四日市のソウルフード「新味覚」を牛乳とともに
今週のお取り寄せとして紹介されたのは、まさにジャケ買いしたくなる代表格だという三重県四日市市の「新味覚」の餃子です。
新味覚のパッケージには2人の子供のキャラクターが描かれ、レトロ風のロゴとあわせて独特の可愛さがあります。四日市市のソウルフードとも呼ばれ、長く愛されてきた餃子です。
味は奇をてらわない昔ながらのもので、野菜や小麦粉の甘みを感じられると小野寺さんは話します。店では刻みニンニクダレをたっぷりつけて食べるのが流儀です。
ニンニクの尖った風味が口に刺さってくるところを、牛乳で洗い流すのが新味覚流の食べ方です。
ニンニクの尖った刺激が、牛乳を飲むことによってまろやかに包み込んでくれて、辛味が甘み旨味に変わっていくみたいな感じになりますね。
牛乳で口の中がリセットされ、また一口手が伸びる。そんなクセになる餃子だと紹介されました。お取り寄せの際は刻みニンニクも一緒に注文し、牛乳を用意して食べるのがおすすめです。
思わずカゴに入れる餃子の3条件
ここからが本題です。小野寺さんは、思わず手に取ってしまう餃子の条件を大きく3つに整理しました。
1つ目の「美味しそう」は、人間の本能に訴える要素です。カリッとしたきつね色の焼き目や立ち上る湯気の写真で、見た瞬間に口の中が餃子の口になるようなシズル感が大事だといいます。
色による心理効果もあります。赤や黄色などの暖色は食欲をそそり、黒や金はプレミアム感を演出します。
ただし、このカラーリングはバランスが難しく、うまく整えるにはプロの技が必要だと小野寺さんは指摘します。
パッケージをプロに頼むってことは、それほどまでにその餃子に対する愛情が深いということでございます。
だからこそ、パッケージの色や写真に心が動くものがあれば、一度手に取ってみる価値があると話されています。
毒餃子事件が変えた「安心感」の重み
2つ目の条件は安心感、あるいは信頼感です。デザインと同じくらい大事だと小野寺さんは強調します。
背景にあるのが、2007年から2008年にかけて起きた毒餃子事件です。中国から輸入された餃子に殺虫剤が入っていたことなどで、冷凍食品全体の信頼が大きく落ち込みました。
家計調査でも2008年に餃子の購入がどん底まで下がり、以後、日本人の食の安全への意識が非常に高まったといいます。
これをきっかけに、日本の餃子は「主な食材は国産だから安心」というメッセージを強く出すようになりました。餃子の王将などでも食材の産地がしっかり書かれています。
小麦粉はグルテンの量の関係で海外産が使われることもありますが、肉や野菜は基本的に国産が使われるようになってきました。
スーパーで買える餃子には、原材料表示が義務づけられています。消費者庁の食品表示法に基づいて書かれているかどうかは、必ずチェックするポイントだと話します。
冷凍餃子は冷凍で保存できるため保存料は基本的に使いません。肉や野菜への着色料もほとんど使われず、皮に色をつける場合もほうれん草の汁など自然由来のものが主流です。
必ず裏面も一緒に見ていただいて、変なもの入ってないのかなとか、誰が作ってるのかなとか、しっかりいろんな情報がありますので、表だけでなくて裏面もよく見て餃子を選んでいただければと思います。
「ちょっといいもの感」とタレなしで味わう食材のこだわり
3つ目の条件は「ちょっといいもの感」です。他の餃子にはない差別化がされているか、そこに作り手のこだわりが見えるかがポイントです。
例えば地元のブランド豚を使っている、その豚をどんな生産者が育てているのかまで言及している、といったこだわりは美味しい餃子の第一歩だと小野寺さんは話します。
餃子はスタンダードなものが8割売れる一方、2割の変わり種が勝負のカギになります。地域の名産野菜や食文化に合った食材が使われることが多いといいます。
ここで小野寺さんは、余談として仙台の牛タンに触れます。牛タンは全てアメリカから輸入されているものが地域特産品になっている、と面白がって語りました。
