妻と出会わなかった世界線の自分はどうなっていた?
この回は、前回までのエピソードに届いたリスナーのコメントを紹介するところから始まります。最初のコメントは、量子や宇宙の話を聞いて考えが膨らんだという感想でした。
量子や宇宙のことを勉強しに行った時に、量子にはそれぞれ意思があると聞きました。別の場所で世界はスライドのように存在、パラレルワールドしていて、生きたい世界を選べる人もいると聞きました。池原さんの解説で、今まで聞いたことがいろいろ繋がってきてハッとなりました。わからないことがもっと膨らんで面白くなっちゃいました。
このコメントを受けて、幸あれこさんは「別の世界線にいる自分は、今どんな仕事をしてどんな暮らしをしていると思うか」と2人に問いかけました。
イケハヤさんの答えは即答でした。奥さんと出会っていなければ、酒か自殺で命を落としていたと思う、と話しています。
二人とも結構本音で妻と出会ってなかったらやばかったっていうのが、これは本当本音で思うから。パラレルワールドで想像した時に、出会ってなかったら死んでんだろうなというのが一瞬で僕は出てくるから。
しゅうへいさんも、人に金を借りて東京では生きていけないような人間だったと振り返ります。マルチやブログでうまくいって東京に戻ろうとしていたら、闇バイトに手を出していたかもしれないと冗談まじりに語り、あれこさんと出会っていなかったら危なかったと話しました。
イケハヤさんと奥さんの出会いは、早稲田大学でたまたま同じサークルの先輩後輩になったことだといいます。何度か会話するうちに話しやすさを感じ、自然と仲良くなったそうです。
幸あれこさんは、世界線の分岐は人との出会いで起きやすいのではないかとまとめます。しゅうへいさんは、出会わなくてよかった縁や、切れてよかった縁もたくさんあるはずだと付け加えました。
幸あれこさん自身の別の世界線については、アナウンサーを続けていれば帯番組のポジションを狙っていたかもしれないと想像します。一方で会社員は無理だったとも話しています。
多分私、ミーティングとかで意見しちゃうんだ。これちょっとおかしいと思いますって多分言っちゃう。こっちの方が面白いんじゃないでしょうかって言っちゃうかもしれない。
| 出演者 | 想像した別の世界線 | 分岐点 |
|---|---|---|
| イケハヤ | 酒や自殺で命を落としている | 妻と出会わなかったこと |
| しゅうへい | 借金を重ね、闇バイトに手を出している | あれこさんと出会わなかったこと |
| 幸あれこ | アナウンサーを続け、帯番組を狙っている | 本業を辞めなかったこと |
3人の想像を並べると、仕事の選択よりも、誰と出会ったかが人生を大きく分けたと感じていることがわかります。
地層好きは地理好き?コメントから広がる大地の話
次に紹介されたのは、前回しゅうへいさんが話した地層の話への反応でした。
周平さんが地層を好きだとは知りませんでした。もっと地層の話を聞きたいです。
しゅうへいさんは「モホロビチッチ不連続面 ── 地球の地殻とマントルの境界のこと。地震波の速度が急に変わる面として、クロアチアの地震学者モホロビチッチが発見しましたの深掘り回いきます?」と乗り気になり、幸あれこさんに止められる場面もありました。
周平さんの今回の話面白かったです。僕はサッカーの影響で地理が得意になり、国旗を見れば大体どの国かわかります。石はオパールが好きで、メキシコの紫ベースのよりはオーストラリアの水色ベースの方が好きです。
このコメントから、しゅうへいさんは土壌と気候の話を始めます。テラローシャ ── ブラジル南部などに分布する赤紫色の肥沃な土壌。コーヒー栽培に適した土として知られていますのような土壌やツンドラ気候 ── 一年の大半が氷点下で、夏にだけ地表が解ける寒冷な気候。樹木が育たず、コケ類などが中心になりますなど、土地の条件によって育つものが変わるといいます。
地理と地学はセットだと思いますね。でもそうなると結局文化もそこの上にね、あるからね。全部つながってくるよね。だから地層を掘れば掘るほどつながるんです、地層だけに。
しゅうへいさんの話は、地層から文化までが一続きにつながっているという見方でした。
地層・土壌
土地ごとに石や土の性質が違う
気候
気候帯によって条件が変わる
植生
植物やコーヒーなど、育ちやすいものが決まる
文化
その土地の上に文化が成り立つ
苦手な模様や素材はある?イケハヤさんの弱点は音
コメント返しの流れで、幸あれこさんは「理由は説明できないけれど惹かれる、または苦手な模様・素材・形・色はあるか」という話題を出しました。
幸あれこさん自身は、葉っぱの裏にある気孔 ── 植物の葉の表面にある小さな穴。二酸化炭素や酸素、水蒸気の出入り口になっていますが極端に苦手だといいます。学校で拡大鏡で見たときから受けつけないそうです。
私ね、絶対前世で気孔と何かあったんですよ。
一方、ハスの葉やイチゴの粒も平気で、苦手な色や素材も特にないという答えが返ってきます。模様よりも、新緑や夕焼けのように毎日移り変わる自然の色に惹かれると話されています。
見た目の苦手がない中で、見つかったのはイケハヤさんの「音」の弱点でした。油が切れた回転椅子の「キー」という音が、家の中で一人だけ反応してしまうほど嫌だといいます。蚊が1匹いるだけでも眠れないそうです。
ソプラノの高い歌声は美しいので平気だとされ、苦手なのはあくまで「キー」という音に限られるようです。幸あれこさんは、聴覚が優位なタイプなのだと受け止め、「倒し方がわかった」と笑って締めました。
スポーツ漫画だけは読まない?漫画好きのジャンル談義
コメント返しの後は、今回紹介した漫画の振り返りに移ります。グルメ漫画を紹介したイケハヤさんは、グルメ漫画はジャンルが多様すぎて、まだまだいくらでも紹介できると話しました。
幸あれこさんがノンフィクション系の割合を尋ねると、ストーリーものや異世界ものも普通に読むという答えでした。ただし、スポーツ漫画だけは読まないそうです。
理由を探っていくと、苦手なのはスポーツそのものより集団で戦う形式だとわかってきます。スマブラのような対戦ゲームや格闘ゲームの漫画は好きで、操作して相手を倒すことや上達していく感覚が面白いといいます。
自分が頑張って勝てないじゃん。
格闘ゲーム、スマブラ、卓球、格闘技など、自分の力で勝てる個人戦
サッカーなどのボール系の集団スポーツや、そのゲーム
話は『ストリートファイター2』にまで脱線し、春麗やヨガファイヤーの話で盛り上がったところで「なんの話だっけ?」と本筋に戻りました。
BLUE GIANTはなぜ「圧倒的」なのか?
