大阪のイベント直前に録った「未来の話」
ゲームなんとか第230回は、こへいさんとHARUさんの二人で進行します。配信日は大阪で開かれたステージイベントとオフ会が終わったあとですが、収録はそのイベントの3日ほど前に行われています。
そのため冒頭は、結果がわからないまま「当日来てくれた方は本当にありがとうございました」とお礼を述べる、少しねじれた形になりました。ステージイベント、オフ会、配信リレーに協力したポッドキャスト番組への感謝も伝えています。
未来のことはわからないまま話しておりますけれども。
台風の進路が心配されていたものの、直撃せずに済んだことにも二人はほっとした様子です。大阪に来られなかったリスナーに向けては、次の機会があればまた会いたいと話しています。
さらに年末恒例の企画として、リスナーと一緒に今年のベストゲームを祝うyourGOTYにも触れました。内容はまだ何も決まっていないものの、「少なくともやろうとは思っております」とHARUさんは予告しています。
鬼武者は「ゆるSEKIRO」なのか?
こへいさんの近況は、前回の配信でも話していた鬼武者のクリア報告です。シルバーウィークを使ってまとめて遊び、エンディングまでのプレイ時間は20時間台後半から30時間弱ほどだったといいます。
こへいさんは当初、カプコンのアクションゲームなら10時間ほどで終わると見込んでいました。HARUさんも、アクションゲームとしては大ボリュームだと驚いています。
HARUさんは配信リレーに参加したほかの番組でも鬼武者の評判を耳にしていました。ただ自分は初期の体験版しか触っておらず、そこまでの手応えは感じなかったため、製品版で何が違ったのかを知りたいと尋ねます。
こへいさんの答えは、フロム・ソフトウェアのSEKIRO ── 2019年発売のフロム・ソフトウェアの和風アクションゲーム。体幹を崩して一撃を入れる剣戟と、高い難易度で知られていますとの比較でした。フロムゲーの中でSEKIROが一番好きかもしれないというこへいさんは、遊びながら何度も両者を比べてしまったそうです。
何て言うのかな、言うなればゆるSEKIROみたいなところがあるなと思っていて。
でも決して簡単ではないのよ。
鬼武者の難しさについて、こへいさんは「SEKIROほど難しくなく、ヌルゲーだと思うほど簡単でもない」と評しています。ボスが出るたびに「これ無理じゃね?」と言いながら挑み、とくにラスボスには苦労したといいます。
純粋に比べれば鬼武者より難しい。こへいさんがフロムゲーで一番好きかもしれない作品
SEKIROほど難しくはないが、ヌルゲーでもない。ボスごとに「無理じゃね?」と感じる絶妙な難度
こへいさんが鬼武者のボス戦でとくに魅力を感じたのは、負けた瞬間の感覚です。
HARUさんも、相手の体力はほとんど削れていないのに、斬り合いの見栄えがよくて「いい戦いだった」と感じながら倒れた経験があると共感します。こへいさんは鬼武者を、今年のマイベストに入りそうな手応えだったと振り返りました。
クリア後には難易度を上げたモードが解放されますが、こへいさんは迷っています。理由は、雑魚敵を甘く見てやられたとき、ボス戦と違ってかなり前まで戻されることでした。
フィールドの雑魚敵をナメプして死ぬっていうのをそこそこやるんですよ。
幸い、鬼武者にはボスと再戦できるモードが用意されています。こへいさんは、熱い中ボスがたくさんいるので、落ち着いたらそちらで遊ぶつもりだと話しました。
HARUさんも9月と10月はやることが押し寄せていて鬼武者を見送っていましたが、評判がよいならやりたいと前向きです。こへいさんがカプコンに鬼武者の次回作を期待すると、HARUさんは「その前にデビルメイクライを挟んでほしい」とファンとしての本音をこぼしました。デビルメイクライ5は、ゲームなんとかの初期のシーズンにHARUさんが遊んでいた作品です。
シュレディンガーズ・コールの「咀嚼したくなる」後味
HARUさんは、大阪のイベントOYGSに向けて、シュレディンガーズ・コールを遊んでいました。イベントのステージでも話題にしたはずの作品で、その内容は次回以降に一部を配信できるかもしれないとしています。
HARUさんがこの作品について語ったのは、遊び終えたあとの余韻です。
いやなんかね、終わった後にすごい咀嚼しがいのあるゲームだったなって。
HARUさんは、作品のさまざまな部分を自分の中で噛み砕くこと自体を、シュレディンガーズ・コールがプレイヤーにさせたかったのではないかと考えています。こへいさんも、見せたい物語をはっきりぶつけてきて「あとは余韻に浸ってくれたまえ」と委ねるようなゲームだと応じました。
ネタバレを避けるため二人の説明は遠回しですが、HARUさんはエンディングのスタッフロールのかっこよさを何度も強調しています。プレイした人ならわかるはずだとして、「なかなかないよ」と言い切りました。
サイレントヒル タウンフォールは戦わないホラー?
