台本を書くのが「だるい」人のための新ツール
DJ リッキーさんは冒頭で、ポッドキャストの台本を書くのは面倒で、文章を書くのも苦手だと感じている人に呼びかけます。自分の思考回路をAIがまとめて台本にしてくれたらいい、という願いに応えるツールを開発したという話です。
いや、台本書くのね、マジでだるくないですか?苦手だし、文章書くのめんどくさいしっていうところで。
この台本作成ツールにはまだ名前が付いていません。DJ リッキーさんは、自身が運営する会員制サイトにこっそりアップロードする予定だと話しています。
この回はビデオポッドキャストとしても収録されており、SpotifyやYouTubeで画面を見ながらデモを確認できる構成になっています。
使い方その1: 練習で録った音声から台本を作る
DJ リッキーさんが想定する1つ目の使い方は、本番前に練習で録った音声ファイルを台本に変える方法です。仮で話してみた音声をアップロードすると、本番で手元に置く台本資料が作られます。
(台本作りは)もう数分でやってくれます。数分も多分ね、1分ぐらいで、あの肌感覚的には。
DJ リッキーさんは、本番前に必ず一度は練習収録をしているリスナーが2〜3人はいるはずだと考え、そうした人にこそ使ってほしいと呼びかけます。音声ファイルを丸ごとアップロードするだけで、台本らしく仕上がるといいます。
使い方その2: 話しながらプロンプターのように台本化
2つ目の使い方は、ライブで話しながらリアルタイムに台本化する方法です。DJ リッキーさんは実際に使ってみて、この使い方も非常に良かったと話しています。
ライブで話していると、話した内容が画面上に文字で表示されます。さらに「これはリスナーの悩みどころでは」といったポップアップが出て、もう少し詳しく解説しよう、専門用語を話しすぎた、最後にポイントとして強調しよう、と気づけるそうです。
本番で収録した時にちょっと言葉がうまく出なかったけれども、まとめるとこういうことだよねみたいなことを言い直す時に使いやすいっていう感じなんですよ。
練習で録った音声ファイルをアップロードし、本番用の手元台本を作る
話しながら内容が表示され、悩みどころやポイントを通知してくれる
できあがった台本はWordかPDFで出力でき、手元に印刷することもできます。画面のサンプルでは、ポッドキャストの始め方について約2分話した内容が使われ、悩みどころはオレンジ、ポイントは紫の通知で表示されていました。
導入はブラウザではなく自分の環境で。7ステップの手順
DJ リッキーさんは、ポッドキャストの道具箱に入れている他のツールと違い、この台本ツールはブラウザを開くだけでは使えないと説明します。AIが絡むため、今回はやり方を共有し、各自の環境でセットアップしてもらう形です。
若干ちょっとハードルが高いかもしれない。ここからはあの、多分リスナーさん「いや私AIは」っていう方は離脱するポイントかもしれませんが、優しく解説しているので。
必要な環境として、iPadやiPhone、Androidのスマートフォンだけでは使えず、MacBookやデスクトップ、Windowsのノートパソコンなどのパソコンが必要です。加えて、月3000円で入れるClaude ── アメリカのAI企業Anthropicが提供する対話型AI。有料プランでは、プログラミング作業を任せられるClaude Codeなども利用できますの有料プランと、Gevの鍵(APIキー)が必要になります。
DJ リッキーさんが示した導入の流れは、次のとおりです。
DJ リッキーさんは、7ステップはついてくるのが難しいかもしれないとしつつ、しばし辛抱してほしいと話しています。ZIPはポッドキャストの道具箱に入れておくとのことです。
WhisperとGevとClaude Codeはどう役割分担しているのか
画面では、ライブで話す内容から「悩みどころ」「これから始める方へ。完璧を目指さず、まず一本出してみて」といったポップアップが次々と右側に表示されていきます。DJ リッキーさんによると、話した言葉からキーワードや悩みどころ、ポイントを瞬間的に判断しているのはGevというAIです。
台本ツールの処理は、Whisperによる文字起こしをもとにGevが判断し、最後にClaudeが通知や箇条書きとして表示する流れになっています。
