有在庫物販はなぜ「お金がない」状態を生むのか?
ちゅんてぃんさんは、海外旅行先で仕入れた品を日本のフリマサイトで売り、旅費を浮かせることをテーマに番組を続けています。この回のテーマは、本人いわく「毎月1回ぐらい」話している「お金がない」という悩みです。
(お金のやりくりが)自転車操業っていうか、相当火の車っていうか。
ちゅんてぃんさんによると、こうした状態は物販、特に在庫を抱えて売る有在庫 ── 先に商品を仕入れて手元に在庫を持ち、売れたら発送する販売方法。仕入れ資金が先に出ていくのが特徴ですのやり方で起きやすいといいます。お金の計算が得意でない人や、少し自信がついて勢いで仕入れてしまう人がやりがちだ、と話されています。
物販の基本は先行投資です。仕入れた分だけ手元のお金が減り、売れない限りお金は戻ってきません。
仕入れ資金があれば雪だるま式、なければクレジットカード頼み
ちゅんてぃんさんは、最初に仕入れ資金を用意できる人の場合を例に挙げます。50万円の資金があれば、その範囲で仕入れて売り切ったとき、利益が低くても5万円ほどは増えているはずだといいます。
増えた55万円をまた仕入れに回し、売り切れば62万円ほど、さらに回せば70万円ほどと、資金を雪だるま式に増やしていけます。
50万円
仕入れて全部売り切る
55万円
増えた資金をまた仕入れに回す
62万円ほど
売り切ってさらに再投資
70万円ほど
雪だるま式に資金が増える
一方で、仕入れ資金を持っていない人はクレジットカードで仕入れることになります。限度額が100万円なら100万円を全部使う人はいないものの、ついカードを切りがちだとちゅんてぃんさんは話します。
一応在庫はじゃあ100万円分がありました。来月の請求100万来ます。
ところが100万円分の在庫がすぐに全部売れるわけではなく、今月50万円、翌月50万円と少しずつしか売れません。仕入れ資金がない状態でカードを使うと、請求に追われる自転車操業になってしまう、という構造です。
韓国物販の2年間で、なぜ負債は30万円まで膨らんだのか?
ちゅんてぃんさん自身も、まさに仕入れ資金がないまま始めたひとりです。2年前に韓国物販をスタートし、スクール代を払い、さらに仕入れもカードの枠内で切ってきたため、貯金はすべて尽きたといいます。
勉強のために何度も韓国へ行ったり、遠方の勉強会に参加したり、スクールの追加料金を払ったりもしてきました。これらは本人が受けたくて払ったもので、それ自体をどうこう言うつもりはない、と前置きしています。
売っては仕入れ、なんとかやりくりはできていたものの、負債は少しずつ膨らんでいきました。現在は、手元の在庫を全部売れたとしても30万円の負債が残る状態です。
(負債を)30万全部返せました。でも仕入れた分の50万は残ってます。じゃあまた仕入れます。
ちゅんてぃんさんの説明では、売れたお金を前に抱えた負債の穴埋めに回し、また仕入れる、という繰り返しでした。その結果、最初は5万円や10万円だった負債が後ろへ後ろへと膨らみ、30万円に達したといいます。
売上で前の負債を埋めながら仕入れを続け、負債は5万円、10万円程度
在庫を全部売っても30万円の負債が残る状態
お金増やすつもりでやってるのに、逆に負債が増えてるってどういうことやねんっていう。
ちゅんてぃんさんは、自分以外にも同じ失敗をしている人はいるはずだ、と自嘲まじりに語り、「まあまあバカなことをやっちゃった」と振り返っています。
たかが30万円、されど30万円。リボ払いの重さ
30万円の負債は、月1万円ずつ返せば3年かからずに返せる額ではあります。ただ、ちゅんてぃんさんは、3年かけて返すのは結構しんどいとも話します。
ここで思いつきがちなのがリボ払い ── カードの利用額にかかわらず、毎月ほぼ一定額を支払う方式。支払いは楽に見えますが、残高に高い手数料がかかり続けますです。ちゅんてぃんさんはこれも典型的な失敗パターンだとし、年率18%だと利息だけで10万円ほど増えるのではないか、と見積もっています。
だったら早く返した方がいいじゃんって話になるんですけども、早く返す金もない。
自転車操業の状態では、30万円でもかなり痛いといいます。在庫を先に仕入れて売るやり方は、よほど売れる自信がある商品でない限り、正直厳しい状態になってしまったそうです。
立て直しの第一歩は「在庫を捌いて仕入れを止める」
立て直しの最初の手として、ちゅんてぃんさんは今ある在庫を、仕入れ値とプラマイゼロでもいいので急いで売り切ると決めました。在庫は7〜8個ほどで、数はそれほど多くないといいます。
在庫が売れなかった場合は負債が15万円ほど増え、45万円になってしまいます。全部捌いたうえで残る30万円が、立て直しのスタート地点です。
そのうえで、新たな仕入れは一旦やめます。仕入れ資金がなく、むしろマイナスの状態なら仕入れない、というシンプルな判断です。
本業の給料で返すために、生活の何を削る?
