なぜGeminiからChatGPTに戻ってきたのか
番組「国際転売ヤー【副業】」は、海外旅行好きのちゅんていさんが現地で仕入れた物を日本のフリマサイトで売り、少しでも旅費を浮かそうというコンセプトの番組です。今回のテーマは、ChatGPT有料版を久しぶりに使ってみて受けた「今年一番の衝撃」です。
ちゅんていさんは、今年の2月までChatGPTを使っていました。ただ当時のChatGPTは、チャットでのやりとりや画像生成、PDF・スプレッドシート作成はできても、調べ事をさせるには少し浅いと感じていたそうです。
そこで、Googleのサービスと連携でき、実際にGoogle検索もしてくれるGemini ── Googleが提供する生成AI。Gmailやドライブなど、Googleの各種サービスと連携して使えるのが特徴ですに乗り換えました。Geminiにも不満はなく、ずっと使い続けていたといいます。
最近ですね、今年に入ってから、AI系の番組とか記事とか見たりとか、ポッドキャスト聞いたりするんですけども、ClaudeCodeが異様に盛り上がってたりとか。
今年に入ってAI関連の番組や記事では、Claude Code ── AI企業Anthropicが提供する、AIが自らファイル操作やコード作成などの作業を進められるツールですが大きな話題になり、ChatGPTもそれに追いついてきたと盛り上がっていました。ちゅんていさんによれば、変わったのは、チャット形式の会話しかできなかったAIが「作業」までできるようになった点です。
チャットでの会話、文章づくり、画像やPDF、スプレッドシートの作成が中心
アプリ作成、パソコン内のフォルダ整理、パソコン上の操作など「作業」までこなす
「ホワイトカラーの仕事がなくなる」という声まで聞こえてくるなかで、ちゅんていさんは半信半疑のまま、実際にChatGPT有料版を入れてみることにしました。
たった3つの情報で、メルカリ出品の下書きが完成?
ChatGPT有料版を入れたのは、収録当日のことでした。ちゅんていさんの結論は「なんで今まで入れなかったんだ」と思うほどの衝撃だったそうです。
なんかすごい。自分何やってたんだみたいな。なんで今まで入れなかったっていうぐらいめちゃくちゃ衝撃だったんですね。
最初に試したのはメルカリへの出品です。対象は、以前から持っていたのに出品し忘れていたK-POPアイドルの新品グッズでした。
ちゅんていさんがChatGPTに送ったのは、出品してほしい商品の画像、自分のメルカリのURL、そして商品を買った出品元のURLの3つだけ。そのうえで「出品して」と頼みました。
そしたら、「え、これ新品ですか?」とか「商品の状態は?」とか聞いてきたんで、じゃあ新品だよみたいな感じで返して。
するとChatGPTの横にブラウザが現れ、メルカリのログインページが表示されました。ちゅんていさんがログインすると、あとは全自動で作業が進んでいったそうです。
情報を渡す
商品画像、自分のメルカリURL、出品元URLを送る
確認に答える
新品かどうか、商品の状態などの質問に返答する
ログインする
ChatGPTの横に出たブラウザでメルカリにログイン
自動で作業
過去に売れた価格の平均を取り、下書きまで作成
ほんと全部ですよ。全部。
下書きを確認すると、説明文を含めて修正するところがないほどの仕上がりで、そのまま出品できる状態だったといいます。
手作業より遅くても任せる価値はどこにある?
ChatGPTの出品作業は、サクサク動くわけではありません。ちゅんていさん自身、スピードだけなら自分の手でやった方が早いと認めています。
ただ、これ別に自分がパソコンいじれない時間帯とか、あと寝てる最中とか。
今回一品だけでしたけども、例えばこれが10品、20品、30品って、別に順番にやっといてねっつったらやっといてくれるはずなんですよ。
物販界隈では「仕入れはいいけど、出品作業が嫌だ」という人が圧倒的に多く、ちゅんていさんも出品作業は大嫌いだと話します。仕入れた商品が20品、30品とあると途方に暮れるものの、売るためには避けて通れない作業です。
出品作業の外注化という手もあります。ちゅんていさんもメルカリではなくeBayの出品で外注を使った経験があり、ほとんどの人はきちんと作業してくれたそうです。
それでも外注には、やり方を教える、質問に答える、お礼を伝えて気を使う、報酬を振り込むといった対人ならではの手間があります。自分でやるよりは楽でも、人にお願いするのもそれなりに大変だったといいます。
作業は丁寧だが、やり方の説明、質問対応、気づかい、報酬の支払いが必要
時間や場所を選ばず、深夜や寝ている間も作業を進めてくれる
AIですと別にね、いつどこでね、深夜、寝てる最中、それこそ24時間働けますか?つったら、AIって働けるんですよ。
人間に残る仕事は仕入れと梱包だけ?
