7年で3倍、700億円市場に成長した冷凍餃子
番組冒頭で小野寺さんは、ある雑誌企画で40種類の餃子を焼いて食べ比べた経験を紹介します。
そこで感じたのは、大手メーカーの餃子の種類が増え、味の選択肢が大きく広がっているということでした。
冷凍餃子の市場は年々拡大しており、この10年間で約3倍以上に成長し、現在は700億円市場と言われています。
トップシェア4割、味の素冷凍食品の進化する定番
最初に紹介するのは味の素冷凍食品です。国内の冷凍餃子で約4割のトップシェアを持っています。
看板の餃子は1972年に誕生し、50年以上の歴史があるロングセラーです。
ただ、誕生時から同じというわけではなく、油なしで焼ける、油も水もいらない、豚肉を1.5倍に増量するなど、少しずつ改良を重ねてきました。
最近では、フライパンにこびりつくというSNS上の声を受けて、剥がしやすく改良された餃子も登場しています。
商品としては同じなんだけど、年々進化している永久改良っていうシリーズの餃子、定番餃子でございます。
日本人だったらきっと一度は食べたことあるんじゃないかなと思います。
定番以外にもバリエーションは豊富です。ニンニクを使わず朝でも食べられる生姜好きのための餃子や、逆にニンニクをガツンと効かせた黒胡椒ニンニク餃子があります。
小野寺さんが雑誌企画で初めて食べて驚いたのが、野沢菜と大根が入ったシャキシャキ野菜餃子でした。
食べた瞬間、ほんと野沢菜大根のシャキシャキっとした食感がちゃんと出てるんですね。
変わり種のように見えて、実際は野菜たっぷりで昆布だしの旨味を使った優しい味わいだと言います。ニンニクも使っておらず、子どもでもおいしく食べられる餃子だと話します。
さらに、小麦粉が苦手な人向けの米粉の餃子もあります。もっちり感が出やすい一方で、米粉は焼きにくく、商品化には努力があったのではと小野寺さんは推測します。
大きめサイズの黒豚大餃子と海老大餃子も人気です。皮が厚めであんがぎっしり詰まり、ジューシーさがあります。海老餃子はプリプリの海老にタケノコやクワイ、ホタテ出汁も加えられているそうです。
珍しいところでは、塩分を40パーセントカットした「美味しく塩分」入り餃子もあります。
トップシェアの味の素さん、看板商品だけでもだいぶ売られてると思いますけど、それ以外にもいろんな商品を出されてる。
味の素はフランスにも工場を設立しており、海外の売り上げが日本と同程度になってきているといいます。今後はヨーロッパだけでなく東南アジアへの展開も進むそうです。
シェア3割、前年比2割増で伸びる大阪王将
次に紹介するのは大阪王将です。社名はイートアンドで、飲食店と同じブランドで冷凍餃子を展開しています。
冷凍餃子市場では約3割のシェアを持ち、味の素冷凍食品に次ぐ2番手です。
油・水なしで焼ける羽根つき餃子から、2018年には蓋なしで焼ける餃子、最近は並べる必要もない餃子まで登場しています。売り上げは前年比20パーセント増と伸びています。
好調を背景に工場の増設も進んでおり、群馬県の関東工場では3つ目を立ち上げ、宮崎にも工場を増設する予定があるとのニュースが出ていると紹介します。
定番はノーマルな羽根つき餃子で、こちらも「肉倍」と肉を増やす改良が進んでいます。市場全体で肉を増やす流れがトレンドになっているようだと小野寺さんは見ています。
大阪王将の特徴のひとつが、餃子のタレが付いている点です。信州味噌や老舗の醤油を使った味噌ダレのバリエーションもあり、タレへのこだわりを感じさせます。
変わり種も多彩で、羽根つきチーズ餃子や、ニンニクとバターがガツンとくる「背徳のバターすぎる餃子」があります。
さらにナニワのお好み餃子は、オタフクソース・かつお節・あおさをトッピングした、お好み焼き風の一品です。
肉汁爆弾餃子は焼き餃子と水餃子の2種類があり、皮が厚く肉汁がたっぷり詰まっています。
水餃子の定番はぷるもち水餃子で、皮のぷるんとした食感が楽しめます。豚肉と鶏肉の旨味を凝縮したスープで味付けされているそうです。
大阪王将は水餃子市場で強く、市場の半分ほどのシェアを占めていると言われています。
大体味の素さんか大阪王将さんっていうのが、二社で大体七、八割ぐらいのシェアを持っておりますので、どこのスーパーに行ってもあるんじゃないかなと思います。
