透けるほど薄い皮が魅力、久留米「湖月」のお取り寄せ餃子
本編の前に紹介されたのは、福岡県久留米市にある「ぎょうざ専門店 湖月 久留米店」のお取り寄せ餃子です。
この店の餃子は、皮が薄すぎて向こうが透けて見えるほどの薄皮餃子だと語られています。
冷凍で届く餃子は、四角い薄皮で手包みされ、折り紙のように包まれた美しいフォルムをしています。角の部分がピンと立っていて、他の餃子にはない形だといいます。
皮が薄すぎて皮から透けて向こうが見えるぐらい、薄いんです。
焼くときは、皮が薄いのでごくわずかな水で中火で3分ほど優しく蒸せば大丈夫だと説明されています。
餡には大分県産の豚「とび梅豚」が使われており、脂だけで焼けると説明書にはあるものの、小野寺さんは薄く脂を敷いたほうが綺麗に焼けると話しています。
焼き目に歯が当たった瞬間にパリッと崩れる感じで割れる、そのぐらい繊細なんですね。
この湖月は大分とも深い繋がりがあり、その話は本編で改めて語られます。
小京都・杵築市の「小春餃子」、出汁が効いた手作り餃子
最初に訪れたのは、空港から近い城下町・杵築市です。小京都とも言われるシックな街だと紹介されています。
ただし空港から街中まではリムジンバスも電車もなく、Googleマップが案内するバスも実際には存在しなかったといいます。
いや、これはさすがにちょっと無理じゃない?と思ってですね。
結局、大分空港からタクシーで30分ほどかけ、5000円ほどで杵築市に到着しました。
目当ての「小春餃子」は、以前「聴く餃子」第68回にも出演した松垣さんの店です。工場兼直売所が杵築市役所の前にあります。
なお小春餃子に頼めば、杵築インターチェンジからのタクシーを手配できるそうです。空港でリムジンバスと合わせて事前に伝えておくとよいと勧められています。
近くの飲食店「ゆとり」では、ランチにラーメンと餃子が食べられます。餃子は小春餃子、シソ餃子、ニラ豚餃子の3種類です。
小野寺さんは小春餃子とニラ豚餃子、醤油ラーメンを注文しました。手作りの皮がとても美味しかったと話しています。
餡は出汁を引いてこねているため、第一印象はあっさりながら、噛みしめるほど出汁の旨みが出てくるといいます。
ニラ豚餃子はニラの香りが強く甘みのある餃子ですが、小野寺さんの好みは皮が美味しいスタンダードな小春餃子のほうだと語られています。
小春餃子は工場兼直売所のほか、別府と大分市で無人販売もあり、お取り寄せも可能です。大分県産の彩り豊かな餃子がセットで買えます。
国内最古と言われる焼き餃子専門店、別府「ぎょうざ湖月」
次に向かったのは、温泉の街として知られる別府です。海と山に挟まれた風情のある街だと紹介されています。
この街にある「ぎょうざ湖月」は、お取り寄せで紹介された久留米の湖月と深い繋がりがある店です。現在、国内最古と言われる焼き餃子専門店だといいます。
メニューは餃子とビールのみ。営業日も金土日だけで、開店前から行列ができる人気店です。
小野寺さんが13時半頃に着いたときは2名待ち、14時の開店前にはさらに行列が伸びていったといいます。
この店のルーツは、満州から引き揚げてきた久留米市出身の幸滝操さんにさかのぼります。
久留米が空襲で焼け野原となっていたため商売が難しく、別府市までやってきて昭和22年に創業したと語られています。
現在は3代目が店主を務めています。久留米の湖月の店主とはいとこ同士の関係だと明かされています。
別府は餃子とビールのみですが、久留米はスープ餃子や冷凍餃子の販売もあり、業態が異なります。経営もそれぞれ別々です。
餃子はどちらも薄皮で近しく、別府では2人前で30粒。女性でもペロリと食べられる量だといいます。
餃子は1人前600円、2人前30粒で1200円です。ビールも600円で、アサヒかキリンを選べます。
商店街にキリンのポスターが多く貼られていたため、小野寺さんは今回キリンを選んだと話しています。
餃子は薄皮でパリンとし、脂で焼かれた印象です。餡は豚肉と玉ねぎの甘みがする小粒ながら、肉の存在感がしっかりあります。
この脂の旨味とビールの爽やかさでゴクゴクとビールが一気に進むんですね。
グラスには「湖月 1947」と書かれ、昭和22年の創業をアピールしています。カウンター席のみの小さな店だと紹介されています。
日替わりの薄皮餃子が楽しい別府「香凛」
もう1軒、別府で訪れたのが「香凛」です。2024年の食べログ百名店に選出された人気店で、予約しないと入れません。
当日夕方に予約し、20時半なら入れると言われて訪れました。餃子は十数種類がホワイトボードに書かれており、完売分もあったものの8種類ほど食べられたといいます。
この店はハルビン出身の林さんが営んでいます。林さんの祖母が作ってくれた美味しい餃子が原点だと語られています。