シュレディンガーズ・コールがひと段落したHARUさんは、サイレントヒルの新作「サイレントヒル タウンフォール」を遊び始めました。サイレントヒルFを遊んだこへいさんは、Fは外伝寄りだと聞いていたため、タウンフォールはシリーズの王道に近いのかと尋ねます。
HARUさんの見立てでは、タウンフォールの雰囲気はFよりも王道寄りで、とくにサイレントヒル2の空気に近いといいます。その根拠のひとつが、セーブ中を示すアイコンでした。
あれ(赤い四角が9個並んだマーク)がサイレントヒル2に出てくるモチーフなのよ。
赤い四角を3×3に並べたこのマークは、サイレントヒル2のパッケージにも描かれているものです。HARUさんは、作中との繋がりはまだわからないものの、ファンサービス的な要素として「これはサイレントヒルだ」と感じたそうです。
一方で、遊び方は過去作と大きく違います。HARUさんによると、過去のサイレントヒルは木材で敵を殴るなど「いうて戦うゲーム」で、リメイク版のサイレントヒル2でも基本的に敵は倒す前提で作られていました。
過去作やリメイク版のサイレントヒル2は、木材などで敵を殴って倒しながら進むのが基本
タウンフォールは主観視点で隠れながら進み、強い敵とは戦わずにステルスで抜けるのが中心
タウンフォールでは銃も手に入りますが、撃つと音でほかの敵に気づかれると脅されます。2匹ほどに囲まれると手に負えず、足の速い敵や遠くから攻撃してくる敵もいるため、HARUさんは近い感覚としてバイオハザード7 ── 2017年発売のカプコンのサバイバルホラー。シリーズで初めて主観視点を採用し、序盤は逃げ隠れする恐怖が中心ですの序盤を挙げました。
舞台はヨーロッパの島で、濃い霧と美しいグラフィックによる空気の表現が、常に何かが出そうな雰囲気を作っています。HARUさんは、BGMの「嫌な音」を聞き続けるだけで、敵に会わなくても気が病んでくると話しました。
敵の位置は、携帯テレビを通して方向を確かめたり、曇りガラス越しに動きを見たりして把握できます。ただステルスが苦手なHARUさんは、「いけるっしょ」と飛び出しては見つかって追い回されることも多いそうです。
俺が苦手なプレイを強要されるから、そういう意味でもストレスがかかるんだけど、ストレスがかかるのがホラーとして正しいような気もする。
HARUさんは、怪物を倒し続けるゲームにするとバイオハザードとぶつかるため、差別化として化け物を「怖いもの」として感じさせる作りにしたのではないかと想像しています。
こへいさんはタウンフォールの怖さに耐えられるか
鬼武者を終えて次に何を遊ぶか考えているこへいさんは、タウンフォールと、HARUさんの好きなエースコンバットの新作を候補に挙げます。サイレントヒルFを遊んだ経験があるぶん、まずはタウンフォールのほうが手を出しやすいと感じているそうです。
やるならサイレントヒルだよなって、今こう、気持ちを高めていく活動を今している。
HARUさんは、こへいさんにとってはFよりもタウンフォールのほうがきついのではないかと予想します。Fはキャラクターや主人公の内面に引っ張られて進めたのに対し、タウンフォールは「空間と戦ってる感じ」だからです。
主観視点のタウンフォールでは、追いかけられているときに後ろから声だけが聞こえ、振り返ると足が遅くなります。HARUさんは、広い場所を2周するほど走っても追ってくる敵に悩まされた体験を語りました。
HARUさんは、遊ぶ人への注意点も挙げています。アイテムを探して画面を見回すことが多く、しかも暗いため3D酔いしやすく、ドロドロした雰囲気で気も滅入るので、苦手な人にはきついかもしれないといいます。
こへいさんが「ホラゲーはストレスを浴びに行ってる感が強い」と言うと、HARUさんは「リアルの体調に影響が出るのはまずい」と返します。HARUさん自身、昔サイレントヒル2を遊んだときはどんよりした記憶があり、ホラーの原体験のひとつだと振り返りました。
1996年、2006年、そして2016年のランキングへ
