去勢・避妊は「する前提」で流れてくる?
今回のテーマは、犬の去勢・避妊手術です。ゆかさんが、犬を飼っている2人に素朴な疑問を投げかけるところから話が始まります。
いちは女の子、ルナも女の子、ソルは男の子。男女どちらの体験も聞ける顔ぶれでした。
ワンちゃんって避妊したり去勢したりを、飼い主さんが選択してやるんだと思うんですけど、その辺りについて聞いてみたいなと思って。
そもそも、手術のことは飼うときから飼い主に伝えられているのか。ゆかさんの質問に、みかさんが答えます。
買うときに明言されるわけではないものの、飼い始めると必要なことがいくつも並んでいて、その流れの一つとして手術が出てくるといいます。
狂犬病の予防接種、混合ワクチンを受けるやつとかがある中の、一つの流れに避妊去勢手術って出てくるから、まあ受けさせるのかなっていう感覚で。
一方で、みかさんが子どもの頃に外で飼っていた柴犬はしていなかったといいます。ゆかさんもさよさんも、昔飼っていた男の子の犬はしていませんでした。
3人とも、昔はここまで手術が一般的ではなかった感覚を共有します。
やっぱり保護犬とか殺処分とかを減らすために啓蒙された結果なのかな。
尊厳を奪うのでは、という葛藤
では、2人はどの段階で「しよう」と決めたのか。さよさんは、女の子ならではのタイミングの事情から話します。
女の子は生理が来る前にやったほうがいいと推奨されていて、病気のリスクが減ると言われる。だから、早めに決めなければならなかったといいます。
ただ、決断には迷いもありました。さよさんが打ち明けたのは、生き物としての尊厳に関わる葛藤です。
生き物としての尊厳を奪ってしまうんじゃないか。お母さんにもしかしたらなりたいんじゃないか。それを私が決めていいのかみたいなのはあったんですけど。
それでも、子どもを産ませるイメージがなかったこと、そして病気をしないほうがよいと考えたことから、さよさんは割と早めに決めていたと振り返ります。
かかりつけ病院はどう決まる?
手術を決めたら、どこでやるのか。さよさんは迷いなく「かかりつけ」と答えます。
その病院は、家に来て2日目に子犬が風邪を引いたとき、近くにあったので駆け込んだのがきっかけでした。
Googleで見て行ってみて、めちゃくちゃ優しくて。だから、それこそワクチンもやってもらって。
ワクチンから手術のタイミングまで、同じ先生が「このタイミングかな」と声をかけてくれる。安心して任せられるかかりつけ病院があることが、手術への大きな支えになっていました。
女の子は一泊の入院になるため、慣れた病院のほうがいいという判断もあったといいます。
麻酔のリスクと、手術当日の準備
みかさんも、ペットショップで買ったときの案内の最後の項目に避妊去勢が書かれていて、注射のうちに先生から時期を提案された、と似た流れを語ります。
よっぽどの意思を持って繁殖させるからしません以外は、もうやるっていう感じの流れですね。
一方で、みかさんは手術そのものへの不安も口にします。病気のリスクは減っても、全身麻酔にはリスクがあるからです。
全身麻酔で手術するんで、それで亡くなるかもしれませんとかサインさせられたりするから、そうまでしてやる必要あるのかなとかはすごい思うけど。
男の子のソルの手術は日帰りでした。朝一番に、食事も水も与えずに預け、途中で手術が終わった連絡が来ます。麻酔が切れた後の様子を見てもらい、夕方に引き取りに行ったといいます。
ションとしたソルと、水も飲めなかった数日
引き取りに行くと、ソルはエリザベスカラーをつけられていました。
大事なものを取られたという思いなのか、ソルはションとしていて、自分では歩こうとしませんでした。カートで連れて帰ったといいます。
家に帰っても、カラーがついているせいで座り方も寝方もわからなくなってしまったようでした。
やっと座ってみたけど、座る以上のことが今度わかんないから、隅っこに座ってふーって言ってた。
さらに、ソルは水も飲まなくなってしまいます。数日後、散歩に出たときにゆかさんが手を貸したのが転機でした。
