でした。産業医の業務を受けるだけで、個人で活動していた頃とやっていることはほぼ同じだったと振り返られています。
その後、本格的に今のサービスをやっていこうという話になったとき、決定的に足りなかったのが自分たちをどう見せ、どう知ってもらうかというブランディングやマーケティングの部分だったといいます。
紹介とかで今まで成り立ってたので、大体コーポレートサイトとか作ったことなくて、主体的に事業を興して会社を大きくしていこうっていう経験がなかった。
今回紹介されるのは、事業顧問、マーケティング、ファイナンス、そしてコーポレートサイトのリニューアルに関わったパートナーです。話は前回の続きとして、6社目にあたる株式会社パパゲーノから始まります。
事業顧問・パパゲーノとの出会いとロゴ制作
事業顧問のパートナーとして紹介されたのが、株式会社パパゲーノです。生きてて良かったと誰もが実感できる社会の実装を目指す会社で、現在はITやAIを活用した就労支援事業などを行っていると紹介されています。
代表の田中康昌さんは、小橋さんより10個ほど下ながら、倍ほど密度の濃い人生を歩まれていて、ただただ尊敬している方だと語られています。田中さんが以前に産業保健の事業会社をいくつか渡り歩いていた頃から交流があったそうです。
小橋さんが会社の見せ方に悩んでいたとき、田中さんがXでパパゲーノは事業コンサルもやっているという投稿をしているのを見かけ、即連絡したのがきっかけでした。2023年3月から顧問契約を結んだといいます。
契約後は、ビジネスモデルの壁打ちから、HubSpotやWordPressの設定まで基礎を教わったそうです。なかでも大きかったのが、oneself.のロゴと初代コーポレートサイトの骨格を作ってもらったことだと振り返られています。
今使ってるロゴ、これ本当に私気に入っててですね、ずっと使いたいって思ってるぐらいのものですし。
コーポレートサイトを仕上げ、サービスのプレスリリースを出したのが2023年3月7日でした。実はその日が田中さんの誕生日だったことも、いい思い出になったと語られています。
方向性が見えてきたことで事業顧問自体は一旦終了したものの、経営者として右も左もわからない時期に助けてもらったことへの感謝が語られました。事業領域も近いため、またどこかで一緒に仕事ができればという思いも述べられています。
マーケティング・wibの提案資料に感動した瞬間
マーケティングパートナーとして紹介されたのが、株式会社wibです。マーケティングからセールス、クライアントサクセスに至るまで、今日だけでは語れないほど世話になっていると語られています。
きっかけは、前回紹介した顧問社労士のワンハートからの紹介でした。現在メインで担当している山本千世さんと知り合い、oneself.の状況を伝えたところ、1〜2週間後に打ち合わせをすることになったそうです。
その打ち合わせで示されたのが、Notionでまとめられた提案資料でした。今のoneself.の状況ならここが課題で、優先順位はこうで、これは工数がかかるからこう進めてはどうか、という形で整理されていたといいます。
もう本当に今までいろんな商談受けてきたんですけど、ここまで感動したのないなってぐらいで、これはもうウィブさんにお願いするしかない。
こうして2023年に契約し、当時の喫緊の課題だった商談用スライドの作成を任せたそうです。小橋さんと1人目の社員の2人で行き詰まっていた資料を預けると、1週間ほどで初稿が届いたといいます。
その初稿は、デザインもメッセージも構成も、社員と一緒に終始感動するほどのものだったと振り返られています。wibはスゴソギシリーズという形で事業を展開していると紹介されました。
この商談資料をもとに初代コーポレートサイトも完成させ、2023年9月のリリースを一定の自信を持って迎えられたのはwibのおかげだと語られています。
1枚のLPから、2代目コーポレートサイトへ
初代コーポレートサイトは、1枚のランディングページのみという構成でした。当時はそれを作るだけで精一杯で、それが最適解ではあったものの、早々にサイトの充実に取り組みたいと考えていたそうです。