しゅうへいさんが紹介した『BLUE GIANT』は、まだ途中までしか読めていないといいます。イケハヤさんは、もっと先まで読んでほしいと強く勧めました。
最初の面白さが30だとしたら、もう中盤から50、80、80、100ぐらいまでいくから、もうすごいわこの漫画。
イケハヤさんによれば、主人公の大がいろいろなプレイヤーといろいろな場所でセッションし、次のステージへ進みながら成長していく描き方が見事だといいます。
しゅうへいさんは、物語が途中でダレたり、不自然な挫折と復活が入ったりしない点を評価します。登場人物が音楽のコードのように働き、ストーリー全体がジャズのように聞こえると表現しました。
そのネガティブな要素すらなんかこう一つに包み込むような、そのストーリーの良さというか。
映画を見るときに脚本の粗にも目が行くしゅうへいさんでも、展開がいい意味で読めず、読める部分も嫌ではないといいます。ネガティブな要素まで物語に包み込む構成が、2人の高い評価の中心にあるようです。
『泣きたい夜の甘味処』の次に読みたい一冊は
幸あれこさんは自分が紹介した『泣きたい夜の甘味処』を振り返ります。知人が病気になるような場面が、病気になった人と友人の両方の視点から描かれ、心が揺らぐ瞬間が丁寧に描かれていたといいます。
さらに、同じ作者の中山ゆかりさんによる『魔女のあとおし』という漫画も持っていたことを思い出したそうです。看護師として働く主人公が、関西弁の小さな魔女と出会う物語です。
魔女は、主人公が落ち込んだ帰り道に何かをおごってくれたり、一緒に森でシチューを作ったりする仲だといいます。幸あれこさんは、こちらのほうが自分にはより響いたと話しています。
あ、こんな存在になりたいなって思わせてくれる魔女の本の方もあるので。
『泣きたい夜の甘味処』にピンと来た人は『魔女のあとおし』にも響くかもしれない、というのが幸あれこさんのおすすめでした。
次回テーマは「読むと後悔する怖い本」
最後に、記念の20回目となる次回のテーマが発表されました。テーマは「読むと後悔する怖い本」です。
イケハヤさんはすでに候補を決めていて、新潮文庫から出ている殺人事件のノンフィクションだといいます。二度と読みたくないほどで、紹介するかどうか本気で悩んでいるそうです。
あの殺人事件のね、ノンフィクションなんだよね。もうマジで後悔して、もう一回読みたくないから紹介するかすげえ悩んでんだよね。
しゅうへいさんは、アメリカでポッドキャストが流行ったきっかけは連続殺人犯を追う番組がバズったことだったらしい、と話しています。自身は、ロマンのある都市伝説系の本を持っていくつもりだといいます。
怖い話が苦手そうな幸あれこさんは、想像するだけで動揺しつつも、リスナーにはコメントやハッシュタグ「#本つま」での感想、最近読んでよかった漫画の投稿を呼びかけました。
最後は、白い三角の折り紙か給食の帽子を持って、心を鋼にして次回に臨んでほしい、という幸あれこさんらしい呼びかけで締めくくられています。
まとめ
リスナーのコメントをきっかけに、別の世界線の自分や苦手なものの話へ広がりつつ、『BLUE GIANT』や『魔女のあとおし』など大人に勧めたい漫画の魅力が改めて語られた楽屋トークでした。
- イケハヤさんとしゅうへいさんは、妻と出会っていなければ人生が危うかったと口をそろえた
- しゅうへいさんは地層・地理・文化を一続きのものとして楽しんでいる
- イケハヤさんはスポーツ漫画以外を幅広く読み、苦手なのは集団スポーツの形式だと語った
- 『BLUE GIANT』は中盤以降さらに面白くなる「圧倒的」な漫画として強く推された
- 次回の20回目のテーマは「読むと後悔する怖い本」





