なぜ13年越しに宣伝したくなったのか
この本、実は2013年の本なんですよ。13年前です。怖いですね。
当時はちょうど、私が会社を辞めざるを得なくなって辞めた頃でした。これからフリーでどうやっていこうかと思っていた時に、お声がけいただいたんです。
もちろん書いた時も魂を込めて書きました。でも当時はTwitterぐらいしかやっていなくて、あまり宣伝らしい宣伝をしていなかったんですね。だから13年越しに、ちゃんと宣伝したいと思っています。
表紙にはバーダーマン先生が前面に出ていて、私の名前は前や横には出ていません。でもAmazonの著者ページにはちゃんと入っているので、よかったら見てほしいです。
「英語の知識を使える英語に磨き直す」という一冊
私がこの本をおすすめしたい理由は、この一言に集約されています。
いろんな単語帳をやってきたけれど、なかなか使えるようにならない。読んだり聞いたりはできるけど、話すところにつながらない。そういう人は多いんじゃないかと思います。
この本は751のフレーズに単語が入っていて、それだけでネイティブの頻出語を90%カバーしているんです。金フレと同じ形式で、左ページだけでフレーズの確認ができて、右ページにもっとやりたい人向けの語句解説を書きました。
語句説明はめちゃめちゃこだわって書いています。自分の色が出すぎてもおかしいので、できるだけニュートラルに書きました。
見出し語について必ず書くこと、そして言い換えや類義語をできるだけ取り上げること。フレーズだけではイメージしにくいところは、別のフレーズを使って紹介しています。
コンパクトなんだけど、学ぼうと思ったらめちゃめちゃ深い。そういう本になっているんです。
いま自分がやっている使い方
実は最近、この本をめちゃめちゃ使っているんです。カバーを外すとシックな感じになって、イラストがワンポイントのステッカーみたいで可愛いんですよ。持ち歩きたくなるんです。
やっていることは、フレーズを読み上げるだけ。それだけでもいいんですが、私は自分に使えそうなフレーズや文を作るようにしています。
よく「英単語をスピーキングで使えるようにするには、自分で文を作るといい」と言われますよね。それは間違いなくそうだと思うんですけど、正直めんどくさくないですか。
私は正直、めんどくさいと思っちゃうんです。だったら文を作っておいてくれよ、と。でも作られた文が自分にそぐわない時があるから厄介なんですよね。
そこで、できるだけ自分に引き寄せて作るんですが、その作り方にコツがあるんです。
動詞なら、IやYou、HeやSheのように想像できる主語だけをつけて、その動詞の形までを言う。名詞なら「He is 名詞」のように使ってあげる。
そのまま英文として後で使うかはわからないんですけど、一回自分事に引き寄せているので、その後がすごく使いやすいんです。
フレーズはそのまま読むと切り取られた一部でしかないので、ちょっと文にしてインプットしてあげる。自分というフィルターを一回通すことが大事だと思うんですよね。
主語を考えるのがめんどくさかったら、全部IやI willでいいんです。751フレーズありますが、これで結構サクサク進みます。
一周する。そして音声を聞く
単語帳は、一冊を一回終えることが大事じゃないですか。
できれば文を作っていく。めんどくさければフレーズを読むだけでもいい。そうするとかなり定着します。
本を開けない隙間時間には、音声だけ聞いています。フレーズをたくさん使ったあとだと、音声がスッと入ってくるんですよ。
しかも面白いことに、音声だけ聞いていると「あれ、このフレーズちゃんと使えるかな」と気づいていなかったところにアンテナが立つんです。
13年越しに思う「ちょうどいい」
いろんな単語帳があって、どれもいい本だと思います。自分が書いた本だから勧めたいという気持ちもあります。
でもそれを差し引いても、「ちょうどいいな」と13年越しに思うんです。使いたいフレーズがいっぱいあるんですよ。
英語をたくさんやってきた人には、ベーシックな単語ばかりだと思います。751のフレーズに1500から2000くらいの単語が入っていますが、知っているものだらけのはずです。
もし今これを改訂したら、たぶん語句説明が増えすぎてしまうと思うんです。情報をたくさん伝えようとしてしまいがちなので。だからこそ、当時の塩梅がちょうどよかったんだなと。
それともう一つ好きなのが、最初の「はじめに」なんです。トレーニングメニューに入るまでに25ページくらいを費やして、なぜこの本で学ぶといいのかを書いています。
岡倉天心の話から始まって、新渡戸稲造、同時通訳者の國弘正雄先生、ドナルド・キーン、イチローなど、いろんな人が音読や暗唱を通じて効果を出してきたことに触れています。
知的好奇心をくすぐる内容なので、買わずともこの前書きだけでも読んでみてほしいくらいです。読むと、毎日シリーズの他の本の前書きも読みたくなると思いますよ。
使える単語を、毎日増やしたい
いろんな単語帳を見てきました。Distinctionとか、普通の英単語帳とか。どれも優れていると思います。
でも、効率的にインプットしながらアウトプットも気軽にやりやすい、というところで、私はこの本に落ち着いているんです。
ラジオ英会話でやっている言い回しを吸収するのももちろん大事です。でも、いつでもどこでも使えるようになるべき単語に、毎日触れたいんですよね。
英語をやっていると、どうしても偏った部分にしか触れられなくなりがちです。だからこそ、バランスよく質の高い語に触れていきたい。
そういう時に、毎日の英単語は非常に優れていると思うんです。
まとめ
最後は完全に自分の共著の宣伝になってしまいましたが、、13年経ったいまだからこそ「ちょうどよかったんだな」と素直に思えているんです。単語帳はこれでなくてもいいので、使える単語を毎日少しずつ増やしていきたい、といまは考えています。
- 「毎日の英単語」は751のフレーズで頻出語の90%をカバーしていて、私は訳と語句説明を担当した
- フレーズは読むだけでなく、IやHeなど身近な主語をつけて自分に引き寄せた文にすると使いやすくなる
- まずは左ページだけで一周してフレーズをストックし、隙間時間は音声だけ聞くのがいまの使い方
- 情報を盛りすぎない当時の塩梅がちょうどよく、25ページに及ぶ「はじめに」も読む価値がある