シェアを食い始める第三勢力、ビビゴのワンマンドゥ
味の素と大阪王将で7〜8割を占める市場に、じわじわとシェアを広げている第三のメーカーがあります。CJ Foods Japanのビビゴのワンマンドゥです。
野菜や春雨がたっぷり入ってヘルシーで、牛肉の出汁のコクがあり、大きくて食べやすいのが特徴です。女性に人気があるといいます。
大きいわりにカロリーが高すぎず、ヘルシーな印象が人気の理由ではないかと小野寺さんは話します。
肉と野菜、肉とキムチ、エビとニラなどバリエーションが豊富で、1キロや350グラムといったサイズ違いもあります。焼肉ワンマンドゥカルビ味やひとくちマンドゥもあるそうです。
日本人でも美味しいと思う餃子なのではと思いますし。だけど日本の餃子ともやっぱり食べてみると全然違うなっていう。
豆腐なども入っていて食感が豊かで、焼くだけでなく蒸したりスープや鍋に入れたりと使い道も広いと言います。皮はしっかりしているものの分厚すぎず、食べやすいそうです。
生餃子とマルハニチロ、注目したい二つのメーカー
小野寺さんが注目するもう一つのメーカーが餃子計画です。大阪出身の会社で、現在はCJ Foods Japanの子会社になっています。
看板商品は生餃子で、いわゆるコストコの餃子とほぼ同じものだと紹介します。スーパーへの展開も始まっており、コストコ版とは少し変えているものの、小野寺さんにはほぼ同じ味に感じられたそうです。
生餃子の違いは、冷凍する前に加熱をしていない点です。加熱済みの一般的な冷凍餃子より賞味期限は短いものの、食材の生々しさや新鮮な食感、素材の味がはっきり出るのが特徴です。
冷凍前に一度加熱している。賞味期限が長い。味の素や大阪王将などの定番がこのタイプ。
冷凍前に加熱していない。賞味期限は短いが、素材の生々しさや新鮮な食感、旨味がはっきり出る。
餃子計画には生餃子以外にも、キャベツ餃子や焼売、グルテンフリーのうまうまシリーズ、カレー味・ケチャップ味のキッズ餃子、米粉の皮の野菜餃子など多彩な商品があります。
最後に紹介するのはマルハニチロです。缶詰など海産物のイメージが強い会社ですが、赤坂璃宮監修の新中華シリーズを展開しており、そこに餃子も加わりました。
新中華シリーズの餃子は高級感のあるパッケージで価格も少し高めですが、味わいにも深みがあると小野寺さんは評価します。
味の素さん、大阪王将さんの一般的な餃子に比べると一点数倍ちょっと高いんですけど、食べ比べるともう明らかに断然こっちの方がうまいってなるぐらい味が違います。
ただし、まだ関東、ほぼ東京の一部スーパーにしか展開されておらず、見かけたらラッキーな存在だと言います。
小野寺さんは新中華シリーズの五目あんかけ焼きそばにもハマったそうで、シリーズごと棚を作ってほしいほどだと語ります。
棚の争奪戦が熱くなる冷凍餃子市場
今回いろいろ調べてみて、これほど多様な冷凍餃子があるのかと自身も勉強になったと小野寺さんは振り返ります。
ドラッグストアのウエルシアがプライベートブランドの冷凍餃子を発表するなど、市場の拡大とともに参入企業も増えています。
冷凍餃子のマーケットが大きくなるにつれ、参入企業も増えてね、スーパーの棚取り合戦が熱くなってきてるなと思っています。
いろんな餃子が出てくることは我々にとっても大歓迎。
スーパーごとに品揃えが違い、大手の看板商品しか置いていないこともあります。番組では、見つけた餃子の情報をぜひ教えてほしいと呼びかけています。
まとめ
冷凍餃子市場は10年で約3倍に成長し、味の素冷凍食品と大阪王将の2社で7〜8割を占めています。そこにビビゴのワンマンドゥ、餃子計画の生餃子、マルハニチロの新中華シリーズといった個性的な商品が加わり、選択肢はますます広がっています。
- 冷凍餃子は10年で約3倍、700億円市場に成長している
- 味の素冷凍食品が約4割、大阪王将が約3割のシェアで市場を二分する
- 味の素は改良を続ける定番に加え、野菜・米粉・塩分カットなど多彩な商品を展開している
- 大阪王将はタレ付きや変わり種が豊富で、水餃子市場では約半分のシェアを持つ
- 注目株はビビゴのワンマンドゥ、餃子計画の生餃子、マルハニチロの新中華シリーズ