本編のテーマは、2016年のゲーム売上ランキングを眺めながら話すことです。イベントの直後、あるいは直前という時期なので、気楽な企画にしたとこへいさんは説明しています。
この企画は番組で時々行っているもので、1996年、2006年に続く3回目です。2026年の今年、6の付く年を10年おきに30年分見ていく形になりました。
2016年はゲームなんとかが始まる前で、こへいさんは30歳前後でした。HARUさんによると、こへいさんが前身のハヤツウゲームスをやっていた時期で、番組が始まる前の助走期間にあたります。
参照しているランキングはエピソード概要欄にURLが載っているサイトのもので、上位から順に話を進めていきます。
ポケモン サン・ムーンはなぜ6の年の1位なのか
2016年の第1位は、3DSのポケットモンスター サン・ムーンです。HARUさんは、1996年、2006年、2016年のどの回でも1位がポケモンだったことに驚いています。
毎年ポケモンが取ってるわけじゃないのに、10年スパンで必ず取ってるっていう。
こへいさんは、ポケモンが色違いの2タイトルを出すため両方買う人もいて売上が伸びやすい面はあるとしつつ、それでも出せば必ず大ヒットする力があると感じています。第2位は同じく3DSの妖怪ウォッチ3 スシ・テンプラで、こちらもバージョン違いの2本立てです。
1位は2位のダブルスコア以上です。HARUさんは、一度妖怪ウォッチに覇権を取られそうになったポケモンが本気を出してきた印象もあると話します。
二人が妖怪ウォッチの全盛期として思い出すのは、妖怪体操が音楽番組にまで出ていた頃です。HARUさんは「最大瞬間風速で言えば、確実にポケモンに勝っていた時期はある」とし、そのうえで2位に入っている妖怪ウォッチも十二分にすごいと付け加えました。
ただ二人とも当時は3DSにほとんど触れておらず、サン・ムーンも遊んでいません。HARUさんは、御三家のモクローやアシマリを、後の作品のDLCで出会ったポケモンとして知ったと話しています。
こへいさんは、来年にはサン・ムーンの系譜にあたる王道の新作が出る予定で、また初週に大量に売れるのだろうと予想します。HARUさんは、2016年はまだ3DSなど携帯機が強く、数が出やすい時代を引きずっていたのかもしれないと応じました。
ダウンロード販売が始まった頃のFF15は86万本
HARUさんが調べたところ、このランキングにはダウンロード販売が含まれていないようです。2016年はダウンロード販売が出始めながらも、パッケージがまだ十分に売れていた過渡期だとHARUさんは見ています。
こへいさんの家でもPS4のソフトはパッケージが多く、HARUさんもPS4の頃は大作をパッケージで買う選択肢が普通にありました。一方で、勇者のくせに生意気だ ── PSPで展開されたソニーのシミュレーションゲーム。プレイヤーが魔王側として勇者を迎え撃つ、ひねりのある内容で知られますのような小規模タイトルは、PSPの頃からダウンロードで買っていたといいます。
PS4の頃は、大作やメジャータイトルはパッケージ、小規模タイトルはダウンロードで買っていた
PS4の後半からPS5の頃には、こへいさんはほぼダウンロードでしか買わなくなった
その過渡期を象徴するのが、第3位のファイナルファンタジー15です。2016年11月29日発売で、この年の販売本数は86万本でした。
あの伝説の15ですよ。
HARUさんは86万本という数字を意外に感じて調べ、ダウンロードが含まれていないことが理由ではないかと考えました。全世界では1000万本以上売れているという情報もあったといいます。こへいさんは、何本売れたかよりも、このサイトのランキングで3位にいること自体が嬉しいと話しました。
こへいさんは発売日付近に買い、当時のYouTube番組で動画を出していました。最後の動画では泣きながら語っていたそうです。
このゲーム面白いなってのと、このゲームなんでこんな感じなんだよっていう。