餃子は工場で大量生産されるイメージがありますが、全てがそうではありません。1つひとつタレなしで食べると、餃子ごとの味の違いがわかると小野寺さんは言います。
地元の芋を食べて育った豚を使ってますみたいな話だと、豚の甘みも全然変わってくるんですけど、タレつけると全然わかんないんですよ。誰が食べたってタレの味にしかならなくなっちゃうんですね。
だからこそ、こだわりの食材を使った餃子はタレなしで食べてほしいと呼びかけます。パッケージに食材のことが書かれていれば、それだけこだわっている証だと理解できます。
逆に、こだわりが全く見えない餃子は、タレをつけて食べるのがちょうどいいのではないかとも話されています。
通販サイトで見るべき「作り手の顔」と原材料表示
さらに小野寺さんは、通販サイトでのジャケ買いに踏み込みます。通販は情報量を多く載せられるため、何を載せているかが重要だといいます。
見たいのは、作り手の顔と餃子への愛が見えるかどうかです。どんな人がどんな思いで作っているのかが伝わるかがポイントですが、意識されていない通販サイトも多いと指摘します。
キャベツの旬や刻み方へのこだわり、お店の歴史といったストーリーがあると、人の顔が見えて安心感につながり、注文しやすくなります。
小野寺さんが個人的に強く求めるのが、通販サイトへの原材料表示です。
通販サイトには特商法表示が必須で、これがないサイトからは買う必要はないと小野寺さんは断言します。表示があるかどうかで、そのお店のやる気が見えるといいます。
特商法表示をしっかり書かれてるかどうかっていうことだけでも、やる気が見えてくるので、そこを大事にしてほしいなと思います。
さらに、餃子ごとの原材料表示やアレルギー表示も求めています。ゴマや牛乳などは、餃子に使っていなさそうで実際は使っていることが少なくないためです。
冷凍餃子として販売するなら原材料表示は出さなければならず、その情報がすでにあるのにホームページに載せないのはもったいないと話します。買う人の立場に立った情報提供が大切だという考えです。
焼き餃子協会の会員やアワードという「信頼の印」
最後に挙げられたのが、その餃子が第三者からどう見られているかというブランドの視点です。
小野寺さんは、焼き餃子協会の法人賛助会員であることは強い武器になると話します。会員は誰でも入れるわけではなく、餃子への愛がどれだけ込められているかを見て判断しているためです。
焼き餃子協会の会員さんっていうのは、もうこれは誰に紹介してもおすすめですみたいな餃子が基本的に出ているわけですね。
会員であることを示すラベルはまだ作れていないものの、文字やロゴで示している通販サイトもあり、それも1つの目印になると案内されました。
また、講談社主催の「ジャパン餃子大賞」というアワードにも触れられました。来年に募集と審査が行われ、書類審査の段階からホームページの情報がしっかり見られるといいます。
書類審査を通過している時点である程度ちゃんと書かれている証で、本選で賞を取った餃子は安心感も美味しさも間違いないと話されています。受賞餃子は来年注目してほしいとのことです。
スーパーの冷凍庫には地方の一品餃子が並ぶコーナーも増えています。裏面の原材料表示は使っている量が多い順に書かれているため、肉が多いか野菜が多いかもそこで見分けられます。
まとめ
餃子のジャケ買いは、見た目の美味しそうさだけでなく、安心感やこだわり、そして作り手の愛が見えるかどうかで判断できます。パッケージや通販サイトの裏側まで見ることで、当たり餃子に出会いやすくなるという回でした。
- 餃子を手に取る条件は「美味しそう」「安心感」「ちょっといいもの感」の3つ
- 毒餃子事件以降、日本の餃子は主な食材を国産にする流れが強まった
- スーパーでは裏面の原材料表示を、通販では作り手の顔と特商法表示・原材料表示を確認する
- こだわりの食材を使った餃子は、タレなしで食べると味の違いがわかる
- 焼き餃子協会の会員やジャパン餃子大賞の受賞は、信頼の目印になる

