新企画「今週のお取り寄せ餃子」スタート
今回から実験的な新企画「今週のお取り寄せ餃子」がスタートしました。
毎週お取り寄せ餃子を焼いて食べている小野寺さんが、その週に食べた中で印象的だった1品を数分で紹介する企画です。
初回に取り上げられたのは、ANAオリジナルの米沢牛すじ×ビーフコンソメ餃子。飛行機の貨物コンテナのようなデザインの箱に、10粒入りのパックが入っています。
パックを開けると、ビーフコンソメスープの素と冷凍餃子10粒が入っています。焼き方は小野寺式ですが、1つだけ違う点があります。
通常はお湯を入れるところを、ビーフコンソメスープをお湯に溶かしたものに変えて使います。これによって、餃子の皮にビーフコンソメのエキスが染み込んでいきます。
皮は宮崎県高鍋町の「餃子の馬渡」のもっちり皮とのこと。皮自体も美味しいうえに、ビーフコンソメが染み込むとさらに美味しくなると話されています。
餡は大きめにカットされた米沢牛の牛すじがメイン。歯ごたえのある食感と、牛すじに閉じ込められた牛肉の旨みが特徴です。
皮に染み込んだビーフコンソメスープのハーモニーもあって、とっても贅沢な気持ちになれる餃子でございました。
価格は送料込みで税込5400円。ANAカード会員なら5%オフになるそうです。
神保町「餃子の肉太郎」に行ってみた
今回の本題は、中華料理屋の多い神田神保町に2025年5月21日にオープンした「餃子の肉太郎」です。オープンから1週間ほど経った頃、小野寺さんがランチタイムに訪れました。
入り口には券売機があり、餃子定食は標準6粒。選択肢として1.5倍の9粒、ダブル、トリプルがあります。トリプルは6粒×3で18粒です。
小野寺さんは餃子トリプル定食とゆかりソーダを選択。定食を頼むと、冷蔵庫から好きな小鉢のお惣菜を1つ選んで着席するシステムです。
お店の雰囲気は定食屋のようにさっぱりとしていて、一角には製麺室があります。入り口を入って目の前の位置にあるそうです。
このお店の売りは「四たて」。打ち立て、引き立て、包みたて、焼きたてにこだわっているとのことです。
注文を受けてから、皮を伸ばして包むわけではないと小野寺さんは推測します。おそらく前日夜か当日朝に小麦粉を練り、皮を伸ばして包み、冷蔵庫で準備しているのだろうと話されています。
トリプルは3人前が一度に出てくるのではなく、1人前ずつ焼いて提供される仕組みでした。1皿食べ終わったら次を頼み、それを2回繰り返す形です。
焼きたての餃子と「ゴワゴワ」した皮の食感
焼きたての餃子はとても熱い状態で出てきます。全体にラードをまとったような見た目で、すぐ食べると熱すぎて味がわからないほど。油も多めに感じられたそうです。
少し冷ましてから酢をつけてさっぱりさせると、餃子の味がよくわかるようになると小野寺さんは話します。
まず感じるのが小麦粉の味です。皮には北海道産の強力粉「北の香り」が使われており、コシの強い食感があります。
同じ北の香りを使った餃子として、小野寺さんは天津棒翠霞の取り寄せ餃子と比較します。翠霞もコシはしっかりしていましたが、肉太郎の皮はより荒々しさを感じるとのことです。
皮がゴワゴワっていう感じですかね。よく練って、そのまますぐ焼いているような状態ですと、やっぱり皮のゴワゴワ感というか、荒々しさみたいなものを感じるなというふうな感じがしました。
ラードで焼いているため香りが強く、このラードの風味とゴワゴワの組み合わせが肉太郎らしい食感になっていると分析します。
一方で、何回か焼いたラードの油が通り着いた感じもあり、胸焼けがするかもしれないとも話されています。
ただし、このゴワゴワ感や脂っぽさを好む人もいます。実際、他の客が「人生で一番美味しい餃子でした」と話していたそうで、好みが分かれるところだと小野寺さんは見ています。
個人的には、皮のゴワゴワ感がもう少し落ち着くとさらに美味しくなるのではないかと考えており、次は水餃子を食べてみたいと話しています。
肉々しい餡と、お惣菜を選ぶシステム
餡は「肉太郎」という名前の通り肉々しく、粗挽きした豚肉とニラのみというシンプルな構成です。
ゴワゴワした皮と粗挽き肉のダブルのコシが口の中で反発してくる感覚があり、1皿で満腹になるそうです。変な癖はなく、そのまま食べても美味しいものの、脂の強さゆえ酢を多めにつけた方がよいと話されています。
卓上には通常の酢、香酢、ゆかりがあります。小野寺さんは酢にゆかりをかけ、そこに餃子をつけて食べたそうです。