すごい結構グイってやったら、ちょっとわかったみたい。あ、飲める。別に俺元気かもみたいな。
一度飲めるとわかると、ソルは少しずつ自信を取り戻していきました。最後の頃には、硬いカラーをつけたまま走り回って混乱していたといいます。
ルナは延期続き、それでも術後は元気いっぱい
女の子のルナの手術は一泊で、準備がとても大変だったといいます。
手術前は前日の夜から絶食し、当日の朝も食事も水も与えずに連れて行かなければなりません。ところが、連れて行こうとした日の朝の散歩で、ルナはいきなり草を食べてしまいました。
先生に草食べちゃったんですけどって言ったら、次にしましょうって言われたり。
2回目は朝に吐いてしまい、また延期に。結局、手術できるまでに1か月ほどかかったといいます。
一生に一回のことなんだから、万全な体調の時にやったらいかがですか?って言われて。
ソルのことがあったので、みかさんは万全に備えました。術後服や、柔らかいエリザベスカラーを用意して迎えに行きます。ところが、ルナは拍子抜けするほど元気でした。
すごい活発としてて。カラーはつけられてたんだけど、つけたまま普通に超元気に歩いて。お散歩してトイレ済ませて帰った。
いちの術後と、送り合った術後服
さよさんの愛犬いちは、検査もスムーズに進みました。ただ、帰ってきてからエリザベスカラーに戸惑ってしまいます。
犬は一日ほどで慣れると言われていたものの、帰ってきた日の夜中、いちは寝転べずにずっと座ったままでした。
一日経てば慣れるからって思うけど、一日って結構大変じゃんって思って。それはなんかすごい私も悲しくなった記憶が。
その様子を知ったみかさんが、柔らかいカラーと術後服を送ります。ルナのときに同じ思いをして準備を整えていた経験が生きました。
みかさんの周到さは、術後服の枚数にも表れていました。
術後の期間なんて二、三週間しかないじゃない、抜糸するまで。それなのに術後服何枚買った?っていうぐらい。
柔らかいカラーや術後服に替えたことで、いちも最初の一日を過ぎると落ち着いていったといいます。
次は歯石取り?麻酔とかかりつけの話
3人とも無事に手術を終えられてよかった、と振り返りつつ、話は麻酔のリスクへと移ります。同じく全身麻酔が必要な歯石取りも話題になりました。
歯石取りは、4〜5歳、6歳ぐらいで一度目をする流れが多いといいます。歯からの病気を防げるため、みかさんは先生から「そろそろソルちゃんをやろうね」と言われているそうです。
- 病気のリスクを減らせるという説明があること
- 全身麻酔にはリスクがあり、同意のサインを求められること
- いきなり高齢でやるより、早めのほうがよいと考えられること
最後は、かかりつけ病院の話に戻ります。さよさんもみかさんも、近所のいい先生に任せられていることが安心につながっていました。みかさんのかかりつけの先生はシュナウザーを3匹飼っているといいます。
シュナウザーを見るならこの先生みたいな感じになっているのか、シュナちゃんが全国各地から。
同じ犬種を飼っている先生だと、より親身に思ってくれそうだと3人は話します。犬たちが健やかに過ごせるよう願って、この回は締めくくられました。
やっぱりちゃんと責任を持ってもらえる手を探したりとかしないと。ブリーダーじゃないからね。
まとめ
去勢・避妊手術は「する前提」で流れてくる一方で、生き物の尊厳や麻酔のリスクをめぐる葛藤も伴います。3人の体験からは、決断の迷いも、術後のリアルな苦労も、そして安心して任せられる病院の大切さも見えてきました。
- 去勢・避妊手術は、ワクチンなどの流れの一つとして提案されることが多い
- 女の子は生理前が推奨され、病気のリスクを減らせると説明される一方、尊厳や麻酔への葛藤もある
- 術後はエリザベスカラーに戸惑う犬も多く、術後服や柔らかいカラーの準備が助けになる
- 個体差が大きく、ションとするソルもいれば、拍子抜けするほど元気なルナもいた
- 安心して任せられるかかりつけ病院があることが、手術への大きな支えになる