FF15は発売前に、CGの長編映画やアニメで大々的に盛り上げていました。HARUさんは、エースコンバット8が10分前後の実写映像を4本公開しているのと比べて、映画1本をまるごと作った規模に「どういうこと?」となったと振り返ります。
こへいさんは映画もアニメもよかったとしつつ、ゲームで描けなかった部分を外で補完するのは「分離しちゃダメじゃない」という気持ちもあったといいます。HARUさんは、映画が序章でゲームがその上に乗る構想が最初からあったなら、その形もありだと受け止めています。
スーパーマリオメーカーは「公式の改造マリオ」だった
第4位は3DSのスーパーマリオメーカー for ニンテンドー3DSで、72万本です。こへいさんは、据え置き機版でヒットしたうえで3DS版もランキング上位に入ったことに感心しています。
HARUさんは、マリオメーカーを当時のタイトルの中でもすごく狙い澄ましたゲームだと評価します。自分で作ったステージを自分でクリアしてから公開し、誰かがクリアすれば「いいね」がもらえ、出来のよいステージはYouTubeで実況されることもありました。
さらに、Wii Uは手元のパッド、3DSはタッチパネルで作りやすいという、ハードとの相性のわかりやすさもありました。こへいさんは、作ること、考えることをエンタメにした点に、当時の配信文化との絶妙な噛み合い方を見ています。
二人が思い出したのは、マリオメーカー以前にニコニコ動画で流行った、改造したマリオの意地悪なステージを友人に遊ばせる動画です。
穴があって、ジャンプで飛び越えようと思ったら、上に見えないブロック置いてあって。
こへいさんによると、そうした動画には「孔明の罠」というタグが付いていたそうです。HARUさんは、マリオメーカーを「それをオフィシャルがやったみたいなタイプ」と表現し、過去シリーズのギミックまで使えて、むしろもっとちゃんとしていると話しました。
HARUさんは、LittleBigPlanet ── ソニーが展開したプラットフォームアクション。ステージを自作して公開・共有できるのが特徴で、2008年に初代が登場しましたが先に似た仕組みをやっていたため既視感もあったとしつつ、それをマリオという強いアイコンでやった破壊力に驚いたといいます。こへいさんは、そのスピリットがSwitch時代のNintendo Laboなどのクリエイト系にも続いていると感じています。
3DSとVitaを通らなかった二人の「PS4だけの時期」
ランキングの5位から8位も3DSタイトルが続きます。5位がドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3、6位が妖怪ウォッチとコーエーのコラボ作品である妖怪三国志、7位が妖怪ウォッチ3 スキヤキ、8位が星のカービィ ロボボプラネットです。
こへいさんは、8位までのうちFF15以外はすべて3DSだと指摘し、自分には刺さっていなかったものの3DSは本当に強かったのだと実感しています。HARUさんも、モンスターハンター4などで3DSのハードがよく売れていた時代だと振り返りました。
一方で二人は、3DSもVitaもまともに通っていません。こへいさんはXbox Oneも持っておらず、PS4の1台だけで遊んでいた時期だったといいます。
なんか自分我ながら妙に縮こまってる時期だなと。
HARUさんも、Switchを買うまではハードを絞っていたかもしれないと応じます。今ではほぼ全ハードを持つようになった理由として、二人はゲームなんとかでアンテナが広がったこと、そしてリングフィットアドベンチャーの影響を挙げました。
2年目でも売れるスプラトゥーン、マイクラ、モンハンクロス
第9位はWii Uのスプラトゥーン初代です。2015年5月発売ですが、2016年にも40万本近く売れ、累計は140万本に達していました。
新規IPで140万売ってるタイトルってなんだよみたいな。
こへいさんは、スプラトゥーンが2026年の今では任天堂の大きなIPに育ちきっていると話します。ただ二人ともまともに遊んだことがなく、「スプラトゥーン成分のやたら少ない番組ですみません」と頭を下げていました。