ただトリプルだとだんだん飽きてくる。そこで出番になるのが、最初に選んだお惣菜です。
お惣菜によって味に変化がつくため、どれを選ぶかで肉太郎の餃子体験が変わってきます。次に来た時にどれを選ぼうかと考える楽しみがあると小野寺さんは評価します。
この惣菜をどれを選ぶかによって肉太郎さんの餃子の体験が変わってくるんだと思うと、次に来た時にはどの惣菜取ろうかなみたいなことを考える楽しみもあるのかなと思いますね。
オーナー・東山広樹さんとはどんな人物か
肉太郎を作った人物についても小野寺さんは調べています。オレンジページの学校というサイトに、オーナーの東山広樹さんのプロフィールが掲載されているそうです。
1986年生まれ。東京農業大学醸造科学科を卒業後、人材派遣会社を経て柴田書店に転職し、料理の知識を深めました。
その後、汁なし担々麺専門店「担々タイガー」を創業。現在は株式会社マジでうまいの代表取締役として、東京都内某所で会員制レストランを主催しています。
飲食業のレシピ開発も行い、2025年5月に餃子の肉太郎を神保町に開業しました。
年間400軒以上の飲食店を食べ歩き、日本一マニアックな料理ブログ「Cookingマニアック」を運営。フォロワー数は7万人を超えるそうです。
SNSやブログを見ると、食材への関心や科学的な美味しさの分析があり、好奇心が強く行動的な人物だと小野寺さんは感じています。能登・穴水の餃子を作るプロジェクトにもメンバーとして関わっているそうです。
こういうのに非常に関心がある方が餃子を作って、できた餃子というのが、これはまだ完成形と言えるのかなというのを思いますね。まだまだ伸びしろもいっぱいあるんじゃないかな。
「自家製麺」をアピールする餃子店への期待
小野寺さんが特に面白いと感じたのは、自家製麺であることを主張する餃子店が現れたという点です。
自家製麺の餃子はこれまでも数多くありました。しかし、それを自己主張する店は少なく、自家製麺が強みなのかと考えている店もあるのかもしれないと話します。
ラーメン店でも、自家製麺の店と麺を仕入れる店では違いがある。餃子でも同じで、自家製麺の店の餃子には一筋縄ではいかないこだわりが感じられ、美味しいものが多いと小野寺さんは見ています。
使う小麦粉はどの国のものでもよいと話します。日本と海外ではグルテンの出方に個性があり、研究の末にカナダの小麦粉にたどり着いたという店もあり、そうした点もまたいい餃子の一つだと考えています。
奇しくも同じ神保町には、自家製麺をしている「餃子多鶴」という店もあるそうです。小麦粉から練って伸ばし、自分で包むというこだわりが強いポイントになっています。
打ち立てや焼き立てでなくてもよく、寝かせた皮でもよいとしつつ、自家製麺であることはぜひアピールしてほしいと小野寺さんは締めくくります。
2部構成にした理由と、今日の一言本音
今回どうして2部構成にしたのか。ポッドキャストの学校を運営するコンさんに会った際、聴く餃子をもっと面白くするにはどうしたらいいか相談したことがきっかけでした。
最初に1分ぐらい、なんか最近食べた餃子の話でもしたらいいんじゃないですか。そこから本編に入ったらいいんじゃないですか、と言われたので、実際今日はその通りやってみました。
再生時間の分析を見て、今後もこの形を続けるかどうかを考えていくとのことです。まずは実験的に試した回でした。
そのコンさんが運営する「ポッドキャストができるまで」という番組に、7月10日から18日にかけて、小野寺さんがゲストの聞き役として出演しています。
ほぼ台本なしのアドリブで受け答えしているため、素の小野寺さんが出てくる部分もあるそうです。
まとめ
新企画「今週のお取り寄せ餃子」の初回と、神保町「餃子の肉太郎」の実食レポートをお届けした2部構成回でした。焼きたての熱さやゴワゴワした皮、お惣菜を選ぶシステムなど、実際に足を運んだからこそ見えた特徴が語られています。
- 新企画の初回は、ANAオリジナルの米沢牛すじ×ビーフコンソメ餃子を紹介
- 肉太郎は「四たて」が売りで、北海道産「北の香り」を使ったコシの強い皮が特徴
- ラードの風味とゴワゴワした皮の食感は好みが分かれ、水餃子でも試したいと評価
- お惣菜を選ぶシステムが、餃子体験に変化と楽しみを加えている
- 自家製麺であることを主張する餃子店の登場を、今後注目したい動きとして歓迎