餃子は注文を受けてから皮を伸ばして包むため、薄皮の中に液体がたっぷり入った小籠包のような状態で出てきます。
餡はとろナス、麻婆豆腐、アサリとニラなど個性的で、焼いて出されます。手間のかかる料理ですが、どれも美味しいといいます。
本当に小籠包みたいにちょっと割ってスープごといただくみたいな感じの食べ方にせざるを得ないんですが、どれも美味しいですね。
数日前ならロバ肉の餃子もあったといい、日替わりで違う餃子が楽しめる店として、また行きたいと語られています。
牛肉とカボスが香る大分市「餃子屋華永」
次に向かったのは、県庁所在地らしく栄えた大分市です。平野が開け、駅前にはビルが立ち並ぶ街だと紹介されています。
最初に訪れた「餃子屋華永」は南大分駅から徒歩数十分の場所にあります。電車は1時間に1本ほどのため、バスでの移動が勧められています。
電車で来ましたって言ったら、電車で来る人っているんですねみたいな扱いされました。
看板商品は、牛肉の「華餃子」とカボス入りの「カボス餃子」です。両方を5粒ずつ味わえるハーフアンドハーフを1600円で注文しました。
華餃子は大きめに手包みされ、牛肉のほかキャベツやニラが大きめに刻まれて入っており、食感の良い餃子だといいます。
カボス餃子は少し小さめで、噛んだ瞬間にカボスの香りがふわっと広がります。苦みはなく甘みと香りの良さだけが残っていると語られています。
無農薬で育てたカボスを良いタイミングで収穫して使っているそうです。
カボスは全国生産の99%が大分産で、大分の柑橘といえばカボスだと紹介されています。
本当に香りだけが餃子に溶け込んでるんじゃないっていうぐらいの、いい香りのする餃子でございます。
住宅街にあり、地元の人が多く持ち帰りに来る愛された店です。お取り寄せも可能で、カボス餃子は柑橘用の網に冷凍パッケージが入って届くといいます。
大分名物ニラ豚と餃子の最高の組み合わせ、「中国料理王府」
最後に訪れたのは中華料理店「中国料理王府(ワンフー)」です。大分の名物として挙げられる「ニラ豚」の発祥の店だと紹介されています。
高城駅から徒歩6分ほどで、広い駐車場があり地元の人が車で来る店だといいます。
ニラ豚は、ニラとキャベツと豚肉が甘い汁に浸かって出てくるシンプルな料理です。この汁が肝で、混ぜながら食べると本当にご飯泥棒だと語られています。
注文するとほぼ1分で出てくる速さで、ニラ豚を頼む客がほとんどのようだといいます。
メニューに餃子があるのを見つけて注文すると、ニラ豚のイメージとは違い、あっさりした鶏肉っぽい餃子でニラは入っていませんでした。
そこで小野寺さんは、ニラ豚の汁に餃子を置き、ニラと豚肉、キャベツを乗せて食べてみたところ、非常に美味しかったといいます。
ニラ豚だけでも美味いですけど、餃子絡めた方が僕は美味いと思いました。
餃子を半分に割って汁を入れ込み、キャベツやニラ、豚肉を乗せて食べる方法も紹介されています。
餃子単体はあっさりしていますが、ニラ豚と噛み合わせるために作られた餃子だと感じたと語られています。
大分県産のニラは香りも食感も良く、その美味しさを初めて知ったといいます。家で同じものを作っても同じ味にはならない気がすると話し、店で食べるべき料理だと勧められています。
別府湾の地形が育む食材と餃子
空港から大分市までは、別府湾を反時計回りに回る道のりです。海と山が近く、静かで美しい湾が広がる風光明媚な地形だと語られています。
小野寺さんは、この地形を中央構造線断層帯と結びつけて説明しています。四国から九州、熊本へ抜ける東西の断層で、別府の温泉もそのど真ん中にあるといいます。
この地形を生かした農作物が、ニラやカボスなのではないかと考察されています。大分らしい農作物があるからこそ、大分らしい餃子があるという視点でまとめられています。
こういった大分らしい農作物がある、それのおかげで大分らしい餃子があるっていうことで。
まとめ
別府湾を囲む3市を巡り、薄皮からカボス、ニラ豚まで、大分の食材と地形に根ざした餃子を味わった旅の記録です。地元の食材や文化と結びついた餃子の奥深さが伝わる内容でした。
- 久留米の湖月と別府の湖月は、いとこ同士が営む深い繋がりのある店で、別府店は国内最古と言われる焼き餃子専門店。
- 杵築市の小春餃子は出汁を効かせた手作り餃子、別府の香凛は日替わりの小籠包のような薄皮餃子が楽しめる。
- 大分市の餃子屋華永は牛肉の華餃子とカボス餃子が看板で、カボスは全国生産の99%が大分産。
- 中国料理王府のニラ豚は大分名物で、あっさりした餃子と合わせるとさらに美味しくなる。
- 別府湾の海と山が近い地形が、ニラやカボスといった大分らしい食材と餃子を育んでいる。

