Gemini Sparkはメルカリ出品の何を変えるのか?
ちゅんていさんは、海外で現地の品を仕入れて日本のフリマサイトで売り、旅費の足しにするというコンセプトで番組を続けています。今回は、そのメルカリ出品をGoogleのAIで楽にした話です。
使っているのは、Googleの生成AI「Gemini」の機能のひとつGemini Spark ── GoogleのAI「Gemini」の機能。指示を出すと、パソコン内のフォルダ操作や、スプレッドシート・ドキュメント・カレンダーなどGoogle系サービスの操作をまとめてこなしてくれますです。ちゅんていさんによると、課金ユーザー限定の機能かもしれないとのことです。
(指示を)出せば、パソコンのフォルダを勝手にいじってくれたりとか、勝手にっていうか指示した通りにいじってくれたりとか。
Gemini Sparkはパソコンのフォルダ操作に加えて、スプレッドシートやGoogleドキュメント、Googleカレンダーといったサービスもまとめて扱えます。ちゅんていさんは、この機能をメルカリ出品の作業に組み込みました。
ちゅんていさんの仕入れ先は、セカンドストリートやトレジャーファクトリー、ブックオフといったリサイクルショップです。仕入れた中古品はメルカリで売るほか、eBay ── アメリカ発の世界最大級のオンラインマーケットプレイス。オークション形式と即決形式があり、海外の買い手に向けて出品できますにも英語で出品して併売しています。
店頭リサーチはGeminiとの二人三脚
ちゅんていさんの流れは、セカンドストリートなどの店舗に行ってリサーチするところから始まります。リサーチでは、品物を見ながらメルカリで相場を調べるのに加えて、スマホのGeminiアプリも使います。
これ撮影してGeminiにここのブランドとメーカー名と型番とかってわかる?あと、メルカリで販売するとしたらいくらぐらいで売れるかな?とか。
Geminiの答えは百発百中ではないものの、だいたいの売値はつかめるそうです。仕入れるかどうかの判断材料も出してくれますが、最後に決めるのはちゅんていさん自身です。
ちゅんていさんがいちばん便利だと感じているのは、食器のようにブランド名やシリーズ名がわからず、どう検索すればいいか迷う品物を調べるときです。洋服でも、メーカー名はわかってもどのシリーズなのかがわからないことがあるといいます。
Geminiに読ませると、まあ的確にこのブランドのこのシリーズ、シリーズだよってやると結構的確に出るんですよ。
シリーズが特定できれば、過去にいくらで売れているかもわかります。ちゅんていさんは店頭リサーチを、自分の手も動かしつつGeminiの力も借りる共同作業だと話しています。
帰宅後の撮影とフォルダ投入、マスキングテープの小ワザ
ちゅんていさんは、商品を買ったらレシートを受け取り、家に帰って商品とレシートの両方を撮影します。撮影のときには、商品のサイズも一緒に測ってしまいます。
サイズを写真に残す方法として、iPhoneのキャプチャ機能で写真に手打ちでメモを書き込むやり方もあります。ちゅんていさんの場合は、テーブルにマスキングテープを貼って食器を並べ、テープに高さや横幅を手書きしてから撮影しています。
撮影が終わったら、Geminiにアクセス許可を与えたフォルダに、レシートと商品の写真をすべて放り込みます。たとえば収録日の2026年9月27日なら、「2026年9月27日仕入れ」というフォルダを作ってGeminiに許可を出す形です。この日の例では、商品は全部で10個でした。
利益計算シートと古物台帳、出品文まで一気に作成
フォルダに写真が揃うと、Geminiはまずレシートに載っている商品と、どの写真がどの商品かを紐付けます。そのうえで、ちゅんていさんが毎月作っている利益計算シートに、仕入れ日・商品名・仕入れ値を書き込んでくれます。
中古品を扱う以上、どの店舗で仕入れたかを古物台帳 ── 古物営業法で古物商に作成が義務づけられている取引記録。仕入れや販売の日付、品目、取引相手などを記録し、盗品の流通防止に役立てますに書く必要もあります。仕入れ店舗の記録も、Geminiがスプレッドシートに書き込んでくれます。
これ一件一件前まで自分でやってたんですけども、手打ちでですね、10件一気にバッてやってくれます。
仕入れ日・商品名・仕入れ値・仕入れ店舗を、1件ずつ手打ちでスプレッドシートに入力
写真とレシートをフォルダに入れるだけで、Geminiが10件をまとめて書き込む
Geminiはさらに、メルカリのタイトルと説明文をGoogleドキュメントにまとめて作成します。段落の組み方やタイトルの書き方は最初に指示しておく必要がありますが、一度指示してしまえば、あとはフォルダに放り込むだけで済むそうです。
Geminiは仕入れ値を把握しているので、相場から考えた出品価格と、見込める利益も出してくれます。ちゅんていさんは、最終的な値段の見極めは自分でやる必要があるとしつつ、最初の値付けはGeminiに任せています。