Whisper
話した音声を文字起こしする
Gev
文字起こしから、ポイントや悩みどころを瞬間的に判断する
Claude Code
判断結果を受けて、通知や箇条書きとして画面に表示する
収録の裏でも台本ツールを走らせており、この回で話している内容がリアルタイムに表示されていました。デモの途中では「噛み砕く」という通知が出て、DJ リッキーさんが反応する場面もあります。
そうそう、これをもっと噛み砕けよと。お前噛み砕けよとですね、通知が来るんです。
話が一区切りするところでは、見出しを入れることもできます。見出しを気にせず話し続けても、終了時に見出しが自動で付く仕組みになっているそうです。
なぜ文章ではなく箇条書きでまとめるのか
台本ツールは、話した内容を文章ではなく、あえて箇条書きで整理します。DJ リッキーさんは、その理由をポッドキャストのライブ感に置いています。
文章のようにね、うまくまとめちゃうと、ちょっとね、読み上げ感が出ちゃうので。
やっぱりポッドキャストってライブじゃないですか。その自分のライブの空気感っていうのをやっぱり大切にしたいなと思ったので。
DJ リッキーさんは、台本を読み上げるのではなく、話すライブ感を残すことを重視し、Claude Codeに箇条書き形式でまとめるよう指示しています。デモ画面にも「ライブ感を保つ箇条書き台本」という見出しが出ていました。
対談のMCやブログ執筆にも使える
DJ リッキーさんは、話した内容がどんどん表示される台本ツールは、対談でもこっそり使えると話します。たとえばMCとしてゲストを迎えるとき、ゲストの話を追いながら次の問いを考える場面です。
あのゲストの人こんな話したなっていうのをね、テレビのニュースキャスターかのようにですね、プロンプターとしても使えるっていうツールになっております。
台本作成以外にも、プレゼンテーション前の思考整理、これから書くブログ記事の整理、配信済みの音声をブログ記事にする際の章立て作りなどにも使えるといいます。ブログ化の場面では、AIに任せず自分で書くときの章立てを考え直す用途が想定されています。
お金をかけずに作れたAIへの感謝と、道具箱の案内
DJ リッキーさんはまとめとして、AIを使えばポッドキャスターを助けるツールをお金をかけずに作れると話します。
Gevについては、当初「無料」と説明していましたが、無料でアカウントを作ると5ドル分が付与される仕組みだと訂正しています。DJ リッキーさんは、その5ドルの範囲でほとんどのことができる超格安のツールだと話しています。
台本ツールを入れるポッドキャストの道具箱は、誰でも無料で使えるツール集です。DJ リッキーさんによると、現在16人ほどのポッドキャスターが使っているそうで、感想はハッシュタグ「#ポッドキャスト道具箱」で共有してほしいと呼びかけています。
収録後の自動台本と、トークの癖の集計
収録の最後には、ライブで回していた台本ツールが番組終了後に台本を仕上げる様子も紹介されます。番組が長かったため時間がかかりましたが、5分ほどの番組なら20秒ほどで出力されるそうです。
完成した台本は「ポッドキャスト台本を自動生成するツール誕生」という題で、3つの章に分かれて短く圧縮されていました。さらに、「あの」「まあ」「えーと」といったトークの癖も集計されます。
DJ リッキーさんは、自分の口癖が数字で見えることも含めて面白かったと振り返り、台本ツールを使った感想を待っていると締めくくりました。
まとめ
DJ リッキーさんが開発した台本ツールは、練習音声やライブのトークから台本を作り、話のポイントや悩みどころまで教えてくれる道具です。導入にはパソコンやClaudeの有料プランが必要ですが、台本を書かずに話を整理できる点が大きな魅力として語られました。
- 練習で録った音声を1分ほどで手元用の台本にできる
- ライブで話しながら、悩みどころやポイントを通知してくれる
- Whisper、Gev、Claude Codeを組み合わせ、ライブ感を残す箇条書きでまとめる
- 導入は7ステップで、パソコン、Claudeの有料プラン、Gevの鍵が必要
- 対談のMC、プレゼン準備、ブログの章立てにも使える



