今日の牧場とテーマ紹介
配信は、10月10日金曜日の秋晴れの朝からスタート。最高気温26度の気持ちいい天気の中、堆肥の配達や畑の耕運、午後にはJA職員の牛舎視察の予定が語られます。
そんな中で川上さんが取り上げたのが、今回のテーマ。リスナーから届いた「ウェルビーイング」と「リトリート」についての質問です。
ウェルビーイング、リトリート。聞いたことありますか?まあ、感度の高い皆さんですから、もう聞いたことありますよね。
ただ、川上さん自身は「よくわかってない」と正直に打ち明けます。SNSで見たことがあるくらいの知識だと話しつつ、この回で一緒に考えていくことになりました。
リスナーからの質問
お便りは、配信アプリAWAの山さんから。ウェルビーイングやリトリートが企業のあり方の主流になりそうという話題を受けての質問です。
ウェルビーイングという言葉が人気ですが、世界的にも今後の企業のあり方の主流になりそうな感じです。特にリトリートという言葉がくっついてきますが、牧場や一次産業を活用したリトリートプランなどありますか?
川上さんの第一声は「ポカンですね」。流行っているのか、主流になってきているのか、正直まだピンときていない様子です。
そこで、AIが用意してくれた原稿を読み上げながら整理し、あとで川上さん自身の思ったことを伝える、という流れで進めていきます。
そもそもウェルビーイングとリトリートって?
まずは言葉の意味から。ウェルビーイングは日本語で幸福や健康と訳されますが、本来はもっと広く、心・体・社会のつながりが満たされた状態を指すと説明されます。
お金や物ではなく、心の豊かさ、人との関係、自然とのつながり。この3つを大切にする考え方だとまとめられました。
一方のリトリートは、英語で「引く」「退く」という意味。日常を一度離れて、心身をリセットする時間を指します。
牧場こそまさに最強のリトリート環境なんです。機械音よりも牛の息遣いが聞こえる場所。都会にはないゆっくりとした時間の流れ。
命のリズムに合わせた1日のサイクル。こうした要素が、人の自律神経を整えるとも言われている、という内容が読み上げられました。
世界で広がる牧場×リトリート
牧場をリトリートの場にする取り組みは、世界でも少しずつ増えているといいます。原稿では具体的な事例が紹介されました。
アグリセラピーとして、動物と過ごすことでストレスを緩和するプログラムがある
ファームステイとマインドフルネスを融合したリトリート体験がある
日本でも、アニマルセラピーや酪農体験リトリートが始まりつつあると紹介されます。朝は牛に餌やり、乳を搾り、夕方には日が沈む。この一連のサイクルの中に、人の心が通うヒントがあるという考え方です。
さらに、企業研修でも自然の中でチームを整えるプログラムが注目されているとのこと。社員のストレス軽減や生産性の向上、チームビルディング効果が確認された事例もあると語られました。
酪農家から見た「当たり前」の価値
ここから川上さん自身の感想へ。天気の変化や風の匂いから季節を読み取ることは、酪農家にとってはごく当たり前のことだといいます。
ただ、それはなぜやるのか。川上さんは、経営のダメージやリスクを少なくするためだと指摘します。牛の息遣いを嗅ぐのも同じで、体調を把握して経営を良くするためだといいます。
一方で、そこに「お金の価値がある」と言うと、「そんなの自然じゃない」と言われてしまうのかな、と川上さんは少し戸惑いも見せます。
やっぱりなんか牛見ても牧歌的でふわってしたのがいいのってことかな。どうなのかな。
牧場での受け入れとリスナーとの掛け合い
川上牧場では、隙間バイトのタイミーや研修生制度で人を受け入れています。実際に、普段デスクワークをしている人が乳搾りの補助や餌やりを体験したときのエピソードが語られました。
いつもデスクワークなんで、本当にこういう仕事が最高に楽しいですって言ってくださる方がおられました。
そこから川上さんは、企業の従業員が週1回交代で牧場に来る「ウェルビーイング体験」を提案。少しおどけながら、その可能性を語ります。
リスナーからは「牧場に行かないと自律神経が整わない環境をどうにかせえよ」というコメントも。川上さんは、スマホの使い方など生活の中に取り入れないと難しいのでは、と応じます。
ヨガのように日光を浴びて呼吸を整えることを、牧場では作業しながら自然にやっているといいます。暑さも日光も牛舎の中に常にある、何もしなくても自然に慣れる環境だという見方です。
「酪農すればいいのに」に込めた本音
川上さん自身は、デスクワークや満員電車が嫌で農業をしている面もあると打ち明けます。生き物と農業がずっと好きだったという背景もあると話します。
そんなに切羽詰まってんだと思って、みんな。酪農すればいいのに、みんな。って思ってます。
ただし、一日体験のまったりした時間と、それを生業にすることはまったく別。生業にするには大変な覚悟がいると釘を刺します。
リスナーの「日光を浴びる、外気に触れることを増やすところから始めればいい」というコメントにも共感。それができない環境なら、環境を変えることが大事なのかもと締めくくりました。
まとめ
ウェルビーイングやリトリートという横文字の流行を、酪農家の川上さんは自分の日常から捉え直していきます。農家が当たり前にやっていることに価値が生まれるなら、それは酪農にとってのチャンスだと前向きに受け止める回でした。
- ウェルビーイングは心・体・社会のつながりが満たされた状態、リトリートは日常を離れて心身をリセットする時間を指す
- 牛の息遣いや天気の変化を読むことは、酪農家にとっては経営のリスクを減らす当たり前の営み
- 海外ではアグリセラピーやファームステイなど、牧場×リトリートの取り組みが少しずつ広がっている
- 川上牧場は隙間バイトや研修生を受け入れており、デスクワークの人が牧場作業を楽しむ姿も見られる
- 一日体験の癒やしと、酪農を生業にする覚悟はまったく別物だと川上さんは強調する