出品作業そのものは、ちゅんていさんが手動でやっています。Geminiが作ったタイトルや説明文を使いながら、カテゴリーの設定なども含めてメルカリへの出品は自分の手でこなします。
売れた後はGmailからスプレッドシートへ自動転記
メルカリで商品が売れたら、ちゅんていさんは購入者にお礼のメッセージを送り、梱包して発送します。商品が届いて入金されると、ここからがGeminiのすごいところだといいます。
以前は、実際にいくらで売れて送料がいくらかかったかを、ちゅんていさんがスプレッドシートに手で書き込んでいました。いまはGeminiがGmailを読めるので、メルカリから届く「お客様の手元に届いた」といったメールをもとに、売上金額と送料を書き出してくれます。
指示を出す必要はあるんですけども、勝手にスプレッドシートに全部こう書き出してくれます。
スプレッドシートには、売れた金額、実際の送料、利益が入ります。古物台帳には売った相手の情報も必要になりますが、ちゅんていさんは、販売時にどこまでの情報が必要なのかははっきりわからないと話しています。
メルカリは匿名取引なので、控えられる情報には限りがあります。そこでちゅんていさんは、相手のユーザー名と取引IDを記録するようGeminiに指示しています。取引完了のメールが届いた時点で、これらがスプレッドシートに自動で入る仕組みです。
店頭リサーチ
メルカリ検索とGeminiアプリでブランド・シリーズ・相場を調べる
撮影・フォルダ投入
サイズを書いたマスキングテープと一緒に撮影し、レシートと共にフォルダへ入れる
Geminiが下準備
利益計算シートと古物台帳への記入、タイトル・説明文・出品価格の作成
手動で出品・発送
出品、お礼メッセージ、梱包・発送は自分でやる
Geminiが売上記録
メルカリのメールから売上・送料・利益・ユーザー名・取引IDを転記
作業時間はどれくらい減ったのか?
仕入れから出品、取引完了までを全部自分でやると、かなりの時間がかかっていたそうです。ちゅんていさんは、半分とまではいかないものの、作業の3分の1はGeminiに任せられるようになったと話しています。
ただし、1品2品を出品するだけなら、わざわざGeminiに指示するほうが面倒なこともあるそうです。10品20品と数が増えるほど、タイトルや説明文を先に作っておいてもらい、あとはコピペするだけという形が効いてくるといいます。
メルカリから届いたメールをGeminiが見てくれて、それで全部あのスプレッドシートに書き込んでくれるのは非常に楽だなと思いました。
ちゅんていさんにとっては、いちばん面倒だった利益計算シートの記入を任せられたことが大きいようです。売上金を確かめるためにメルカリのサイトで1件ずつ操作する手間も、なくなりました。
次の目標はメルカリの下書き自動化
ちゅんていさんは、店舗に行ってリサーチするところは、まだ自分でやらなければいけないと感じています。一方で、ここまでできるならメルカリの出品の下書きまでAIにやってほしいと考え、Geminiに聞いてみたそうです。
Geminiの答えは、メルカリのサイトにログインしての操作まではできないというものでした。Gemini Sparkができるのは、パソコン内部の操作とGoogleのサービス内での操作までだそうです。
ちゅんていさんによると、ChatGPTやClaudeでは、すでにこうした操作ができるようになっているようです。ただ、Claude Codeを使い倒している人からは、毎月10万円や20万円かかっているという話も聞くとのことです。
まだChatGPTの方があの、そんな課金しない、しない、そこまでClaudeよりはひどくない。
ちゅんていさんは、ChatGPTを導入してしばらくGeminiと併用してみるつもりです。ChatGPTでメルカリの下書きまで入力できるようになれば、パソコンでの作業はほとんどいらなくなると見ています。
いまのところ成功しているのは、メルカリへの出品そのもの以外の部分です。コピーと貼り付けだけでもだいぶ楽になったものの、ちゅんていさんはそれもまだ面倒だと感じていて、下書きまで任せられるように試していくと話しています。
まとめ
ちゅんていさんのワークフローは、リサーチと出品・発送は自分の手で行い、記録と文章づくりをGemini Sparkに任せる分担になっています。とくに出品数が多い人ほど、事務作業の負担を大きく減らせそうです。
- 店頭ではGeminiアプリに写真を読ませて、ブランドやシリーズ、相場を特定している
- サイズを書いたマスキングテープと一緒に撮影し、レシートとまとめてフォルダに入れるのが起点
- Geminiが利益計算シートや古物台帳への記入、タイトル・説明文・出品価格の作成をまとめてこなす
- 売れた後はメルカリのメールをもとに、売上・送料・利益・取引IDが自動で転記される
- 作業の3分の1をAIに任せられるようになり、次はChatGPTでの下書き自動化を試す予定