30万円をどう返すかについて、ちゅんてぃんさんは「本業のありがたみ」が出てくると話します。本業の給料だけでは生活がギリギリで副業を始めたのに、副業で自分の首を絞めている状態だからです。
まず削る候補に挙げたのは、YouTubeプレミアム、Netflix、Spotifyといったサブスクです。ただ、合計しても月5000円ほどだといいます。
さらにちゅんてぃんさんは、娯楽をなくすとかえってお金を使う、と指摘します。暇になると外を徘徊し、ラーメン屋やコンビニのスイーツに手が伸びるからです。
娯楽がなくなる
サブスクを解約して暇になる
外を徘徊する
繁華街などを歩き回る
誘惑に負ける
お腹が空いてラーメン屋やコンビニでつい買う
お金が目減り
スマホ1つで会計できてしまう
今ね、携帯電話一個だけでもうスマホ一個でもう別に会計できちゃいますのでね、繁華街とか(に)出てるともう誘惑にすぐ負けちゃうんですよ。
昔なら携帯と鍵だけ持って出かければ払うお金がなかったけれど、キャッシュレス時代はそうはいかない、というわけです。そのため、NetflixやYouTubeで時間をつぶしつつ、ストレスを溜めすぎない範囲で酒をやめるといった節約を考えています。
月10万円の生活費と、本業の残業15分
ちゅんてぃんさんはパートナーと二人暮らしで、生活費月10万円ほどを全額負担しています。食費や光熱費を削りすぎるのはよくないとしつつ、お菓子を減らす、もやしを使う、鶏もも肉を胸肉に、豚バラ肉を小間肉にする、といった小さな積み重ねで、毎月1万円ほど浮かせられればと考えています。
二人で10万円もいかない生活費は「まあまあ頑張っている」とも話し、30万円の負債は本業で細々と返していく覚悟を決めたそうです。
手持ち資金ゼロで稼ぐ方法としては、Uber Eatsなどのアルバイトも挙げつつ、本業の残業を増やす案を出しています。
うちめちゃくちゃホワイト企業なので、残業1分からつくんですよね。
ただ30分も無駄に残ると怪しまれるので、業務に関係のある資料整理や確認をしながら、プラス15分を何とか伸ばすという、ちゅんてぃんさんらしい現実的な作戦です。
無在庫出品なら手元にお金が残る?
物販で手持ち資金なしに稼ぐ方法として、ちゅんてぃんさんが選んだのがeBay ── アメリカ発の世界最大級のオンラインマーケットプレイス。日本から海外の買い手に向けて商品を出品できますでの無在庫出品です。売れてから仕入れて発送するため、仕入れ資金ゼロで始められます。
ただし、無在庫出品はかなりのレッドオーシャンです。昔は10個出して1個売れる感覚だったのが、今は30個出して1個ほど、悪ければ100個に1個だといいます。
先に仕入れるため資金が先に出ていき、計算上の利益が手元に残らない
売れてから仕入れるため資金ゼロで始められ、売れた分が手元に残る。ただし競争が激しい
ちゅんてぃんさんはこれまで「1日1時間で月10万円」を目指してきました。計算上は月6万〜7万円の利益が出ていたものの、仕入れでお金が減り続け、手元には残っていなかったと振り返ります。
実際手元に残ってないし、全然裕福になれてないので、まあね、詐欺ですよ。
そこで、これまでの「月30時間」というルールを横に置き、無在庫出品で月5万円を稼げるまで時間を投下すると決めました。副業時間は月60〜90時間に増やすつもりです。
ポッドキャストの文字起こしnoteを有料化する理由
もうひとつの収益軸が、このポッドキャストです。1回の収録は15分ほどで、隙間時間に気まぐれで続けていくといいます。
ポッドキャスト自体は収益になっていませんが、文字起こしをnote ── 文章や画像を投稿できるブログサービス。記事を有料で販売する機能もありますに載せたり、XやThreadsに投稿したりしています。ちゅんてぃんさんは、このnoteを全部有料化することにしました。
実際、これまでも1記事100円で3つほど売れ、noteで300円の収益は出ているそうです。ポッドキャストは無料のまま、noteは有料にするという分け方です。
スクールのリアルな体験記は3000円で売れるか
有料noteの中身として、ちゅんてぃんさんが考えているのは、ネットで調べても出てこない情報です。例えば、実際にスクールに入ってみてどうだったか、良いところも悪いところも全部話すような内容です。
スクール運営側からは怒られるかもしれないとしつつ、人の機嫌を気にしている場合でもない、と本音を漏らしています。
お金がないとこういったちょっと邪悪な心も出てくる。
でも別に悪いことを書いて儲けてやろうじゃなくて、ありのままを書いて儲けてやろうって話ですので。
教材をそのまま載せたり、手法をあからさまに書いたりはせず、自分のやり方がどうなったか、どの月にどれくらい仕入れていくら稼げたかなど、2年間の軌跡をまとめる予定です。スクール名も出さないといいます。
スクール側が出す生徒の声は良いことばかりですが、ちゅんてぃんさんの記事は良い点も悪い点も載せます。平均50万円前後のスクールに入るか迷う人が、判断材料に3000円のnoteを買うなら安いのでは、と考えています。
最後にちゅんてぃんさんは、リサイクルショップで仕入れる活動を一旦やめ、番組を「借金返済番組」にしたいと宣言して締めくくりました。
まとめ
有在庫物販は仕入れが先に出ていくため、仕入れ資金がないままクレジットカードで回すと、計算上は利益が出ていても手元にお金が残らない自転車操業に陥りやすいです。ちゅんてぃんさんは30万円の負債を前に、在庫の処分、仕入れ停止、生活と本業での返済、そして無在庫出品と有料noteという2つの新しい収益軸で立て直しを図ろうとしています。
- 物販は先行投資なので、仕入れ資金がないとカード請求に追われる自転車操業になりやすい
- ちゅんてぃんさんは韓国物販の2年間で、在庫を全部売っても30万円残る負債を抱えた
- 在庫をプラマイゼロで捌き、新規仕入れは一旦止めて、生活費の節約と残業で返済する
- 「1日1時間・月30時間」のルールを外し、無在庫出品で月5万円を目標に月60〜90時間を投下する
- ポッドキャストの文字起こしnoteを有料化し、スクールのリアルな体験記として販売を試みる