第10位はPS Vita版のマインクラフトです。こちらも2015年発売で、2年目に40万本近く売れており、Vitaのタイトルの中では最上位でした。
HARUさんは、当時はまだ任天堂ハードでマインクラフトが出ておらず、携帯機で遊べるのがVitaだけだったため需要があったのではないかと想像しています。こへいさんは、Vitaが終盤に入っていた時期の40万本はかなりすごいと驚きました。
第11位はモンスターハンタークロスです。2015年11月発売で、2016年にも37万本ほど売れており、HARUさんは前年のランキングなら上位に入っていたのだろうと話します。
モンハンクロスはアイルーで狩りができる「ニャンター」があり、スタイリッシュ寄りの作品と言われていました。話は最新作ワイルズの拡張で見た新しい技モーションに移り、HARUさんは「もう技を増やさないでくれ」と本音をこぼします。
いや、すでに俺手一杯なのよって思いながら。
こへいさんも、ワイルズのかっこいい技を綺麗に決められないと共感します。ただ二人とも、やり込んだ人にとってはアクションが増えるのは嬉しく、拡張としてはあるべき形だと受け止めていました。
ペルソナ5とモンストに見る10年続くIP
第12位は2016年発売のペルソナ5です。HARUさんは、ひとつ前のナンバリングが10年前に出ていたことに衝撃を受けています。
ペルソナ6の開発はすでに告知されていますが、ナンバリングが上がるまでに10年以上かかった背景として、HARUさんはメタファー:リファンタジオや、ペルソナ3・4のリメイクなどが間に入っていたことを挙げます。最新作は力が入っているからこそ簡単には出せないのだろうという見方です。
HARUさんは、ペルソナを「日本の三大RPGの一角と言っても過言ではない」ポジションだと評しています。
第13位には3DSのモンスターストライクが入っていました。発売元にMIXIと書かれている点に、HARUさんは当時スマホゲームを家庭用に移植するのが流行っていた時期を思い出します。少し下の順位には3DSのパズドラクロスも入っています。
こへいさんが注目したのは、モンストが今も現役で稼働していることです。モンストはマルチプレイが楽しいゲームで、当時は学生に人気が強かった印象があるといいます。
想像でしかないけども、多分世代交代もちゃんとできてるってことだと思うのよ。
10年経てば当時の学生は社会人になっているため、友達と遊ぶゲームが続いているなら、遊ぶ人が入れ替わっているはずだという見立てです。二人は、モンストがMIXIの収益の大きな柱になっているのではないかとも想像していました。
ダークソウルIIIから始まったフロムの濃い10年
第14位はPS4のダークソウルIIIです。2016年発売と知ったHARUさんは、もっと前の作品のような気がしていたと驚きます。
その理由は、ダークソウルIIIのあとにフロム・ソフトウェアが出した作品の多さでした。HARUさんはVR作品のデラシネ、SEKIRO、エルデンリング、アーマード・コア6を挙げ、「とんでもなく濃い10年だな」と話しています。
ダークソウルIII
2016年発売。「ダークソウル」の名を冠した最後の作品
デラシネ
VR作品
SEKIRO
HARUさんの記憶では7年前ごろ
エルデンリング
ソウルシリーズを包括するような大作
アーマード・コア6
ACシリーズを復活させた作品
こへいさんは、ナイトレインやSwitch向けのダスクブラッドなど、フロムはいいペースで新作を出していると話します。そこから二人の想像は膨らみ、こへいさんは「SEKIRO 2が出て鬼武者をナメてんじゃねーぞと来るかも」と冗談を飛ばしました。
こへいさんは、ダークソウルIIIでダークソウルの冠が最後になるとは当時思っていなかったと振り返ります。HARUさんは、エルデンリングがソウルシリーズのすべてを吸収したような作品だったため、次があるならエルデンリング2かもしれないが、あの規模を何度も作るのは厳しそうだと話しました。