そのため2024年は、2代目コーポレートサイトの公開に向けてwibに伴走してもらったといいます。2代目のサイトは2024年11月29日にリリースされ、ようやく一段落したという状況が語られました。
ただ、本当にここからがですね、スタートラインだと思ってますので、ウィブさんには2025年も引き続きサポートをいただきたい。
wibの代表の渡さんについても触れられています。シンカホリックというポッドキャストやXで発信していて、ビジネスパーソンとして毎回勉強になり、元気ももらえる存在だとおすすめされました。
ちなみに、この産業医の本音というポッドキャスト自体も、実はwibが編集を担当していることが明かされています。
ファイナンス・INQと日本政策金融公庫からの融資
ファイナンスパートナーとして紹介されたのが、株式会社INQです。主にスタートアップの融資を支援する事業を手がけていて、oneself.も2023年の暮れに世話になったと語られています。
oneself.は2023年9月に初めてプレスリリースを出すまで、すべて自己資金でやってきました。しかしサイトのリニューアルや採用など先行投資を進めると、資金繰りが厳しくなるかもしれないと感じたそうです。
そこで一度お金を借りてみるのも選択肢だと考えたものの、やり方が全くわかりませんでした。ワンハートの吉田先生が以前、融資の専門家に頼んで借りた話をしていたのを思い出し、相談したところINQ代表の若林徹平さんを紹介されたといいます。
実際には片岡裕哉さんが担当につき、まずは日本政策金融公庫から借りる方針になったそうです。公庫のホームページを一緒に見たところ、初めての経験で準備すべき書類が非常に多かったと振り返られています。
その書類作成を片岡さんが強くリードしてくれたといいます。この書類はこう書く、これはこちらでやっておく、これはこう準備する、という形で進め、公庫との面談も1〜2週間後にセッティングし、同席までしてくれたそうです。
結果として、希望した額を満額で融資してもらえたといいます。お願いしてから実質2〜3週間で満額支給が決まった鮮やかさが語られました。
多分これ一人でやれって言われたら数ヶ月以上かかってたと思いますし、書類の内容っていうのも抜け漏れとかが多分ありすぎて、絶対こんなに借りれなかった。
融資で得た「通帳の余裕」という精神衛生
融資について、小橋さんは経営者としての率直な実感も語っています。自分のお金ではないので返さなければならず、返せるよう利益を出さなければというプレッシャーはあるといいます。
一方で、支給されると通帳に余裕ができ、それが精神衛生上よいことを実感したとも述べられています。ここでは、資金調達が数字だけでなく経営者の心理にも効くという視点が示されました。
INQのおかげでコーポレートサイトのリニューアルに向けた意思決定ができ、それ以外の経営上の選択肢も広い視野で見られるようになったと感謝が語られました。代表の若林さんによる分かりやすい解説動画などもおすすめされています。
コラム制作を担った横内さつきさんと内山美央さん
コーポレートサイトのリニューアルに際してのパートナーとして、まずコラムを担った横内さつきさんと内山美央さんが紹介されました。INQの融資で資金が入り、2024年からリニューアルを本格化させたという流れです。
全体のプロデュースや導入事例インタビュー、ポッドキャストのサポートはwibが担うことになりました。一方で最も難渋したのがコラムだったといいます。産業保健というニッチな領域の知見があり、かつBtoB向けのライティングもできる人がなかなか見つからなかったためです。
悩んでいたとき、昔の産業医先で人事として一緒だった内山美央さんが、人事労務周りのコラム記事を執筆していることを知ったそうです。しかも知らないうちに社労士として開業していたといいます。
久しぶりに連絡すると、内山さんはHR領域専門の横内さつきさんとタッグを組んでコラム制作をしているとのことでした。実際の文章を見た小橋さんは、とても好みの文章だと感じたそうです。
横内さんも交えて打ち合わせをし、そのままお願いすることになりました。2024年5月から、だいたい月2〜3コラムのペースで制作を進めてきたと語られています。
