雨の金曜、明日は共進会という一日から
今日は4月11日の金曜日。朝は雨が降っていますが、午後からは晴れる予報で、最高気温は19度くらいになりそうです。
前日には出雲市で台風警報が出たり山火事があったりと、ちょっと天気が不安定な日が続いています。
今日のお仕事は、毎週恒例の整体。体がバキバキなので治してもらう予定です。その前に、翌日ある中国地区のブラックアンドホワイト賞共進会に向けて、牛をパパッと洗うそうです。
今回の配信は、Instagramのストーリーズにつけている質問ボックスに届いたお便りに答える回。皆さんが「ここ、わからないよね」というところを酪農家目線で答えていくという内容です。
SUZURIのセールと「未来の牛乳」NFTのお知らせ
本題の前に、川上さんからいくつかお知らせがありました。
まずは、グッズ販売サイトのSUZURIで開催中の11周年ビッグセール。57アイテムが最大1,000円引きで、期間は4月13日の日曜日まで。川上牧場も、アーティストやイラストレーターとコラボした作品を出しています。
牛乳がより美味しくなるようなタンブラーやグラス、マグカップなどもセール対象になっているとのこと。気になる人はセール中にチェックしてみてくださいね。
もう一つが、Instagramで展開している「ハッシュタグ未来の牛乳」の取り組みです。「こんな牛乳あったらいいな」というアイデアをAIアートでNFTにして販売しています。
このNFTの売上は、子ども食堂への牛乳支援や、小中高での食育活動の活動費に充てられるそうです。
今日の質問「牛のオスとメスってどう見分けるの?」
ここからがお便りコーナー。今日の質問はこちらです。
牛のオスとメスってどうやって見分けるんですか?
酪農家からすると、SNSで流れてくる牛の写真も「これはオス」「これはメス」と一瞬で見分けられるそう。でも、消費者からすると、どの牛も同じ「牛」に見えているかもしれません。
どの牛もね、牛に見えているのかなと思って、改めてここはちょっと説明しなきゃいけないなと思ったところでございます。
そして結論は、とてもシンプルでした。
体つきでもわかる?オスとメスの見た目の違い
見分け方は玉だけではありません。まずは体の大きさ。牛の種類にもよりますが、基本的にオスのほうが大きくてがっちりしています。
特にわかりやすいのが肩の部分。オスは肩や首の筋肉がすごく発達しています。逆にメスは少しスリムで、首が細く、お尻が大きめなのが特徴です。
ただしこれはあくまで傾向。生まれたての子牛の頃は、まだよくわからないそうです。
一番確実なのは、やっぱり玉。メスには乳房、オスには玉がついています。
子牛のうちでも、足を開くと乳首が4つついているのが確認できます。ただ、オスにも小さな乳首はついているので、足を開いてわかりやすいのはやっぱり玉というわけです。
体が大きくがっちり。肩や首の筋肉が発達し、顔が短くゴツい。決め手は玉があること
体がスリムで首が細く、お尻が大きめ。顔はシャープ。乳房がついている
子どもたちが牧場に来ると、「この中でオスとメスどれでしょう?」というクイズを出すこともあるそうです。
顔が真っ黒だからこれがオスだと思うとか、髪の毛がくちゃくちゃしてるからこれがオスだと思うって言うんですけど。
牧場の牛はほとんどメス、オスはどこへ?
写真での見分け方の話から、実は酪農場の牛の事情へと話が広がります。
酪農家で飼われている牛は、ほとんどがメス。乳牛はお乳が出る牛なので、当然メスが中心になります。
ではオスはどうなるのか。多くの牧場では、オスの子牛は生まれてから1ヶ月ほどミルクを飲ませたあと、お肉専用の肥育牧場に販売されます。
そのため、酪農場にはほとんどオスがいません。川上牧場でも今は80頭ほどいるうち、子牛で生まれたオスは1頭だけ。80分の1しかいないような状況だそうです。
去勢する理由と、気性の荒い種オスの世界
飼っていて感じるオスの印象は、なんといっても気性が荒いこと。特に種を取るための種オスは、玉がついたままなので、敵が向かってきたらやっつけてやるぞ、というくらいの迫力があるそうです。
ただし品種にもよるようで、落ち着いていて気品が漂う、圧力のある雰囲気のオスもいるとのこと。
お肉用のオスは、その気性や肉質のために去勢されます。玉をつけたままお肉にすると、男性ホルモンの影響で筋肉質で粗い肉になり、独特の匂いもついてしまうそうです。
3ヶ月、6ヶ月ぐらいまでのところでですね、去勢してしまうんですよね。そうするとまあ大人しくなってきて、肉質も柔らかくなって、お肉にサシが入りやすくなったりみたいな。
一方でメスは、毎日乳搾りをして人と触れ合う時間が長いため、大人しい牛が残っていきます。今は品種改良も進んで、おとなしい牛が多いそうです。
オスとメスは分けて飼う、そして交配の話
飼い方の話にも及びました。お肉用の牛を育てる場合でも、オスとメスは分けて飼うのが基本だそうです。
体格の差でやっぱりね、あの餌の食い負けみたいなのがあったりとかね、するんで。
玉がなくても、牛どうしが乗りかかって序列を決める「乗りかけ」という行動があり、そのときに怪我をすることもあるためです。
交配については、日本ではほとんど99パーセントが人工授精。残り1パーセントほどに自然交配があるそうです。
大きな牧場では、メスの群れの中に種付け専用のオスを一頭だけ入れて自然交配させる「牧牛」という飼い方もあります。ただ、病気が広がるリスクや怪我の可能性があるため、あまりおすすめはされていないとのこと。
なかには、オスに発情を発見させてから人工授精をするために、あえてオスを放している牧場もあるそうですが、これも日本ではほとんどないそうです。
素朴な質問から、思いのほか専門的なところまで話が広がりました。
ちょっと放送の中でタマなんて言えないけれども、ちょっと今日だけは特別ですよ。
まとめ
「牛のオスとメスはどう見分けるの?」という素朴な質問から、体つきの違いや去勢、交配の仕方まで、酪農の現場がやさしく解説された回でした。写真で見分けるなら肩と顔、確実に見分けるなら玉、と覚えておくとよさそうです。
- 見分けの決め手は玉。メスには乳房、オスには玉がついている
- 写真でわかりやすいのは肩と顔。オスはがっちり、メスはシャープ
- 酪農場の牛はほとんどメス。オスの子牛は多くが肥育牧場へ販売される
- お肉用のオスは3〜6ヶ月ごろまでに去勢され、肉質が柔らかくなる
- 日本の交配は99パーセントが人工授精で、自然交配はごくわずか