SEKIROについては、HARUさんが好きなキャラクターの不死斬り半兵衛を主人公にする案を出し、こへいさんは「スピンオフ感は否めない」と笑います。そのうえで二人は、あれ以上ダークソウルを続けていたらダークソウルばかり出すメーカーになっていたかもしれず、そこで得たものを別の形に展開したうまさがフロムにはあると評価しました。
Vita版のほうが売れたドラクエビルダーズ
第15位にはWii U版のスーパーマリオメーカーが入っていました。前年発売で、前年と合わせて100万本ほどです。HARUさんは、ダウンロードで買った人が多そうなので、実際はもっと売れていそうだと見ています。
第16位はPS Vita版のドラゴンクエストビルダーズで、約30万本です。こへいさんによると、同じ内容のPS4版は28位にあり、Vita版のほうが売れていました。
HARUさんは、サンドボックス型のゲームは携帯機と相性がよかったのではないかと推測し、こへいさんもVita版マインクラフトと同じ理屈かもしれないと応じます。ビルダーズを「非常にいい作品だった」と評価するこへいさんにとって、この順位は大納得だそうです。
こへいさんは、2016年前後をドラクエ大活躍の時期として振り返ります。ドラゴンクエストヒーローズII、モンスターズ ジョーカー3、ビルダーズが並び、その付近にはドラゴンクエスト11も出ていました。
HARUさんは当時ドラクエを通っていませんでしたが、完全にアクションゲームになったヒーローズは気になっていたといいます。ヒーローズIIもPS4版が20位、Vita版が26位に入っており、こへいさんは売上が悪くないのに続編が続かなかったことを不思議がっていました。
今こそポッ拳2が来る?
HARUさんが面白いと感じたのは、ランキングの33位から35位あたりです。35位には、ポケモンと鉄拳を組み合わせた格闘ゲーム「ポッ拳」が入っていました。
こへいさんは、ポケモンのIPの中ではそこまで売れていない印象だと話します。しかしHARUさんは、当時の格闘ゲーム全体の状況を見るべきだと指摘しました。
今はストリートファイター6が牽引して格闘ゲームが注目されていますが、2016年発売のストリートファイターVはこのランキングで89位でした。HARUさんは、格闘ゲームの中で見ればポッ拳はちゃんと売れていたと話しています。
ストリートファイターVが89位。格闘ゲームはそれほど本数が売れておらず、35位のポッ拳は健闘していた
ストリートファイター6が牽引し、格闘ゲームは注目されるジャンルに。eスポーツの大会のムーブメントも強い
そこからHARUさんは「今こそポッ拳2を出すべき」と主張します。ポケモンも格闘ゲームも盛り上がっている今、両方が合わされば大きな反響があるのではないかという考えです。
なんかその元のポケモンに合わせてさ、メンバー3人のタッグトーナメントみたいなしてさ、途中でキャラ切り替えれるとかって面白そうじゃんね。
こへいさんもすぐに乗り、タイプ相性がある格闘ゲームなら「この組み合わせではまずい」という駆け引きが生まれると広げます。入れ替え直後のインターバル、控えの弱点を読み合う展開、相性を覆すプレイヤースキル、弱点の少ないノーマルタイプで固める戦術まで、二人の妄想は実況つきで盛り上がりました。
アンチャーテッドより上にいた艦これ
34位には、PS4のアンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝が入っていました。シリーズの最終作で約17万本という数字に、HARUさんは驚いています。
HARUさんは、ダウンロードで買った人が多かったのか、日本での知名度が自分たちの感覚とずれていたのかと考えます。調べたところ全世界の累計売上は870万本ほどという情報があり、こへいさんは「この売上ランキングが事実と乖離し始めている時期なんだろうね」と話しました。
こへいさんは当時アンチャーテッドを遊んでいて「めっちゃ面白かったよ」と言い、HARUさんもその動画を見ていたそうです。