正直、コラムって最初はあまりこだわろうと思ってなかったんですけれども、この二人にもうせっかくお願いするんだったらとことんこだわりたいっていう風にだんだん思えてきて。
横内さんのディレクションと構成、内山さんの文章力に触れるうちに、みんなでいいものを作ろうという熱気が生まれ、制作期間は大変ながらも楽しかったといいます。単なるマーケティングではなく、健康管理で困っている関係者に自信を持って読んでほしいコラムが完成したと語られました。
横内さんは2024年11月から、人事ライターという人事労務領域に特化したコンテンツ制作プロジェクトを始めています。真面目にコンテンツ制作をしたい人事労務領域の方におすすめだと紹介され、oneself.も引き続きコラムパートナーとして世話になる予定だと述べられました。
サイト制作・Fingooと深夜のSlackラリー
コーポレートサイトの素材が集まったあと、最終的に仕上げるパートナーとして紹介されたのが、Fingoo株式会社です。wibからFingoo代表の深田一生さんを紹介され、2024年の夏頃にキックオフミーティングを行ったといいます。
小橋さんはwibが元々作っていたワイヤーフレームの段階でも満足していたそうです。それでも深田さんから最終的なデザイン案が届いたときは、思わず声が出るほど満足のいくものだったと振り返られています。
実際に深田さんの方から最終的なデザインの案をいただいた時はうお、かっけって思わず声が出るぐらい満足のいくもので。
そこからは小橋さん自身の最後の詰めが甘く、修正依頼をかけることもあったものの、いつも迅速丁寧に対応してもらえたといいます。特にラスト1ヶ月ほどは、互いに経営者という立場ながら深夜からSlackのラリーが続く日々もあったそうです。
最後はきつかったものの、結果的にとても満足のいくものができたと感謝が語られました。今後は他のサービスや採用向けのページも増やしていきたいため、その際も引き続きFingooにお願いしたいと述べられています。
小さな組織にも産業保健を届けたいという気づき
2回にわたってoneself.の主なビジネスパートナーが紹介されてきました。会社のフェーズが変われば最適なパートナーも変わるかもしれないとしつつ、確実に言えることが語られます。
前回今回とご紹介したビジネスパートナーさんたち抜きでは、今のワンセルフっていうのは存在しないってぐらいお世話になってますし、本当に感謝してます。
ここから小橋さんは、働く人を支えているのは医療や産業保健の専門家だけではない、と身をもって感じていると述べます。前回紹介したキャスターは上場企業ですが、今回のパートナーはほとんどが1人か10人未満の小規模な組織だという点に注目しています。
産業保健の業界は、従業員50人以上か未満かで切り分けられがちです。50人以上の事業場には産業医の選任義務があるためですが、小橋さんはその線引きとは関係なく、支援したいという思いを語ります。
今お世話になってるパートナーさんぐらいの規模の組織にも産業保健を届けていきたいなっていう風に改めて思いました。
何か課題があったときに頼る選択肢の一つとしてoneself.を想起してもらえたらありがたい、という言葉で締めくくられました。働く人たちを支えているのは、医療や産業保健の専門家だけではないという気づきが、この後編の核として残ります。
まとめ
産業医の会社oneself.が成長する過程で、ブランディング、マーケティング、資金調達、コンテンツ制作、サイト制作を担った6組のパートナーが、出会いの経緯とともに紹介されました。専門家だけでなく多くの小さな組織との協働が、今の会社を形づくっていることが語られた回です。
- ブランディングの土台はパパゲーノとの事業顧問契約で作られ、ロゴと初代サイトの骨格が生まれた
- wibは商談資料からコーポレートサイトまでを担い、この番組の編集も手がけている
- INQの支援で日本政策金融公庫から満額の融資を受け、リニューアルへの意思決定と通帳の余裕を得た
- コラムは横内さつきさんと内山美央さん、サイト制作はFingooが担い、それぞれこだわり抜いて完成した
- 今回のパートナーの多くは小規模組織であり、50人未満の組織にも産業保健を届けたいという思いが語られた