メルカリでの体験を通して、ちゅんていさんは物販での自分の役割が大きく変わると感じたそうです。
ちゅんていさんが自分でやる仕事は、店舗に行って仕入れ、商品を撮影し、売れたら梱包して発送すること。それ以外のパソコン作業は、全部ChatGPTに丸投げできるという見立てです。
仕入れや梱包・発送は、今のところ人間にしかできない仕事です。ただちゅんていさんは、その関係すら逆転するかもしれないと冗談まじりに話しています。
ChatGPT様の方がここの店舗行ってこれ仕入れてきなさいって指示されて、入ってきますみたいな感じで部下になる可能性は十分ありますよ。
Shopeeの無在庫販売では利益計算表まで自作
もう1つ試したのが、東南アジア向けのサイトShopee ── シンガポール発のECモール。東南アジアや台湾を中心に展開し、日本から越境販売する出品者も多いサービスですでの出品です。ちゅんていさんはShopeeにもアカウントを持っていて、今後は無在庫販売 ── 在庫を持たずに商品を出品し、売れてから仕入れ先で購入して発送する販売方法ですに取り組むつもりだといいます。
今回の商品は、楽天で売られている2027年のシステム手帳です。ちゅんていさんは楽天の商品URLと自分のShopeeのURLを送り、送料なども含めて利益計算をするよう頼みました。
するとChatGPTは、Shopeeのサイトと照らし合わせながら、シンガポール向けの送料や手数料をまとめたマニュアルをGoogleドライブに自分で作成しました。さらに、ちゅんていさんが送った過去の販売明細から現時点の手数料を把握し、最終的に利益計算表まで作ってくれたそうです。
そのあと楽天のURLを1つ送ると、Shopeeへの出品も下書きまで完成しました。途中で「商品の画像をください」と聞かれたため「楽天で取ってきて」と返すと、楽天の画像をピックアップして貼り付けてくれたといいます。
マニュアル作成
Shopeeのサイトを確認し、シンガポール向けの送料・手数料をGoogleドライブにまとめる
手数料の把握
過去の販売明細から、現時点の手数料を読み取る
利益計算表の作成
送料や手数料を考慮した計算表を作る
下書き作成
楽天の商品画像も取り込み、出品の下書きを完成させる
副業に使えるのは1日1〜2時間という現実
Shopeeの作業も、スピードだけなら手作業の方が早いそうです。ただ10品、20品、50品と数が増えるなら、ゆっくりでもChatGPTが1つずつ進めてくれる方がいいと、ちゅんていさんは考えています。
背景にあるのは、副業に使える時間の短さです。ちゅんていさんは本業の仕事に加えて家事もこなし、家族との時間や睡眠時間もあるため、副業に割けるのは1日1〜2時間ほどだといいます。
それを自分がね、パソコンいじれない時間帯は全部やっといてって丸投げしたらやっといてくれるのであれば、まあめちゃくちゃ生産性上がりますし。
一方で、中古品の仕入れは今後も続ける必要があるといいます。オンライン仕入れや無在庫販売はライバルが多いレッドオーシャン ── 競争相手が多く、価格競争などで利益を出しにくい市場のことですで、みんながAIを使えるぶん土俵は同じだからです。
結局みんなAIはいじれちゃうので、土俵は一緒なんで、もうほんと数打って当てるしかないんで。
それでも、パソコン作業をだいぶ省けて仕入れに集中できるなら、ちゅんていさんは「未来は明るい」と感じたそうです。
在庫の見回りもAIに任せられる?
ちゅんていさんは、物販をしている人に向けて、自分でなくてもいい作業はどんどんChatGPTに任せようと呼びかけています。Claude Codeでもいいと思うとも添えています。
物販の外注によく頼まれるのは、出品作業、価格調整、リサーチ作業などです。ちゅんていさんが特に驚いたのは、無在庫販売で欠かせない仕入れ先の在庫チェックまで任せられそうだという点でした。
無在庫販売では、仕入れ先の商品が売り切れたら、販売先からも出品を取り下げる必要があります。24時間の監視はできなくても、毎日朝9時と夜9時の2回、仕入れ先のサイトを巡回し、売り切れていたらShopeeからも取り下げるという指示を出せたそうです。
ちゅんていさんが自分で見に行くか、外注の人に頼んでいた
ChatGPTが毎日9時と21時に仕入れ先を巡回し、売り切れなら取り下げる
変な話、もうスマホ1台で、一回プロンプト作っちゃって、あとはスマホ1台で指示だけ出しとけば良くなるかもしれないので。
誰でも使えるAIの時代に、何で差をつける?
AIへの期待を語る一方で、ちゅんていさんは同じツールを誰でも使えることの意味も見つめています。ChatGPTでの出品は誰でも使えてしまう手法なので、ほかのプレイヤーとの土俵はそろってしまいます。
だからこそ差別化には、もっと人間臭いこと、泥臭いことが欠かせないと、ちゅんていさんは話しています。
ChatGPTの便利さに驚きつつ、現場で動く大切さも改めて確かめた。今回のエピソードは、そんな物販プレイヤーのリアルな実感で締めくくられています。
まとめ
ちゅんていさんがChatGPT有料版で試したのは、メルカリとShopeeの出品作業でした。パソコン作業の多くをAIに任せられるようになったからこそ、人にしかできない仕入れや泥臭い行動で差をつけることが大切だと語られています。
- 商品画像と2つのURLを送るだけで、ChatGPTがメルカリ出品の下書きを価格設定まで作成した
- Shopeeでは送料・手数料のマニュアル、利益計算表、出品の下書きまでChatGPTが用意した
- スピードでは手作業にかなわないが、寝ている間や大量出品の場面で力を発揮する
- 無在庫販売の在庫チェックと取り下げも、毎日2回の巡回として指示できた
- 誰でも同じツールを使える時代だからこそ、人間臭く泥臭い仕入れで差をつける