そのアンチャーテッドの1つ上、33位にはVita版の艦これ改がいました。HARUさんはブラウザ版の艦隊これくしょんを少し遊んだ記憶があり、流行ったときは社会現象のように一部の人がしっかりやり込むタイトルだったと振り返ります。
今は艦これを見かけなくなった一方で、刀剣乱舞は今も続いているとHARUさんは指摘します。こへいさんは、擬人化系が盛り上がっていたのが10年前ごろで、その立ち位置を今はウマ娘が吸収したのかもしれないと考えました。
ゲームボーイ版ポケモンが30万本、トリコは80位
時間が押してきたため、ここからは順番にとらわれず気になった作品を拾っていきます。こへいさんが取り上げたのは、17位に入っていた3DSのポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウのダウンロードカード版です。
2026年がポケモン30周年なら、2016年は20周年のリバイバル発売だったのだろうとこへいさんは推測します。ほぼそのままの移植と思われるのに30万本近く売れていることに、こへいさんは驚いています。
HARUさんは、自分の中の偉大な一本が改めて出たら、内容はともかく今遊べる状態にしておきたいと思うものだと話します。メタルギアソリッドのマスターコレクションも似たものだとして、こへいさんも「もう二度とできないと思っていたメタルギアソリッド4ができるんですか?ってなる」と共感しました。
原点版のあのずんぐりむっくりなピカチュウに俺会いてえなっていう。
HARUさんは、80位のPS4の人喰いの大鷲トリコにも驚いていました。こへいさんが当時の動画で遊んでいたのを見てしまったせいで、今もやっていない節があると冗談めかしています。
トリコはPS3向けのタイトルとして告知されながら、実際に出たのはPS4でした。HARUさんは、上田文人さんの新作ジェンアトラスについても、トレーラーは出たものの、もはや急かさず出るまで待つつもりだと話しています。
PS5は6年目、FF7リメイクは10年で完結へ
こへいさんはトリコの話から、PS6が出るのかという話題に移ります。SNSではPS6や携帯機の後継機の噂が飛び交っていますが、二人ともあくまで噂という受け止めです。
PS5は2020年発売で6年目になりますが、HARUさんはスペック不足を感じたことが一度もないといいます。こへいさんも、4Kモードで30フレームになることや、レイトレーシングでフレームレートが落ちることくらいで、体験として不便はほぼないと同意しました。
ゲームなんとかは2016年の2年後、2018年2月に始まった番組です。次のハードが出れば、番組がハード3世代をまたぐことになります。
二人が当時を象徴する話として思い出したのは、FF7リメイクの発表でした。番組開始前、HARUさんの番組にこへいさんが出演した際に「FF7リメイクがあるらしいぞ、やばくない?」と話していたそうです。
3作目まで10年で閉じるよって。マジ?ってなるよね。
当時は20年くらいかかると思っていたと言いそうだと笑いながら、二人は10年でプロジェクトが閉じることを当時の自分たちに聞かせたいと話していました。
アイマスの初代メンバーが今も愛される理由
ランキングにはストリートファイターVのほか、その1つ前の順位にアイドルマスター プラチナスターズも入っていました。HARUさんは当時遊んでいませんでしたが、キャラクターの顔が少し違って見えた記憶があるそうです。
こへいさんの記憶では、プラチナスターズはしばらくスマホゲームに展開していたアイマスが、久々に家庭用に戻ってきた作品でした。
話題は、マクドナルドのウェブCMに初代アイマスの如月千早が起用された件に移ります。番組でリスナーから千早への愛を語るおたよりを読んだ直後だったため、二人は「シンクロニシティがすぎる」と驚いたそうです。
初代のキャラクターが今も愛されている理由について、後の作品ではキャラクターの数が増えていったからこそ、人数の少なかった初代のメンバーが際立つのではないかという見方が出ました。
ランキングの上位100作を一作も遊んでいなかった?
