食で交わる、春の餃子パーティー
新生活や歓迎会、お花見など、春は人が集まる季節です。小野寺さんは、そんな春こそ餃子パーティーにぴったりだと話します。
「食が交わる」と書く餃子は、人が集まる場所に合う料理だといいます。餃子ジョッキーとしての経験から、パーティーを成功させるポイントが3つにまとめられました。
心得その一・焼きを特訓せよ
1つ目の心得は、焼きを特訓することです。フライパンの蓋を開けて皿に返した瞬間、パリッと焼き目のついた餃子が並ぶと、その場が一気に盛り上がると小野寺さんはいいます。
この瞬間を、小野寺さんは春らしく「満開の焼き目」と表現します。焼いている本人にとっても幸せな瞬間だと語られています。
この満開の焼き目をみんなに愛でてもらおう。焼いてる自分も、とても幸せになれる瞬間でございます。
小野寺さんが勧めるのは、いつも紹介している「小野寺式の餃子の焼き方」です。もちもちジューシーでパリパリな仕上がりを目指します。
ポイントは、フライパンに餃子を詰め込みすぎないことです。隙間がないとお湯が沸騰できず、皮がびちょっと伸びてしまうといいます。
フライパンのサイズは火力に合ったものを選び、餃子は余裕を持って並べます。そうすれば、どんな餃子も美しくおいしく焼けると話されています。
慣れない人には、5分のタイマーをつけることも勧められています。4分や6分になっても大差はないものの、蓋を開ける合図になるからです。
お酒を飲みながら焼くと、つい放置して焦がしてしまいがちです。タイマーが鳴った瞬間が「蓋を開けるぞ」という合図になり、その瞬間を楽しみにする人もいるといいます。
幹事が事前に焼き方を特訓しておき、皿に返した瞬間にどや顔をするのも一つの楽しみ方だと語られています。餃子の量が多いときは、ホットプレートで客に焼いてもらうのも手です。
心得その二・コース料理の気持ちでペースを逆算せよ
2つ目の心得は、餃子を出すペースをコントロールすることです。餃子は一度にたくさん焼けないため、ペース配分が最大の問題になると小野寺さんはいいます。
客が来た最初はお腹が空いていますが、餃子が一定のペースでしか出てこないと不満につながりがちです。逆に食べ進むとペースが落ちてくるため、最初に多く、後半は少なめになりやすいといいます。
量の目安は、1人あたり12粒です。これは一般的な餃子の2人前にあたります。
10人なら120粒ほど用意する計算になります。1枚のフライパンで20粒、1回に10分かかるとすると、6回転で約1時間かかることになります。
1時間かけて2人前を食べるペースだと、序盤にお腹が空いてしまいます。人は食べてから20分ほどで満腹中枢が刺激されるまで、お腹が空いたと感じ続けるためです。
そこで小野寺さんは、集合時間の15分前から1回目を焼き始めることを勧めます。集合時に1皿焼き上がり、もう1皿焼かれ始めていれば、乾杯時に2皿用意できる計算です。
最初にペースを握れば、あとはゆっくり焼いても間に合うといいます。後半はペースが落ちるため、餃子以外のつまみも用意しておくとよいとのことです。
小野寺さんが用意するのは漬物です。キュウリの浅漬けや白菜の漬物、キムチなどで口がさっぱりすると、餃子を食べるペースが戻るといいます。
さらに、餃子を出す順番も工夫できます。最初は皮が薄めであっさりしたものを、徐々に皮の厚いものや餡にパンチのあるものへと移していくと、飽きずに最後まで満足できるといいます。
気持ちとしては、コース料理を提供するシェフのような心で、最初から最後まで飽きずに満足してもらいたいという気持ちで構成していただくと、その餃子パーティーは大成功なんじゃないかなと思うんですね。
心得その三・春の旬をいただこう
3つ目の心得は、春の旬を取り入れることです。1人12粒とすると、小野寺さんは3〜6種類の餃子を用意し、1種類あたり2〜4粒食べられるように計算するといいます。
5種類ほどあれば、1種類は変わり種を選ぶそうです。春キャベツ、新玉ねぎ、菜の花、セロリ、タケノコなど、春の食材を使った餃子があるだけで特別感が出ると話します。
旬のものを食べると運気が上がるともいわれます。番組のお取り寄せ餃子コーナーで、春餃子を扱う店が紹介されています。
ただしお取り寄せは送料がかかります。1種類で千数百円かかることもあるため、1か所から複数種類を購入するのが節約になるとのことです。
春らしい餃子だけでなく、ノーマルな餃子を春らしいフレーバーで楽しむ方法もあります。菜の花やタケノコ、新玉ねぎの浅漬けなど、春野菜の付け合わせもよく合うといいます。
菜の花の炊き込みご飯など、春らしい料理を添えるのもよいそうです。焼くときの裏技として、仕上げ油にオリーブオイルを使うと、軽いグリーンな風味で春っぽい仕上がりになると紹介されています。
今週のお取り寄せ餃子
今週のお取り寄せ餃子コーナーでは、春の食材を使った餃子が紹介されました。
1つは長崎の「餃子のかわしも」です。新玉ねぎ、菜の花、春肉の餃子が春の餃子として登場しています。
もう1つは福岡県福津市の「ぎょうざの山八」です。春キャベツの餃子とセロリ餃子が登場し、4月にはタケノコ餃子も出るといいます。
どちらも長年季節の餃子を作り、評判の高い店だと小野寺さんは話します。注文の際に「聴く餃子を聴いた」と伝えてもらえると嬉しいとのことです。
餃子パーティー参加者の声
すみれ子さんが主催した餃子パーティーで録音されたインタビュー音源が紹介されました。会場からは、複数種類を食べ比べられる喜びの声が多く聞かれました。
いろんな種類があるっていうのをあんまり考えたことがなくって。餃子は好きなんだけど、餃子は餃子だよねって思ってたんです。
皮の厚みとかもっちり加減とか、中の具の野菜の感じが、思ってたよりいろんな種類があって、自分の好きな餃子ってこういう餃子なんだなっていうのが見えてきた感はある。
最初は「具ってそんなに違いないんじゃない?」と思っていた参加者も、実際に食べ比べて印象が変わったといいます。
普通に餃子はおいしいみたいな感じだったけど、今日いただいて、全然違う。本当に違う。ちょっとびっくりしてます。
小野寺さんは、食べ比べで生まれる発見をみんなで体感したいという思いで、この企画を勧めています。
かしこまらず、餃子で集まろう
最後に小野寺さんは、3つの心得を意識すれば餃子パーティーは成功間違いなしと振り返ります。
一方で、そこまでかしこまらなくてもよいとも話します。餃子嫌いな人はあまりおらず、パーティーをやると伝えるだけで喜ばれるからです。
自分で焼かず、みんなで焼いてもよいといいます。餃子は集まる口実でもよく、いろんな餃子をみんなで食べる体験をしてほしいと語られました。
まとめ
春の餃子パーティーを成功させる鍵は、焼き・ペース・旬の3つにありました。技術だけでなく、集まって食べ比べる体験そのものが楽しみだと語られています。
- 満開の焼き目を披露できるよう、詰め込みすぎず余裕を持って焼き、タイマーを合図に使う
- 1人12粒を目安に、集合15分前から焼き始めてペースを握り、漬物などのつまみも用意する
- 春キャベツや菜の花など旬の食材を取り入れ、コース料理のように種類と順番を構成する
- 複数種類の食べ比べには、皮や具の違いに気づく発見の楽しさがある
- かしこまらず、餃子を集まる口実にして、みんなで焼いて食べる体験を楽しむ