ここでHARUさんは、ランキングを最後まで見て「驚愕の事実」に気づいたと切り出します。2016年の上位100作を、一作も触っていないかもしれないというのです。
ポケモン、妖怪ウォッチ、FF15、スプラトゥーン、モンハンクロス、ペルソナ5、アンチャーテッド、トリコと見ていっても、遊んだものが見つかりません。マインクラフトをほかのプラットフォームで遊んだくらいだといいます。
不思議に思ったHARUさんは、当時のTwitterの投稿を遡って何をしていたかを調べました。見つかったのは、スマホの街づくりゲームを妻と熱心に遊んでいた記録と、8月ごろに発売されたノー・マンズ・スカイを発売直後から遊んでいた記録です。
新作を追わず、スマホの街づくりゲームやノー・マンズ・スカイ、協力ゲームなどを、やれるときに遊んでいた
ゲームなんとかを通して感度が上がり、話題作を発売時期に遊ぶようになった
妻とLovers in a Dangerous Spacetime ── 最大4人で1隻の宇宙船を操作する協力アクションゲーム。砲台や操縦などの持ち場を分担しながら進みますという協力ゲームを遊んでいた痕跡もありました。当時は音だけで音楽フェスを開くポッドキャスト企画「オトガメフェス」に力を入れていて、時間の使い方が今と違ったそうです。
二人は、ゲームなんとかを始めてから感度が上がり、話題作を遊ぶようになったのだろうと振り返ります。番組を始める前は、発売当時に遊ばなくてもいいという感覚が確かにあったという話です。
ポッドキャストの日からインディーゲームのステージへ
当時の投稿を遡ると、ほかにも面白い記録が見つかりました。日本で「ポッドキャストの日」を広めようとしていた活動です。
ポッドキャストの中の人として活動する中澤さんから、海外には9月30日の「ポッドキャストの日」があるらしいと声をかけられ、日本でも取り組んでいました。ポッドキャストの日だけ更新するポッドキャストを作ったり、ハッシュタグでの投稿を呼びかけたりしていたそうです。
今その活動はしていませんが、嫌になったわけではなく、ある程度定着したため「種だけまいた」という感覚だといいます。当時は二人ともバンドのポッドキャストなど、さまざまな番組を手がけていた時期でした。
さらに二人は、番組開始前に「FF7リメイクが出るらしい」と話していた頃からは、インディーゲームイベントのステージに立つことなど想像もしていなかったと振り返ります。
当時はSwitchも出ておらず、インディーゲーム自体が今ほど注目されていなかったのではないかという見方です。10年前の個人クリエイターはスマホの売り切りゲームを作ることが多く、今はPC向けに作る流れがあるのかもしれないと、時代の移り変わりを語り合いました。
毎年続けたい「10年前・20年前・30年前」
エンディングで二人は、10年前は人によってはすごく昔でも、自分たちにとってはそれほど昔ではなく、それでも懐かしいという「絶妙」な距離感を語りました。すでにポッドキャストを始めていて、二人が知り合っていたことも大きいといいます。
売上ランキング回は1本のタイトルを深掘りするのではなく雑多な話になりますが、聴く側も当時を思い出しながらカジュアルに楽しめる企画です。
2026年に1996年、2006年、2016年を取り上げたことで、2027年には1997年から始める形もありそうだという話になりました。年に3本程度なら、毎年10年前、20年前、30年前を振り返るのにちょうどよいテンプレートになると二人は笑っています。
最後に二人は、10年前に遊んでいたタイトルや持っていたハードの思い出話をおたよりで募集しました。妖怪ウォッチを全く通っていないため、妖怪三国志を遊んでいた人の話も聞きたいそうです。
まとめ
2016年の売上ランキングには、3DSが上位を占める携帯機の強さと、ダウンロード販売が広がり始めてパッケージの数字が実態とずれ始めた過渡期の姿が表れていました。そこに並ぶ作品の多くを遊んでいなかったことから、二人はゲームなんとかを始めて自分たちのゲームとの向き合い方がどう変わったかにも気づいています。
- 2016年の1位はポケモン サン・ムーンで300万本超。1996年、2006年に続き、6の年はすべてポケモンが1位だった
- ランキングはダウンロード販売を含まないため、FF15の86万本やアンチャーテッド最終作の約17万本は実際の人気とずれている可能性がある
- 上位は3DSが席巻し、Vita版マインクラフトやドラクエビルダーズも健闘するなど、携帯機が強い時代だった
- 格闘ゲームやスマホ発のIP、フロム・ソフトウェアの作品群など、10年で環境が大きく変わった分野が多い
- 近況では、鬼武者が「ゆるSEKIRO」とも言える絶妙な難しさで、サイレントヒル タウンフォールは戦わずに隠れるホラーとして語られた






